2008年05月30日
先週から今週にかけて寝不足が続く。UEFAチャンピオンズリーグ決勝に、U-23オリンピック代表が出場するツーロン国際大会、日本フル代表のキリンカップ、そしてナビスコカップカップとこの2週間はサッカー三昧であった。
5月21日(火) 1:00~ U-23日本代表-オランダ代表戦(ツーロン国際大会)
5月22日(水) 3:00~ マンチェスターU-チェルシー戦(UEFA CL決勝)
5月23日(金) 1:00~ U-23日本代表-フランス代表戦(ツーロン国際大会)
5月24日(土) 19;00~ 日本代表-コートジボアール戦(キリンカップサッカー)
5月25日(日) 14:00~ 大宮ア-大分戦(ヤマザキナビスコカップ)
5月25日(日) 1:00~ U-23日本代表-チリ代表戦(ツーロン国際大会)
5月26日(月) 19:00~ 日本代表-パラグアイ代表戦(キリンカップサッカー)
5月28日(水) 1:00~ U-23日本代表-イタリア代表戦(ツーロン国際大会)
残念ながらすべての試合フルタイムで観戦することができなかったが、目にしたプレーで非常に感じることは、「個人のフィジカルや個性」が目立つ試合が多かったということだ。フル代表で言えば、中村俊輔選手の存在感、長友佑都選手の力強さ、松井大輔選手や長谷部誠選手のテクニックやスピード、チャンピオンズリーグに関して言えば、特定の個人の名を挙げるのがバカらしく思える程、すべての選手個人が、とても高いレベルでスピードや技術、フィジカルを惜しみなく披露した。
組織やシステム・連携を凌駕する個人の技術とスピードが存在すること痛感した。そしてそれが今日のサッカー界の主流になりつつもある。
技術やスピードを発揮するために土台となるのがコンディションである。
■予選の実績になんの意味があるのか!
そんな中、U-23北京オリンピック日本代表の試合をみていて気になることが一つある。それはオリンピックアジア予選で中核を担った選手たちのプレーに精彩がないことである。特に北京行きを決めてから08年シーズンのJリーグ開幕前に活躍の場を新しいチームに求めたメンバーのプレーに精彩がない。セルティックに移籍した水野晃樹選手、G大阪に移籍した水本裕貴選手、鹿島に移籍した伊野波雅彦選手は、今回のツーロン国際大会に頻繁に出場するも目立った活躍がない。彼らのプレーのレベルが、以前とはなんら変らず、周りの選手らが急激にコンディションを上げているのかもしれない。どちらにしろ、他の選手と比べてパフォーマンスが低いと言わざるを得ない。パフォーマンスが上がらない最大の理由として、やはり移籍によって試合出場が減り、コンディションが低下しているからだと考えられる。
反町ジャパン結成当初からメンバーに名を連ねた選手らは、北京行きの切符を手にすることができるのだろうか。反町監督は、「予選を勝ち抜いたメンバーを大きく変えることはない」と発言しているが、果たして予選の実績は、北京オリンピック本番でどれだけ役立つのだろうか?
■代表監督の特権は、その時々でコンディションのよい選手を起用できること
オリンピックを2カ月後に控えた段階での、大幅な選手の入れ替えに対して、チームとしての戦術理解や連携などで、心配する声が聞こえてくる。しかし、それがどれ程の問題だろうか?2006年からU-23反町ジャパンが誕生して、2年以上経過した。それ以前も、ユース年代の時から、ずっと代表でプレーしてきている選手も何人かいる。
しかし常にチームは代謝している。ある者は、怪我やJリーグ各クラブでの不出来などでオリンピック代表から去り、ある者は、クラブでの活躍が評価され代表に招集されてチームに刺激を与えている。以前チームの「顔」とされた、カレン・ロバート選手や増嶋竜也選手、家長昭博選手、柏木陽介選手そして平山相太選手は、ツーロンのピッチに立っていない。怪我のため不運にも今回の代表に招集されなかった選手もいるが、それも含めて
オリンピック代表監督である反町監督の特権は、時々で調子のよい選手を起用できる
ことである。今回のツーロン国際大会での5試合で、調子のよい、悪い選手を見極める最後の大会である。調子の上がらない選手をいつまでも代表に留めておく必要もなければ、余裕もないはずである。
岡田監督になって初めて日本代表に招集された中村俊輔選手、キリンカップでフル代表初召集の長友佑都選手やピッチ上で躍動するのを見るにつけ、
システムや連携、過去の実績以上に、個人の技術やスピード、そしてコンディションの状態が個人の出来に影響を及ぼす。
最終的には最高のコンディションでオリンピックに臨めるメンバーを選出してほしい。
水野選手に伊野波選手そして水本選手とこれまでチームの主力として活躍するにたる力を持っていることは言うまでもない。その力を北京でも見れることを期待したい。しかし代表の切符は、今まで主力で戦ってきた選手たちでさえも指定席であってはならない。
あと2か月間の活躍に期待する。
これから始まるツーロン国際大会3位決定戦、コートジボワール戦に水野・伊野波、水本3選手がスターティングメンバーで出場するようだ。
まずは、このコートジボワール戦で、その力を存分に証明してほしい。
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2008年05月28日
いつもようにキオスクでサッカーダイジェストを手にとる。往復2時間の出勤・退社の電車のなかでゆっくりと目を通す。日常のささやかな楽しみである。
今日はキリンカップ、日本-パラグアイ戦が行われた。帰宅途中、携帯電話のメール機能を使ってこのエントリを記している私は、数時間前に終了した試合の結果をまだ知らない。
(※投稿時は、日本―パラグアイ戦観戦済み)
帰宅後、晩酌をしながら今日の試合を観戦することを想像しながらニンマリとする。今日は、日本-パラグアイ戦のレビューを書こう。そんなことを考えていると、サッカーダイジェストのP93のコラムに意識が寄せられる。
トップレフリーインストラクター上川徹氏のコラムだ。今さら上川氏の説明は不要であろう。Jリーグをジャッジする審判員を指導する立場の上川氏のコラムに目を通す。読んだ後、感情を押し殺しながらすかさず携帯電話を手にとりエントリを書いている。
週刊サッカーダイジェストのP93の上川氏のコラムを読んでどう感じるだろうか?
Jリーグでジャッジをする審判の“本音”を垣間見たような気がした。なるべく客観的にコラムの内容を伝えたいと思う。
■「良い選手がよい審判を育てる」という主張(以下コラムの要約)
審判員はミスと背中合わせで仕事をしなければならない。完璧な仕事はあり得ず、毎試合反省を繰り返し、未熟さを感じることもある。そんな時に、選手から労りの言葉をかけられると、選手のためにもっと上手くなろうとモチベーションが上がる。
選手と審判員は、お互いを「教え合う」立場にあり、とても密接で切磋琢磨する関係である。一生懸命トライをした人に、ミスだけを捕えて、叱ったり非難するのは辛さや反感を生むだけだ。一生懸命な人の成長を阻害してしまうのではないか。審判員も人間であり、褒められると嬉しい。「良い選手が良い審判を育てる」イングランド出身の元広島監督バクスター氏の言葉には、そんな意味も含まれている。
バクスター氏の母国イングランドでは、審判員がカードを示す時や注意を与える時は、両者は近づいて選手は審判のジャッジを素直に受けいれる。羨ましく感じる。
イングランドのルールブックには、審判員が呼んでも選手が来ないときは、イエローカードであることが明記されていて、選手も子供の頃より指導されているので、呼ばれた選手は必ず審判に近寄ってくるという。
このような紳士的な行動が、サッカーの母国と言われる所以であり、守るべきサッカー文化である。このような文化が日本に根付くか自分たちの日頃の活動にかかっている。
このコラムの主張は、
「審判員のモチベーションも、成長も選手次第であり、審判の未熟さは、選手の未熟さに起因する。選手が成熟するには、自分たち審判員にかかっている」というメッセージが聞こえてくる。この審判員の指導的立場にある上川氏の主張は、Jリーグでジャッジする審判員の間で共有される認識であることは容易に想像できる。
このコラムを読み終えた時、同号に掲載されているさ「三浦泰年のサッカー斬り」での三浦泰年氏のメッセージ(P51)を、上川氏を始めとしたJリーグでジャッジを行う審判員に捧げたいと瞬間的に思った。
「外的な要素に左右されない強い信念と哲学を備えること。それが『プロ』というものだ」
プロフェッショナルな世界で素晴らしいプレー(ジャッジ)があれば称えられ、下手なプレー(ジャッジ)をすれば批難にさらされる。これは選手も審判員も同じである。
プロとして勝利を勝ち取るべく懸命にプレーし合う、両チームの選手らと審判が本当に「互いに切磋琢磨する関係」なのかどうか審判員には再び考えてほしい。
主役は、あくまでも選手たちである、審判員には嬉しいこと辛いこと、たくさんの感情が試合中押し寄せてくる。そのような状況の中でも常に客観性と公平性を持ったプロとしてのジャッジを期待したい。Jリーグでジャッジをする審判員は、数多くの人間から選ばれた「選ばれし審判」である。その位のことは期待してもよいだろう。
※ぜひ6.10号のサッカーダイジェストのP93の上川氏のコラムとP51の三浦氏のコラムを読んでみてください。
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2008年05月21日
■試合前~1週間前の札幌戦から当日まで~
12節当時、下位札幌戦での敗戦、降り止まない雨のなか大宮選手に対して罵声とブーイングが飛んだ。大宮サポーターになって初めて目の当たりにする選手へのブーイング。数千人のサポーターにブーイングをされる選手も辛いだろうが、その光景を見ている私もとても辛かった。そしてその日は、気の晴れないままスタジアムを後にした。
大宮サポーターが管理するブログやSNSサイトでネガティブな意見が飛び交う。
札幌戦で発せられたサポーターからの「シュート打て」コール。そのコールに苛立ちの表情を見せたとされる藤本選手(事実不明)が当日更新した自身のブログ「主税日記 」にはサポーターからこの敗戦の悔しさを伝えるコメントが多数寄せられた。札幌戦での敗戦が予想以上にチーム、サポーターの雰囲気を悪くした。
また、この敗戦のダメージもさることながら当時の大宮のリーグでの状況もサポーターをナーバスにさせた。12節終了時点で、Jリーグ中断前の1試合を残し4勝4敗4分、それまで一桁順位をキープしていたが、この札幌戦の敗戦で順位を11位まで下げた。リーグは混戦状態、次の試合を落とせば降格圏も見えてくる。そのような重要な試合の対戦相手は川崎、12節終了時点でリーグ3位。前節浦和に惜敗するも、関塚前監督の後任高畠監督就任から4戦連続の逆転勝ちの4連勝と序盤戦の躓きから脱し、チームの調子は上向いていた。川崎に勝たないと順位を更に落とすことになる・・勝利してほしいという想いと格上とされる川崎に勝利できるのかと不安が頭を過ぎる。
試合前夜、テレビ埼玉のアルディージャ情報番組「ole!アルディージャ」内のインタビューで吉原選手の「札幌戦ではポゼッションを意識し過ぎていたので相手のライン裏をもっと狙おうとチームで確認した」と言う旨のコメントを耳にした時、今までのスタイル=樋口サッカーから方向転換があるのか?と瞬時に思った。
札幌戦では、敗戦するも修正をして後半は樋口サッカーをみることができた。樋口監督の目指すサッカーを貫き、修正すべき箇所は試合を重ねるごとに修正していく、そうすればリーグ終了時には、満足のいく結果が残せている。樋口監督のサッカーを信じよう。そう前節札幌戦後に決意してところであったので、川崎戦で大宮がどのようなサッカーをするのか非常に気になった。
そして試合当日、今期2度目のアウェー観戦。等々力競技場はNACK5スタジアムと同様、ゴール裏エリアが立ち見席となっており等々力スタジアムに親近感を持つ。ついに約1,000名の大宮サポーターが見守るなか川崎戦が始まった。
■樋口サッカーを見失った大宮イレブン
前半は、全くのよいところがなかったと言えるほど、川崎にペースを握られた。前日、吉原選手のコメントしていたように相手ラインの裏を突こうというフィードを多用する。しかし、その意識が強すぎて、大宮バックラインからのボールはことごとく相手ディフェンダーにカットされる。相手のディフェンスラインはそれ程高くなく相手ディフェンダーを超えるようなフィードはほとんどなかった。「川崎タワー」などとも呼ばれる寺田選手や伊藤選手などの長身選手と藤本選手を競らせるのは酷な話である。戦術上の欠陥が早くも露呈した。唯一前半、波戸選手から小林大悟選手へのアーリークロスが通ったように、もっと高い位置から横に揺さぶるような「クロス」を多用すればもう少し状況が変わっていたかもしれない。守備に関しても川崎選手を全く捕まえ切れない。少し下がり目の位置にポジションをとった中村憲剛選手を起点に、サイドに張った両翼の森選手と山岸選手、縦横無人に動く大橋選手に谷口選手、そしてJリーグ屈指のFW、ジュニーニョ選手とチョンテセ選手にボールが配給される。そして有機的な動きとスピードに大宮選手はうまくプレスが掛けられず最終ラインでなんとか防いでいたという状況であった。試合を振り返ると、よく37分の間、無失点でいられたなと思うほど大宮は川崎に翻弄された。
そして37分、チョンテセ選手の個人技からのオウンゴール、試合内容をみれば入いるべくして入ったゴール。チョンテセについていた波戸選手やオウンゴールをした冨田選手を責める気にはなれなかった。その5分後、ジュニーニョ選手のやはり個人技で片岡選手が抜かれ、ゴールキーパーの江角選手がかわされ2点目のゴールを許したとき、この試合の残りのことよりも、今シーズン開幕から少しずつ築きあげた「今年の大宮は違う!」という思いの塊が崩れ落ちるような感覚だった。今年もこのまま下位に甘んじるのか…と思わざるを得ない瞬間であった。
前半を終了した時点で、「高い位置でのプレスからポゼッションを高めるアグレッシブサッカー」を標榜する樋口監督のサッカーはそこにはもうなかった。
■大宮は後半何が変わったのか?
結果を先に言えば、小林慶行選手の55m弾を締めに、土岐田選手のプロ初ゴール、デニス・マルケスの技ありゴールのドラマチック3ゴールで逆転勝利をした。等々力競技場を訪れた約1,000人のサポーターは、点が入る毎に喜びを爆発させた。
点を決めること、チームに勝利をもたらすことが、これほどサポーターを盛り上げるのかいうことを目の当たりにした。サポーターはやはりチームが勝つことを一番望んでいるのである。後半、大宮がどうかわったのか振り返ってみたい。
■変化1 樋口サッカーのキープレイヤー「吉原宏太」の動き
後半、吉原選手が投入されて明らかに流れが良くなった。吉原選手はチームに何をもたらしたのだろうか?最大の功績は、チームに流動化をもたらしたことである。
吉原選手のストロングポイントは、スピードに乗って流れのなかでボールを受けるプレーができることである。これは単にスピードがあるといった話ではない。スペースに飛び込むプレー、もっと言えばスペースを自ら作りだし自ら飛び込むプレーに長けているのである。~一度、下がったり、横に動いたりしながらスペースを創出し、瞬時にそのスペースに飛び込むプレー~FWに不慣れで、ボールをキープできる藤本選手などボールを受けるために下がってしまう。ジュニーニョに得点された2点目は、ボールを受けに下がってきた藤本選手と佐伯選手との連携ミスから始まった。藤本選手が受けようとしたエリアは中盤の選手の活動エリアであり、その点、FW一筋の吉原選手は自分がボールを受ける位置がもっと相手ゴールに近いことをよく知っている。
この吉原選手のプレーは中盤の選手にパスコースを一つ提供する以上の効果をもたらす。それは相手ディフェンダーを引きつけることによって、他の選手へのパスコースをも作りだすのである。
前半の大宮のプレーは流動の対局にあるプレースタイルであった。そして後半吉原選手投入をキッカケにした流動化した大宮に川崎ディフェンスに戸惑うのは容易に想像できる。
■変化2 相手サイドハーフを守備に回らせた波戸の攻め上がり
もう一つ大宮が大きく変わったのは、両サイドのポジションである。前半は川崎にビルドアップされ大宮のサイドバックは川崎FWとSHの対応に追われるばかりであった。しかし、後半は小林慶行選手や佐伯選手が前を向いてボールを持てるようになると両サイドのポジションは徐々に上がっていった。特に左サイドの波戸選手は顕著でCBの冨田選手が左サイドをカバーするポジションをとり3バック(2バック)のようになっていた。69分の波戸選手のオーバーラップからのセンタリング(デニスマルケスのヘディングシュートはゴールを外れる)は大宮のサイド攻撃の理想型であった。大宮の場合長身でフィジカルの強さでゴールを狙うタイプの選手がいないため、むやみにサイドからセンタリングを上げてもゴールに繋がる可能性は低い。長身の森田選手でさえ相手ディフェンダーと同じ状況で競り勝ち、得点することは難しい。大宮のサイド攻撃には相手ディフェンスを崩すプレーが必須なのである。
波戸選手は前日練習で語ったプレーを後半、宣言通りしたことになる。
札幌戦では左サイドで主税とコンビを組みましたが、去年も同じサイドでプレーすることが多かったですから、主税も僕の良さをわかっているし、僕も主税の良さを分かっていると思います。彼が中に入って僕がサイドから出ていくような形もありますから、バランスがとれているのかなと思います。もちろん、うっちーにはうっちーの、慎には慎の良さがあります。左サイドのミッドフィルダーの選手に合わせて、僕も少しずつプレースタイルを変えています。常に同じスタイルでプレーしても、うまくいかないものです。僕もそれなりに経験を積んできましたから、自分の前にいる選手の特長を活かしつつプレーしていきたいと思っています。(大宮アルディージャホームページ 川崎フロンターレ前日レポート 波戸選手のコメントを引用)
結果的に波戸選手の攻撃参加は川崎森選手の大宮陣地でのプレーを極端に減らすことになった。
変化3 小林慶行のプレーの向き-小林慶行の出来不出来で試合が決まる―
樋口サッカーにとって、吉原選手と同様にカギを握る選手が小林慶行選手である。小林選手は大宮のボランチを務める選手である。すべてのボールは小林慶行選手を経由していると行っても過言ではない。攻撃を仕掛けるのか、ポゼッションして状況をうかがうのか、すべて小林慶行選手の判断によるものである。
前半、ほとんど前線にボールを配給できずにバックパスをする場面が多かったが、後半は、左右のサイドバックや前線にボールをうまく散らしていた。また、いくつか決定的なパスもだした。周りの選手の動きによって、どれだけ小林慶行選手にアグレッシプなパスの出しどころつくるか重要であるが、小林慶行選手の出来不出来により大宮の試合展開は大きく変わる。小林慶行選手は、大宮のまさにボランチ(ハンドル・舵)である。だからハンドル役の小林選手に、エンジンやタイヤの役割を求めてはいけないのかも知れない。しかし今後、小林選手に覚醒によってか、また別の選手の台頭・出現によって、ボランチの選手が、もっとアグレッシブに相手ディフェンスの裏をとる動きをしたり、両サイドバックが攻め上がったときのカバーリングをしたりなどプレーに幅がでてきたら大宮樋口サッカーの更なる成長につながるのではないかと感じた。
大宮の逆転劇の裏には、前半と大きく変わったいくつかのプレーがあったのだ。
もう一つ、後半の逆転勝利の陰に、小林大悟選手と金澤慎選手の交代劇があった。小林選手や金澤選手の不調を指摘する声もあるが、コンディションの問題と言うより、戦術的な役割が不明確になっているのではと考えている。今回のように毎試合劇的な逆転劇を期待できるわけでもなく、どのチームも試合を重ねるごとに大宮のサッカーに対するスカウティングを強化してくるに違いない。1ヶ月後のJリーグ再開後の試合では、樋口サッカーを行おうとする大宮とそれを阻止しようとする他チームと激しいせめぎ合いが予想される。そうなった時に小林大悟選手や金澤選手のようなプレイヤーは必ず必要となってくる。この件は別の機会に述べてみたい。
最後に、今回の逆転劇を等々力競技場で目の当たりにした。大宮のサポーターになってよかったと思えるゲームを繰り広げた大宮の選手に感謝したい。
本当にエキサイティングなゲームであった。
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大宮アルディージャ |
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2008年05月15日
中田英寿
私は以前から中田氏のサッカープレーヤーとしてのスタイルがどうしても好きになれなかった。既に、中田氏が脚光をあびた93年U-17世界選手権(現U-17ワールドカップ)から15年、現役を退いた06年からもう2年がたとうとしている。中田氏のどこが好きになれなかったのか?今となっては明確に表現することは難しい。
中田氏の2学年下に中村俊輔選手がいる。
90年代後半から中田氏が引退する06年まで日本サッカー界において2人の絶対的なゲームメーカーが存在した。それが中田氏と中村選手であることは言うまでもない。
時として2人の名選手は比較をされ、ひとりの選手を支持すれば、もう1人を漠然と毛嫌いするような風潮が当時あったような気がする。
中田派か中村派か
受け手に、全身全霊をもってボールを受けなければならないという緊張感を与える中田氏の鋭いパス、対して目を瞑っていても目を開けば足元にボールが収まっているような中村選手の相手にやさしい柔らかいパス。どんな選手にも当たり負けをしない強靭なフィジカルを持つ中田氏に対し、相手選手との接触を嫌い、あたられる前に決定的なパスを切り裂く中村選手。2人のプレーはまさに対照的であった。当時、私は断然、中村派であった。今思えば、観ている者にとって中村選手のプレーの「うまさ」はわかりやすく、また中田氏の
「うまさ」はわかりづらかった。中田氏のプレーも振り返るとうまさの上に類い希な「強さ」があっため、その上手さを見えづらくした。
また、中田氏のマスコミを通したイメージも私が彼を好きになれなかった理由の一つである。96年のアトランタオリンピック後に、当日、オリンピック代表の中心選手であった前園氏とカップ麺のCMで見せた彼の笑顔が、その後のブラウン管を通して見る淡々とした彼の表情とのコントラストで今も鮮明に脳裏に焼き付いている。中田氏が年を重ね、ストイックになればなるほど、またファショナブルになればなるほど、中田氏の存在が私の興味から外れていった。
ドイツワールドカップ一次予選のブラジル戦で惨敗し、ピッチ上に横たわる中田氏。忸怩たる思いがあったに違いない。しかし、一次予選3戦で期待通りの試合ができなかった日本代表、その日本代表の中心選手に対して、私は苛立ちを覚えることがあっても、彼に感情移入することなど到底できなかった。29歳の若さで現役を退くという中田氏の引退表明は世間で、センセーショナルに受けとめられたが、私にとっては、それ程インパクトあるものでもなかった。
サッカー選手「中田英寿」は幕を閉じた
そして彼は旅人になった
ドイツワールドカップで中田氏が大きな決意を表明した頃の私の興味は日本代表の「これから」のことにあった。川淵キャプテンが、ワールドカップ直後の会見で、次期監督の名前を言ってしまうという失言事件から始まり、中田氏のいない日本サッカー界はめまぐるしく動いていった。
オシム前監督の試合後の難解なコメントをどう解釈するかという議論を酒の肴にしていた頃、中田氏は旅人となっていた。2年間に約60カ国、150以上もの都市を旅してという…。普通の人間ではなしえない旅をしていたに違いない。
TAKE ACTION2008+1
私が中田氏と再会したのは、今年3月18日の夜、ニュース番組の中であった。
その時、彼は南米にいた。南米を旅する「中田英寿」は、私の知る「中田」ではなかった。現地の人と積極的にコミュニケーションをとる中田氏がいて、笑顔の中田氏がいた。そして「地球」について真剣に語る中田氏がそこにいた。以前、私が彼に抱いていた選手だった頃の中田氏のイメージと大きく異なったものだった。ナルシストで自己中心的なイメージはその時崩れた。ニュース番組で再開して以降、「中田英寿」という人間がどんな人間なのかとても興味を持った。
そんな折、先月4月15日に、中田氏が「TACK ACTION2008」プロジェクトの立ち上げを発表。「なにかできること。ひとつ」をテーマに自分自身でできることを自ら考え行動
するためのきっかけづくりを目的として、「+1(プラスワン)」キャンペーンを実施することを合わせて発表された。
「+1FOOTBALL MATCH(6月7日日産スタジアム)」については、ワールドスターズの監督にジョゼ・モウリーニョ氏が務めることになり、ニュースで数多く取り上げられているため皆さんもご存じの方も多いだろう。しかし皆さんは、+1 TANZAKUについてご存じだろうか?こちらも+ワ
ン(プラスワン)キャンペーンの一環で、自分自身で「なにかできること。ひとつ」をインターネットの世界地図上に、日本の伝統文化である「七夕の短冊」に誓いを込めてブックマークしていくという企画である。
詳細はこちら⇒ http://www.takeaction2008.com/communicate/
3月18日(約2年ぶりにテレビで中田氏を目にしたとき)以降、中田氏の独占取材をしている番組内の特集を1,2度、目にする機会があった。訪問地が、南米であろうがアフリカであろうが、どこであれ共通していることが一つあることに気づく。それは、中田氏がどの国を訪問しても絶大な知名度と人気を誇っていることである。どの国でも「NAKATA! NAKATA!」と大勢の人々から声がかけられる。改めてサッカーというスポーツに可能性を感じた。
私はまだ中田英寿がどのような人間なのか未だ知らない。しかし中田英寿にしかできないことがあると最近は確信している。
中田氏の言うように「サッカーには人の命を直接的に救う力はない」かもしれない。ただサッカーを通じてその地位を築いた中田氏が、サッカーを通じて世界中で問題となっている「環境」や「貧困」「教育」に対いて行動を起こそうとしている今、私は、サッカーの「可能性」を信じ、中田英寿氏の「可能性」を信じたいと思う。
そして中田氏の提唱する「TAKE ACTION2008」積極的に関わろうと思う。
何か大それたことをしようとするつもりは毛頭ない。
私に何かできること、ひとつ…
+1 TANZAKUに誓いを立てること
埼玉の片隅で、「サッカーで世界を変えられることを信じる」という誓いを立てる。
皆さんもできることから、ひとつ。
+1TANZAKUに誓いを立ててみてはいかがだろうか。
【参考】
TAKE ACTION2008+1(プラスワン)http://www.takeaction2008.com/
+1TANZAKUhttp://www.takeaction2008.com/communicate/
posted by toddocom |09:47 |
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2008年05月13日
矯私は30歳の現在もなお、現役でサッカーを続けている。週末にはフルコートの11人制のサッカーやフットサルで汗を流している。元来、私は左利きなのだが、矯正をされサッカーを始めた頃から右足でボールを蹴っていた。しかし高校を過ぎると無理に矯正することもなくなったため、箸を左手で持つようになり、ボールも左手で投げるようになった。しかし利き足に関しては右蹴りから左蹴りに戻ることはなかった。本末転倒なのだが左蹴りに戻そうと矯正を試みたのが今から3年前のことだった。今ではプレーのほとんどを左足でタッチするようになっている。幸運なことに左足でボールタッチをしているが右足が使えなくなったわけでなく、両足を無理なく使えるようになった。
話は変わって、ドリブルで相手を抜く場合、結果的に三通りの選択肢しかない。
~右から抜くか、左から抜くか、そして股から抜くか~
股抜きはレアケースと考えるとほとんどの場合、左右の選択に迫られる。しかし、両足でボールをタッチして気づくことは左右の二者択一でなく、どちらの足でボールをタッチするかで選択肢は2択以上に広がる。
大宮の左サイドには、藤本選手や内田選手、土岐田選手などスピードでスペースへ走り込むドリブラー型の選手が起用されることが多い。彼らは全員右利きで右足の細かいボールタッチで相手ディフェンダーのバランスを崩し、スピードで抜くことを得意とする。ただ彼らが左足でボールをタッチすることはほとんどない。
スコットランドセルティックの中村俊輔選手が右サイドで相手ディフェンダーと対峙する際、相手ディフェンダーが最も恐れるのは、左足での正確なセンタリングである。ディフェンダーが左足での中村選手のセンタリングを警戒するあまり中村選手のキックフェイントでかわされてしまうケースや、バルセロナのロナウジーニョ選手やメッシー選手のように、利き足の小気味よいボールタッチで抜いてくるとわかっていながらもその卓越したフェイントとスピードで抜かれてしまう場合など、世界には利き足一本で活躍するトッププレイヤーが存在する。しかし彼らには絶対的な利き足のテクニックやスピードを持っている。そのテクニックやスピードを警戒するあまり、その「裏をかく」プレーが活きるのである。絶対的な「間合い」に相手ディフェンダーは翻弄される。
ここで大宮の左サイドを務める選手に相手を翻弄するテクニックやスピードを持ち合わせていないことを指摘したいわけではない。ただ相手ディフェンダーとの間に「絶対的な間合い」を築くに至っていないということは言える。
相手ディフェンスとボールの間に自らの体を挟むのがリスクの小さいドリブルの基本である。左サイドを右足でボールをキープしたまま左(前方)に抜こうとするのはリスクが伴う。 なぜなら、ボールが相手ディフェンスの前を無防備に通過するからだ。攻撃側に相当なテクニックやスピードを持っているか、余程、優位な間合いを保ってもいない限り、右足でボールをキープしながら左(前方)に抜けるドリブルを選択するリスクは負わない。すると自然と同じようなプレーが繰り返される。左サイドでボールを右足でボールを受けるとトラップした後(当然右足で)、左DFやボランチを下げるか、右足で中央へドリブルで切り込んでいくかである。これらのプレーはディフェンスにとっては脅威でなく、むしろ守備側の間合いで守られてしまう。もし右利きの彼らが左足で左(前方)に突破する選択肢を持っていれば、ディフェンダーも今まで通りの守備とはいかない。
左サイドを左利きの選手が務める最大のメリットは縦への突破をしやすいことである。右利きの選手でも左(前方)へ突破できないわけではない。ただ左足でボールをコントロールした方が圧倒的に有利である。縦への突破という脅威が、「裏をかくプレー(中央へ切り込むプレーなど)」を更に引き立たせるのである。
今でも藤本選手の細かいボールタッチや内田選手や土岐田選手のスピードは大宮にとって強みである。ただすべての選手が、中村俊輔やロナウジージョのように利き足一本で敢えて相手ディフェンダーに挑む必要はない。彼らが左足をもっと多用したなら幅のあるプレーをみられるのではと思うのは私だけだろうか。
左足を使わなくともマンチェスターユナイデットのC.ロナウドのように、小気味よいステップと右足のアウトサイドでのボールを押し出しながら、一瞬で左(前方)にボールを移し、相手ディフェンダーを置き去りにするような規格外の選手が出現したのであれば何も「左足を使え」など野暮なことは言わない。
また、近い将来、Jリーグでもそんな選手にお目にかかれることを期待したい。
私が知らないだけで既にJリーグにもそんなプレイヤーがいるのかもしれないが・・・。
posted by toddocom |18:40 |
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2008年05月12日
三浦札幌監督への畏怖と敬意
大宮アルディージャにとって、現コンサドーレ札幌監督三浦俊也氏はどんな存在なのであろうか?試合の始まる前から三浦札幌監督への畏怖と敬意が交錯していた。
スポニチは、大宮アルディージャのスポンサーであるため節目の試合には、スポニチの特別号(大宮アルディージャ版)が配布される。この日も、スポニチのスポンサードマッチだったこともあり特別号が入場ゲートで配布された。スポニチ特別号には、
「J1昇格導いた“恩師”率いる札幌と激突 大宮 勝って 恩返し」
という大きな見出し。私は、今シーズンから大宮サポーターになった新参者、三浦札幌監督が、大宮の監督をしていたのは知っていたが、三浦札幌監督(以下三浦監督)が大宮にどんな功績を残したのか知らなかった。
三浦監督と大宮アルディージャの関係は、遡ること9年前の1999年。三浦監督は、前年の1998年に水戸の監督をするも良い成績をおさめることができず1年で退任。翌年1999年、ピム・ファーベーグ監督(前韓国代表監督)のもと、大宮のコーチに就任する。2000年に監督に昇格すると、大宮がJリーグに参入してから9シーズンの歴史のうち、コーチの1シーズンを含めると6シーズン在籍している人物であり、2004年J1昇格などチームへの貢献、そしてサポーターから信頼は今でも絶大のようだ。
昨日も試合前にも札幌のスタメン紹介後に三浦監督がコールされた時には、大宮サポーターから三浦監督へ拍手が沸き起こった。(ちなみに元札幌の吉原宏太選手も紹介の際は、札幌から拍手があったように思う。)
<三浦大宮の戦績>
2000年シーズン 4位(J2)
2001年シーズン 5位(J2)
2004年シーズン 2位(J2)J1昇格
2005年シーズン 13位(J1)
2006年シーズン 12位(J1)
大宮、森田選手のゴールで追いつくもコーナーキック2発で沈む。
試合の方は、大宮にとって因縁の相手である三浦札幌が試合の開始早々、大宮ゴールに攻めかかる。今では大宮攻略の王道となっている、大宮の高く保ったディフェンスラインとゴールキーパーの間のスペースに簡単にボールを放り込んでくる。大宮ディフェンス陣も鹿島戦・FC東京戦のような連携ミスによるゴールは許さなかったが、ピッチが雨のため滑りやすくなっていることもあり、あわや決定的なシュートを打たれるという場面がいくつかあった。また、ディフェンスのクリアボールをことごとく札幌にキープされるという展開。ついに前半18分、コーナーキック(明らかにゴールキックに見えたが…)から相手選手と競った際、バランスを崩し頭にボールを当てた小林慶行選手がオウンゴール。早い時間帯に1点を許した。
樋口監督も試合後の会見でコメントしたように大宮は、序々にボールをキープするも濡れたピッチのせいで思うようにボールが前に進められない。乾いたピッチでは気付かないパスの微妙なブレによるパスミスが目立つ。
「今日の試合では、前半の出来があまりにも悪かったと思います。これまでの記憶にないぐらいの出来でした。選手たちはハードワークをすることが出来なかったですし、チグハグな状態にありました。僕たちがボールをつなぎ出すところに札幌にプレッシャーをかけられてしまったのです。スペースにパスを出すのか、足元にパスを出すのか。パスの出し手と受け手がうまく合わなかったように感じます。」(大宮アルディージャ公式HPより)
前半は、大宮の弱みを突いた札幌が優勢に試合をすすめ、大宮はなす術がなかった。
後半は、前半とはうって変って大宮ペースで試合が進み、55分の左サイドのデニスマルケスから小林慶行選手のシュートは完全に札幌ディフェンスを切り崩した。(惜しくもポストに阻まれる)そして69分に交代したばかりの森田選手が、左サイド冨田選手からのパスを左足で合わせ同点にする。一気に大宮のペースになるかと思いきや土岐田選手や森田選手にシュートチャンスが訪れるもシュートを打てず勝ち越しのチャンスを逃した。そして85分、札幌のコーナーキックから柴田選手の折り返しをダビが決めて大宮は万事休す。
札幌は7試合ぶりの勝利。大宮は、ホーム2連敗リーグ上位を目指す大宮にとっては痛い敗戦となった。
敗戦の中の光明~波戸選手の攻撃参加~
前半は出来が悪いと言いながらも私は、1つの光明を見出した。それは波戸選手の積極的な攻撃でのチャレンジである。試合開始10分程たった頃だろうか、藤本選手が左サイドでボールをキープする。すると波戸選手がボールをキープする藤本選手の背後から追い抜きボールを要求する。藤本選手は、波戸選手へのパスを選択しなかったが素晴らしい攻め上がりであった。その後も波戸選手は前半数度、果敢に攻めあがりを試みた。55分の小林慶行選手のボストに当たったシュートもチャンスを作ったのは波戸選手だった。左サイドから中央へボールを駆け上がり左サイドへ流れたデニスマルケスへ絶妙なパスをした。大宮サッカーがまたひとつシンカした瞬間であった。藤本選手を含めた左MFの選手は左サイドへ張る傾向にあるので今後は左MFと波戸の連携を深めたいところだ。
森田浩史よ、首を振れ!
9節ガンバ大阪戦のロスタイムでの劇的な勝ち越しゴールからは、毎節途中出場を続ける森田選手。この日も出場後、すぐに同点弾を決めた。昨日、大宮のサポーターが最も盛り上がったシーンであった。しかし、サポーターは貪欲である。私もその一人であり、その後の森田選手のプレーについては一言言わせてほしい。
森田選手が投入されると、長身であるため浮球が森田選手へ供給される。すると森田選手のポストプレーに期待をして森田選手にボールが集まる。大宮には、空いているスペースに走りこめる選手が数多く在籍している。この日も藤本選手や土岐田選手が後半に入ると効果的にスペースに走り込むプレーを何度かみせていた。彼らのような選手にとってポストプレーのできる選手との相性がよい。森田選手がポストプレーをしてボールをキープする。その間に藤田選手や土岐田選手が森田選手を飛び越えゴールを狙うというのが森田選手投入後のプランだったろう。実際、何度か森田選手がペナルティエリア付近でボールを受けるケースがあった。1、2度ダイレクトでポストプレーを成功させたが、なかなかボールが収まらず森田選手の所でボールが奪われることもあった。ポストプレーの役割を与えられその役割を全うできないことについても問題であるが、FWとしての本来の役割が疎かになっているのではと気にかかる。
スポーツナビ+プログで「釈迦に説法」であるがFWの最優先させるべきは点をとることである。得点の可能性を高めるにはシュートを打つことである。その他すべてのプレーはよりよいポジションでシュートを放つためにあるといって過言ではない。
ポストプレーは体の大きい森田選手に期待するプレーである。しかしシュートを打つ機会より優先されるポストプレーはない。そこで森田選手のプレーに一言。
「森田選手よ!ボールを受ける前に首を振れ。前にスペースがあれば貪欲にシュートを放て!」
森田選手はこの札幌戦でもゴールを記録した。恐らく次節川崎戦でも途中交代ながら出場を果たすだろう。サポーターは貪欲である。FWとしてゴールの量産をしてほしい。一回でも多く森田選手のチャントで歓喜したい。
樋口サッカーを信じる。
樋口サッカーは明確である。高い位置でのプレスとポゼッションサッカー、吉原選手や藤本選手や内田選手のスピードある飛び出し。そして左右両サイドの攻撃参加。札幌戦の後半も樋口サッカーは実践された。大宮の修正点はまたいくつもあるが課題は明確である。今シーズンは樋口サッカーをとことん信じよう。
今シーズンから大宮を観戦するようになって、試合後初めての選手へのブーイングを目の当たりにした。こういう時に、NACK5スタジアムの観客席の近さは選手にはとても辛そうだった。私はブーイングをしなかった。
私は大宮サポーターの前で相手チームがコーナーキックを蹴る際、相手チームのブーイングをするのではなく、GK江角やレアンドロ・冨田を応援する大宮の応援が好きなのだ。おそらくこの先もブーイングはしないだろう。選手がサポーターに対して「人が少ない。声が小さい。盛り上がってない」などとブーイングはできない、我々サポーターが一方的ブーイングをするのは性に合わない。(他のサポーターがブーイングをすることを否定しません。)選手もサポーターも一緒に戦っている、一方だけがブーイングをするのはフェアじゃないと思うから。
強豪ガンバ大阪に逆転勝利をすることもあれば、下位に低迷する札幌に負けることもある。大切なのは、樋口サッカー目指してそれを実践できているか。札幌戦の後半のような試合を次節川崎戦では試合開始時から期待したい。
posted by toddocom |10:42 |
大宮アルディージャ |
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