2008年09月05日
23節 大宮-横浜戦 スカパーも受信できない豪雨の中 活かされないクレメン・ラフイッチ 勝ち点3がせめてもの救い
8月28日木曜日。仕事を早く終わらせて大宮へ向かう。 大宮駅に着くと雨と宇都宮戦の信号機故障の運転見合わせのためタクシー乗り場に行列ができている。時計を見ると7時20分、既に試合が始まって20分が経とうとしていた。列に並ぶ時間の余裕はその時なかった。 そして雨の中、NACK5スタジアムまで走っていくことを決心する。 傘をさしたままでは走れない。「濡れずにいる」ことを諦め、スーツ姿のままNACK5スタジアムまで走った。 NACKスタジアムに着いたのは、7時30分頃、濡れたスーツからユニフォームに着替えていた時、スタジアムから歓声が起こる。 左サイドへ抜けた藤本選手からのセンタリングをクレメン選手がヘディングシュートを決めた時、私は、半分サラリーマン、半分サポーターの中途半端な状態だった。完全なサポーターに変わった頃には、前半も残り10分足らず、雨も激しくなっていた。 後半は、いつ岡田正義主審が試合を中断してもおかしくない程の豪雨。2度に渡り照明のライトが消える。(近隣の落雷の影響らしい。エルゴラ情報)一番困ったのは、普段はコンタクトレンズを装着しての観戦なのだが、この日は、眼鏡をかけての観戦のため、レンズに垂れる滴のせいで視界がほとんど遮られた。後半は、濡れないようビニール袋に入れたカバンを股に挟み、その上からオレンジ色のポンチョを羽織り、ゴール裏でひたすらチャントを叫んだ。 後半は、ほとんどの時間、大宮陣地(ホームゴール裏とは逆サイドのピッチ)で試合が行われていたため更に試合を見づらくした。 そして大宮は、豪雨の中、前半に決めた虎の子の1点を守りきり勝利を手にした。 私はホーム・アウェイ、スタジアムで観戦した・しないに関わらずスカパー!で録画観戦をする。この試合の帰宅後、録画した試合を見ていると信じられないことが起こっていた。録画したはずの試合だったが、豪雨のため電波を受信できずに前半途中から録画されていなかった。試合当日の雨の激しさを物語っている。 スタジアムでも、録画でもこの試合の観戦をすることができなかったが、9月2日の深夜、試合の録画に成功し、一昨日3日に試合を観戦することができたのでレビューを書く。クレメン選手に有効な楔(クサビ)は入らず、中途半端な「縦」パスで横浜の網に引っかかる クレメン選手が先発出場するようになって、彼が大宮の攻撃の軸となり、大宮の攻撃のカタチが見えつつある。その攻撃のカタチにおいて、如何に有効なクサビがクレメン選手に入るかが、攻撃のポイントとなる。今節の横浜戦においても、この点に注目して観戦した。 結論から言えば、残念ながらこの試合もまた、クレメン選手に有効なクサビが入ることがほとんどなかった。彼へクサビが上手く入らないために攻撃のタメを作ることができず、厚みのある攻撃を形成することができなかった。 クレメン選手のパートナーであった藤本選手が縦横無尽にピッチを走りまわるため、クレメン選手が1トップ気味でプレーすることが多く、1トップ気味となれば、藤本選手と比べると常に相手DFのマークのターゲットになりやすい状態であり、相手のマークを外してクレメン選手がフリーな態勢でボールを受けるのは難しい状態であった。そのような状態のなか、他の選手のクサビを入れる意識が低いのか、なかなか彼にクサビが入らない。前半33分の藤本選手の左サイドへ流れながらボールを受け、ラフリッチ選手へ絶妙なパスを配給した場面が正にそうであったように動き回る藤本選手へのパスの方が出し易いのか、藤本選手がサイドへ流れる際や、FWの前線から自陣方面に降りてきたエリアでボールを受けることが多かった。 決して藤本選手の相手ディフェンスラインの裏へ貫けるプレーが悪いということではない。この日の横浜は3バックであったため両サイドにスペースが出来やすいシステムでもあったから非常に有効な「動き」だった。そもそもクレメン選手にクサビを入れる目的もまた、「如何に相手バックラインの裏へ貫ける可能性を増やしていくか」であるからだ。 ただ今節の得点シーンのように、一本のフィードで相手ディフェンスラインの裏へ貫ける可能性はそうあるものではなく、やはりその可能性を高めるためにクサビを入れるプレーは必要なのである。 クレメン選手にクサビが入らなかった理由として、供給する選手の方とクレメン選手との間でイメージのギャップがあったように思う。つまり、クレメン選手にとって相手ディフェンスがいようとも相手をブロックしてポストプレーをする「技術」も「自信」もあるにも関わらず、パスの出し手は、クレメン選手へのクサビはリスクが高いと判断し、パスを出さないケースが多々あったように思う。クレメン選手の体格と技術があれば、相手ディフェンスがついていようともポストプレーができるはずである。逆にクサビのボールが入らないとクレメン選手の方がズルズルと下がってきてしまい。結果としてより自陣に近いエリアでリスクある中途半端な「縦」パスを出し、横浜の守備の網に引っ掛かり、速攻を受ける場面が何度かあった。 SB・ボランチの選手が如何にリスクを取りながら、勇気を持ってクレメン選手へクサビのパスを出せるかが今後のキーポイントとなる。 後半、前がかりになった横浜に対して藤本選手や土岐田選手が相手ディフェンス裏へ貫けるプレーがあったが、クレメン選手や藤本選手へクサビのパスが入るようになり、よい溜めを作れたことによって2列目の選手が抜け出すチャンスが増えたのである。得点したら逃げ切るのでなく、得点したらもう1点取りに行く意識を この試合で「勝ち点3」を取ったことは、大宮サポーターとして非常に喜ばしいことである。やはりサポーターにとって何よりの喜びは勝ち点3を得ること、つまり勝利である。 ただサッカーファンとしては、21節の大阪戦に引き続き釈然としないゲームであった。特に今節の横浜戦の後半は、サンドバック状態。ほとんど横浜がポゼッションをしていたのではないだろうか?ほとんどの選手が自陣へ戻り、時々見せる個人によるカウンター攻撃。正直見ている方は決して楽しいものでなかった。 21節大阪戦・23節横浜戦と先制点を取ることができた。ただその先制点を如何に守るのではなく、追加点を如何にとっていくかを志向するサッカーをぜひ目指してほしい。欲張りなのはわかっているが、「強くて」、「面白い」サッカーの実現を期待したい。 次のF東京戦では、先制点をとり、2点目を取りに行く姿勢を味スタのピッチでみたい。対戦相手横浜について~優勝候補に挙げた横浜、リーグ後半戦の鍵を握るクラブになりそう~ 今シーズン1節を終了した時点で、降格クラブと優勝クラブを聞かれ、私は優勝クラブの候補(対抗)として横浜を挙げた。(ちなみに優勝本命は川崎、降格クラブは、磐田・新潟・札幌)佑勝候補に挙げる程、第1節の横浜-浦和戦での横浜の出来がよかったことを覚えている。しかし、5月に入った頃から勝てなくなり、気づけば降格圏に足を踏み込んだりもしていた。 この試合をみてチームの状態が、大阪と非常に似ていると感じた。選手個々の技術は非常に高いにも関わらず勝ち切れない。ただ地力があるだけに復調すれば、リーグ後半を面白くするクラブになることは間違いない。
posted by toddocom |23:35 |
大宮アルディージャ |
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