2008年07月21日

17節柏-大宮戦 サッカー好きの皆さん必見!大宮のサッカー!17節柏に敗れたが、非常に面白いサッカーしている!!「接近・展開・連続」のサッカーの実践!

Jリーグも前半戦が終了する17節、是非とも大宮に勝利をして欲しかったが柏に敗れた。後半33分柏のエース、フランサが左足で狙いすましたゴール。ビデオ録画観戦だった私はテレビの前で、フランサのゴールに思わず唸った。

結果は0-1で大宮は敗退した。ただ直近2試合、神戸戦・磐田戦と比べたると非常に興味深い試合をしていた。私は、大宮サポーターであると同時に、一サッカー好きである。今回のエントリでは、大宮のサッカーについて紹介したい。

「接近・展開・連続」のサッカーの実践!

「接近・展開・連続」とは、昨年末に岡田監督が、日本代表監督に就任した際、会見で披露したチームコンセプトである。当時を振り返ってみると、「世界を驚かせるサッカーをする」、「W杯で3位に入る」などという刺激的なキャッチフレーズと共に、「接近・展開・連続」のコンセプトは、サポーターのみならず、著名なサッカーライターや評論家から大いに期待と評価をされた。
正直、私は「接近・展開・連続」というコンセプトがどのようなものがよく理解していなかった。「接近・展開・連続」理論を正確に理解していた人も意外に少なかったのではないだろうか?本来の意味は、ラグビー界の名将でしられた故・大西鐵之祐早稲田大学元監督が提唱したラグビーにおける理論で、「接近」とは、相手にスペースを与えず、できるだけ「接近」してプレーするということ、また攻撃の際も相手に接近(突っかけて)して、ギリギリのところでボールを回し、ワイドに「展開」を計る。その「接近」「展開」のプレーを「連続」することらしい…。
 岡田監督が指揮する日本代表の試合では、結局、この「接近・展開・連続」を実践した試合を見ることができなかったように思うのだが、先日(7月17日)、日立柏サッカー場の大宮の展開したサッカーにおいて、「接近・展開・連続」のサッカーが見ることができた。
 この日、大宮の布陣は、体調不良のため試合を欠場したデニス・マルケスに代わって、通常は、左サイドハーフ(SH)を担当する藤本選手がFWに入った。また、右サイドでプレーをする小林大悟選手が左に、ボランチを務めることが多い佐伯選手が右SHに入った。

≪大宮スターティングメンバー≫
システム 4-2-2-2 時々 4-2-3-1 
GK  江角
右SB 村山
CB  冨田
CB  レアンドロ
左SB 波戸
右SH 佐伯
DH  小林慶
DH  片岡
左SH 小林大
FW  吉原
FW  藤本

「接近」…小柄な二人のフォワードからの精力的なプレッシング

前半当初は、柏にペースを握られるも徐々に大宮がペースを掴み始める。それは、柏がボールをキープする際、上手に前線の吉原・藤本両選手からプレッシャーをかけたことが大きい。FWと両SHがコースキルという受動的なものでなく、まさにプレスをかけていた。直近の2試合では、大宮がプレッシャーをかけられるという試合展開が続いたが、この試合は、大宮が柏のボールキープに対してプレスを掛けることが出来た。プレスをかけた後、柏の苦し紛れのロングフィードや、パスミスを誘発させて大宮がボールを奪う展開か前半から見ることができた。
また、ボールを奪うと、ボールポゼッションを得意とするボランチの小林慶行・片岡両選手と両SHの小林大・佐伯選手が、非常に細かいスペースでボールをキープする。また藤本選手が、前線から下がりながら、4人のMFにうまく絡み攻撃の起点となった。攻撃の際も高い位置でボールをキープする藤本選手は、まさに「接近」するかのように相手選手に突っかけるプレーを繰り返す。

「展開」…村山祐介の覚醒 積極的にスペースへシャレンジを試みる

4人のMFと藤本選手が狭いスペースでボールをキープすると、うまくスペースが空いたサイドのスペースに、両SBの一翼、村山選手が果敢に攻め上がろうとチャレンジする。
右SBは、柏戦に出場していた村山選手と、田中輝和選手がレギュラーの座を争っていたが、これまで右サイドからの攻撃の面において村山・田中両選手とも満足のいくプレーができていなかった。しかしこの日の村山選手は、吹っ切れたように右サイドを何度も駆け上がった。村山選手のコンディションが上がっているということもあるが、佐伯選手が右SHでプレーしたことが大きい。中盤での狭いスペースでのボールポゼッションは、村山選手にオーバーラップするスペースを作る結果となった。小林大悟選手が右SHでプレーしていた時にはなかったスペースである。

「連続」…ラフリッチの投入で「接近・展開」の連続が途切れる

大宮は、前半途中から、後半に入ってからも「接近・展開」のプレーを繰り返し、行い優位に試合をすすめた。しかし、61分に吉原選手に交代してクレメン(ラフリッチ)選手が交代し、73分に藤本選手に交代して金澤選手が出場して、試合の流れが大きく変わった。これは、クレメン選手や金澤選手のコンディションやプレーが悪かったという訳でない。実際、クレメン選手は、高さへの強さを披露し、反転から相手DFを抜き去るという足元のプレーのうまさも見せた。ただ、大宮がそれまで行っていた「接近・展開」の戦術が途切れてしまった。吉原選手や藤本選手が前線からのプレスがなくなってしまったことや、大宮の選手の運動量が少なくなったのも理由であるが、最大の理由は、クレメン選手が投入されたことによって戦術が変わり、サッカーが変わったことである。
 戦術を変えたことよりも、変更後の戦術が、まだチームにおいて共有し効果的に実践できないことには課題が残った。変更後の戦術-クレメン選手の高さを活かす戦術-は、前節、磐田戦でも試行された。しかし全節の磐田戦では、シンプルにボールをクレメン選手にボールを放り込んだために決定的な得点シーンを作ることができなかった。今節柏戦においてもクレメン選手の投入後は、クレメン選手を活かす戦術に変更されたが、前節の反省からかクレメン選手へのシンプルな「放り込み」は減少したが、前節に続いて今節も効果的なセンタリングをクレメン選手に供給することができなかった。

「接近・展開」そして、クレメン投入後も「連続」するサッカーを!!!

大宮が実践する「接近・展開・連続」のサッカー。それでも柏に勝利できなかった。どんなに面白いサッカーを実践していたとしても結果をださなければいけない。それがプロスポーツの世界である。ただ一クラブのサポーターとしては、応援するクラブの勝利することがなによりの「喜び」であるが、一サッカーファンとしては、結果に関わらず面白しサッカーを観たいものである。先月行われた欧州選手権で目にした「個」の力がぶつかり合うような、最先端のサッカーを大宮がしているわけではない。ただ「接近・展開・連続」の戦術が、体格の大きい、個の身体能力では勝る外国人チームを攻略するために行われた戦術であったように、現在の大宮には、最適なチームコンセプトなのかもしれない。
 今後、クレメン選手が起用・投入さた時に、「接近・展開・連続」のサッカーを続けられるか注目してみたい。

本日、18節名古屋戦が行われる。まずは、柏戦で行われた面白いサッカーを安定的に実践すること、そしてチャンスは必ずものにして得点することを期待する。
今から、名古屋-大宮戦を放映する飲み屋に繰り出そうと思う。

posted by toddocom |15:24 | 大宮アルディージャ | コメント(4) | トラックバック(0)
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