2008年05月04日

早期の警告(イエローカード)提示のリスク~大宮-FC東京戦、前半7分の片岡選手へのイエローカードを考える~

昨日は、NACK5スタジアムに赴き、大宮アルディージャ‐FC東京戦の試合を観戦した。試合内容についてのレビューは、別のエントリで書きたいと思うが、9節のFC東京-大分戦の選手へ主審が暴言を吐いたとされる問題もあって、自然と審判のジャッジに意識が向く。
この日主審を務めたのは、吉田寿光氏、副審は、名木・西尾両氏であった。この日、不審なジャッジはなく、90分を通して試合観戦に集中できた。
敢えて気になるところを挙げるなら、警告(イエローカード)~特に早期の警告(イエローカード)提示~ の基準が厳しい印象を持った。

イエローカードが提示されたどのファイルも競技規則に照らし合わせれば、警告の対象に該当するものだったのかもしれない。また観戦しているサポーターにしても一瞬「えっ!今のファウルがイエローカード?少し厳しくないか? 」という思いがあれど、特に審判に対する不信につながるようなジャッジでもなく、当の選手たちも異議・抗議をすることなく粛々と次のプレーを再開した。前半7分、大宮片岡選手の東京梶山選手への警告(イエローカード)も厳しいジャッジという印象は持ちながらも、特に問題なくブレーは再開された。

早期の警告(イエローカード)提示のリスクを考える。

しかし、この7分という早いタイミングでの片岡選手イエローカードを提示したことにより、吉田主審は、以降の試合のジャッジに対してリスクを負ったのではないか。
「片岡選手が同じようなファールをした際に、吉田主審はイエローカードを再び提示できるか?」という疑念が生じる。
7分の片岡選手は、センターサークル付近で、自身がボールをカットされた梶山選手に対して体を引っ張ったとされ、イエローカードを出された。
試合の序盤、センターサークル付近、相手のプレーを止めるようなファウル。
試合の中でもよく目にするファウルである。イエローカードの対象となるファウルだったかもしれないが、イエローカードを回避できたファールであるともいえた。
残りの長い試合時間の中で、片岡選手の同様のファウルを行う可能性が十分にあった。もし片岡選手が再び同じようなファイルを犯した場合、吉田主審はイエローカードを再び提示したであろうか?
もしイエローカードを提示した場合、片岡選手は退場となる。しかしこの2つのファウルが退場に値するかを考えると甚だ疑問が残る。また片岡選手が早いタイミングで2度目のファイルを犯せば犯すほど、イエローカード提示の試合への影響は大きくなる。
非常に勇気の必要な2枚目の警告(イエローカード)になる。
もう一方、もし2度目のファイルに対して警告(イエローカード)を提示しなかった場合、その試合の審判基準は曖昧になり、吉田選手がその後、冷静にジャッジをし試合のコントロールが難しくなることが予想される。一度基準の曖昧になった審判のジャッジは過去の例を見ても容易に想像できる。
幸運にも今回の大宮‐FC東京戦において片岡選手が再び「際どい反則」を犯すことがなかったが、ポジション柄、再び同様のファイルを犯す可能性は十分にあった。その時、吉田主審がどのようなジャッジをしたのか興味のあるところだ。

主審が、警告(イエローカード)を提示することは、選手に対して以降同様の危険なファイルや反紳士的なファウルを防ぐ作用もある。しかし時として厳しく早いタイミングでの警告(イエローカード)の提示は、エキサイティングな試合を妨げ、また時として主審自らのジャッジへのリスクにもなり兼ねない。

最初のイエローカード提示の時間や状況を踏まえながらJリーグ観戦するのも面白い。

posted by toddocom |14:08 | Jリーグ | コメント(9) | トラックバック(0)
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