2009年04月01日
先日行われた南アフリカW杯 アジア最終予選 日本-バーレーン戦をビデオ観戦した。
既に多くのブロガーがこの試合について戦評を語っているので試合についての詳細については割愛する。
多少のニュアンスが違えども、私も多くのブロガーの方々と同じ感想を持った。
要約すれば、
≪評価できる点≫
・バーレーン戦はW杯本戦の出場権を手繰り寄せる大きな勝利であった。
・岡田監督が標榜するサッカーは日本人の特性に合っている。(方向性は間違っていない)
・岡田監督が標榜するサッカーの完成度は高まりつつある。
≪不満な点≫
・今の日本代表のサッカーではW杯本戦には通用しない。
・日本代表のサッカーの問題点は、アタッキングサードでの攻撃のカタチが作れないこと、得点力不足であることである。
ということだろうか。
ただこれらの日本代表に対する評価はこれまでもあったもので
これまでの試合と比べても、新しい収穫があったという試合ではなかった。
今回の勝利でW杯本戦の出場権をほぼ手中に収めた。
私たちは、日本代表を評価する視点が明確にするべきなのかもしれない。
今まで、本戦への出場権獲得が大きな目標の一つであった。
しかし、今後は、南アフリカでどれだけ結果を残すことができるか、目標である決勝トーナメント進出、ベスト4まで勝ち上がれるかという視点で日本代表の試合を見るべきなのかもしれない。
アジアでの日本代表はサッカー強国の一つであり、対戦相手に中盤で圧倒的にボールをキープされることもなければ、攻め込まれることも少ない。
しかし、今後は、欧州や南米の強国と対戦し、多くの時間攻め込まれること、ポゼッションをされること、屈強なディフェンスに跳ね返されることを想定しなければならない。
そのような視点でバーレーン戦を評価してみると、決して満足のいくものではなかった。
守備面に関しても、今の出来で、サッカー強国の攻撃に堪えられるのか大いに不安を感じたが、守備以上に、バーレーン相手に決定的なシーンを数多く作ることができなかった攻撃に関して不安であり不満が残る。
バーレーンは決して弱いチームではない。ただそれはアジアにおいてのレベルである。
日本が2010年に南アフリカの地で予選リーグを突破し、決勝トーナメントで活躍するために、先日のバーレーン戦では2点、3点と追加点が欲しかったと思うのは私だけではないはずだ。
アタッキングサードでの日本代表の攻撃に課題があるのは明らかである。
原因は、選手同士の連係不足かもしれないし、アイディアの欠如かもしれない。
それら沢山ある原因のなかで私は「選手の得点感覚」が発揮できない環境があるのでは考えている。
チームとしての戦術が優先するあまり、選手が一瞬の得点チャンスを逃してしまうのである。
その解決策の一つとして
最近、マンネリしつつある攻撃の選手を入れ替えてみてはどうだろうか。
先日、試合に出場した玉田選手、田中達也選手、大久保選手、中村俊輔選手も素晴らしい選手であるが、攻撃のバリエーションを増やすため新しい選手を代表に招集してみてはどうだろうか。
そこでJリーグで活躍する得点感覚の優れた「3」選手を推薦したい。
≪岡田JAPANで是非みてみたい3選手≫
金崎夢生(大分)
既に日本代表に呼ばれているが、是非積極的に起用してほしい選手の一人。
ゴールへ向かうファーストタッチの質はJリーグでも屈指。
パスだけでなくゴールも狙えるセカンドトップ。
柏木陽介(広島)
ボールをキープできるので攻撃の起点になり回りのプレーヤーを上手に使うことができる。
それだけでなくチャンスがあれば自らゴールも狙える選手。
石原直樹(大宮)
得点感覚がJ1でも随一。
スピードだけでなく、ポストプレーやヘディングも強い。
その他の注目の選手(4-2-3-1の「3」もしくは「1」に推薦する選手)
佐藤寿人(広島)
原口元気(浦和)
狩野健太(横浜FM)
矢野貴章(新潟)※代表に招集されるもメンバー入りせず
共通しているのは、チャンスがあれば自らゴールを狙える選手である。
戦術が重視されていると推測される岡田JAPANにあって彼らの起用は、よい刺激になるのではないだろうか。
posted by toddocom |19:04 |
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2009年02月14日
3日前にライブで観ることができなかった日本-オーストラリア戦のビデオを昨日観終えた。事前にドローという結果も知っており、スポナビのブログなどで選評を読んでいたので予めテーマを絞って観戦することができた。
今回、私なりの岡田JAPANの現段階での評価を試みたい。
ただ評価するにも評価の基準(視点)が異なれば評価も大きく変わる。
例えば、ワールドカップ出場するという基準で評価すれば、オーストラリア戦のドローは及第点だったと思うし、世界を驚かせるサッカーだったかと言えば、驚かせるには程遠い試合であった。興行的な観点から考えると、日本サッカー協会にとっては絶対に勝たなければいけない試合だったはずである。
それらいくつかの視点のなかから、今回は岡田JAPANの標榜するサッカー(戦術)とその課題についての考えてみたい。
岡田JAPANサッカーは間違っていない。課題は個人の能力と得点へのマインド
今回の試合を見て、昨年の10月に行われたW杯アジア最終予選、日本-ウズベキスタン戦と同じ感想を持った。
日本-ウズベキスタン戦 中村俊輔中心のチームづくりに限界を感じてしまった試合
昨年5月のキリンカップサッカー2008 パラグアイ戦以降、中村俊輔がチームに合流し、4-2-3-1を採用して以降の岡田JAPANは一定の評価をすることができる。
「人もボールも動くサッカー」「ムービングサッカー」「人が連動するサッカー」などいくつかのキーブレーズで表されてきたが、細かいタッチでボールを回しながら、ボールを人が追い越し、ディフェンスラインをFWが追い越す連動したやり方は、日本人選手の優れたテクニックとスピードを活かしたサッカーと言える。
この岡田JAPANのサッカーがワールドカップで準決勝まで進出し、世界を驚かせるサッカーとなり得るかは現段階では考えづらいが、中村俊輔選手や遠藤保仁選手など技術の高い選手や玉田圭司選手、大久保嘉人選手、田中達也選手などのスペードのある選手などの現有戦力を最大限に活かすサッカーの一つのカタチであることは十分理解できる。
ウズベキスタン、オーストラリア戦ともドローで終わったが、共に高い位置からプレスをかけ、ポゼッションをし、ゲームを支配した。
しかし2試合とも勝利を手にする事ができなかった。
日本代表の課題は、慢性的な得点不足である。時に人は日本代表の得点不足を「決定力不足」と表現するが、思うに日本代表の場合、決定力不足というより、攻撃力不足である。
決定力不足とは、決定的な得点チャンスで得点をできないことを言うが、日本代表の場合決定的なチャンスを作るに至っていない。そもそも「攻撃力」が不足しているのである。
それが岡田監督の標榜するサッカー、戦術から起因するものでなく、選手個々人の能力不足とゴールへのマインドの欠如によるものだと思えてならない。
例えば、オーストラリア戦の前半開始早々、右サイドから田中達也選手からのセンタリングからのシュートや前半終了間際、長谷部選手から同じく右サイドからのセンタリングからのシュートチャンスを玉田選手はともに利き足(左足)でフィニッシュをしようとした。だが、もし玉田選手が右足でも得点を狙える選手であったらこの試合の結果は変わっていたかもしれない。
また、試合中、何度も長友・内田両SBからセンタリングが上がったが、中村俊輔選手がペナルティエリアに進入して得点を狙うシーンは一度もなかった。中村俊輔選手自身は、ゲームを組み立てることを仕事としており、自ら得点をしようとする意識はほとんどないように思える。
また、日本代表の選手らは相手の両サイドを攻略することが最終の目的かのように、両サイドを崩す際には、多くの人数をかけ選手が走り、細かいパスをつなぎながらセンタリングのチャンスをつくる。
しかしいざセンタリングを上げ得点をする段階になると、人数は足らず、パスの精度は欠き、走ること(詰めること)を惜しむのである。
なぜ最後に得点をとるためのアイディアと努力を惜しむのだろうか。これは戦術の問題ではなく選手個々人の得点に対する能力(マインド)の問題に思えてならない。
加えてオーストラリの選手らと比べると顕著なのだが、中澤・闘利王選手は別として日本代表選手のフィジカルの弱さ目立った。ボールをキープしながら個人で相手ディフェンダーを抜くことはなく、また相手と競り合いながら正確なセンタリングを上げることもなかった。相手選手とのフィジカル的な接触がないのにも関わらず、少しのトラップミスでバランスを崩し倒れ込む選手が散見された。これは明らかにベースとなるフィジカルの弱さに原因がある。
オーストラリア選手と日本選手の胸筋を見比べるとその差は歴然としていた。人種差があるのかもしれないが、中田英寿や中沢佑二選手のようなフィジカルの強い日本人選手もいるように、日本を代表するチームであれば、更なるフィジカル強化(もしくはフィジカルが強い選手の選出)を期待したい。
ワールドカップで本当に準決勝進出を本気で考えるならフィジカル強化を本気で考えなければならないと思った。
問題は守備陣のバランスをどう崩すかだ~ニアへのセンタリングは戦術か、それとも個人の判断か
もう一つ課題として「センタリング」について挙げたい。
この試合、日本代表は攻撃力が乏しいなかでも、後半に2度決定的なチャンスを作った。1度目は後半33分、左サイドの長友選手からのセンタリングを玉田選手頭で合わせた場面、2度目は後半41分右サイド内田選手からのセンタリングを長谷部選手がボレーシュートをした場面(惜しくも大久保選手シュートが当たってしまったプレー)である。
この2つの場面に共通しているのは、相手の守備陣のバランスを崩したことだ。
この日のオーストラリア代表守備陣は、4バック+3ボランチの守備的な布陣であった。ラインを下げ続けて守備に徹する戦い方はしなかったが、日本代表のビルドアップからの攻撃の際には、しっかりと2ラインの守備網を敷き、常にボールと相手選手を視界に入れながら守備を行っていた。
この2つの決定的なシュートシーンは、共に自陣でのボールを奪取してからカウンターから生まれた。つまりオーストラリアの守備陣が、前がかった際に日本代表は攻撃をしかけた訳である。
更に、この日の日本代表の両サイドから上げられるセンタリングのほとんどが「ニア」であり、「ショート」したものだったが、後半30分以降の2度のシュートチャンスでは「フォア気味」のセンタリングを両サイドバックは供給した。
ディフェンダーにとってサイドからのセンタリングで最も怖いのは、マークしていた相手FWが自分の視界から消えることである。センタリングからの得点シーンのほとんどは、ボールをみてしまうために死角をつくってしまい、死角からFWが飛び出したり、フォア気味のセンタリングでボールが頭を越え死角となった背後から得点なのである。
日本代表が後半30分以降につくった2度の決定機にオーストラリアのディフェンダーは、自陣にさがりつつ、ボールと相手選手を見ながら守らなければならなかった。そこに日本代表が攻め入る余地が生まれた。
サッカーに限らず、相手のいるスポーツにおいて「かけひき」が重要な要素を占める。サッカーの場合、柔道で襟を掴みながら相手のバランスを崩すが如く、ボールを前後・左右にボールと人が動くことによってバランスを崩すことによって、得点の可能性を高めるのであえる。
日本代表の攻撃において相手ディフェンスのバランスを崩した場面は、この後半30分以降の2度のシュートシーンだけだった。
それ以外の「ニア」へのセンタリングは、作戦であったのか、それとも選手らの判断によるものなのか興味深いところである。
私には、フォアのセンタリングを上げなかったというよりは、ニアのセンタリングしか上げられなかったように思えてならない。
今後は意識的ボールをピッチ上、特にアタッキングサードでは前後左右にボールを動かしながら相手ディフェンスのバランスを崩すことを期待したい。あれだけサイドを崩してもすべてニアへの走り込む玉田に合わせるというやり方では、相手守備陣のバランスを崩すことは難しい。
そういう意味において岡田監督が就任時にキーワードとして挙げていた「接近・展開・連続」のサッカーは非常に有効ではないかと痛感している。最近この「接近・展開・連続」というフレーズを聞かなくなったが、岡田監督には初志貫徹、改めて「接近・展開・連続」のサッカーを目指してほしいものである。
私は岡田監督が目指すサッカー(戦術)を評価するし、期待もしている。
ただ、ピッチに送りだす選手らの人選が適当かと言えば、そうは思わない。更に言えば、海外クラブに所属している選手らを優遇するやり方には賛同できない。
なぜ岡崎選手や橋本選手がスターティングメンバーではなかったのか、昨シーズンJリーグで活躍した柳沢選手や小川選手が代表に呼ばれないのだろうか。(個人的には右SHには金崎選手を代表に読んでほしい。)
現在の日本の課題は戦術ではなく、ピッチ上の駒の問題に思えてならないのは私だけだろうか。
posted by toddocom |21:06 |
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2008年11月19日
77年に生まれた私は正にファミコン世代だった。
ファミリーコンピュータ(以下ファミコン)が発売した83年は小学1年生、「スーパーマリオブラザーズ」が発売した85年は小学3年生、そしてドラゴンクエストⅢを購入するために日本の子供らが徹夜をして行列をなした88年は小学5年生だった。
私はと言えば、初めて購入したソフト・任天堂「ゴルフ」をやった時に、ゲージに合わせて3回ボタンを押して、ボールを打つことが理解できず、1時間以上ボールが前に進まなかったと言う程ゲーム音痴だった。
ゲームをするよりサッカーをしていた方が楽しかった。
そして長らくゲームとの接点がなかった私であったが、1997年に出会った『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!2(以下サカつく2)』によって、ゲームでサッカーを楽しむことを覚えた。しかしサッカーをゲームで楽しむと言っても、試合形式のサッカーゲームは馴染めず、なんどか某試合形式のサッカーゲームシリーズを購入するも、熱中するのは購入して1週間だけで、私の興味を刺激するのは、クラブ経営・育成型のシュミレーションゲームだけだった。しかしその後、2003年にサカつく!3(PS2)を購入するも、友人宅で時間を分けて交代しながら何日も熱中した『サカつく!2』程、入れ込むこともなかった。
そして『サカつく!2』は、私のゲーム人生の中で唯一熱中したゲームとなった。恐らくこれから先も『サカつく!2』以上に熱中するソフトはないだろうと思っていた。
しかし今月20日に何とも気になるゲームがnintendo DSで発売する。エルゴラッソを購読していると嫌でもそのソフトの広告が目に入る。
購入すべきは、せざるべきか・・・
31歳独身、そのソフトを購入するか真剣に迷っている…。
恐らく購入しても数日で飽きてしまうのだが…。
長い前置きはさておき、既に多くの方が察しているだろがこのブログ「リアルサカつく!日記外伝~Jリーグを語る~」のタイトルは、このゲームソフト『サカつく』シリーズからとっている。
今年の3月某日、「現実の世界(リアル)でサッカークラブをつくりたい。」そして「サッカークラブづくりを自分のライフワークにしよう」と決心した。
突発的にそう決めた私はブログを書きはじめた。
資金もなければ、仲間もなければ人脈もない。私ができることは、ブログで自分の考えを記すこと、またサッカークラブをつくる過程を書きとめることだけだった。
お恥ずかしながら今は、外伝として始めたこのサッカー観戦ブログが、私が一番更新をするメインのブログとなり、「本伝」とも言えるブログの方はほとんど更新をしていない。
ただ、本家「リアルサカつく!日記」は30年・50年かけて続けたいライフワークなので気長に考えている。
サッカークラブをつくりたいという夢をもった時に、唯一持っていたアイディアが、インターネットで情報を公開してサッカークラブづくりに協力してくれる仲間(サポーター)を募るというものだった。
日本全国にはJリーグを目指すサッカークラブが沢山ある。その多くのクラブが直面するのがクラブの運営費確保の問題である。どのサッカークラブも長期的にJリーグを目指すための収益モデルが確立しておらず、慢性的に資金不足に陥っている。欧州のようにお金を持つオーナーが現れる訳もなく、どのように観客の動員を図り、またスポンサーを獲得するかという課題が常に付きまとっていた。
これは、多くの場合、「サッカークラブ」を地域の活性化の担い手と考えており、サッカークラブづくりの目的がサッカーの楽しむことではなく、地域の活性することに起因すると思った。
地域を限定してサッカークラブづくりをした場合、地域の住人や企業がサッカークラブを認知し、更にクラブにコミットメントするためには莫大な労力と時間を費やす。
安易に地域を限定すると、日本においてサッカークラブ運営の収益モデルを確立するのは難しいのではと考えた。
そうであるならば、インターネットを利用して既にサッカーの楽しさを知る日本中(世界中)のサッカーファンにサッカークラブづくりの協力と応援をお願いできないかと考えた。
ブログを書き始めると直ぐに、イギリスで「My Football Club」というインターネットサイトで会員を募り、会員が資金を出し合ってサッカークラブを買収したとう記事を読んだ。これはインターネットで集まった多数のオーナー(サポーター)によってクラブ運営なされる画期的な試みだった。
サッカークラブのサポーターを特定の地域だけでなく、インターネットによって情報を公開してサポーターを募りたい程度に考えていた私にとって、運営資金をインターネット会員によって集めるという「My Football Club」の試みは衝撃的だった。
※現在、My Football Clubに買収されたエブスフリート・ユナイテッドFCは、今シーズンカンファレンス・ナショナル(5部相当)において、18節終了時点で14位(24チーム中)に位置している。
日本版「My Football Club」育成型オンラインコミュニティ「MYFC」の登場
「My Football Club」の存在を知って半年、10月に日本においても、「リアルサカつく」というべき新しいチャレンジが始まった。
株式会社Jプレイヤーズが運営する「MYFC」というサイトだ。
日本版「My Football Club」というべき事業モデルで、「MYFC」というサイトによって会員を募り、会員から資金を集めクラブを買収し、多数の会員オーナーのインターネット上での議論・投票によってチーム戦術や選手獲得の決定などサッカークラブの運営するというものである。
11月19日現在、静岡県1部リーグに所属する藤枝ネルソンという元Jリーガーも在籍するサッカークラブが既に運営候補クラブとして名前が挙がっている。
10月のサイト(β版)のオープン以来1ヶ月で1,000名弱の会員を集めた。※まだ運営費の徴収(有料化)2009年4月予定。
当然、現実世界でJリーグを目指すのであれば、日本のどこかにホームタウンを設定しなければならない。またクラブが地域の発展に貢献すべきとJリーグ規約で明言されている。
もし、ホームタウンに制限されず、自らがオーナーになることで地域に留まらず、サポーター(オーナー)をクラブにコミットさせるモデルを構築できたならば、Jリーグを目指す多くのクラブが直面する運営資金の確保という課題の解決に向けて大きく前進するだろう。
この「MYFC」というサービスは、つい先日、始まったばかりのサービスである。いやまだ始まっていないのかもしれない。
このようなサッカー界における新しい試みはぜひ成功してほしい。
興味がある方は、「MYFC」のオーナー登録(現在無料)登録をしてみては如何だろうか。
≪関連サイト≫
サカつくDS公式サイト
My Football Club(英語)
Ebbsfleet United(英語)
MYFC
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2008年11月07日
主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も
日本サッカー協会の犬飼基昭会長(66)は6日、天皇杯4回戦(5日)で主力を温存して敗退した大分、千葉に対し、来年の天皇杯出場権はく奪を含め、厳罰を処す考えを示唆した。
大分は鳥栖戦に、優勝したナビスコ杯決勝(1日)から10人、千葉は直近のJリーグ大宮戦(10月26日)から先発メンバーを7人入れ替えた。Jリーグの公式戦ではベストメンバーで臨む「最強チーム規定」があるが、天皇杯は適用外。ただ「ルールに書いていないのは当たり前だから」と犬飼会長はピシャリ。6日夜に大分・溝畑社長から謝罪の電話を受けたが、怒りは収まらなかった。
「日本で一番、権威のある大会にそのような態度で臨むならば、来年から出場しなくてもいいということでしょう。今後対応を考える」と厳しい態度でクラブの姿勢を問う考え方を明かした。(スポーツ報知より引用)
天皇杯4回戦において大分とジェフが前公式試合から大幅に先発メンバーを入れ替えたことに対する犬飼JFA会長のこの発言。既に多くのサポーターブログで非難の嵐である。引用記事にあるように、Jリーグには、Jリーグ規定42条に「最強のチームによる試合参加」があり、先発メンバー選出においては、直前のリーグ戦5試合で1試合以上スターティングメンバーとして出場した選手を6名以上起用しなければならないという決まりがある。しかし今回の当該試合は天皇杯での戦いであり、Jリーグ規約は適用外である。大分とジェフが処罰される根拠は何もない。犬飼JFA会長の「権威ある天皇杯では各クラブベストで戦ってほしい」という気持ちはわからなくはないが、犬飼会長のこの発言は全くの的外れといってよい。正式な手続きを踏むのなら、まずこの2クラブが処罰されることはないだろう。
そもそもなぜ前試合から大幅な選手入れ替えが起こるのだろうか。
大幅な選手入れ替えが起こるケースを考えてみた。一般的に以下の3つの可能性が考えられる。
①主力選手を温存する場合
②ターンオーバー制を導入している場合
③第3者の利益を目的として入れ替えが行われる場合(無気力試合、八百長等)
②ターンオーバー制に関して言えば、リーグ戦だけでなく、ACLやヤマザキナビスコ杯が年々その地位を高めるなか、一選手の年間試合数を制限して高いコンディションを保って戦うことはクラブが行う戦略の範囲だと思う。ただその前提として、一般的にターンオーバー制と言えば、誰が試合に出場しようと戦力差は見られない2チーム分編成可能な選手らを準備しておかなければならない。後述する「主力温存」との大きな違いは、別に試合の優先順位はなく。試合を捨てるという考えは毛頭ない。Jリーグクラブにおいて明確にダーンオーバー制を導入しているクラブは見当たらないが、アレックス・ミラー監督が指揮をとってからのジェフには、ターンオーバーの雰囲気を感じる。ホームとアウェーでは戦術が大きく異なり、その戦術の差異により先発選手が入れ替わる。
何はともあれ、国際的にも、国内においてもターンオーバー制導入について目立った批判はない。
③第3者の利益を目的とした入れ替えが行われる場合、金銭の授受によって先発選手を入れ替え、意図的に結果を操作する行為など断じてあってはならない。金銭のやり取りがなくても、結果を意図的に歪めようとする行為は防がなければならない。
②ターンオーバー制を導入している場合、③第3者の利益を目的とした場合についての是非については明確であり、ターンオーバー制に関しては処罰されるべきものではないし、第3者の利益のための選手の入れ替えは絶対にあってはならない。
この選手の先発入れ替え問題で、その是非が不透明であるのは「主力を温存」する場合ではないだろうか。犬飼JFA会長について言えば、この主力を温存することを非とみているようであるが、果たして主力の温存は、是なのだろうか非なのだろうか。
主力温存とバックアップ選手起用は表裏一体
私個人的な意見としては、主力を温存することや、リーグ戦やカップ戦に優先順位をつけることは、監督が持ちうる戦略上の選択肢だと考えている。一試合、一試合どの選手を起用するかを決定する権限を持っていることは、監督の最大の役割であり面白さでもある。選手起用に対する結果の責任は監督が負うもので、結果如何によっては更迭されるリスクを負いながら選手を起用している訳である。
また監督のチームマネジメントやチームの結果を評価するのは、各クラブの首脳陣であってJFAの会長がとやかく言うことではない。
そして、多くのサポーターはそのことを理解している。だから今回の犬飼JFA会長の発言に対して非難や反対を表明するサポーターが多い。
サポーターの視点で更に言えば、主力温存とバックアップ(若手)選手に起用は表裏一体で、シーズン通してバックアップ選手の活躍の場が与えられることを常々、期待している。バックアップ選手の中には若手選手が含まれていることが多く、彼らがどんなプレーをするのか、またトップチームに出場する準備ができているのか気にしているし、彼らのプレーを観る機会が少ないことを不満にも思っている。そういう意味でカップ戦などは、若手のプレーを直接見ることができる貴重な場である。
リーグ戦の優勝を目指す大分、是が非でも残留したいジェフにとってみれば、主力組の温存の目的があったのと同時にバックアップメンバーの貴重な実践機会であったとも言える。大分の先発メンバーを見れば、家長選手や清武選手など大分サポーターが、今までにもっと、プレーを観たかっただろう選手らが出場しているし、ジェフに関して言えば、先発メンバーに名を連ねるレイナルド・ミシェウ・戸田・工藤・青木・池田各選手が数多く出場している。更に言えばジェフの場合、Jリーグ規定42条を適用しても違反にならないため犬飼監督は何を批判しているのかもよくわからなくなってくる。
両クラブに言えるのは、今回天皇杯で出場した選手が、先発からの出場は少ないながらも、コンスタントに試合へ出場している選手が多いということである。別に天皇杯を軽視するような選手起用でもなかったと私は思う。結果的に両クラブとも敗れてしまったが、天皇杯に出場した選手の今シーズンの選手の実践での実績を考えれば、相手チームに勝つ準備はできていたし、十分に勝つ可能性があった。
私が応援する大宮でも、4月にリーグ戦の間の平日にヤマザキナビスコカップ予選リーグの際に、前試合から大幅な先発メンバーの入れ替えが行われた試合があった。(4月16日 横浜FM 4-0 大宮 於 三ッ沢ニッパツ)ただこの試合は、主力温存という要素が強く、全くバックアップ選手をこの試合に起用して今後のリーグ戦に出場選手を活かそうという意図が見られなかった。今シーズンほとんど実践経験のない選手らを先発メンバーで起用し、試合に大敗すれば見切ったように、その後のリーグ戦で彼らを積極的に出場させることもなかった。もっとバックアップ選手に配慮した起用を考えるなら、3月に行われたヤマザキナビスコの試合でも、もっと彼らバックアップ選手を活用すべきだったし、その後のヤマザキナビスコの試合においても彼らを起用するべきだったはずである。同じ選手起用でも納得できるもの、そして納得できないものがある。この大宮の主力温存に関して樋口監督の采配はサポーターとして到底納得できるものでなかった。結局大宮がナビスコカップをどう捉えていたのかは不透明である。そして今の大宮の低迷もバックアップ選手も含めチーム全体で戦う意識とその準備を怠ってきたことと無関係ではないだろう。
話は今回の犬飼会長に戻すが、犬飼会長も表面的にはサポーターを慮っての発言だと察するが、そうであるのなら大きなお世話である。サポーターのためにと言いながら、サポーターを幻滅させるような処罰をチラつかせる。全くもって本末転倒である。
今回の発言についてぜひ大分・ジェフサポーターの意見を聞いてみたいのだが、サポーターにとっては納得のできる主力温存だったのではないだろうか。
最後に、犬飼会長の「日本で一番権威ある大会…」という件に一言。先日、大宮-C大阪戦 於 NACK5スタジアム)に行った際、リーグやナビスコ杯と天皇杯のレギュレーションが違うようでいつも通うNACK5スタジアムでありながらスタジアムの運営の仕方が全く異なっていた。察するに入場料収入やグッズ等収入の分配も天皇杯独自ものであると予想される。そんな現状のなか、プロクラブに対して「日本で一番権威ある大会」だからという理由だけで大会にコミットさせようとするのは少し酷かもしれない。
Jリーグクラブに対して何かを要求する前に、日本サッカー協会会長として天皇杯をプロクラブにとっても魅力ある大会にするためにやるべきことがあるのではないか。
posted by toddocom |16:28 |
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2008年11月01日
11月1日に行われる予定であったJFL後期13節 栃木SC-ガイナーレ鳥取戦であったが、栃木SCが天皇杯3回戦(10月12日)ロアッソ熊本戦に勝利し11月4日に天皇杯4回戦磐田戦が行われるために日程が変更、10月30日(19時キックオフ)にこの試合が行われた。
いつもは大宮アルディージャを応援している私であるが、大宮のサポーターになる昨年までは、特に贔屓にするクラブはなく、埼玉県出身の選手について注目してJリーグを観戦してきた。以前ブログにも書いたことがあるかもしれないが、私の最も憧れる選手は武南高校出身の上野良治選手(前横浜FM)であり、その他、私がサッカーを始め、サッカーに熱中する間に埼玉県代表として冬の高校選手権で活躍したJリーグプレーヤーを長年追っていた。上野選手の他、F東京の浅利悟選手や金沢浄選手、大宮の桜井直人選手や斉藤雅人選手、名古屋の大森征之選手や山形の宮沢克行選手など、武南高校や大宮東高校出身の選手を中心にJリーガーになってからも毎試合観戦はしないまでも、サッカー雑誌の試合後の採点をチェックしながら一喜一憂していた。その中でも特に同い年である77年度生まれの埼玉県出身選手には強い思い入れがあった。
高校を卒業したばかりの1996年、大学を卒業した2000年当時、埼玉県出身の77年度生まれのJリーガーを数多く輩出したが、現在では31歳となった選手は数える程となり、大宮の小林慶行選手(さいたま市)、ジェフの坂本将貴選手(さいたま市)、大分の鈴木慎吾選手(鴻巣市)そしてボンバーこと横浜FMの中沢佑二選手のみとなってしまった。Jリーガーになった多くの同い年の埼玉県出身プレーヤーは、今シーズンまでプレーをすることなくJの舞台から去っていった。去った選手のなかには怪我や年齢的な限界を感じた選手もいただろうが、Jリーグ以外のクラブに活躍の場を求めた選手もいる。
宇都宮・栃木グリーンスタジアムで行われたJリーグ準加盟クラブ同士の直接対決の試合に足を運んだのは、再びJリーグのピッチに立つため新天地で活躍する2人の77年生まれの埼玉県出身プレーヤーを観にいくためであった。
ひとりは、栃木SCに所属する佐藤悠介選手(北本市出身:大宮東高校)、もうひとりは、ガイナーレ栃木に所属するGKの井上敦史選手(新座市出身:市立浦和高校)である。2人はともに埼玉県の高校で3年間活躍していた。佐藤悠介選手は、大宮東高校で2年時に高校選手権に出場し、井上敦史選手は高校選手権の出場は叶わなかったが、国体選手として当時埼玉県を代表するGKとして活躍していた。高校卒業後、佐藤悠介選手は名古屋グランパスエイト(現グランパス)、井上敦史選手は、筑波大学を経てコンサドーレ札幌に入団した。そして、両選手は複数のクラブを渡り歩きながら佐藤選手は、栃木SCのゲームメーカーとして、井上選手は、ガイナーレ鳥取の守備の要としてJ2入りに向けてピッチの上に対峙したのである。
佐藤悠介選手の所属クラブ
1996-1997 名古屋
1998-1999 神戸
2000 大宮
2001-2002 山形
2003-2004 C大阪
2005-2006 湘南
2007 東京V
2008~ 栃木SC
井上敦史選手の所属クラブ
2000-2003 札幌
2004-2006 横河武蔵野
2007~ 鳥取
フリーキックを蹴る佐藤悠介選手
試合終了後の井上敦史選手(GK)
JSL後期12節終了時点3位栃木と5位鳥取の準加盟クラブ同士の対決
この試合は、Jリーグ入りを目指す準加盟クラブ同士の戦いとなった。JSL後期12節終了時点で3位栃木と5位鳥取の対決、栃木SCは、7月19日の後期4節の流通経済大学以降3か月以上リーグでは勝利から遠ざかったおり、前期1位になった勝ち点の貯金も使い果たし3位まで後退していた。逆に栃木は、前期は苦戦したものの後期に入り7月26日の後期5節以降1敗を挟んで7勝1敗という好成績で順位を上げていた。両クラブにとってJリーグの入会基準となっているJFL年間順位4位以内を確保するためには負けられない一戦であった。平日のナイターにも関わらず2,700名もの観客が集まった。
試合の内容は、栃木なポゼッションを終始高めるなか、鳥取がリトリートしながらカウンターでチャンスを作るという展開であった。前半35分に佐藤悠介選手のコーナーキックを井上敦史選手がパンチングするもこぼれ球を栃木の松田選手が押し込み先制点を挙げたが、後半2分に鳥取がすぐさま左サイドのセンタリングからFW田村選手がヘディングによるファインゴールによって追いつき、そのままドローで試合は終了した。
やはりJ!の試合を比べるとミスが多かったが、両クラブに元Jリーガーや、Jリーグのクラブからレンタル移籍をしている選手も数多く、光プレーが何度もあった。当然、二人の77年生まれの埼玉出身選手もそれぞれの持ち味を出した。ただ栃木の佐藤選手は、ボールをキープできる分、彼にボールが渡ると攻撃のスピードが落ちてしまうプレーが目立ったのが残念であった。
彼らの他に気には、栃木の右SB岡田佑樹選手、ボランチの落合正幸選手、鳥取のMFの鈴木健児選手、FW田村祐基選手がJレベルの素晴らしいプレーを披露した。鳥取のMF小井手翔太選手は、前半のパフォーマンスを一試合通じてできればよかったと思うし、CBの小村徳男選手は視野の広さ、球際の強さはやはり別格であり、他の選手とのレベルの違いを見せつけた。
JFLもJ1と同じ残り4試合、優勝そしてJ2の参入基準でもある4位以内確保のため混沌とした状況である。上位4位を目指す準加盟チーム、ファジアーノ岡山、栃木SC、ガイナーレ鳥取、カターレ富山の4チームと準加盟クラブのJリーグ入りを阻止しようとする非Jリーグ準加盟チーム、HondaFC、横河武蔵野、流通経済大学、FC刈谷の4チームの計8チームで上位4位までの争奪が争われそうだ。
はじめて足を運んだJFLであったが、これからもJFLに目が離せない。
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2008年10月17日
サッカーを初めて20数年。
今までのサッカー人生のなかで今年一年程、真剣にサッカーを観戦してきたことはない。ただ、以前から試合を見ていたことは見ていた訳で、94年アメリカワールドカップ予選以降、日本代表の戦いはほとんど見てきたが、90分を通して集中してサッカーの試合観戦ができるようになったのはごく最近になってからだ。だから、サッカーチームで指導をしている子供らに「日本代表の試合を観よう」・「Jリーグの試合を観よう」ということはなかなか言えない。なぜなら30歳を過ぎてサッカーを観戦することの楽しさを知った私は、サッカーをプレーして楽しむこととサッカー観戦を楽しむことには大きな違いがあることを知っているからだ。自分の応援するクラブやチームが勝って喜び、負けて悔しがるという応援ではなく、サッカーの試合そのものを観るためには技術が必要なのである。若い年代からプレーをするだけでなく、サッカー観る楽しさを知っていればどんなにプレーにプラスになることだろうと、この歳になって心底思う。しかし、それを子供たちに伝えるのは意外と難しい。
サッカーを観ることの入口としては、やはり好きな選手をつくるところから始まる。自分の贔屓にする選手の華麗なプレーを観る。そして自分自身で真似てみる。プレーすることと、観戦することの接点を持ちながら、徐々に「観戦する」ことへの興味を醸成して自分のプレーに反映していけばよいと考えている。
私自身は、サッカー人生のなかで、全く教えられることのなかった観る技術。サッカーをプレーすること以上、サッカーを観ることへの指導の必要性を強く感じている。
遅まきながら30歳を過ぎて初めてサッカー観戦力を認識するようになった。自分の教えている子供たちには、ぜひ若いうちにサッカー観戦力を養ってもらいたいと思っている。
15日に行われた南アフリカW杯最終予選日本-ウズベキスタン戦のテレビ観戦を終えて考えたことは、中村俊輔選手が日本代表の中心選手としてプレーすることの「限界」についてである。5月のキリンカップサッカー2008 パラグアイ戦以降、中村俊輔選手は、岡田JAPANの中心選手として活躍してきた。3月のバーレーン戦の敗戦時、岡田JAPANの目指すサッカーが見えず試合を見ていてストレスを感じたサポーターも多かったのではなかっただろうか。そいった状況のなかでパラグアイ戦以降の中村俊輔選手の登場によって日本代表で岡田監督が目指そうとするサッカーが薄らながらも、確実に感じ取ることができたことを思い出す。
中村俊輔選手は、最も好きな選手のひとりである。このブログでも書いたことがあるが、以前は中田英寿派か中村俊輔派かと問われれば即答で中村俊輔派と答えていた。98年以降トルシエ体制下において、中田英寿氏中心の日本代表チームが作られていくなかで、中村俊輔選手の起用法に関しては大いに不満を持っていた。そして極めつけは2002年日韓共催のW杯において中村俊輔選手が日本代表に選出されなかった時には、とても残念な思いをしたことを覚えている。
その後、ジーコJAPANの4年間を経て、中村俊輔選手が初のW杯に出場して予選リーグで惨敗するも、私のなかで中村俊輔選手に対する評価はそれほど揺るがなかった。
日本代表は中村俊輔選手中心のチームづくりに徹することは最善の策だと…常々考えていた。
サッカーをプレーするものにとって中村俊輔選手のプレーは、一言で言えば評価しやすいプレーヤーである。ボールコントロールの技術に優れ、チームに決定的なスルーパスを供給する。彼のプレー一つひとつが上手く観ているものを魅了する。
しかし、サッカーというスポーツを観戦する方に重点において接するようになった今、少しずつ中村俊輔選手への評価が変わっていった。
岡田監督の考えるサッカー(戦術)において中村俊輔選手は、常に及第点のプレーをしていると思うのだが、日本代表が採用しているシステムにおける中村俊輔選手の役割と、主に欧州代表チーム(具体的には、スペイン代表やポルトガル代表やオランダ代表など)における同じポジションの選手が担う役割とには、大きな「差」を感じてしまうのである。
確かに、日本代表が攻撃をする際に起点となり、時には右SBの内田選手にタイミングよくボールを配給し、時にはピンポイントで前線の選手へ鋭いラストパスを供給している。対ウズベキスタン戦の同点ゴールは、中村俊輔選手から大久保選手へのピンポイントのセンタリングによって生まれた。
しかし、現代サッカーにおけるサイドハーフが担う役割は、パサーとしての役割だけでよいのだろうか、いやパサーだけでは物足りない。
世界でもトップクラスのサイドハーフの選手らは、パスを供給するだけなく内田選手のようにサイドを駆け上がりセンタリングを上げ、また玉田選手や大久保選手のようにもっと果敢にゴールを狙うことが求められるのではないだろうか。
内田選手へのパスを供給した後に、内田選手のセンタリングに中村俊輔選手がペナルティエリア内に進入して再度ボールを受けるプレーは残念ながら皆無である。
今の岡田監督が目指す日本代表のサッカーの完成度は意外に高いと思う。決めるべきところでしっかり得点できるようになれば、まず問題なく南アフリカへの切符は手にすることは可能であろう。しかし、今の「中村俊輔選手を中心とした日本代表のサッカー」が世界をアッと言わせるサッカーをしているとは思えないしW杯本戦において期待できる結果を上げるとは到底思えない。今回、対ウズベキスタン代表戦において前線からのプレスを受けることによって現在の日本代表のサッカーにおける課題も浮き彫りになった。
ウズベキスタン戦の報道で犬飼日本サッカー協会会長は、最終予選については、岡田監督に最後まで指揮を執らせることを明言して岡田監督の手腕についても「方向性は日本に合っている」と評価した。
中村選手中心のサッカーを実践しているうちは、FWにクサビを入れてSHの選手がぺナルティーエリアに進入してボールを受けることはないだろうし、厚みのある攻撃は期待できない。
2002年当時、あれだけ中村俊輔選手の落選に落胆をした私であったが、サッカーの見方が変わった現在ではトルシエ監督が中村俊輔選手を日本代表に選手しなかった理由もわかるようになった。見方が変われば、サッカー選手への評価が大きくかわることを痛感した。
みなさんは、中村俊輔中心の日本代表についてどう「観る」だろうか?
posted by toddocom |20:20 |
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2008年08月09日
日本は大事な初戦を落とした。
【ゲーム短評】
試合内容については、全体的に技術的に優れた日本がゲームを支配したが、決定的なチャンスで決められず、後半開始早々得点を許す。途中アメリカにペースを握られるも、終盤アメリカゴールに襲い掛かり、ペナルティーエリア内でファウルを受けるもミスジャッジにより同点の機会を逃すと試合終了、大事な初戦を落とした。日本の課題は決めるべきところで決められない決定力不足だ。
上の短評は、私が書いたものだが、皆さんは、この短評を読んで違和感を覚えるだろうか?
インターネットで、アメリカ戦に関してこの短評と同じ論調の記事を目にする度に私自身は非常に違和感を覚える。
日本代表は、本当にゲームを支配していたのだろうか?
日本代表の一番の課題は、本当に得点力不足なのだろうか?
と考える。私は決してそうではないと思っている。
試合開始から、試合終了まで終始苛立ちながらの試合観戦であった。
日本選手のトラップの質に苛立ち
日本選手のパススピードに苛立ち
中盤の選手の容易なバックパスに苛立ち
緩急(メリハリ)のないポゼッションに苛立ち
FWに全くといっていいほどボールが収まらないことに苛立ち
すぐ倒れ、両手を上げ審判にアピールする選手らに荒立ちを覚えた
確かに、暑さとピッチの悪さが、両チームのパフォーマンス・試合の質を低下させる大きな要因であったの。しかしながら、終始、苛立ちを覚えながら観戦をした理由はそこにない。問題は、厳しい環境のかなで、一方チームは戦略的にゲームを進め1点を守り勝利を手に入れたのに対し、もう一方のチームは、自分たちの力を発揮できないままゲームに敗れたという事実である。当然、この試合で日本は後者なのだが、思いどおりのサッカーができないというのは、今に始まったことではない。02年日韓ワールドカップ以降、アテネ五輪・ドイツW杯と主要国際大会において越えられなかった壁に、この北京五輪でも越えられなかったという厳しい事実を昨日の試合ではサポーターが目の当たりにした。
なぜ日本はこの壁を越えることができないのであろうか。そもそもこの「壁」とは一体なんだろうか?
「壁」=状況判断の悪さと判断の遅さ
結論からいえば、ここ数年、サッカーの強豪国と日本を隔てる壁~年々、強豪国から更に広げられつつある差~とは、状況判断の悪さと判断の遅さ、特に攻撃時の判断の遅さである。
状況判断の悪さとは、特にバックスからのビルドアップ時によく見られたのだが、ボランチの本田拓・梶山・SHの本田圭・香川各選手(特に梶山・本田圭両選手)へディフェンスの選手からパスを供給した際に、トラップをして前を向ける場面でも、前を向かずそのままダイレクトで再度ディフェンスに戻してしまうプレーが非常に目立った。この中盤からディフェンスへのバックパスに何の意味があるのだろうか。全く意味がない。
また、ポゼッションを高めながら相手エリアにボールを進めていく過程で容易にバックパスをしてしまうケース(特に梶山・本田圭両選手)が非常に多い。おそらくカウントすると、決して本調子でないアメリカと比較してもバックパス(後方へのパス)の数は圧倒的に日本の方が多いはずである。日本選手の容易なバックパスは、それまでのビルドアップ・ポゼッションによる攻め上がりをすべて無駄にしてしまうプレーである。
なぜここ数試合、SBの内田選手や長友選手のプレーを期待して、梶山選手や本田圭選手のプレーに苛立ちを覚えるのかと言えば、内田・長友両選手は、ボールを前進させるプレーが中心であるのに対して、梶山・本田圭両選手は、ボールを後退させるプレーが多いからである。
今回のアメリカ戦でボールを積極的に前にもっていったのは内田選手であり、ボールを前にもって行こうという意識がみられなかったのは、梶山選手と森本選手であった。(香川選手は、ボール前に進める意欲は感じたが、全体的にうまくいかなかった印象、前半、右サイドへ流れて内田選手に供給したスルーパスは秀逸)
もう一つの壁は、攻撃時の判断の遅さである。
そのスピードの遅さの原因は、攻撃へのイメージの欠如である。
ボールを受ける前から、ボールを受けたらどう攻撃を仕掛けるかというイメージが乏しい。
特に日本の場合、守備から攻撃への判断が遅い。中盤の選手が上手く相手からボールを奪い攻撃に移行できるときでも、まず「誰かに」ボールを預けて判断する習慣が染み付いている。この「ボールを預けてから判断する」という判断の遅さが攻撃のスピードを遅らせている。アメリカ戦でも前半も日本がボールをキープしていたというよりは、ボールを持たされていただけ、アメリカはリトリート気味に守備をしていただけである。
日本は「決定力不足」というより「攻撃力不足」なのだと思う
ただ、状況判断を良くし、そのスピードを上げていけば日本のサッカーは格段に良くなると思う。少なくとも次のナイジェリア戦では、中盤の選手はフリーな場面では、前を向き、自らがボールを前へ進めるという意識をもってほしい。
例えば、ディフェンスの選手はハーフの選手の後ろの状況も見えているのだから、パスを出すときは、中盤の選手が振り向ける時だけ、逆に言えば、振り向けない状況では、ハーフの選手にパスを出さないというルールを決めておくだけでもゲーム内容は変わるのではないだろうか。
サッカー強豪国と比べ足元の技術で日本が劣ることはない。また日本人はフィジカルが弱いと指摘されるが、フィジカルが強くなくても素晴らしいサッカーができることは、先日のEURO2008のスペインが証明した(らしい)。(あまり詳しくスペインのサッカーを見ていません)
まずは、あと2試合、課題を修正して試合に臨み、ぜひともグループリーグを突破してほしい。まだグループリーグの突破が潰えた訳ではない。
最後に大宮アルディージャの藤本主税選手のブログを紹介
主税日記
いつも大宮の試合の細かく分析し振り返ってブログに書かれています。今回のアメリカ戦に関しても非常に興味深い分析をされています。
posted by toddocom |01:58 |
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2008年08月04日
今日は、JOMO CUPオールスターサッカーを観戦するため国立競技場に訪れた。
今年からJリーグを東西に分けたサポーター投票に基づいたチーム編成で行うオールスター戦から、Jリーグ選抜とKリーグ選抜による対戦という初めての大会形式で行われた。
大会概要が発表されたときに、Jリーグオールスターズに選ばれる人数18名とJ1に所属するチーム数が同じことに考え、1チームに1名選手という淡い期待を持って、チケット販売開始の数日後、Jリーグオールスターズの出場メンバーが決まらないうちからチケットを購入した。
8月2日開催JOMOCUPチケット購入予約~JAPAN ALLSTARSに大宮の選手は選ばれるのか?
しかし、先月、Jリーグオールスターズが発表されたとき、大宮を含む8クラブの選手は選出されなかった(その後大阪、バレーの出場辞退により、市原千葉、巻の選手出場により未選出クラブは7クラブ)。
8月2日JOMOCUP2008 やはりチケット購入は、時期尚早だった??札幌・千葉・柏・東京V・新潟・清水・京都そして大宮の選手は、J-ALLSTARSに選出されず…。JOMOCUP2008出場選手選考員会は、何を基準で出場選手の選考を行ったのか?
大宮サポーターとしては、やはり応援するクラブの選手が出場しないということで観戦意欲は低下した。本当に行くか行かないか迷い、オークションでチケットは出品することも考えたが、高く落札されることはないだろうと思い迷った挙句、試合を観戦することにした。観戦後ブログにどんな愚痴や文句を書いてやろうかと考えながら国立競技場へ向かった。JOMO CUPに大宮の選手が出場しないことも残念であったが、スタジアムに隣接する明治公園にて行われたJ.LEAGUE FAN FESTAにすら大宮の選手が参加してしないことをテーマに書こうと思っているうちに国立競技場の最寄り駅の一つである千駄ヶ谷駅に到着した。
そのままスタジアムに隣接するJ.LEAGUE FAN FESTAが行われる公園に向かった。するとなんと小林大悟選手と江角選手が、コーナーのひとつである3ON3で子供らと汗を流していた。急遽、大宮からも両選手がJ.LEAGUE FAN FESTAに参加することになったようだ。
未だに練習場に足を運んだことがないので、小林大悟選手や江角選手をこんなに近くで観ることができ感動してしまった。(自分のミーハーさ加減にも甚だ情けなくなるのだが…)3ON3では、大宮の選手だけでなく、市原千葉の坂本・工藤・岡本各選手、F東京の石川・塩田両選手、東京V高木選手たちのプレーを近くで観ることができた。
また、3ON3のコーナー付近では、スカパーJリーグアフターゲームショーでお馴染みの日々野真理氏に遭遇した。
別のエリアでは、名古屋の藤田選手、東京Vの福西選手、浦和の堀之内選手、川崎の川島選手が、タレントの土田晃之氏の進行でチャリティーオークションをやっていた。私が特設ステージに訪れた時には、堀之内選手のサイン入り練習着(非売)を出品していたところで結局、ナビゲーターの土田氏が2万円で落札していた。どのアイテムも5,000円から15,000円のレンジで落札されており非常に和気合々として雰囲気でイベントが進行されていた。サッカー好きで知られる土田氏の進行も非常に面白かった。敢えて言えば、大宮出身の土田氏にはぜひ大宮アルディージャの応援もしてもらいたいものである。
小林大悟選手と江角選手
そしてJ.LEAGUE FAN FESTAにいって何よりもうれしかったのは、予想以上に、オレンジネイビーを身に纏った大宮サポーターの姿を目にしたことである。私も大宮アルディージャのキャップを被っていたこともあり、大宮サポーターとすれ違うたびに会釈をした。その会釈の中には、
「大宮の選手は、このJOMOCUPは参加できなかったが、オールスターなんだからサポーターは堂々とこのイベントに参加しよう!」
という思いを伝えた。おそらく会釈をし合った大宮サポーターも同じ気持ちで会釈をしていたと思う。
スカパー加入の際の抽選で手に入れたユニフォームを着て観戦
大会のコンセプトと、観戦にきたサポーターの観たいもの(ウォンツ)のギャップ
スタジアムに入場すると色々なユニフォームを着たサポーターが観戦にきていた。試合に出場する選手が所属するクラブのユニフォームを着たサポーターから、東京Vや新潟、清水などのユニフォームを着たサポーターも見かけた。サポーターは例年通り、「祭典」としてのJOMO CUPを観にきているようであった。いつもは、スタジアムを隔てて対峙するサポーターがオールスターという祭りでは、一緒に肩を並べて応援しようという雰囲気があった。
Kリーグを応援するビジター席に目を向けると観戦席は閑散としていた。最終的な観客動員は、27,629名だったそうだが、2007年のJOMOCUPの動員が30,941名(エコバスタジアム)2006年が32,975名(カシマスタジアム)、2005年33,549名(大分スタジアム:当時)、2004年が40,460名(新潟スタジアム:当時)、2003年が34,669名(札幌スタジアム)を考えると興行としても、例年になく厳しいイベントになったのではないだろうか。
過去6年のJOMOCUPの観客動員数
2007年 30,941名(エコバスタジアム)
2006年 32,975名(カシマスタジアム)
2005年 33,549名(大分スタジアム:当時)
2004年 40,460名(新潟スタジアム:当時)
2003年 34,669名(札幌スタジアム)
2006年 57,496年(さいたまスタジアム2002)
試合が始まると、Jリーグ・Kリーグ各リーグの選抜チームということもあり、見ていても面白い試合となった。私は、バックスタンド上段での観戦であったので、ピッチ全体を見ることができた。先日来日したアルゼンチン五輪代表の選手のような一人ひとりの個人技術で観客を唸らせるプレーは少なかったが、あの空いたスペースを使えばチャンスになると思ったところに選手が走り込み、タイミングよくパスが供給するような戦術眼に優れた選手のプレーに何度も唸った。その中でも突出していたのは、Jリーグ選抜の小笠原選手だった。また個人技で目立つ選手は少なかったと述べたが、Jリーグ選抜の金崎選手は、トラップ一つで観客席を魅了するように異彩を放っていた。試合全体を通した感想は、もう一歩、決定的なチャンスを作れなかったJリーグ選抜と、数少ないチャンスを確実にものにしたKリーグ選抜といったところだろうか。
また、ビジター側の観客席の方は、人数は少ないながらも非常に盛り上がっていたようで、サポーターの人数はだいぶ差があったが、声援に関しては韓日互角。むしろKリーグ選抜サポーターの方が勝っていた。
これは、スタジアムに挑む韓日サポーターの意識の差だったようにも思う。大会のコンセプトが変わったと言いながらもJOMOCUPを「祭典」と位置付けていたJリーグ選抜サポーターに対して、各国リーグ選抜の「勝敗の決する場」と認識していたKリーグ選抜サポーターとのJOMOCUPへの意識の違いであったと推測する。
オールスター戦という文化が韓国Kリーグにあるのか不明であるが、日本におけるオールスター戦と言えば、アメリカのMLBに由来するプロ野球のオールスター戦であり、ファン投票と監督推薦による出場選手の選出と東西二つの分けた混成チームの対戦が定番である。これらの2つが、オールスター戦をオールスター戦たらしめる要素と考えるならば、今回のJOMOCUPをオールスター戦と呼んだのが、このイベントの最大の過ちだったのかもしれない?
私は、Kリーグ・Jリーグの両リーグが親交を深めることに関しては、賛成である。もっと日本でKリーグが観戦をしたいし、Kリーグに所属する選手の情報が日本で収集できようにあってほしいと思う。
ただリーグの祭典としてのオールスター戦と、両リーグの親交を深めるという二つの異なったコンセプトを1つのイベントで満たそうと試みた今回のJOMOCUPが成功だったのか問われれば、成功だったとは言えないのではないか。
既に来年のJOMOCUPについても、韓国にて行われることが決まっているらしい。来年のJOMOCUPは更に盛り上がることを願っている。そのためにも、大会名からオールスターという表記は外し、大会のコンセプトをより明確にしてもらいたい。
例年の「祭典」としてのオールスター戦を期待して国立競技場に訪れた各クラブのサポーターが素晴らしい試合を観戦できたにも関わらず、何ともやりきれない思いをして帰宅する姿はもう見たくない。
posted by toddocom |22:35 |
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2008年08月01日
先月(7月)から自分も以前に所属していた地元のサッカー少年団のコーチをすることになった。まだ練習に3回程参加しただけである。主に小学3、4年生をみることになりそうだ。
今まで人にサッカーを教えた経験もないので、色々な練習手法をチャレンジしながら、子供らには、サッカーを楽しんでほしいと思う。
ところで、小学3年生と言えば、私がサッカーを始めた年齢とほぼ一緒である。今の子供も小学3円生でチームに入団してサッカーを始める子供が多いようだ。これからサッカープレーヤーとしてのキャリアをスタートさせる彼らに最初にどのようなプレーを教えるべきか考えてみる。
サッカーをプレーするにあたり最も大切なプレーとは何だろうか?
学生の頃、プレーヤーだったときには全く考えたことがなかった疑問。
今年に入りJリーグをよく観戦するようになり、子供たちにサッカーを教えることになり、より積極的にサッカーのプレーを見るようになって抱いた疑問。
そして最近、その疑問に対して、自分の中で答えを見い出した。
サッカーを始めた子供たちに最初に教えるべき、サッカーで最も大切なプレーとは「トラップ」だと思う。
日本五輪代表-アルゼンチン五輪代表戦のアルゼンチンの選手のプレーをみて更にそう思うようになった。
トラップの定義を「飛んできたボールを受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること」(ウィキペディアより)とするならば、一方、単にボールを止めることをストッピングというらしい。当然、私がサッカーを始めたころストップとトラップの区別もなく、トラップの練習と言えば、リフティングを数回した後、ボールを高く蹴り上げ、ボールが落ちてくるところをインサイド・アウトサイト、もしくは足の裏などでボールを止めることを繰り返していただけだった。
今でも、Jリーグなどでもトラップすべきところでボールをストップさせてしまう選手が意外と多い。
五輪代表の内田選手は、前にスペースがあれば果敢に空いてスペースめがけてトラップをする。アルゼンチン代表戦でも何度か、スペースにトラップして抜け出すプレーをしていた。後ろから攻め上がるサイドバック(SB)である内田選手にとってスペースに蹴りだすようなトラップが、次のプレー(攻撃)に移る際には、最良の選択であることが多い。
一方、ボールを貰う位置が、相手ゴールに近づけば近づく程、相手のプレッシャーは増し、ビルドアップの過程で、後方の選手から前方の選手へボールを受け渡すケースが多くなる。後方から前方FWにあてる楔(クサビ)のボールもその一つである。
この後方の選手から前方の選手へのパスや、相手選手のプレッシャーを受けながらパスを受ける際のトラップに、日本の選手とアルゼンチンの選手との技術的な違いを見た。
相手選手のプレッシャーを受けながら、次のプレーをしやすいようトラップする際、その前提にあるのはボールを取られないトラップが求められる。通常、相手選手のプレスを感じたなら、そのプレッシャーを回避するようにトラップをするだろう。しかし、アルゼンチンの選手のトラップは取られないだけのトラップをしていなかった。
彼らがしていたトラップは、余程のプレッシャーがない限り、常に「攻撃をするための最初のボールタッチ」であった。
通常のプレーでも、全くプレッシャーのない時に、DFの選手からボランチの選手へボールを受け渡す時に、ボールを軸にするように体の向きを方向転換するトラップをよく見る。アルゼンチンの選手は、その方向転換をするトラップをより高い位置でも多用していた。アルゼンチンの選手は、ボールを取られないというだけでなく、トラップで方向転換をして前を向き、攻め上がるためのボールコントロールをしていた。
後半23分のアルゼンチン代表の得点シーンもクサビを受けたアグエロ選手、そしてアグエロ選手からボールを受け、得点したディマリア選手も、ワントラップで前を向こうとする意識と技術がなければ生まれなった得点であると言える。前を向かれた選手に対しては日本のディフェンスも容易にボールを取りに行けずに失点をしてしまった。
相手ゴールを背にし、相手ディフェンスからプレッシャーを受けながらどう前を向こうか考えるよりも、最初のトラップで前を向けるようコントロールする方が、次のプレーへの移るスピードも速く、次のプレー自体の難易度は各段に下がる。
アルゼンチンの選手は、あたり前のようにトラップの際、常に前を向けるようボールをコントロールしていた。
ジュニア世代から、ボールを止めるだけでなく、取られないためだけでなく、攻撃へのファーストタッチとしてトラップできるようになれば、彼らのサッカープレーヤーとしてのキャリアのアドバンテージになるだろう。
どうトラップを習得させるかは、私の指導者としての力によるところが大きいのだが…
※今回のエントリーは、ジュニア世代に一番最初に教えるべき技術を論じているのでなく、トラップがいかにに重要かをテーマにしています。
posted by toddocom |02:09 |
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2008年07月26日
エキサイティングな試合を見慣れてしまったからだろうか?
昨日のオリンピック壮行試合、日本オリンピック代表-オーストラリアオリンピック代表戦の日本のプレーに満足いかなかった。勢いづくイレブンの中で停滞する一人の選手がやけに目立ったからかもしれない。
昨年の最終予選から主力メンバーから、最終的に選出されたオリンピックメンバーは大幅に変わった。今のチームは、今年3月のアンゴラ戦、5月のツーロン国際大会、そして6月のカメルーン戦と試合を重ねていく毎にカタチ作られた。
私は、代表監督の特権は、その時々の旬で、勢いのある選手を招集できることだと思っている。だから伊野波選手や水野選手が落選した事もやむを得ないと思っているし、青山晃選手や梅崎選手を招集しなかったことも理解はできる。(しかし、2人の落選は驚いた。)
一番近くで、選手を見ている反町監督が選んだベストメンバーで戦うことが一番良いと思っている。それは、今年に入ってからの数試合を見てみると、実際、オリンピック出場を決めた五輪代表の常連メンバーより、今シーズンのリーグで活躍する選手らの方が、五輪代表での試合でもハイパフォーマンスを見せていたからだ。
中でも3月のアンゴラ戦、5月のツーロン国際大会のフランス戦、6月のカメルーン戦でのクオリティーとスピードで大会に望めれば、決勝トーナメント進出もあるのではという「期待」を感じさせる出来であった。
しかし、昨日のオーストラリアオリンピック代表戦では、その「期待」を感じることができなかった。
確かに、内田選手や香川選手のチャレンジ、そして本田拓選手の守備は素晴らしいものであった。しかし収穫はそれだけのようにも思えた。
右サイドで内田選手が躍動する近くで、自分の力を出しきれないひとりの反町ジャパンの主力選手の不調が更に不満を大きくした。
自身の強みを出し切っていない本田圭佑選手
昨日の試合の日本のシステムは、4-2-3-1、本田選手と香川選手がワイドでより高い位置で勝負ができるシステムであった。香川選手は、サイドで攻撃の起点になっていたが、本田圭選手がサイドのスペースで攻撃の起点になることはほとんどなかった。左利きということもあり、中央へ向けってプレーすることが多かった。内田選手のオーバーラップのスペースを作ったと言えるが、視点を変えると自らサイドを攻め上がるプレーを怠り、長友選手が攻め上がるスペースを作ることができなかったと言える。
内田選手があれほどオーバーラップを可能にしたのも、本田圭選手の功績というよりは、逆サイドの香川選手が起点となり相手選手を引き付けたことが大きい。日本の左サイドが攻撃の起点となれば、右サイドには、スペースが空く。それを本田圭選手ではなく内田選手がほとんど攻め上がったのである。
海外移籍が影響してか、本田圭選手自身、日本のテンポでプレーができず、パスワークのスビードを止めてしまうことが何度かあった。また、プレーゾーンは低く、バックアップメンバーにまわった梅崎選手が右SHを務める場合は、あと10~20M相手のゴールに近いエリアを主戦場とすることを考えると、攻撃へのチャレンジする姿勢を本田選手のプレーから感じ取ることができなかった。
オーストラリア戦でのパフォーマンスであれば、右SHをあえて本田圭選手が務める必要があるだろうか。本田圭選手には、本田圭選手の強みを発揮できるエリアでプレーをしてもらいたい。明らかに香川選手とポジションを争い、スターティングメンバーを獲得するべきである。
反町監督の選手選出で一つ解せないのは、水野選手、梅崎選手を選出しなかったにも関わらず、純粋に所属クラブで右SHを務める選手を一人も選出しなかったことだ。
これほど昨日の本田圭選手のプレーを不満に感じるのも、本田圭選手への「期待」の反動なのかもしれない。私は、調子のよい時の本田選手のプレーを知っている。現役時代の小倉選手を彷彿とさせるような、レフティーモンスターの名前を受け継ぐに相応しい、Jリーグの規格には収まらない豪快なプレーを知っている。あの豪快なプレーを中国の地でみてみたい。そのためにも来週のオーストラリア戦では、本田圭選手をスターティングメンバーから外し、本田圭選手でさえ、確実に出場できるボジションがないことを認識させることが必要である。そして本戦には、ぜひ実力左SHのポジションを勝ち取ってほしい。ただ再び右SHでプレーをするようなことがあるなら、もっと積極的にゴールを狙ってほしい。
posted by toddocom |00:36 |
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