2008年06月24日

J1クラブの中断期間の過ごし方~夕張で歓迎される浦和、休む名古屋そして嬬恋でサポーターに囲まれ汗をかく大宮。Jリーグ再開にどんな影響を与えるか?

 今シーズンから特定(大宮)のサポーターになった私にとって、Jリーグの中断はある意味初めての経験であった。特定のクラブを応援していなかった昨シーズンまでは、Jリーグが中断をしても何も思うところがなく、スムーズに代表の試合の観戦に気持ちをシフトすることができていた。しかし今年は、代表の試合を観戦しながらも中断しているJリーグ、特に大宮の動向が気になった。大宮の試合は、5月17日の13節対川崎戦の劇的な逆転勝利から1ヶ月以上、ヤマザキナビスコカップの観戦に熊谷まで足を運んだ5月31日5節対新潟戦から3週間以上が経とうとしている。Jリーグ再開をこれほど待ち遠しいと思ったシーズンも初めてである。

 大宮は、7月8日のヤマザキナビスコカップ6節アウェー大分戦、そして4日間のオフのあと、16日にから群馬県の嬬恋で5日間の合宿を行った。嬬恋村は、高原野菜(特にキャベツ)で有名であるが、近くには、万座や鹿沢温泉、浅間山、四阿山、本白根山がある高原地帯であり、冬はスキーをはじめ、夏やキャンプ場やゴルフ場などレジャー・宿泊施設が充実しているところである。おそらく関東圏においては、長野の菅平に次いで「合宿地」としても有名である。アルディージャのようなプロクラブや、プロの選手が合宿をするというだけでなく、大学生のサークルレベルでも合宿先として嬬恋村に訪れた方も多いのではないだろうか。かく言う私も、学生時代は毎年嬬恋村で開催されるサッカー大会に出場をしていた。

他のクラブではどのような中断期間をすごしているのか?中断期間中のJ1各クラブのスケジュールを調べてみた。

≪J1クラブの中断期間中の活動≫
札幌…オフ+通常練習
鹿島…Jヴィレッジ+通常練習
浦和…オフ+夕張合宿
大宮…オフ+嬬恋合宿 16~20日
千葉…オフ+飛騨合宿 16~21日 
柏…オフ+十日町合宿 13~19日
F東京…ソウル遠征(対FCソウル)+Jヴィレッジ合宿 17~20日
東京V…オフ+御殿場合宿 16~20日
川崎…オフ+北海道七飯町 13~20日
横浜…オフ+通常練習+リスモカップ(対城南一和)
新潟…オフ+通常練習
清水…オフ+通常練習
磐田…オフ+通常練習
名古屋…オフ
京都…オフ+鹿児島合宿 12~18日
大阪…韓国合宿 3~9日(対仁川)+通常練習
神戸…オフ+韓国合宿 16~21日(対大田)
大分…オフ+通常練習
※23日以降は全クラブ通常練習
※月間のスケジュールを確認できないクラブもあり、間違いがある可能性があります。ご容赦ください。

ヤマザキナビスコカップのない鹿島と大阪は、既に先月末にオフをとっており、6月8日以降も通常の練習を行っていたが、その他ヤマザキナビスコカップの予選リーグを戦ったクラブは、各クラブ3日~7日間のオフをとった。その中で1クラブ-リーグ中断前まで大躍進をした-名古屋だけがヤマザキナビスコカップ予選リーグ終了以降、約2週間の休みをとっている。これは、ミスターの考えなのか、それともミスターがフランスへ一時帰宅するという「大人の事情」によるものなのか定かではないが、18クラブ中唯一の長期休暇であった。2週間の休暇と1週間の調整、名古屋に中断前の動きができるだろうか?今週末の名古屋の動きを密に注目したい。

また注目すべきは、F東京、神戸、それから今月始めに、合宿を行った大阪を含めて海外合宿(遠征)を行った3クラブすべての合宿(遠征)先が韓国であったことだ。日本に来日し、横浜と親善試合(リスモカップ)を行った城南一和を合わせると、この中断期間4試合で韓国Kリーグのクラブとの親善(練習)試合が行われた。

6月6日 仁川1-1大阪
6月15日 FCソウル1-1FC東京※FC東京クラブサイトから情報とれず
6月18日 横浜2-1城南一和
6月21日 大田1-1神戸

物理的に距離の近いからか、また両国代表が共にアジア3次予選を戦う都合上、スケジュールが合うのか韓国Kリーグでの合宿が多かった。個人的にKリーグのクラブとJリーグクラブとの更なる交流に賛同する身としては、とてもよいトレンドだと思う。大宮も来年は、NACK5スタジアムで慶南FC(韓日オレンジダービー)と親善試合を行ってほしい。

開幕前のチームのコンセプトを再確認するための嬬恋合宿

17日から20日まで、嬬恋で合宿を行った大宮アルディージャ。残念ながら平日のため合宿の見学にはいけなかったが、合宿の見学のため嬬恋を訪れた多くの大宮サポーターが運営するブログのエントリーで合宿の状況を確認すると、5日間とも晴天に恵まれたなか非常に有意義な合宿だったようである。テレビ埼玉(テレ玉)大宮アルディージャ情報番組「ole!アルディージャ」
での樋口監督や小林慶行キャプテンのコメントにあったように、
「開幕当初から掲げていた攻撃的なサッカーを、この合宿で再び確認し合って連携を深めていきたい」ということで監督もキャプテンも合宿のテーマとして共有できていた。Jリーグ再開する今週末の対東京ヴェルディ戦(特に前半の戦い方)が非常に楽しみである。

(参考)大宮アルディージャ公式サイトより抜粋

嬬恋合宿の練習内容(オフィシャルサイトより引用)
16日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
ミニゲーム

17日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
フォーメーションからのシュート・トレーニング
ミニゲーム

18日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
フォーメーションからのシュート・トレーニング
ミニゲーム
紅白戦

19日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
パス・トレーニング
戦術トレーニング
シュート・トレーニング
午後 【練習試合】ザパス草津U-23

20日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
パス・トレーニング
ポゼッション・トレーニング
ミニゲーム
※GKメニューは割愛します。

敢えて言えば、上記の練習メニューでなかなか合宿の充実感が伝わってこないのが残念である。公開練習であるなら、もう少し練習内容に触れた合宿情報を期待したい。

サポーターのためにも来年も嬬恋で合宿を!

今年で5回目を迎えるという嬬恋合宿。サポーターの立場で考えてみると非常によい立地での合宿のように思う。大宮から群馬嬬恋まで車でも、新幹線でもアクセスが非常によい。
大宮サポーターの日記を読むと、「Jリーグ再開までの調整と確認の合宿」であると同時に、コアなサポーターにとっては、「選手とサポーターとのよいコミュニケーションの場」でもあったようだ。毎年、多くの大宮サポーターが嬬恋を訪れる。

同じさいたま市をホームとする浦和は、17日から北海道夕張で初めての合宿を行った。過去にはG大阪や柏が合宿に訪れた夕張であったが、最近Jクラブが夕張から足が遠のいていた。そのような状況下で浦和が始めの夕張合宿を実施した。
 新聞記事での浦和の歓迎ぶりを読むにつれ、改めて浦和は、埼玉県だけでなく、日本を代表するクラブだと実感する。大宮が同じように夕張にいっても同じような歓迎を受けただろうか?おそらく受けなかったに違いない。ただそれでよいのである。アジア一のクラブと大宮を比較してもしようがない。過去に浦和がそうしてきたように、大宮は地元に根付いた活動を地道にしてほしい。合わせて来年は、韓国Kリーグのクラブ(慶南FC希望)との親善試合をホームNACK5スタジアムでの実施を期待したい。
また、浦和の合宿で見習うべきことは、地元の子供と交流を積極的に行っていることである。実際浦和の選手と接した子供は忘れられない思い出なるのは言うまでもないが、マスコミが記事として取り上げやすいネタを戦略的に提供することも必要である。私が購読している読売新聞の地域版では、浦和の夕張合宿の記事は二度掲載された(12日朝刊、18日朝刊)。これは単に浦和の方が人気があるからというだけの理由ではなく、広報スタッフのマスコミへの働きかけ・経験の差であるとも感じた。

浦和夕張合宿の記事
読売新聞に取り上げられる浦和の夕張合宿


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2008年05月19日

埼玉の2チームの対照的な1日、さいたまで揉める赤、川崎で歓喜するオレンジ~大宮サポーターからみた浦和と大阪両サポーターの小競り合いについて~

■等々力競技場で、「大宮のサポーターでなって本当によかった」と思う

「審判、今のファールだろ!」
「片岡、なにやっているんだよ!」
「江角、簡単に抜かれすぎだぞ!」

「そして今日も負けるのか…」

一瞬、そんな言葉が頭によぎった。
19時47分、川崎のジュニーニョ選手にペナルティーエリア内への突破を許し、片岡選手がかわされ、その後、GKである江角選手も抜かれ前半に早くも2点目のゴールを許したとき、川崎等々力競技場にいた多くの大宮サポーターが同じ事を考えたのではないだろうか?
前半戦の大宮は、川崎に対して手も足もでなかった。守備では前半に2点を許し、攻撃に関して決定的なシュートシーンもあるどころか、ほとんどシュートも打てなかった。
前節の札幌戦の敗戦もあり、サポーターにも諦めムードが漂う。
しかし、2点目の失点の後も大宮へのチャントのコールが叫ばれ続ける。

私は、ゴール裏での数回の応援で、大宮の応援の「あること」ついて確信していた。
大宮のチャントのコールリーダーは、ブーイングを嫌っていることを。
恐らく大宮の応援は、Jリーグのどのチームよりもブーイングが少ないと思っている。
今までの試合でも、大宮サポーターが選手に野次や罵声を浴びせようとするシーンができそうになると、その雰囲気を掻き消そうチャントをリードする。
また、大宮のゴール前で相手チームのコーナーキックやゴールキックの際も、相手へのブーイングではなく大宮選手の応援をする。リーダーからブーイングを煽ったりは決してしない。

ジュニーニョ選手に2点目を得点された時も、「俺達が沈んでどうする!俺達サポーターが選手を盛り上げよう!」と言わんばかりにチャントをリードしていた。
その後、大宮が2点のビアインドを、土岐田選手・デニス・マルケス選手そして小林慶行き選手の55メートル弾の3点の得点で逆転し、劇的な勝利をした。
得点が入るたびに、大宮サポーターは、歓喜し、周りのサポーター同士で抱き合い、ハイタッチをし、更に応援の勢いを強めていった。
サポーターは、応援によって選手を盛り上げるものであるが、この試合に関しては明らかに選手のプレーによってサポーターが盛り上げられた。サポーターの応援が増す度に、選手に声援が届き、選手とサポーターとのよい相乗効果が生まれた。

大宮サポーターが、祈るように待っていた終了のホイッスルの鳴ったとき、大宮のサポーターは歓喜した。私は、信じられないプレーを目の当たりにして、1時間前に頭をよぎったネガティブな感情と全く逆の感情を思った。

「大宮アルディージャのサポーターで本当によかった・・・」と。

また、後半、サポーターが懸命に声援を送り続けたことで、選手の後押しができたという自負も、試合後の充実感を更に大きいものにした。

■さいたまで起きた監禁騒動

サポーター仲間と、今日の劇的な試合について「今夜のスポーツニュースが楽しみ」などと話しながら、サッカー談議に花を咲かせながら帰宅する。帰宅後、楽しみにスポーツニュースを見ると大宮の逆転勝利のニュースよりも、ある「騒動」が話題になっていた。埼玉スタジアム2002で行われた浦和レッズとガンバ大阪、両サポーターの試合後の小競り合いから、浦和レッズサポーターがスタジアムを囲み、ガンバ大阪サポーターが2時間以上の間、退場することができなかったという「監禁騒動」に発展したというニュースである。
今は、インターネットいう素晴らしい情報収集ツールがあるので、浦和・大阪両サポーターのブログや掲示板サイトで騒動の経緯をリサーチする。

騒動の真相は大まか以下のような経緯のようだ。
まず、試合開始前、試合開始中から一部の大阪サポーターが浦和サポーターに対して物を投げ込む行為があったという。ただ、その段階で浦和サポーターが一部のガンバ大阪の行為に対して報復する行為はなかったようだ。しかし、ガンバ大阪の2点目のゴールの契機となるスローインの判定が原因で両チームサポーターの雰囲気は更に悪化することになる。そして大阪リードのまま試合が終了する。試合終了後、大阪の選手が、「ワニナレナニワ」(選手が円陣になり勝利を喜ぶパフォーマンス)を行い、都築選手・闘利王選手・エジミウソン選手を中心に浦和の選手らが「ワニナレナニワ」を止めるよう抗議、この抗議がキッカケで大阪サポーターの投げ込み行為は激しくなる。ついには事前に持ち込んでいた水風船や応援フラッグまで投げ込まれ、幼い浦和レッズサポーターに水風船が直撃するという事態が発生する。以降、両チームの小競り合いが激化する。両軍からペットボトルや缶などが投げ込まれる中、一部の浦和レッズのサポーターが一部の大阪サポーター一連の行為の謝罪を求め、スタジアム出口付近に居座る。その状況を見物しようと多くの浦和サポーターが野次馬化し結果的に5,000人近くの浦和サポーターがスタジアムを取り囲み、1,500名の大阪サポーターが退場できない事態となった。その後浦和レッズが用意したバスに乗り込み試合終了してから2時間以上がたってスタジアムから脱出した。

■サポーターが最低限、守るべきルールはひとつ

まず、最初にこの騒動で最も迷惑を被っているのは、純粋に浦和と大阪の素晴らしいゲームを期待しながら観戦していた多くの浦和サポーターに大阪サポーターだろう。今回の騒動を起こしたのは、本当に一部の心ないサポーターであることを言っておきたい。
大宮サポーターである私も前節大宮-札幌戦の敗戦で初めて大宮サポーターの大宮選手へのブーイングを目のあたりにした。私が、どんな状況でも選手を応援しようというスタンスのためブーイングを一切しないせいか、敗戦のうえ、罵声や野次を聞くのが本当に辛かった。(ブーイングの賛否を論じているのではありません。)
昨日の浦和-大阪戦を観戦していた、勝った大阪サポーターも負けた浦和サポーターも昨日の騒動は本当に辛く、多くの人々が今回のような事態が再び起こらないことを願っていることを察する。今回のような一部のサポーターが起こす事件に対して、そのチームのサポーター全体を非難するようなことがあってはならない。(クラブ側は、サポーターが起こす事件に対して未然防ぐ努力と、再発を防止する責任があるため、処罰・制裁等の対象になり得ると考える。)多くの浦和サポーターと大阪サポーターもやはり被害者なのである。

今後、一部のサポーターの悪しき行為に関しては、各々のサポーターに対してJリーグやチームから正当な処罰がなされるべきだろう。ここでどちらのチームのサポーターの行為が悪質かどうか、また、どちらのチームのサポーターが悪いかどうかということを語るつもりはない。私が考える「サポーターが最低限、守るべきルール」について書いておきたい。サポーターが最低限、守るべきルールは、ひとつだけだと思っている。

それは「(自分の)子供に見せられる言動や行為を行う。 」ということである。

先日の12節大宮-札幌戦において私の席の後ろに小学生が数名で観戦にきていたのだが、大宮の敗戦の後、飛び交うブーイングや罵声のなか、後ろの小学生らが怯えていた。あの表情は今も脳裏から消えない。一方、今節の川崎-大宮戦では、勝利に喜ぶ子供らを多く目にした。本来は勝ち負けに関係なく子供たちには、観戦後またJリーグの試合をみたいという思いで帰ってもらいたい。また、大人のサポーターは子供たちが楽しむための配慮が必要で、間違っても子供らから笑顔を奪う行為をしてはいけない。
浦和-大阪戦でも、子供を連れて観戦に行っていた多くの方々は、決して騒動に加担するという行為はぜずに、子供も守もっていたい違いない。また今後、このような危険な状況を目の当たりにするのであれば、スタジアムに子供を同伴することを再考した保護者も多かったのではないか。これはJリーグにとっても、また浦和・大阪両チームにとっても目に見えない大きな損失である。

下記の好意が自分の子供の前でできるのかもう一度考える必要がある。(子供がいない方は想像力を働かせてほしい)
・相手サポーターに缶やペットボトルを投げつける
・相手チームサポーターへ罵声を浴びせる
・相手チームサポーターへ威嚇・威圧する態度をとる

もっと数多くの子供たちが安心して観戦できるスタジアムが増えることを心より望む。

■浦和レッズへ一言。「Jリーグを育てる気持ちで運営を」

私は、浦和レッズの対戦相手のサポーターとして試合を観戦したことがまだ一度もない。しかしながら一言言いたい。
浦和レッズは、ここ数年の戦績、サポーター、クラブの経営どれをとっても日本を代表する、敢えて誤解を恐れず言えば「日本一のチーム」である。また、埼玉県民としての誇りでもある。特に浦和レッズのサポーターは、アウェーでもスタジアムを赤に埋めてしまうほど熱狂的であり、昨年のACLでの献身的な応援は感動すら覚えた。
その「日本一」浦和レッズは、次のステップ「Jリーグを育てる」にチャレンジする必要があるのではないかと考える。
以下は、4月20日に行われた7節浦和-大宮戦(以下さいたまダービー)の際の情報に基づいている。(恐らく他の試合も同じ状況と推測する)、7節のさいたまダービーの入場者数は、約51,000名、その内大宮サポーターの数、約2,000名。つまり49,000名の浦和サポーターと2,000名の大宮サポーターが見守るなか今年のさいたまダービーは行われた。圧倒的な浦和人気とそれに押される大宮の図式がはっきり見える。しかし実際の状況は少し異なる。4月20日のさいたまダービーのアウェー席の販売数は、2,000席だったという。つまりアウェー席は、満席だったのである。恐らくチケットを購入できず、スタジアムで観戦したくても観戦できなかった大宮サポーターは大勢いたと思われる。察するに浦和レッズはホームゲームで常にアウェーチームのサポーターの20倍以上の数のサポーターの声援を受けて試合をしていることになる。
20数倍に取り囲まれたアウェーサポーターらの心理的な状態は、想像に難くない。
「恐れ」と「虚栄」

現在のスタジアムのサポーターのバランスに問題があるのではないか。本来であれば、ホームである浦和レッズがホームゲームにおけるホーム・アウェー席の配分する権限を持っており、一人でも多くの浦和サポーターに浦和の試合を見てもらいたいという思いも理解できる。しかし浦和レッズがもっと発展するために「Jリーグを育てる」というスタンスで、浦和ホーム戦におけるアウェー席を拡大してはどうだろうか。
昨年のACL優勝チームでもある浦和との試合は、どのチームも少なからず意識をしている。浦和レッズと自分が応援するクラブとの対戦は見たいものである。ホームゲームは当然のこと、埼玉スタジアムでのアウェー席でさえも恐らくプレミアチケットになるほど人気のカードであるに違いない。
埼玉スタジアムがアウェーチームのサポーターにとって「閉ざされたスタジアム」である限り、Jリーグの発展はないといっても言い過ぎでもないのかもしれない。またJリーグの発展がない限り、浦和レッズの更なる成長はないことは明白である。
浦和レッズの更なる発展を期待する。そのために「Jリーグ全体を考えた」観点をもってほしいと願う。

■浦和・大阪の両選手に一言「Jリーグを代表するチームの自覚とプライドを」

Jリーグを代表する2チームの選手がピッチ上で小競り合いをしてはいけない。大阪選手の「ワニナレナニワ」は挑発的な行為と取られてもしかたがない。浦和サポーターへの配慮を考えれば、過度な勝利のパフォーマンスは自粛すべきだったろう。また、その浦和サポーターへの挑発に取られかねない行動をとった大阪選手に対して、浦和選手が止めるよう抗議する行動は間違っていないが、感情的になってはいけなかった。選手同士の小競り合いが今回のサポーターらの騒動に油を注いだのは間違いない。
両チームはに、「赤」、「青黒」という日本を代表するクラブのユニフォームに袖を通している自覚とプライドを持ってほしい。

■今回の騒動に隠れてしまった大切なこと「川崎・我那覇選手のドーピング問題・仲裁費用の造成ちんすこう募金」

川崎-大宮戦のあと、我那覇選手のドーピング問題での仲裁費用を集めるための募金をした。ご興味ある方はこちらのサイトを参照願いたい。

(参考)資金造成の協力依頼http://www.bulteada.com/tin.html

最後までお読みいただきありがとうございました。

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posted by toddocom |00:33 | Jリーグ | コメント(24) | トラックバック(0)
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2008年05月13日

すべての選手が、ロナウジーニョでもなければ、中村俊輔でもない!~大宮の左MFのプレーで思うこと~

矯私は30歳の現在もなお、現役でサッカーを続けている。週末にはフルコートの11人制のサッカーやフットサルで汗を流している。元来、私は左利きなのだが、矯正をされサッカーを始めた頃から右足でボールを蹴っていた。しかし高校を過ぎると無理に矯正することもなくなったため、箸を左手で持つようになり、ボールも左手で投げるようになった。しかし利き足に関しては右蹴りから左蹴りに戻ることはなかった。本末転倒なのだが左蹴りに戻そうと矯正を試みたのが今から3年前のことだった。今ではプレーのほとんどを左足でタッチするようになっている。幸運なことに左足でボールタッチをしているが右足が使えなくなったわけでなく、両足を無理なく使えるようになった。

話は変わって、ドリブルで相手を抜く場合、結果的に三通りの選択肢しかない。

~右から抜くか、左から抜くか、そして股から抜くか~

股抜きはレアケースと考えるとほとんどの場合、左右の選択に迫られる。しかし、両足でボールをタッチして気づくことは左右の二者択一でなく、どちらの足でボールをタッチするかで選択肢は2択以上に広がる。 

大宮の左サイドには、藤本選手や内田選手、土岐田選手などスピードでスペースへ走り込むドリブラー型の選手が起用されることが多い。彼らは全員右利きで右足の細かいボールタッチで相手ディフェンダーのバランスを崩し、スピードで抜くことを得意とする。ただ彼らが左足でボールをタッチすることはほとんどない。

スコットランドセルティックの中村俊輔選手が右サイドで相手ディフェンダーと対峙する際、相手ディフェンダーが最も恐れるのは、左足での正確なセンタリングである。ディフェンダーが左足での中村選手のセンタリングを警戒するあまり中村選手のキックフェイントでかわされてしまうケースや、バルセロナのロナウジーニョ選手やメッシー選手のように、利き足の小気味よいボールタッチで抜いてくるとわかっていながらもその卓越したフェイントとスピードで抜かれてしまう場合など、世界には利き足一本で活躍するトッププレイヤーが存在する。しかし彼らには絶対的な利き足のテクニックやスピードを持っている。そのテクニックやスピードを警戒するあまり、その「裏をかく」プレーが活きるのである。絶対的な「間合い」に相手ディフェンダーは翻弄される。

ここで大宮の左サイドを務める選手に相手を翻弄するテクニックやスピードを持ち合わせていないことを指摘したいわけではない。ただ相手ディフェンダーとの間に「絶対的な間合い」を築くに至っていないということは言える。
 相手ディフェンスとボールの間に自らの体を挟むのがリスクの小さいドリブルの基本である。左サイドを右足でボールをキープしたまま左(前方)に抜こうとするのはリスクが伴う。 なぜなら、ボールが相手ディフェンスの前を無防備に通過するからだ。攻撃側に相当なテクニックやスピードを持っているか、余程、優位な間合いを保ってもいない限り、右足でボールをキープしながら左(前方)に抜けるドリブルを選択するリスクは負わない。すると自然と同じようなプレーが繰り返される。左サイドでボールを右足でボールを受けるとトラップした後(当然右足で)、左DFやボランチを下げるか、右足で中央へドリブルで切り込んでいくかである。これらのプレーはディフェンスにとっては脅威でなく、むしろ守備側の間合いで守られてしまう。もし右利きの彼らが左足で左(前方)に突破する選択肢を持っていれば、ディフェンダーも今まで通りの守備とはいかない。
左サイドを左利きの選手が務める最大のメリットは縦への突破をしやすいことである。右利きの選手でも左(前方)へ突破できないわけではない。ただ左足でボールをコントロールした方が圧倒的に有利である。縦への突破という脅威が、「裏をかくプレー(中央へ切り込むプレーなど)」を更に引き立たせるのである。

今でも藤本選手の細かいボールタッチや内田選手や土岐田選手のスピードは大宮にとって強みである。ただすべての選手が、中村俊輔やロナウジージョのように利き足一本で敢えて相手ディフェンダーに挑む必要はない。彼らが左足をもっと多用したなら幅のあるプレーをみられるのではと思うのは私だけだろうか。
左足を使わなくともマンチェスターユナイデットのC.ロナウドのように、小気味よいステップと右足のアウトサイドでのボールを押し出しながら、一瞬で左(前方)にボールを移し、相手ディフェンダーを置き去りにするような規格外の選手が出現したのであれば何も「左足を使え」など野暮なことは言わない。
また、近い将来、Jリーグでもそんな選手にお目にかかれることを期待したい。

私が知らないだけで既にJリーグにもそんなプレイヤーがいるのかもしれないが・・・。

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2008年05月10日

ベテランJリーガー77年組(77年早生まれ除く、78年早生まれ含む)の奮起

私は、77年生まれである。今年で31歳。気がつけば31歳である。
会社では「若手」と呼ばれなくなって久しくなり、色々な責任も持つようになる頃だろう。若い若いと思っていても、「老い」を感じることがある。老いといっても劇的に老けこむということでなく、おそらく身体的な一番のピークを越えたことを感じる時がある。

鏡の前に立つと、数年前にはなかった顔のしわに気づく。
テレビのでてくる芸能人の名前が思い出せない。
そして先日は、草サッカー中に肉離れを負った。

何処かで草サッカーであってもまだまだ現役サッカー選手と思っていたが、草サッカーチームにも若い選手が加入し、フル出場で試合にでることが少なくなった。

31歳。

もう時間を重ねるごとにサッカーをするのがしんどくなる…
と先月末の肉離れでサッカー選手として年齢のことを考えていた。

そんな時に、観戦した横浜F.マリノスと大宮アルディージャ戦、同じ世代の選手がピッチで躍動していた。

31歳

プロサッカーの世界ではもうベテランの呼ばれる歳である。
当然プロと自分を比べても意味はないのだが、同世代のベテランJリーガーの活躍を見ると力が沸いてくる。

特に私の応援する大宮の選手に同級が多い。同級のピッチで活躍する姿を観るために今日もNACK5スタジアムに行こう。雨だろうと負けていられない。

最後に、Jリーグで活躍する同級77年組(77年早生まれ除く、78年早生まれ含む)を紹介しておきた。

大宮アルディージャ
冨田大介(1977年4月24日)
佐伯直哉(1977年12月18日)
吉原宏太(1978年2月2日)
藤本主税(1977年10月31日)
西村卓朗(1977年8月15日)
小林慶行(1978年1月27日)

横浜F.マリノス
ロニー(1977年4月28日)
中澤佑二(1978年2月25日)


その他のJ1の77年組
浦和レッズ三都主アレサンドロ(1977年7月20)
ガンバ大阪
明神智和(1978年1月24日)
清水エスパルス戸田光洋(1977年9月10日)
川崎フロンターレ
ジュニーニョ(1977年9月15日)
アルビレックス新潟
内田潤(1977年10月14日)
柏レイソル藏川洋平(1977年8月10日)
ヴィッセル神戸
須藤大介(1977年4月25日)
ジェフユダイデッド千葉
坂本將貴(1978年2月24日)
中島浩司(1977年8月20日)
大分トリニータ鈴木慎悟(1978年3月20日)
コンサドーレ札幌
池内友彦(1977年11月1日)
砂川誠(1977年8月10日)
東京ヴェルディ海本幸治郎(1977年10月14日)
船越優蔵(1977年6月12日)
廣山望(1977年5月6日)
京都サンガF.C.柳沢敦(1977年5月27日)
石井俊也(1978年1月19日)

J2の77年組
サンフレッチェ広島
戸田和幸(1977年12月30日)
服部公太(1977年11月22日)
ヴァンフォーレ甲府
井上雄機(1977年10月31日)
横浜FC
早川智伸(1977年7月11日)
ベガルタ仙台
千葉直樹(1977年7月24日)
平瀬智行(1977年5月23日)
シュナイダー潤之助(1977年5月22日)
セレッソ大阪
鈴木正人(1977年4月28日)
湘南ベルマーレ
ジャーン(1977年9月24日)
アビスパ福岡
黒部光昭(1978年3月6日)
久永辰徳(1977年12月23日)
水戸ホーリーホック本間幸司(1977年4月27日)
徳島ヴォルティス
片岡功二(1977年6月19日)
塩川岳人(1977年12月17日)
ロアッソ熊本
小林弘記(1977年5月24日)
FC岐阜
小島宏美(1977年12月12日)
菊池完(1977年5月3日)

J1主審の77年生まれ
佐藤隆治(1977年4月16日)

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2008年05月04日

早期の警告(イエローカード)提示のリスク~大宮-FC東京戦、前半7分の片岡選手へのイエローカードを考える~

昨日は、NACK5スタジアムに赴き、大宮アルディージャ‐FC東京戦の試合を観戦した。試合内容についてのレビューは、別のエントリで書きたいと思うが、9節のFC東京-大分戦の選手へ主審が暴言を吐いたとされる問題もあって、自然と審判のジャッジに意識が向く。
この日主審を務めたのは、吉田寿光氏、副審は、名木・西尾両氏であった。この日、不審なジャッジはなく、90分を通して試合観戦に集中できた。
敢えて気になるところを挙げるなら、警告(イエローカード)~特に早期の警告(イエローカード)提示~ の基準が厳しい印象を持った。

イエローカードが提示されたどのファイルも競技規則に照らし合わせれば、警告の対象に該当するものだったのかもしれない。また観戦しているサポーターにしても一瞬「えっ!今のファウルがイエローカード?少し厳しくないか? 」という思いがあれど、特に審判に対する不信につながるようなジャッジでもなく、当の選手たちも異議・抗議をすることなく粛々と次のプレーを再開した。前半7分、大宮片岡選手の東京梶山選手への警告(イエローカード)も厳しいジャッジという印象は持ちながらも、特に問題なくブレーは再開された。

早期の警告(イエローカード)提示のリスクを考える。

しかし、この7分という早いタイミングでの片岡選手イエローカードを提示したことにより、吉田主審は、以降の試合のジャッジに対してリスクを負ったのではないか。
「片岡選手が同じようなファールをした際に、吉田主審はイエローカードを再び提示できるか?」という疑念が生じる。
7分の片岡選手は、センターサークル付近で、自身がボールをカットされた梶山選手に対して体を引っ張ったとされ、イエローカードを出された。
試合の序盤、センターサークル付近、相手のプレーを止めるようなファウル。
試合の中でもよく目にするファウルである。イエローカードの対象となるファウルだったかもしれないが、イエローカードを回避できたファールであるともいえた。
残りの長い試合時間の中で、片岡選手の同様のファウルを行う可能性が十分にあった。もし片岡選手が再び同じようなファイルを犯した場合、吉田主審はイエローカードを再び提示したであろうか?
もしイエローカードを提示した場合、片岡選手は退場となる。しかしこの2つのファウルが退場に値するかを考えると甚だ疑問が残る。また片岡選手が早いタイミングで2度目のファイルを犯せば犯すほど、イエローカード提示の試合への影響は大きくなる。
非常に勇気の必要な2枚目の警告(イエローカード)になる。
もう一方、もし2度目のファイルに対して警告(イエローカード)を提示しなかった場合、その試合の審判基準は曖昧になり、吉田選手がその後、冷静にジャッジをし試合のコントロールが難しくなることが予想される。一度基準の曖昧になった審判のジャッジは過去の例を見ても容易に想像できる。
幸運にも今回の大宮‐FC東京戦において片岡選手が再び「際どい反則」を犯すことがなかったが、ポジション柄、再び同様のファイルを犯す可能性は十分にあった。その時、吉田主審がどのようなジャッジをしたのか興味のあるところだ。

主審が、警告(イエローカード)を提示することは、選手に対して以降同様の危険なファイルや反紳士的なファウルを防ぐ作用もある。しかし時として厳しく早いタイミングでの警告(イエローカード)の提示は、エキサイティングな試合を妨げ、また時として主審自らのジャッジへのリスクにもなり兼ねない。

最初のイエローカード提示の時間や状況を踏まえながらJリーグ観戦するのも面白い。

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2008年05月02日

Jリーグ10節大宮VSFC東京戦~密かな楽しみ武南高校OB対決 サラリーマン選手激突!~

8節の鹿島戦終盤での怒涛の攻め、前節大阪戦でのアディショナルタイムでの逆転劇。一週間に2試合もエキサイティングな試合をみて、更に明日は東京戦をホームに迎えての観戦は、サポーター冥利に尽きる。これも単衣に大宮がエキサイティングなゲームをしているおかげだ。
大宮は、対戦相手がどこまでコンパクトにラインを上げるかで序盤の内容が左右される傾向にあり、東京のライン位置が気になる。清水対東京戦を観戦する限り、梶山選手のコンディションが悪いことと、試合内容にムラ多いようなので、そこを突きながら東京の調子が乗る前に勝負を決めてほしいところである。長友・カボレ・大竹など有望ルーキーを間近で観ることができるのはサッカー好きとしては嬉しい限りだ。 

そんな中、この試合、注目の選手が3人いる。東京の浅利悟・金沢浄両選手と大宮の斉藤雅人選手である。

彼らの共通点は埼玉、武南高校サッカー部出身ということである。30歳前後の埼玉のサッカー好きにとって武南は特別な意味をもつ。
「武南高校」~白のユニフォームに紫のパンツ~、高校のサッカー部でありながら、まさに「エレガントさ」を備えたチームであった。初めて武南高校のプレーを見た時、体に衝撃が走ったのを覚えている。1年生にしてゲームメイクを担当し、類稀なプレーを披露した上野良治選手を中心に準優勝を飾った年、私は中学1年生であった。それから4年間は武南高校の黄金期であり私も毎年、冬休みには大宮サッカー場(現NACK5スタジアム)に通ったものだ。今回、注目している3選手は、武南の黄金期を支えた選手たちである。

【1992年当時の武南高校】
 3年生 浅利悟選手   1974年生まれ(33歳)92年卒
 2年生 斉藤雅人選手  1975年生まれ(32歳)94年卒
 1年生 金沢浄選手   1976年生まれ(31歳)95年卒
※ちなみに小林慶行選手の実弟小林亮選手も武南高校出身(2000年卒)

武南高校の黄金期に魅せられた者として5月3日の大宮VS東京の試合は、秘かなドリームマッチなのであり、それもNACK5スタジアム(旧大宮サッカー場)で観戦することができるなんて感無量である。こんな見方をしているサッカーファンは私だけではないのではないか?決して少なくないはずだ。

 また、Jリーグで唯一、球団職員(NTT所属)の斉藤選手と東京ガス社員浅利選手というサラリーマン対決が見られるのも大宮VS東京戦だけである。Jリーグスタート当初には数多く存在したサラリーマン選手も現在J1ではこのふたりだけである。
(監督を含めると3人だけ 川崎フロンターレ高畠監督は富士通社員)

30歳を超えサッカー選手としてはベテランと呼ばれる年齢でありながらJ1の第一線で活躍する3選手。同年代として、17年前にタイムスリップして明日の試合はチーム関わらず声援を送りたい。

一つ残念なのは、上野良治選手が昨シーズンで横浜F.マリノスを退団し、Jリーグのピッチにいないことである。

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2008年05月01日

Jリーグ審判推考~なぜ審判は権威化するのか?~SR暴言問題を契機に考える

誤審以上に試合をコントロールできなくなることを問題にしている

今シーズン最初の公式戦であったゼロックススーバーカップの家本問題から始まり、Jリーグが開幕してゲームを観戦するたびに、審判のジャッジに関する問題が取り上げられている。
そして先日行われた8節、FC東京VS大分トリニータ戦で主審を務めた西村雄一主審が大分の選手に対し暴言を吐いたとされる一連の問題に端を発し、マスコミ各社およびインターネットニュースサイトで再びJリーグの審判について大きく話題となった。

そこで以前、3級審判員だった私自身の経験も踏まえてサッカーの審判の問題について推考してみたい。しかしながら今から語る意見は、私の少ない審判経験に基づいた「推考」によるもので事実に反する可能性があることを予めご了承願いたい。

まず、多くのサッカーファン・Jリーグサポーターの認識として(私も含め)、ひとつの「誤審」に対して問題視しているのではなく、誤審をキッカケに、レフリーが試合をコントロールできなくなり、不可解なジャッジを繰り返し、またカードを乱発することにについて問題にしているということである。

ではなぜ審判は、試合をコントロールできなくなるのか?

私が思うに、ゲーム中、審判が権威化し、プレイヤーとコミュニケーションをとらずに、上の立場から力ずくでゲームをコントロールしようとする傾向があることに他ならない。

なぜ審判が権威化する傾向にあるか推考してみる

恐らくJリーグの審判まで登りつめるプロセスに問題があるのではと考えている。

審判取得をする属性について考えると、意外にも多くの人がレフリーキャリアをスタートさせる。高校や大学のサッカー部の現役選手から、スポーツ少年団の指導者、中学校・高校の指導者など多くの人々が審判資格を取得する。最も下級である4級審判免許は、簡単な筆記試験と体力測定で取得できる。自分が所属するチームや自分が指導するチームが公式戦に出場する場合、審判資格をもった者を必要とすることが4級審判を取得する最大の理由だ。
4級で審判経験を重ねていくと3級審判を受験することができる。3級も比較的簡単に取得することができるが、3級審判の数は、4級審判と比べると取得者が少なくなる。自チームが公式戦に参加するために3級審判の資格取得は必要ないからだ。

3級になると自分の指導(所属)しているチームとは全く関係ない公式試合の審判を依頼されることが多くなる。このあたりからJリーグでジャッジを目指すような上昇志向の強い審判とそうでない人と「審判」に対するスタンスが変わってくる。更なる進級を目指す審判はより公式戦で笛を吹き経験値を増やそうとするのに対して多くの審判は、自分の指導(所属)するチームがあるためサッカー協会依頼の試合に審判として参加することはない。

3級で公式戦の審判を務めることは審判スキルを高める以上に別の意味を含む。これは、2級審判になることに関係するのだが、2級審判員は、3級審判員として規定の試合数をこなせば誰でもなれるものという者ではない。各地区・各県サッカー協会の「推薦」が必要となる。この「推薦」を受けるため各地区・各県サッカー協会の主催する公式戦に審判として参加し、協会に貢献して顔を売るのである。2級を目指すあたりから少年団(小学生)から高校・社会人などの各年代の公式戦の審判を務めるため土日返上で審判を務めることになる。

これから先は推測だが、幸運にも各地区・各県サッカー協会へ惜しみない貢献をして「推薦」を受け晴れて2級審判資格取得したとすると、今度は、土日の休日だけでなく、平日にも及ぶ講習会の受講や公式戦の審判を務めることになる。

そして2級取得者を見渡すとある特徴に気づくことだろう。4級審判取得時にあれだけ多様な属性の人々が審判取得に参加していたにも関わらず、2級取得をするころには特定の職業の人々しか残らなくなる。

プロサッカークラブの関係者、自営業者、学生、そして教員を代表とする公務員

の人々がそのほとんどを占めることになる。平日に動ける職業の人々に限られるのである。誤解を恐れずに言うならば、3級を習得し、2級を目指すあたりから審判としての適性より、どれだけサッカー協会に貢献すべく公式戦の審判をこなすかが重要になる。当の本人らも土日返上で数年間、審判をするわけで、また2級を習得する頃から狭き門を通過する過程でエリート意識が芽生えるのもわからないでもない。
また、各校サッカー部の指導にあたる教員であれば、権威的になるのはなおさらである。Jリーグの審判を務めるころには、「俺がルールブックだ」と言わんばかりに権威的になっていることを想像に難くない。

今回問題の西村氏が前述したプロセスを経てきたかどうかはわからない。しかし今回の暴言が、審判として権威化し、選手を軽んじる気持ちの表れだったと言えるのではないか。

本日(5/6付)発売されたサッカーダイジェストによるとスペシャルレフリー(SR)は、年収1,000~1,500万円に上るという。
勝利によって数十万から百数十万の勝利給を手にする選手のことを考えれば、SRも同じプロならもっと真摯な気持ちで試合に臨んでほしい。
カードを乱発することにより、自分らの手当や給料は変わらないだろうが、安易に掲げるカードのために年収を大きく減らす選手がいることを忘れないでほしい。

posted by toddocom |01:05 | Jリーグ | コメント(41) | トラックバック(5)
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2008年04月26日

書かずにはいられない清水・磐田・大分の長袖ユニフォームの件

開幕戦のジュビロ磐田VS柏をスカパー!でみたときに1つの論争が家族内で巻き起こった。

ジュビロ磐田のユニフォームについてである。
まだ肌寒い3月上旬の開幕。多くの選手は長袖のユニフォームを着用したのだが、
ジュビロ磐田のユニフォームに微妙な違和感を覚えた。

それは、長袖の「袖」の部分の色が胴体部分の色と違うのである。
一見すると半袖ユニフォームに袖をつけた「継ぎ接ぎ」したユニフォームに見えるのである。

Jリーグ開幕戦当夜、試合内容同様、この「継ぎ接ぎ」に見えるユニフォームの話題で家族で盛り上がった。
結果的に私が主張した「発注ミスで半袖のユニフォームに急遽袖をつけた」という意見が採用されその日は落ち着いた。

しかしリーグが2節、3節と進んでいくにも関わらず、ユニフォームの袖部分は改善されないままだった。しかし、ユニフォームの背中の生地の色と袖の色が同色であることに気づき、この袖の色がデザインによるものあることに気づいた。その後、プーマ社製のユニフォームを採用する、清水エスパルス・大分トリニータのユニフォームにもこの袖のデザインが採用されているこがわかった。(J2のモンテディオ山形・ロアッソ熊本は未確認)

素朴な疑問が残る。清水、磐田、大分のサポーターの間で、今シーズンのユニフォームの袖のデザインについて話題になったことがないのだろうか?
各チームの応援ブログを探してみてもこのユニフォームの袖の件についてのエントリを見つけることができなかった。

※私個人的な疑問をどうしても気になってしまい日記に書きました。他意はございません。

posted by toddocom |20:08 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年04月22日

もっと声を出すべき人たち

昨年末に引っ越しをして学生の時以来の満員電車で通勤をしています。 
年配のサラリーマンに多いのですが電車を降りる際に無言でぶつかってくる人がいます。一言「降ります。」と声をかけてくれれば入口付近の人も電車中程から降車する人のために出口をあけるのに、苛立ちを他人にぶつけるように彼らは他人にぶつかります。 

もっと声をかけようよ!と声をかけたくなります。

満員電車に揺られながら後ろからオヤジに突っ込まれてムカッとしていた先週の金曜日、もう1人の「もっと声をかけてほしい人」の事を考えていた。 

それはJリーグの審判である。私も以前3級の審判資格をもっていたことがあり、よく社会人リーグの審判をしていた。毎年、資格の更新手続きと共にルールに関する講義を受けるのだが、一度も「審判は喋るな」という指導を受けたことがない。しかしプロアマ問わず審判になると突然無口になり、オーバージェスチャーに変わる。 

笛が交通整理をする警察官を連想させるのだろうか? 

選手の抗議に対して急に後ろに手を組み、目を閉じて頭を大きく横に振るといったジェスチャーを始める。 
「審判もっと声だそうよ!」これは最近必ず草サッカーをしている時にでる言葉である。 

そんな時にJリーグ7節の新潟対京都戦で審判がカードを乱発するという事件が起こった。スカパー!のアフターゲームショーで問題のプレイを確認すると、やはりコミュニケーションを全くとらず無言のまま大きな仕草でカードを掲げる審判がその試合の中心にいた。 
本来ゲームの中心は選手であり、審判はゲームを円滑にコントロールする脇役であるのに。

posted by toddocom |00:30 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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