2008年10月07日

28節 大宮-柏戦 6試合を残して17位に転落 順位を見るな!勝ち点を積むことだけを考えればまだ十分に一桁順位はある!

10月4日大宮のホームNACK5スタジアムでは、28節大宮-柏戦野田線ダービーが行われた。この野田戦ダービーの試合は、この日の夜や明朝のニュース番組のスポーツコーナーで大々的に取り上げられることとなった。この試合でJリーグ初出場ながら前半だけでハットトリックを達成した柏・村上佑介選手の活躍、Jリーグデビュー戦でのハットトリックは、Jリーグ初年度第1節鹿島-名古屋戦において鹿島ジーコ選手の達成以来の記録となった。逆に村上選手のゴールシーンをテレビで観る度に黄色いユニフォームを着た柏の選手らが喜び合う後ろで、オレンジ色のユニフォームを着て項垂れた選手らを何度も目にすることとなった。何気なくニュース番組を見ていた人にとって何でもない映像でも、大宮サポーターにとっては心掻き乱す映像だったのではないだろうか。
特に、村上選手の3点目は決定的な失点だっただけに印象深い。自陣からのフランサ選手のスルーパス、勢いよく飛び抜け、必死に追う佐伯選手を置いていく村上選手、そしてタイミングのよいループシュート、江角選手の手をかすめてゴールマウスに吸い込まれた。
前半14分までにセットプレーからの2失点、前半のうちに1点、取り返しておけば後半逆転もあると考えていた多くの大宮サポーターの期待を落胆に変えた前半ロスタイムの失点であった。

バランス崩しの攻防、「柔道」で一本を取られたような3失点目のループシュート

3点目の失点ですぐに思ったのは、

なぜ右SBの柏村上選手がスルーパスを受けるあの位置にいたのか?
なぜその村上選手を追う大宮の選手がボランチの佐伯選手だったのか?

ということである。
この失点を振り返ると、オーバーラップをした大宮レアンドロ選手からクレメン選手へのクサビのパスが柏DFにブロックされクレメン選手に収まらない。そのこぼれ球を村上選手がマイボールにする。ボールを柏MFに預け、そのままフォールド中央をオーバーラップする。その後ボールはフランサ選手に渡り、タイミングよく走り込む村上選手へのスルーパスを配給した。対して大宮のディフェンスは、オーバーラップしたレアンドロ選手が守備へ戻る前に冨田選手がフランサ選手にボール奪取に飛び込むが、寸前のところでフランサ選手がスルーパスを送る。フランサ選手がスルーパスを出した時には、大宮CBのレアンドロ・冨田両選手不在のままセンターサークル付近に残ったボランチの佐伯選手が、オーバーラップをした村上選手を追うこととなった。
話は変わって柔道の話。サッカーと柔道には、まったく違う競技でありながら、意外と共通点も多いと思うことがある。柔道とは、如何に対峙する相手のバランスを崩すかの武道であり、「柔よく剛を制す」という言葉あるが、普通に組めば力のない者が力のある者に対して「力」で挑んでも勝ち目はない。しかし、力のある者に対しても相手のバランスを崩すことにより、力を無力化し、時には相手の力を利用することによって相手を打ち負かす武道である。
 この3失点目のプレーがこの試合のすべてを物語っているようであった。柏は、大宮のバランスが崩れるタイミングによく攻撃をしたし、大宮はタイミング悪くバランスが崩れたところで柏に攻め込まれた。
 前節の鹿島戦では、鹿島のパスワークの前に大宮の守備のバランスを何度も崩される場面があったが、今節柏の攻撃によって大宮の守備のバランスが崩されるというシーンは、あまりみられなかった。しかし、大宮は、前がかりになりながら自らチームのバランスを崩していった。10分・14分と立て続けにネットを揺らしたセットプレーからの柏村上選手のヘディングゴールによって2失点をする。この2失点によって大宮は、どんどん前がかりになっていった。
前半ロスタイムの3失点目においては、レアンドロがオーバーラップをしている時に、安易に冨田選手がフランサ選手へボールを取りにいった時点で完全に大宮ディフェンスのバランスが崩れた。柏に攻撃によって崩されたというよりは、自ら守備のバランスを崩し自滅した。
サッカーにおいても、いかに自らの守備においてバランスを崩さないようにするか、またいかに相手の守備陣のバランスを崩していくかの攻防である。大宮の攻撃は、柔道に例えれば、十分相手が構えている状態で攻撃をしかけているようなもので、いくら自分に力があっても相手を攻略するのは難しい。そのくせ、自らバランスを崩したところを、綺麗に一本を取られたかのような試合展開だった。
 一本を取りに行く前に、もっと相手の襟を掴みながら、前後・左右に揺さぶり、相手の態勢を崩すような攻撃が必要なのではないだろうか。
 大宮イレブンが、果敢に攻めているのはわかる。ただ態勢をととのえた相手から一本を取るのは至難の業である。

17節アウェー柏戦で見せた「接近・展開・連続」のサッカーを目指してほしい。

現在の状況を下手な麻雀で例えるなら、負けが混んで周りの状況が見えなくなって、あがりたいあまりに容易なリーチで自分の状況を悪化させている状態である。そして他家にまた振り込んでしまう…。
そのような状態を回避するためには、自らで状況を悪化させないこと。具体的に言えば勝ち急ぐために前がかりになり全体のバランスを崩すようなことはあってはならない。
また、攻撃に関しては前述したとおり、いかに相手ディフェンスのバランスを崩すことが重要で、クサビ(グランダーのパスで)を入れていくことによって縦への揺さぶりをかけること、また両SBの攻撃参加によって左右、ワイドにボールを展開することが大切である。今節のホーム柏戦ではなく、17節アウェー柏戦でみせた「接近・展開」、そして接近・展開を繰り返したサッカーを残りの試合でぜひみてみたい。

17節柏-大宮戦のレビュー
17節柏-大宮戦 サッカー好きの皆さん必見!大宮のサッカー!17節柏に敗れたが、非常に面白いサッカーしている!!「接近・展開・連続」のサッカーの実践!

攻撃においては、4-4-2のシステムでなく、4-2-2-2の攻撃的なハーフ(今節で言えば、小林大・金澤両選手)が中央に絞り、サイドスペースを空けるシステム。17節柏戦においては、佐伯選手がSHのポジションを務め、結果的にサイドに開くのではなく、中央でプレーしたことにより実現したシステム。
例えば左サイドで起点をつくり、非常に狭いスペースで攻撃を仕掛ける【接近】。相手ディフェンスが大宮の左再度に偏ったところで大きく右SBの田中(村山)選手に展開する。【展開】そんな展開を期待したい。

大宮サポーターの皆さんへボールの流れを追って「接近・展開」のサッカーをイメージしてほしい。

波戸→佐伯→クレメン→藤本→小林大→金澤→田中→クレメン→GOAL
※金澤のポジショニングが今までより中央のイメージ
もしくは、
波戸→佐伯→クレメン→小林大→藤本→クレメン→GOAL
※藤本選手は、相手ディフェンスラインの裏へ飛び出すイメージ

想像していただけただろうか?

大宮には、名古屋の小川選手や千葉の深井選手、川崎のジュニーニョ選手のような現代サッカーでは主流になりつつある個の力の長けたサイドアタッカーはいない。マルキーニョス選手のような絶対的なストライカーも存在しない。
ただもう一度、樋口監督の標榜する攻撃的なサッカーを残りの試合で発揮してほしい。

順位ではなく、勝ち点に集中する

近々5試合で勝ち点を上げられなかったことは非常に悔やまれる。しかし28節時点で自動降格圏内である17位であることに対してはそれほど悲観する必要はないと思う。なぜなら今シーズンのJリーグは類稀な混戦であり、現在9位のヴィッセル神戸と勝ち点5の差しかない。残り6試合は、順位に一喜一憂するよりも勝ち点を意識したい。今後大宮は勝ち点の近いクラブと直接対決を多く残している。

10月18日(A) 対東京V
10月26日(H) 対千葉
11月8日(H)  対川崎
11月23日(A) 対新潟
11月30日(H) 対京都
12月6日(A)  対磐田

勝ち点18を獲得すれば、確実に残留できるだろう。
もっと言えば、29節・30節で勝ち点6(勝ち点合計38)を得ることができれば残留へ大きく前進する。
今の大宮の状態で、東京Vや千葉に勝てるのか?と思う人も多いだろう。
ただ、降格が確実視されていた千葉が降格圏内から脱出するという現実を目の当たりにした今、可能性がある以上、大宮サポーターである私が、残り6試合(特に次の2試合)の勝利を諦めてしまう要因などひとつもない。
次節東京V戦で、試合に勝利し、大宮の選手が歓喜していることを切に願う。


大宮-柏戦
視覚的にみれば、より混戦模様がわかる(10月7日発行のエルゴラより)


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2008年10月02日

26節 鹿島-大宮戦 基本的な技術・パスとトラップ技術の大きな差 前試合の神戸戦を選手同士で見ただけでネタになってしまうチーム大宮

昨日(10月1日)は、ACL準々決勝開催のため未消化であったJリーグ26節が行われ大宮は、ACLでは敗退をしたが、前試合(27節)の好調清水戦で快勝したらしい、鹿島とアウェーカシマスタジアムで対戦した。
昨日は、初のカシマスタジアムでの観戦を実現させたかったが、実現せず、テレビ観戦となった。

基本的な技術・パスとトラップの質の差がすべて

私がプレーヤーとして、サッカーの技術について強く認識させられたのは、同い年の選手・当時鹿島でプレーをしていた柳沢選手のプレーを観るようになってからであった。体格が飛び抜けて大きい訳でもないし、スピードを活かしたプレーをする選手でもなかった。強いて言えば、高質なプレーを強みとする選手であった。
 それまで、パスを受ける、パスを受けるために飛び出すプレーに質の良し悪しが存在することも意識していなかった。今思えば、高校生の時分にトラップをしてもボールを取られ、走りこんでもマークを振り切ることができず、パスを出しても上手く渡らないのも当たり前とも言える。私が何も考えずにサッカーをする一方、どう動けばマークを外せるのか、どういう体の向きでボールを受ければシュート体勢にスムーズにシフトできるかなど考えている選手がいたわけだ。
サッカーという同一のスポーツをプレーしていても、動きの質を考えるか否かでプレー中に見える風景が違うこと気付いたのは、同い年の選手がJリーグで活躍するようになったずっと後のことだった。プレーヤーとして活躍するには、あまりに遅すぎる気付きであった…。

 Jリーグともなれば、フィジカルはもちろんのことプレーのスピード、そして判断のスピードが求められる。
判断のスピードを上げるには、いかに余裕をもってプレーできるかにかかっている。周りの状況を把握し、プレー中も自分がボールを受けた際にどう振る舞うか常にイメージするためには(精神的な)余裕が必要である。実際、オンザボールになったときイメージ通りプレーをする。これを瞬時の判断で行うのである。
 本日の鹿島のプレーは、まさにこのプレー中の判断が非常に速かった。各選手が余裕をもってプレーできたことが判断の早いプレーが実現した。では余裕をもったプレーをするために重要な要素とは何かと言えば、それは、パスやトラップなどの基本的な技術を身につけていることだと私は考える。
 鹿島の選手は、状況に基づいて次のプレーをイメージして、イメージ通りにパスを受ける。そしてイメージ通りのトラップをして次の選手にパスをつなげる。自分で思案したシナリオを自らが演ずるように頭の中で一度実現させる。現実世界でプレーする時には、既に頭の中で1度目のプレーを終えているのである。
そして、これらの素早いプレーが実現できたのもイメージ通りにプレーする技術があるからである。もし技術が伴っていなければ、余分なボールタッチを増やし時間を費やさなければならない。その分、プレーの余裕がなくなっていく。
またパス出し手と受け手の微妙なズレも、次のプレーへの余裕をなくし結果的に判断を送らせることになる。
素早い判断のプレーを持続させるには、
①次のプレーをイメージすること
②イメージ通りにプレーをする技術が必要である。
大宮の選手のプレーはどうだったのか。試合をみれば一目瞭然であった。次のプレーをイメージする以前に、基本的なパス・トラップができないばかりにプレー中、余裕をもってプレーすることができない。また選手同士のパス交換についても微妙なズレを連発させていた。そして結果的、判断の遅いプレーを繰り返すこととなった。

何度、左SB波戸選手は、縦パスをカットされたのであろうか。
何度、右SBの田中選手は、鹿島の選手に囲まれただろうか。
何度、佐伯選手は、速攻をやめてバックパスをしただろうか。

プレー中の判断の遅さから陥ってしまった状況である。繰り返すが、判断が遅れてしまうのは、余裕を持つための基本的な技術が発揮できないことに起因する。
ただ、開幕当初から改善されないことを考えると、発揮できないのか、身についていないのかもう私には判断しかねる。

今節の試合は、相手が優勝争いをする鹿島だっただけに、両クラブのプレーの質の違いを明確に見せつけられることとなった。各プレー、ボールタッチ数が増えてしまい時間がロスする。大宮が攻撃する時には、既に鹿島は守備の態勢を整えている。結局、大宮の攻撃は行き詰まり、最終的にはリスクの高い-リスクの高いというよりは無責任な-パスを連発する。鹿島の守備陣は本当に守るのが楽だったのではないだろうか。速攻で攻めることもせず、センターサークル付近でパスのためのパスを回した後、無責任な縦パスを放り込んで自滅をする。
いくら大宮の選手が戦う姿勢を見せたとしても、鉄砲で武装する相手に、槍で攻めても勝ち目がない。

私は、大宮サポーターであると同時に、一サッカーファンである。
自分が応援するクラブが負ける以上に、不甲斐ない試合をしていることにとてもフラストレーションが溜まった。

波戸選手に、左足でトラップすればもっとスムーズに攻撃に入れるのに…
田中選手に、もっと簡単にはたいて、もう一度ボールを受ければチャンスなのに…
佐伯選手に、前のスペースが空いているのだからもっと自分でドリブルすればいいのに…

など、何度となく声にだしてテレビの前から指示を出した。

藤本選手・金澤選手そして青木選手に期待する

そのような状況のなかでも藤本選手・金澤選手、そしてJリーグ初出場を果たした青木選手が奮起したプレーを見せた。藤本選手、金澤選手のプレーを評価できるのは、相手ゴールを狙おうという推進力を感じるからだ。確かに藤本選手は、周りのフォローがないためにボールを持ちすぎる傾向にあり、金澤選手は気負いすぎて簡単にシュートを狙っていたが、ともに評価できるプレーをしていた。
また、初出場を果たした青木選手ではあるが、昨日の少ない時間のなかで評価するのは正直難しいが、大宮にとって若く、新しい選手が出場したことに大きな意味があると思う。本来であれば、もっと早い時期に青木選手や塚本選手、市川選手や川原選手や丹羽選手(現福岡)を使うべきだっただろう。この件に関しては、別の機会に語りたい。

26節の千葉-名古屋戦、清水-東京V戦、新潟-神戸戦をテレビ観戦する機会があった。どの試合も非常にレベルが高く、さらにエキサイティングな試合であった。リーグを通してチームの調子を上げているのがよくわかった。
恐らく今後大宮が戦うどのクラブも大宮にとって手ごわい相手となるだろう。今後勝ち点をとっていくのは困難を極めることが予想されるが、最後まで樋口監督を信じたいと思う。

ただ最後に一点だけ苦言を言えば、昨日(10月1日)発行のエルゴラッソでも、そして昨日の鹿島-大宮戦の中継においても、27節の神戸戦の試合を選手同士で観たこと、そして試合を振り返り、話し合ったことが記事(ネタ)になっていた。裏を返せば、通常、選手同士で試合を観戦したり、振り返ることをしていないということである。映像を通じて試合を振り返ることは非常に有意義だと思う。優勝争いをしているクラブならまだしも、大宮は開幕当初から一桁順位を目指すクラブである。なぜ開幕から選手同士で試合を観て振り返ることをしていないのだろうか。録画観戦による試合の振り返り以上に、やるべきことがあるのだろうか?
 優勝争いをするクラブには、優勝争いする理由が、残留争いをするクラブには、やはり残留争いをする理由があるのか。

来シーズンは、鹿島・浦和・大阪あたりで活躍した、「勝者のスピリット」を持った選手の獲得を期待する。勝つためにどんな意識を持ち、どんな準備をするべきか大宮の選手に叩き込んでほしいものだ。(鹿島の大岩選手、大阪の山口選手・磐田の鈴木選手や田中選手あたりの獲得はできないものか…)
来シーズンのことを期待する前に、まず次の柏戦の勝利を期待する。

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2008年10月01日

27節 大宮-神戸戦 たかだか10cmの差で空回りする大宮~浮いたクサビのボール禁止するべき

 26節の対戦相手である鹿島がACLの準々決勝2ndレグの試合があったため、24日に行われたJリーグ24節のなかった大宮。24日に新潟と激闘を繰り広げた神戸と比べスケジュールではアドバンテージがあった。勝ち点差もほとんどない両クラブ。前回、神戸のホームで惜敗しているだけに是非とも勝利をし、勝ち点3を手に入れたい試合であったが…。

27節神戸戦
たかだか、10cmの差で攻撃が空回りする大宮 お手元にある定規を手にしてもらい、「10cm」という長さを確認してほしい。 この10cmという長さをどう捉えるかは状況によりけりである。しかし、ことサッカーに関しては、この非常に大きな意味を持つ。身長180cmのFWを決して長身FWとはよばない。むしろ「FWとしては、決して大きくありませんが…」などと評されてしまう。 しかし、10cm大きい長身190cmのFWとなると、その評価が大きく異なる。長身FW、大型FW、などと評される。このサッカーのプレーヤーとして10cmの差にそれほど大きなプレーの違いがあるのだろうか?  以前、クレメン選手がスタメンで起用された札幌戦のレビューに攻撃の起点がデニスマルケス選手からクレメン選手に変わったということを書いた。 20節 札幌-大宮戦 デニスからクレメンへ攻撃の軸が変わった。そして大宮のサッカーが少しずつ変貌し“シンカ”する 確かにクレメン選手がスタメンで出場するようになり、クサビを入れる起点が明確になった。しかし、この20節札幌戦でも指摘した課題である、クレメン選手へ入れるクサビの質がいっこうに高まらない。大宮の両サイドバックから入れられるクサビは、ルーズな浮き球ばかり。当然、フリーでボールを受けることができないクレメン選手にボールは収まらない。もしフリーでクレメン選手がフリーで浮き球に対してヘディングしたとしても次にどんなプレーが想像できるだろうか? デニスマルケス選手の身長は、183cm、たかだか7cm身長が違うだけでボールを出す方が非常に無責任になってしまうのはなぜだろうか。本当に勝つためにサッカーについてサッカーのこと考えていないのでは?と不信感を抱かざるを得ない。 クレメン選手は、足元もしっかりとした選手であるもし、地を這うようなクサビが、大宮の両SBから入るようになったなら、大宮の攻撃もだいぶ変るはずである。  クレメン選手の身長のアドバンテージは、ぜひ相手のゴール前で見せてほしい。無責任なクサビに対応するために使うのではない。  森田選手との交代後、非常に憤慨しているように見えたクレメン選手。試合後にゴール裏へ挨拶にも来なかった。再びクレメン選手のプレーをピッチで観ることができるのかと一抹の不安を覚えた。クレメン選手は非常に素晴らしい選手なだけに長く大宮でプレーをしてもらいたい。 遅攻ばかりの攻撃、速攻するためには、佐伯選手・齋藤選手の両ボランチが鍵を握る クサビの質の悪さともう一つ非常に気になったのが、佐伯選手・齋藤選手のプレーである。ふたりは長らくJリーグでプレーをし、足元の技術などJリーグでも屈指しのプレーヤーだと思っている。しかしながら、経験が豊富な故に彼らがプレーするボランチという役割に固執している感がある。確かに大宮において、ボランチの役割は、バランサーであり、ポゼッションの担い手である訳だが、現在のサッカーにおいてセンターハーフに求められる役割はそれだけではない。時には攻撃参加をして相手ゴールを脅かすことも求められている。大宮のボランチ2人は、攻撃における役割を放棄していると言わざるを得ない。 特に佐伯選手に関しては、斉藤選手との役割において攻撃の起点となることが多く、ボールを受ける際のトラップの技術などは秀逸なのだが、そこからボールを前に進めようとする意欲が乏しい。特にこの試合は、相手神戸に金選手がいたので、攻撃への意欲の欠如がよくわかる結果となった。佐伯選手がよい位置でボールを奪ったり、ボールを受けたりしてもほとんどドリブルをしたり、縦のクレメン選手へ楔を入れることはほとんどない。受けたボールほとんどSBの波戸選手や村上選手に渡ることが多い。両SBにボールが渡って時点で、速攻ではなく遅攻へと変わってゆく。横へ流れていくボールをよそに、神戸の選手が、自陣にどんどん戻っていく。神戸の選手が自陣へ戻り、体制を立て直すのを待っているかのように速攻をしかけない。相手チームからしてみると全く大宮の攻撃に脅威を感じないのではないだろうか。波戸選手は、相変わらず右足でボールを受け、ボールをゲインするそぶりも見せず、CBの冨田選手やボランチの佐伯選手へ戻す。結局どちらにバスを戻しても、2、3プレー前の状況に戻るだけである。  佐伯選手と斎藤選手がどれだけ前でプレーできるかで大宮の攻撃の厚みが変わるはずである。
27節神戸戦
デニスマルケス、クレメンラフリッチの欠場への期待 本日行われる26節、鹿島戦に、攻撃の要クレメン・デニスマルケス両選手がそれぞれ累積警告と怪我のため出場できない。今までレギュラーとして出場していた2選手が出場できないのは不安であるが、個人的には期待も大きい。2人の攻撃の要がいないことでもう一度、チーム・組織としてどう攻めるのか実践できるからだ、2人の外国人FWが出場すると、デニスマルケスの個人技やクレメンの高さに依存してしまうからだ。17節柏戦も途中まで藤本・吉原両選手のFWで非常にスピード感のある攻撃を展開していた。鹿島戦でも柏戦のようなプレーに期待したい。なので森田選手のスターティングメンバーは絶対さけるべきである。 一サポーターの希望としては、藤本選手と内田選手あたりをFWに起用してもよいのではないだろうか。 対戦相手神戸について~攻撃への意識高さを感じた~  神戸には、レアンドロ・大久保のように優れた攻撃の選手がいるからなのだろうか?前への推進力に優れたチームだと感じた。大宮のFWより、神戸のFWの方が自らボールを要求している感があった。FWがボールの出し手に対して受動的に動くのでなく、自分がよしいところにボールを呼び込む意識が強かった。だからボールを受けた時には、チャンスになりやすい。 今節の2得点とも大久保選手が絡んでおり、やはり大久保選手の存在感を感じずにはいられなかった。また鈴木規郎選手のプレーを見ることができず残念であったが、埼玉県出身の榎本選手のプレーと、最後に栗原選手の元気な姿を入れてよかった。 特に栗原選手は、現役最後のクラブとしてぜひとも大宮を検討してほしいものだ。
27節神戸戦


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2008年09月28日

25節 大宮-浦和戦 NACK5スタジアム改装後初のさいたまダービー~選手同士が信頼し合い一丸とならなければアジア王者には勝てない~

昨年の11月に改装して以来、NACK5スタジアム大宮で初めてのさいたまダービーが行われた。前節24節終了時点で11位の大宮と3位の浦和、頂上決戦とはいかなかったが、両クラブにとって負けられない一戦である。大宮は前節F東京戦に敗れ、二桁順位に転落。混戦のリーグの状況のなか、黒星を重ねるようだと直ぐに降格圏に突入である。かたや、浦和にとっても前日(20日)に、首位名古屋、3位大分が勝利しここで勝ち点差を空けたくない。浦和は、17日よりアジアチャンピオンリーグ(以下ACL)の決勝トーナメントが始まり、これからハードなスケジュールが組まれており、今後、リーグとACLの両立を考えると何としても勝ち点を持ち帰りたいだろう。
チームの状況は異なるが、両クラブの白熱した攻防が観戦できると期待してスタジアムに足を運んだ。

さいたまダービー
混乱をさけるためか!?当日休業していたオレンジスクエア 元チームメートの攻防を楽しむ 試合が始まり最初に注目したのは、果敢に攻撃参加する浦和相馬選手と、対時する大宮の右サイド村山選手との攻防である。 試合開始から相馬選手が果敢に攻撃を仕掛ける。 浦和の試合を観たのは7月の下旬に行われたさいたまシティカップ以来であったが、確かあの試合も相馬選手は躍動していた。対して大宮村山選手も、相馬選手に何度かセンタリングをあげられていたが、タイトに相馬選手に食らいつき決定的な仕事をさせていなかった。どうもいつもより村山選手が積極的な気がすると感じた。実は、対峙する相馬選手とは、国士館大学サッカー部で同じ釜の飯を食べていた同期であった。(ちなみに大宮の片岡選手は、大学の1学年後輩)。大学時代のチームメートの対戦は、やりやすかったのかもしれない。当然、「相馬には負けたくない」という思いもあったはずだ。相手を熟知しているとことからの「自信」と、負けたくないという「思い」が、村山選手のブレーも積極的にさせていたように思う。ここ数試合、直接得点にはなっていないが、村山選手自身のプレー、特に攻撃に関しては大宮の攻撃に機能している。次節神戸戦でも果敢に攻撃参加をしてほしい。  だいぶ、本筋からそれるが、国士舘大でチームメートであった村山・片岡・相馬各選手の他にも、大宮と浦和の選手は別のクラブで一緒にプレーをしていた選手が多い。例えば、中盤で何度も競り合っていた大宮の佐伯選手と、浦和の高原選手は、2000年・2001年とジュビロ磐田でチームメートであったし、大宮の藤本選手と浦和の闘利王選手は、広島で2シーズン一緒にプレーしている。また闘利王選手は、大宮の冨田選手とも2003シーズンに水戸で1シーズン共にゴールを守っている。   最近、調子を上げている村山選手に対して、この試合も低調だったのが左SBを務める波戸選手である。前節F東京戦でアシストをしたセンタリング。あのセンタリングをした時のような高い位置でのプレーは今節では見ることは全くできなかった。 この試合、波戸選手のプレーで非常に気になったのは、FWのクレメン選手への楔(クサビ)のパスの質がとても低いことである。 前半27分の大宮の失点場面も、浦和の攻撃の始まりは、波戸選手のクレメン選手へのボールがクレメン選手に収まらず、浦和にボールを奪取され、流れのなかで相馬選手から高原選手へ素晴らしいスルーパスを出される結果となった。 {信頼関係を構築しなければ大宮の勝利はない。 波戸選手のクレメン選手へのクサビの質が低いことを述べたが、パスのクオリティーが悪いのは波戸選手に限ったことでなく、試合中随所でみられた。パスミスといっても受け手にボールが渡らないということではなく、微妙なズレが目だった。「微妙なずれ」とは、横パスをするにしても、相手ディフェンダーのプレッシャーのないなかで、相手エリアの方にパスをすればそのまま攻撃に移れるような場面でも、自陣側にパスをしてしまい攻撃へスピーディに移れなかったりする場合である。 この微妙なズレは、大宮の選手の肉体的な疲労を蓄積させることになったが、選手同士の信頼関係をも狂わす結果となる。この微妙なズレで顕著になったのは、デニスマルケス選手のプレーであった。パスミスが多発するなか、デニスマルケス選手はどんどん孤立していく。もともとデニスマルケス選手は、足元でボールを受けて自分のリズムプレーをする選手である。個人的には、FWなら多少ボールを持ちすぎても、貪欲に自分で得点を狙うプレーが観たい。しかし、自分でドリブルをするよりもパスをした方が、明らかに得点の可能性が高まる場面でさえドリブルに固執するようなプレーが散見された。右SBの村山選手がタイミングよくオーバーラップをしたとしても、デニスマルケス選手から村山選手にボールが渡ることがなかった。 この試合のパスミスや微妙なズレだけで大宮の選手間の信頼関係が崩れたとは当然思わないが、選手同士の信頼関係、戦術の共有がなされていないために、ボールの出し手のパス判断が鈍り、受け手は自分のほしいタイミングでボールが貰えない。選手間の微妙なズレは、自滅するようにサッカーのリズムを悪くした。 いつの間にか誰からも「大宮樋口サッカー」というキーワードが聞かれなくなかった 選手間の微妙なズレがリズムを崩していく過程で、大宮は連鎖的に別の部分でも機能不全を起こした。この試合、センターバック(CBを)を務めた片岡選手・冨田選手がなかなかラインを上げられない。やはりダービーを落としたくなくという心理的な要因が影響しているのだろうか。「守る」守備でなく、「奪う」守備を標榜していた大宮樋口サッカーであったが、この試合大宮守備陣が意図的かつ組織的にボールを奪うことはほとんどなかった。調子のよいときの大宮は、比較的高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪っていたが、この試合は、リトリートとした守備といってもよいほどラインが下がっていた。 ラインを上げられない大宮は、各ポジション間で適当な距離を保てなくなっていた。FWは孤立し、MFの前でボールを奪われ、MFとDFの間でボールを回された。  攻撃に関しても、一時期調子のよかった樋口サッカーを観ることができず、2人の外国人FW任せの攻撃に終始した。 樋口監督や選手らの試合後のインタビューでも語っているが、自らアクションを起こすサッカー、ボランチでボール奪う(ボール奪取のポイントの明確化)など樋口監督のやりたいことは、以前から変わらない。ただなぜか選手がその理想のサッカーを実現できないでいる。その原因は一体どこにあるのだろうか。
さいたまダービー
雨の中のさいたまダービー。ナクスタは4戦連続の雨 サッカーはチームプレーだが個の力の積み上げも大切だと知る 対戦相手の浦和であるが、決して本調子ではないだろうし、やりたいサッカーができているとは言い難い。ただ90分が終わると今シーズンも負けることは少ない。本調子ではない大宮と浦和であるが、結果として勝利する浦和と、敗れる大宮をわける要因はいったいなんだろうか…。 それは明らかに選手、個人の差である。 別にレベルの高い技術についてではなく、非常に基本的な技術の部分での差を感じた。トラップの方向・ボールを受ける時の体の向き・オフザボール際の動きなどで大宮の選手と浦和の選手との力の差を感じた。この力の差は本当に微妙な差であるが、これが90分積み重なるとボディーブローのように効いて、結果として勝敗を分ける程の差となる。 相馬・平川両選手のボールを相手陣地へボールをゲインさせるトラップなどは良い例である。大宮のSBの選手は、「止める」・「パスする相手を探す」・「ボールをゲイン」という動作を必要するプレーでも、浦和の両選手は、「止める」「ボールをゲインする」というプレーを一つのトラップ(ボールタッチ)で行う。また、ボールを受ける前に既に「パスする(ドリブルする)」イメージを持っていため次のプレーがスピーディにできる。 この違いは恐らく1,2秒の差であるが、その数秒の差が攻撃のチャンスの可能性に大きく左右するのである。トラップだけでなく、セカンドボールのキープ力やポジショニングなどで大宮選手より浦和の選手の方が勝っていると感じた。 NACK5スタジアム初のダービーということで、サポーターは非常に気持ちが入っていたが、当の選手から「絶対、浦和に負けたくない」という姿勢を試合のなかで観ることができなかった。 今回の敗戦で、リーグの順位を更に下げ、「降格」という言葉を思わざるを得ない状況になってきた。残り8試合、気持ちのこもった試合をみせてほしい。
さいたまダービー


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2008年09月24日

さいたまダービー 大宮・浦和両サポーターの応援をまのあたりにして感じたこと~「応援すること」と「観戦すること」の間を模索する~

9月21日のNACK5スタジアム大宮でさいたまダービーが行われた。
初めて浦和サポーターの応援を目の当たりにした。
確かでテレビで観戦している以上に迫力がありまとまりのある応援をしていた。
浦和の選手もあの応援に後押しされ心強いことだろう。
ただ浦和の「応援」は、大宮の「応援」のスタンスと根本的に違うものだと感じた。

今回のエントリは、浦和サポーターの応援についてではなく、大宮の応援についてテーマにしたものである。予めご認識とご理解をいただきたい。

大宮の応援のスタンスは、今シーズンからサポーターになった私にとってとても馴染みやすいものだった。誰でもゴール裏付近で応援しやすい環境があり、応援を仕切っている人々も「声を出して応援したい方、ゴール裏に集まりましょう」と声をかけてくれる。
また、なんと言ってもコールリーダーの方の応援のスタンスが性に合う。以前にも書いたがコールリーダーが率先して相手チームや相手選手に対してブーイングをすることはなく、むしろ「相手にブーイングする位なら大宮の応援しよう」というスタンスをとっている。
相手選手のブーイングではなく、応援で大宮の選手を鼓舞することにウエイトを置いている。

また、応援のスタンスと共に、もう一つ大宮らしい雰囲気を醸し出しているものがある。
それはスタジアムに足を運ぶサポーター層である。大宮の観客は家族連れが多い(逆に若い人が少ないともいえるのだが…)。なぜ大宮のサポーターに家族連れが多いのかはわからないが、結果的に「応援をする」サポーターは、カテゴリー4W(ホームゴール裏下段)に限られており、その他のカテゴリー1(メイン/バック指定席)・2(メイン/バック自由席)・3(ホームゴール裏上段)、カテゴリー4の一部(両サイド)で試合を観る多くの家族連れのサポーターは、「応援する」というよりは、むしろ「観戦する」ためにスタジアムに足を運んでいる。
そのために、時に声援でホーム大宮がアウェーサポーターに負けてしまう場合がある。これは今節の浦和戦だけに限ったことではない。スタジアムのサポーターの数は多いが、チャントを歌う人数はアウェーサポーターより少ない状況が生まれてしまう。
確かに浦和サポーターの応援のように、スタジアムにいる大宮サポーター全員で歌い、手拍子をし、チャントに合わせ飛び跳ねたいという幻想を抱くこともあるが、それが「応援すること」のすべてではないも知っている。


同じ大宮を応援するサポーターから難癖をつけられる

9月21日の試合中、そして試合後、大宮サポーターに絡まれた。
大宮のサポーターに絡まれるのは、2度目である。
それも同じ相手に…。
彼は、私たちと同じゴール裏付近でいつも応援をしている。
彼の中で「応援する」ことのイメージ(理想)があるらしく、大宮の応援でもそれを実現したいらしい。
彼にとっての応援は、浦和サポーターがするそれと同じように90分間スタジアム全体でチャントを歌い、とび跳ね、手拍子すること。
90分間それをしない大宮サポーターは気に入らないらしい。特にゴール裏にいるならそれが当たり前だという。
応援慣れをしていない私の連れに対して、その応援のスタンスが気に入らないらしく、ずっと横で「あぁームカつくッ」「あぁー殴りてぇ」とフラストレーションを溜めている。
この日の浦和戦も浦和サポーターの応援に対して終始、罵声を浴びせ中指を立続けていた。
しまいには、試合の終了後ブログ用に掲載するための写真を撮影しようとしたら、「負けてんのに写真なんか撮ってんじゃねぇ」とか「ヘラヘラしてんじゃねぇ」と難癖を付けてきた。
私は、まだそこまでの境地に立っていないが、応援するクラブが生活の一部(すべて)となっているサポーターや、クラブの勝敗に心からの一喜一憂をし涙を流すサポーターなど、心底、クラブを愛してやまない人々が存在することを知っている。
ただ今回、私が体験したケースのように、あんまり理不尽な難癖を付けられると、その主張が、本当に大宮を愛するあまりに生まれた感情なのか、それともただ単に自分のストレスのはけ口として他のサポーターに絡んでくるのか正直わからなくなる。
 
私や私の友人が、大宮のゴール裏で応援するサポーターとしてそぐわないのであれば、潔くゴール裏から退くが、自分の大宮を応援する気持ちが著しく足りないとは思わない。今シーズンは理不尽な難癖に耐えながら大宮の応援を続けていきたいと思う。

チームを愛する気持ちがあれば、何でもしてよいということにはならない

同じクラブを応援するサポーターの中でも、クラブへの思いの深さやカタチは、それぞれのサポーターで違うと思う。そのクラブへの愛情の深さやカタチをサポーターそれぞれが持っているのは当然であるが、愛情が深ければ、観戦のルールや社会のルールを破ってもよいという風潮が最近、顕著である。
自分のクラブの選手を鼓舞するために、またサポーター自身で連帯感を高め、高揚するために相手クラブを誹謗することはあってはならない。
今節の浦和サポーターも大宮を誹謗するチャントを歌っていたが、やはり大宮のサポーターとしては気持ちのよいものでは決してない。
洒落や冷やかし位にしか思わず、誹謗を含むちゃんとを歌っているサポーターがいるかもしれないが、その軽い気持ちの延長線上に、今節(25節)の柏-鹿島戦の一連の騒動や、14節浦和-大阪戦の水風船の騒動が存在するのだと思う。
 今回のエントリのテーマから逸するのでこの位にするが、私が言いたいのは、大宮サポーターの中にさえ、「クラブへの愛のためなら、平常時ならやらないような行為を平気で行うサポーターが存在する」ということである。
 他者を誹謗する、他者に罵声を浴びせる、他者に理不尽に難癖をつけることは、社会の中でやってはいけないように、スタジアムの中でも当然やってはいけない行為である。なぜ善良な人々が、スタジアムの中ではフーリガン化してしまうのだろうか。
今節のさいたまダービーの中断時に誹謗するチャントがビジターエリアから聞こえてきても、逆上することなく冷静に対処した大宮のコールリーダーの方は大人の対応をしたと思う。あれが「大宮のやり方」である。

「応援すること」と「観戦すること」の間の模索

 現在、応援をリードして頂いている方々には本当に感謝している。私自身、彼らと同じことは絶対できない。これからも彼らのリードでチャントを歌い続けるのだろう。
ただ、無責任に私の応援に関する私見を述べさせてもらうと、「理想とする応援」のイメージから再考する必要があるのかもしれない。

 Jリーグ(日本国内)においてほぼ共有される「理想の応援」と言えば、
①多くのサポーターがスタジアムで観戦し
②多くのサポーターが立って応援をし、
③チャントに合わせて歌い、踊り、飛び跳ねる応援
であり、イメージとしてはやはり浦和の応援のイメージに近いのではないだろうか?(あくまでイメージに近いだけであって、浦和の応援が理想の応援だとは思わない。)
ただこの理想の応援のイメージから払拭しなければいけないのかもしれない。
アラブにはアラブの、プレミアにはプレミアの、イタリアにはイタリアの応援があるのうに大宮には大宮独自の応援のスタイルがあると思っている。
具体的な応援の方法は別の機会に語りたいと思うが、現実的に考えれば、試合を観戦に来ている、現在の観客層に90分間声援を送り続けることを期待するのは酷かもしれない。
「応援すること」と「観戦すること」の間と言えるような応援のスタイル―例えば、決められたタイミングの時にだけは、大宮を応援するすべてのサポーターが立って手拍子して声をだすなどの決まり事―が確立できなだろうか。陸上競技で選手に促され手拍子が始まり、そのリズムが徐々に早まる応援など、静寂のスタジアムに、手拍子だけが鳴り響くだけでも荘厳な応援になりえないだろうか。

今回のさいたまダービーで、カテゴリー3(ホームゴール裏上段)では、カテゴリー4(ホームゴール裏下段)と連動した応援をしようという試みがあったようだ。
ダービーの当日、友人を介して開場前にスタジアムに入りカテゴリー3にマスゲームに使用するパネルの事前準備の手伝いをした際、初めてカテゴリー3からスタジアムを眺めた。本当に素晴らしい眺めであった。カテゴリー3は、よっぽど応援する動機がない限り、あの席はやはり「観戦する」ための席だと思った。カテゴリー4で応援することを堪能している私であるが、応援することと同じくらい、サッカーを観戦したいという欲もある。あまりの絶景に来年のシーズンチケットはカテゴリー3を購入することも頭によぎってしまった。
今回、カテゴリー3で観戦するサポーターの方々が新しい応援を試みたことは本当に素晴らしいことだと思う。
またこのさいたまダービーを契機に、大宮の応援するスタイルについてたくさんの議論がなされればよいと思う。

しかし、どんな議論よりもまず、冨田大介選手のチャントを作らなければならないともスカパー!を録画観戦して思った。

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2008年09月16日

24節 F東京-大宮戦 追いつかれるまでは「アウェーの戦い方」ができていた、ただ得点の匂い漂う東京の攻撃に大宮先制点を守りきれず

2週間のリーグ中断後、9月13日に行われたJ124節、大宮は、アウェーでF東京との対戦であった。今節は、指導するスポーツ少年団の練習があり、残念ながらビデオ録画での観戦となった。
この試合大宮は、先制しながらも後半に入り3失点。勝ち点を持ち帰ることができなかった。前半は、観戦していても満足のいく試合展開、先制点をとっただけに後半の3失点は、悔しい試合展開となった。
ただ、客観的に試合を振り返れば、試合を通じてF東京の攻撃に脅かされていたシーンも数多くあり、特に後半のF東京攻撃陣のアタックは素晴らしく、終わってみれば負けるべくして負けた試合であったように思う。ただ、勝ち点3を得るチャンス(やり方)もあっただけに観ているサポーターとしては消化不良の試合となった。

村山選手・波戸選手の両サイドバックは今期最高の攻撃参加を披露

この試合で大宮の選手のプレーで目立ったのは村山選手・波戸選手の攻撃参加である。前半の波戸選手、後半の村山選手の攻撃参加は素晴らしかった。特に村山選手の後半の攻め上がりは非常に効果的で、後半4分(49分)には、ドリブルで持ち込み、左足でシュート、惜しくもゴール左に外れたプレーや、後半38分(83分)に、やはり村山選手が右サイドから攻め上がって起点となり、片岡選手に出したスルーパスなど、いくつかの決定的なチャンスを作った。波戸選手に関しては、前半13分の得点を生んだセンタリングや、その他にも何度か積極的な攻め上がりを見せた。波戸選手については、以前からファーストタッチのボールの置き方の悪さを指摘してきたが、この試合では改善された感があった。ファーストタッチを左足でするだけでも攻撃へのスピード、視野の広がりなど劇的に変わることを証明した。
 しかしながら、この2人の大宮のSBは、素晴らしいプレーをしたと思えば、次の試合では全く攻め上がらなかったり、逆に攻めの流れを止めてしまうプレーをして何度も落胆をしてきた経験があるだけに、今節F東京戦のような素晴らしいプレーを次節浦和戦やそれ以降の試合でも継続的に実践してもらわなければ、まだまだ彼らのプレーを信用できない。正直、このブログでSBの問題点を指摘するはもう飽きた…ので、次節以降も素晴らしプレーを見せてもらいたい。

藤本選手・吉原選手・内田選手・土岐田選手、動いてボールを受ける選手が誰も出場しなかったF東京戦

最近、個人的に一番応援しているのは、今節リーグ戦で久々のスターティングメンバーに名を連ねた「金澤慎」である。私が考える、最もゴールへ向かうプレーをする選手の一人だ。旧大宮市出身のユース出身の生え抜き選手であることをも最近注目している理由の一つである。ただ、この試合に関して言えば、金澤選手に与えられた役割が不明瞭で、攻撃の際にみせる彼の鋭いドリブルをこの試合で観ることはきなかった。テレビで観戦をしていると金澤選手が出場していたことも忘れてしまうほど存在が薄かった。これは小林大悟選手にも言えることだが、大宮の攻撃におけるSHの役割は、攻撃の起点を作ると同時に、クレメン選手がボールを受けた時に前線へ飛び出すプレーが求められるのだが、この試合SHを担当した小林大悟選手、金澤選手のやるべきことがチームとして共有できていなかったようで、前節横浜戦で藤本選手が何度も見せた、相手ディフェンスの裏を突く飛び出しは、小林大悟選手と金澤選手から見ることができなかった。
やはり、クレメン選手が起点となる新しい大宮の「攻撃のカタチ」を実現するためには、ラフリッチ選手のポストプレーを受ける選手が絶対必要である。この試合、クレメン選手のポストを後ろで受ける選手は何人もいたが、クレメン選手を飛び超え、相手ディフェンスラインの裏を突く選手が一人もいなかった。この試合で言えば金澤選手がその役割を担うはずであったが、役割を全うしたとは言い難い。
「たら・れば」の話だが、後半の早いタイミングで、金澤選手に代えて、内田選手もしくは土岐田選手を投入してもよかったのではないかと思う。

ドリブルでボールを前に持っていける石川選手・大竹選手・鈴木選手の強み

大宮の出来はそれ程悪いものではなかったが、F東京の後半途中からピッチに立った3選手によって大宮ディフェンスはかき回され、失点したと言っても過言ではない。F東京の途中交代選手、石川選手・大竹選手・鈴木選手に共通しているのは、「個」の力でボールを相手ゴールに近づけられる選手であることである。彼らがボールを受けるとまず、自分でゴールへ向かおうという選択を必ずしている。だから、彼らがファーストタッチをした瞬間から大宮にとっては脅威となった。
2点目は、冨田選手のボールの処理ミス、3点目は波戸選手の怠慢なプレーがあったにせよ、3得点すべては、3選手(特に石川選手・大竹選手)のプレーによって生まれた得点であった。
大竹選手のような才能はるプレーヤーが大宮にも出てきてほしいと切に願う。
八潮市が東京よりとは言え八潮市は埼玉県である、今後は埼玉県にいる才能あるジュニア世代は大宮が確実にスカウトしなければならない。

ところで、埼玉県出身の才能あるプレーヤーをF東京に持っていかれた大宮も悲しいが、素晴らしい選手に育てたあげく、他のチームで育てた選手が活躍しているのも更に悲しい。大宮-横浜戦でのエントリでも書いたが、石川選手も鈴木選手も元々横浜マリノスユース出身。大宮樋口監督も含めてだが、横浜は、素晴らしい人材を輩出しているのにも関わらず上手く自分のチームに活用できていない…。

posted by toddocom |18:22 | 大宮アルディージャ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月10日

誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(下)

大宮アルディージャのホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮

9月21日に行われるJ125節大宮-浦和戦のチケット獲得騒動。果たして、収容人数15,500人のNACK5スタジアムが適当だったのか?また、チケットの販売方法に問題はなかったのか考えてみたい。以降は、私の私見であることを予めご了承願いたい。

まず、ナクスタでさいたまダービーを行うことについてであるが、ナクスタで開催する問題点は、収容人数が15,500人と、J1で最も小さいスタジアムであることだ。この収容人数の少なさが、運営上の危険性を高め、多くの大宮・浦和サポーターがスタジアムで観戦できないという状況をつくる。ただこれらの2つの問題がナクスタでさいたまダービーが開催できない理由になるだろうか。
NACK5スタジアムはJリーグの規定を満たした大宮のホームスタジアムである。Jリーグの規定等を調べてみても今回のさいたまダービーをNACK5スタジアムで開催できない理由は一つもない。安全面に関してだが、開催2か月前より当日の情報をリリースしており、相当早い時期から、この試合に対して対策が練られていたと察することができる。現状、運営者側がやれるべきことを講じていると評価してよい。おそらく試合当日も抜かりなく運営がなされるだろう。ただそれでもなお、トラブルが起こってしまうのなら、それは運営者側の責任というよりは、やはりトラブルを起こした当事者(サポーター)の責任が大きく、いよいよ当該クラブの無観客試合などを目にしなければならないのかもしれない。また、今後、Jリーグの運営規定から見直すしかない。
また、観客数に関してもJ1の規定を満たしたスタジアムである以上、代替として他のスタジアムで試合を開催しなければならない理由もない。例えばチケットの販売数に関しても、4,000枚以上はビジターとして販売されており、埼スタで行う、どの浦和のホームゲームで販売されるアウェーチケットより販売数は多いはずだ。
Jリーグのホーム&アウェー方式で対戦することが定められている。一昨年、昨年と、ナクスタの改修工事のためホーム大宮主催のさいたまダービーが埼スタで行われていた経緯から、今年もさいたまダービーは埼スタで開催との意見もあるようだが、ナクスタがホームスタジアムとして利用できる今年は、ホームスタジアムのNACK5スタジアム大宮でさいたまダービーをするのが自然だろう。

次にチケットの販売方法に関しては、まず認識しなければならないのは、プレミアチケットともなれば、必ずチケットが取れないサポーターが出てしまうという事実である。そしてチケット争奪が過熱すれば、クラブメンバーズ会員でさえチケットが取れないということを意味する。そして今回、クラブメンバーズ会員の中でも、スタジアム観戦の頻度が高い会員に優先的にチケットが販売されたことは、運営者側にとっても一番の苦渋の判断だったと察する。本来であればする必要のない対応のようにも思える。しかし、今回のチケットの販売方法を振り返ると運営者側に、大宮の試合を観にスタジアムに多く足を運んでいるサポーターらにチケットを流通させたいという「意思」を感じずにはいられない。
なぜクラブメンバーズ会員でもポイントラリーの高ポイント獲得者に対して先々行販売を実施しなければならなかったのか考えてみた。
個人的には今回の先々行販売に関して賛同はし兼ねるが、先々行販売をしなかったことを想像すると、今回の先々行販売も止むを得なったのではと思えてくる。

チケットゲッターという存在を初めて知る

浦和サポーターの集うインターネット上にある掲示板を閲覧している中で、「ゲッター」と呼ばれる人々が存在することを知った。今回のチケット騒動で最も問題であるのは、このチケットゲッターという存在であると感じている。
チケットゲッターとは、所謂、インターネット上でダフ屋行為をする人々のことを言うらしい。ゲッターは、「転売」を目的として人気のあるチケットを入手し、インターネットオークションなどの公共の場で不当に価格を上げ転売し利益を上げている人々のことである。
現在39の都道府県で、ダフ屋行為は条例で禁止されている。
今回、クラブメンバーズ会員、特にポイントラリーの高ポイント獲得者にチケットを優先的に販売した理由も、チケットゲッター対策と考えるのが自然なのではないだろうか。
残念ながら、本日(9月10日現在)、インターネットオークションで多く流通しているのは、一般販売されたビジターチケットである。一般販売で発売されたビジターチケットは、チケットゲッターの餌食となってしまったようだ…。(一枚でも多く適正な価格でビジターチケットが浦和サポーターの手元に届くことを切に願っています。)
そしてもし、万が一大宮サポーターの中で、先々行販売で販売されたチケットを転売目的で購入し、インターネットオークションなどで転売しようとしている人がいたら、その行為が違法行為と認識して、すぐに転売をやめなければならない。
今回の先々行販売という苦渋の判断を下した運営者側は、「スタジアムに足を運ぶ、先々行販売でチケット購入したサポーターは、利益を目的に転売などしない」という「想い」でチケットを託したのではないだろうか。

※「転売目的」の売買を禁じており、余ったチケットをヤフオク等で売買するのは、非常な価格につり上がらない限り、問題はないようです。

チケットを取れなかった大宮サポーターと一部のクラブメンバーズ会員のみなさんへ

今回、クラブメンバーズ会員でなく全くチケットを購入するチャンスのなかったサポーターにとっては、全く理不尽なことだと思う。また、クラブメンバーズ会員でありながらチケットを得られなかったサポーターの方も納得がいかないだろう。ただホームスタジアムの収容人数が小さく収容人数が限られている現実を考えると納得いただくしかないのかもしれない。
皆さんの「(スタジアムで)観たくても、観れない」という思いをぜひ、9月27日に行われる26節のホーム神戸戦にぶつけてもらいたい。

また、今回の騒動で一番、納得のいかないのは、この試合のためだけに大宮のクラブメンバーズ会員になっている、決して少ない浦和サポーターではないだろうか…。おそらく大宮の運営者側が、チケットゲッターとともに、もしかするとチケットゲッター以上に、チケットを渡したくない方々だったことは間違いない。

最後に、先々行販売で購入されたチケットが、適正な価格で一人でも多くの大宮サポーターの手元に届くことを願うばかりだ。そしてオレンジ一色でNACK5スタジアム大宮をオレンジ一色で埋め尽すことを節に願う。
多数の大宮サポーターが選手を後押しし、大宮にとって最高のホーム“さいたまダービー”にしたいものだ。


誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム埼玉~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(上)

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2008年09月10日

誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム大宮~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(上)

8月30日のクラブメンバーズ会員向けの先行販売、9月6日の一般販売とも販売開始数分でチケットが売り切れたという。別に「嵐」のコンサートチケットの販売のことではない。
9月21日に行われるJリーグ25節大宮のホームで行われる大宮-浦和戦のチケット販売の話である。
恐らく今シーズンのリーグで、最も入手困難なプレミアチケットとなったであろうこの試合は、J1初の大宮のホームスタジアム・NACK5スタジアム(以下ナクスタ)で行われる「さいたまダービー」なのである。
以前エントリでも書いたが、プレミアチケットたらしめているのは、さいたまダービーということ以上に、ナクスタの収容人数に起因する。ナクスタの収容人数は、「15,500人(正確には15,300人らしい)」、結局今回、アウェーである浦和のサポーターに割り振られるアウェー席は、約4,000席程。浦和のホーム・埼玉スタジアム2002で常に50,000名前後の動員を誇る浦和サポーターからすると通常の10分の1以下の席数である。ナクスタは、浦和サポーターにとって最も近いアウェースタジアムであり、一部の浦和サポーターにとっては、ホームスタジアムよりアクセスのよい場所に立地する。浦和サポーターにとって相当なプレミアチケットとなったことが予想される。
前回のエントリでは、アウェー席から溢れ出した浦和サポーターによって、ナクスタが浦和のホームスタジアムのように赤いユニフォームで染まってしまうのではないかという危惧と、それを回避するためには浦和サポーターの理解と協力が必要だという主旨を書いた。

浦和サポーターの理解と協力なしには実現できない!!日本最高のダービーマッチの実現を願う~9月21日さいたまダービーに向けて~

しかし、実際、8月30日の先行販売・9月6日の一般販売後の状況をインターネットなどでチェックしてみると浦和サポーターの混乱はほとんどなく、「意外なサポーター」が最も混乱しているようであった。混乱した彼らの主張を踏まえて一連のチケット騒動について考えてみたい。

これが浦和サポーターのいう「経験」の差なのか?大きな混乱はなかった浦和サポーター

まず、7月上旬に、大宮のオフィシャルサイトで、25節大宮-浦和戦のチケット販売日に関する情報とアウェー以外での浦和グッズの持ち込みの禁止が発表された。試合の2か月以上前からのこの類の情報をリリースしたこと、アウェー以外での浦和グッズの持ち込み禁止という対応は異例中の異例であり、大宮のスタッフ側も相当以前から、この試合の対応について協議していたことが伺える。特に後者の対応は、5月17日に行われた14節浦和-大阪戦におけるサポーター同士による雑踏事故及び、スタジアム封鎖事件(ちなみに大阪では「不祥事」浦和では「トラブル」と表記している)の影響が少なからずあるのだろう。ちなみに8月16日(土)に行われたJ121節大宮-大阪戦においても事前に、「安全なスタジアム運営に関する注意事項」がリリースされている。

「2008年5月17日 Jリーグディビジョン1 第13節 浦和レッズ対ガンバ大阪におけるサポーター同士による雑踏事故及び、スタジアム封鎖事件について警察庁からJリーグに対して厳重指導・再発防止勧告を受けており、安全なスタジアム運営に向けて地元警察と連携し、指導等を受けながら未然防止策としてこの度の措置を取らせていただいております。」(大宮アルディージャ公式サイト8月6日リリース情報より)

そして8月30日のクラブメンバーズ向け先行発売によってホーム側(カテゴリー1、カテゴリー2、カテゴリー3、カテゴリー4のすべてのチケットが完売し、9月6日の一般販売では、ビジターのチケットのみの販売となった。つまり、この日の完売によってクラブメンバーズに入会していない大宮サポーターの正規のルートで購入する可能性が断たれた。

9月3日リリース
Jリーグディビジョン1 第25節 vs浦和レッズ戦 チケット販売について

そして9月6日(土)の一般販売(ビジター席のみの販売)も数分で完売した。

9月6日リリース
9月21日(日)「富士薬品・ドラッグ セイムス Presents 浦和レッズ戦」 チケット完売について

完売前に見ることはなかったが、チケット販売終了後、浦和サポーターの集う掲示板や浦和サポーターが管理するブログを覗いてみた。しかしチケットが取れなかったことについて混乱という混乱はほとんどなかったようだ。9月6日(土)10時を回ると同時にパソコンのマウスをクリックする多く浦和サポーターがいたことだろう。そして多くの浦和サポーターは、残念ながらチケットを習得することが出来なかったに違いない。ただチケット販売数が少ないことや、チケットが取れなかったことに対する不満をブログや掲示板で示す浦和サポーターは意外と少なかった。
チケットが取れないと分かれば、浦和の後援会が主催するサイスタでのパブリックビューを観に行くことを表明するサポーターや、少しでもチームの近くで応援したいと、入場できなくてもナクスタに向かおうとするサポーター、そしてスカパー!初の試みである、試合開始70分前から放送が開始し、試合中も実況・解説のない中継をみるようとするサポーターがいたり、チケットが取れなかったら取れなかったで、当日はどのように浦和を応援するかについて盛り上がっていた。
彼らは、おそらくチケットが取れないことに慣れているのである。スタジアムの外での試合の楽しみ方を知っているのである。浦和のサポーターは、昨年のACLを始め、サポーターとしても実に様々な経験をしている。今回のナクスタで行われる大宮-浦和戦のチケット争奪戦も「想定内」といったところではないだろうか。
対してこのプラチナチケットを取れずに混乱したのは、一部大宮サポーター!?の方であった。

9/21(日)大宮戦パブリックビュー(浦和レッズ公式サイト)

21日さいたまダービー初実況解説なし中継(ニッカンスポーツ)

一部の大宮サポーター!?が不満を漏らしたのは、ポイントラリー高いポイント者向けの先々行販売の実施とホーム側チケットの一般販売なし

8月上旬、大宮アルディージャから一通の封書が届いた。内容を確認するとクラブメンバーズ会員なら誰でも参加できるポイントラリーの高ポイント獲得者に関しては、8月15日締切りで、先々行販売がある旨と、予約用のURLが記されていた。(厳密に言うと先々々行販売もあったようだ。)
ポイントラリーのポイントを獲得する最大の方法は、NACK5スタジアムに足を運んで観戦することである。つまり、クラブメンバーズの中でもスタジアムによく足を運ぶサポーターに対して先々行販売が実施されたことになる。
私は、シーズンチケットホルダーであるため、特にチケットを購入する必要はなかったのだが、私と一緒に観戦する友人(非クラブメンバーズ会員)のためにチケット1枚を購入した。8月15日の先々行販売、締切りの時点でカテゴリーを選ばなければ、クラブメンバーズの高ポイント獲得者のすべてが、チケットを購入できたことになる。
恐らく大宮サポーターで最も混乱し不満に思ったのが、クラブメンバーズ会員でありながら、高ポイントを獲得しておらず、先々行販売に申し込めず、8月30日のクラブメンバーズ向けの先行販売でもチケットを得ることができなかった人たちと、クラブメンバーズ会員でない大宮サポーターであろう。
特に、クラブメンバーズ会員でありながら、チケットを取れなかった大宮サポーターの悔しさは想像に難くない。
チケットを取れなかった大宮サポーターからすると、「ヘビーではない、ライトな大宮サポーターを蔑ろにしている!」「なぜ国立競技場や埼玉スタジアム2002などの大きなスタジアムでダービー開催をしなかったのか?」などの不満がインターネット上で散見された。
チケットを取れなかった経験のほとんどない大宮サポーターにとってやり場のない怒りが噴出しているような発言もネット上で多くみられる。
今回のNACK5スタジアムでのさいたまダービーの開催、チケットの販売方法は適当だったのだろうか。(つづく)

誰が何と言おうと大宮のホームスタジアムはNACK5スタジアム埼玉~チケット騒動、結局混乱したのはアウェー浦和でなく、ホーム大宮のサポーターだった!?~(下)

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2008年09月05日

23節 大宮-横浜戦 スカパーも受信できない豪雨の中 活かされないクレメン・ラフイッチ 勝ち点3がせめてもの救い

8月28日木曜日。仕事を早く終わらせて大宮へ向かう。
大宮駅に着くと雨と宇都宮戦の信号機故障の運転見合わせのためタクシー乗り場に行列ができている。時計を見ると7時20分、既に試合が始まって20分が経とうとしていた。列に並ぶ時間の余裕はその時なかった。
そして雨の中、NACK5スタジアムまで走っていくことを決心する。
傘をさしたままでは走れない。「濡れずにいる」ことを諦め、スーツ姿のままNACK5スタジアムまで走った。
NACKスタジアムに着いたのは、7時30分頃、濡れたスーツからユニフォームに着替えていた時、スタジアムから歓声が起こる。
左サイドへ抜けた藤本選手からのセンタリングをクレメン選手がヘディングシュートを決めた時、私は、半分サラリーマン、半分サポーターの中途半端な状態だった。完全なサポーターに変わった頃には、前半も残り10分足らず、雨も激しくなっていた。
後半は、いつ岡田正義主審が試合を中断してもおかしくない程の豪雨。2度に渡り照明のライトが消える。(近隣の落雷の影響らしい。エルゴラ情報)一番困ったのは、普段はコンタクトレンズを装着しての観戦なのだが、この日は、眼鏡をかけての観戦のため、レンズに垂れる滴のせいで視界がほとんど遮られた。後半は、濡れないようビニール袋に入れたカバンを股に挟み、その上からオレンジ色のポンチョを羽織り、ゴール裏でひたすらチャントを叫んだ。
後半は、ほとんどの時間、大宮陣地(ホームゴール裏とは逆サイドのピッチ)で試合が行われていたため更に試合を見づらくした。
そして大宮は、豪雨の中、前半に決めた虎の子の1点を守りきり勝利を手にした。

私はホーム・アウェイ、スタジアムで観戦した・しないに関わらずスカパー!で録画観戦をする。この試合の帰宅後、録画した試合を見ていると信じられないことが起こっていた。録画したはずの試合だったが、豪雨のため電波を受信できずに前半途中から録画されていなかった。試合当日の雨の激しさを物語っている。
スタジアムでも、録画でもこの試合の観戦をすることができなかったが、9月2日の深夜、試合の録画に成功し、一昨日3日に試合を観戦することができたのでレビューを書く。

横浜戦
クレメン選手に有効な楔(クサビ)は入らず、中途半端な「縦」パスで横浜の網に引っかかる クレメン選手が先発出場するようになって、彼が大宮の攻撃の軸となり、大宮の攻撃のカタチが見えつつある。その攻撃のカタチにおいて、如何に有効なクサビがクレメン選手に入るかが、攻撃のポイントとなる。今節の横浜戦においても、この点に注目して観戦した。 結論から言えば、残念ながらこの試合もまた、クレメン選手に有効なクサビが入ることがほとんどなかった。彼へクサビが上手く入らないために攻撃のタメを作ることができず、厚みのある攻撃を形成することができなかった。 クレメン選手のパートナーであった藤本選手が縦横無尽にピッチを走りまわるため、クレメン選手が1トップ気味でプレーすることが多く、1トップ気味となれば、藤本選手と比べると常に相手DFのマークのターゲットになりやすい状態であり、相手のマークを外してクレメン選手がフリーな態勢でボールを受けるのは難しい状態であった。そのような状態のなか、他の選手のクサビを入れる意識が低いのか、なかなか彼にクサビが入らない。前半33分の藤本選手の左サイドへ流れながらボールを受け、ラフリッチ選手へ絶妙なパスを配給した場面が正にそうであったように動き回る藤本選手へのパスの方が出し易いのか、藤本選手がサイドへ流れる際や、FWの前線から自陣方面に降りてきたエリアでボールを受けることが多かった。  決して藤本選手の相手ディフェンスラインの裏へ貫けるプレーが悪いということではない。この日の横浜は3バックであったため両サイドにスペースが出来やすいシステムでもあったから非常に有効な「動き」だった。そもそもクレメン選手にクサビを入れる目的もまた、「如何に相手バックラインの裏へ貫ける可能性を増やしていくか」であるからだ。 ただ今節の得点シーンのように、一本のフィードで相手ディフェンスラインの裏へ貫ける可能性はそうあるものではなく、やはりその可能性を高めるためにクサビを入れるプレーは必要なのである。 クレメン選手にクサビが入らなかった理由として、供給する選手の方とクレメン選手との間でイメージのギャップがあったように思う。つまり、クレメン選手にとって相手ディフェンスがいようとも相手をブロックしてポストプレーをする「技術」も「自信」もあるにも関わらず、パスの出し手は、クレメン選手へのクサビはリスクが高いと判断し、パスを出さないケースが多々あったように思う。クレメン選手の体格と技術があれば、相手ディフェンスがついていようともポストプレーができるはずである。逆にクサビのボールが入らないとクレメン選手の方がズルズルと下がってきてしまい。結果としてより自陣に近いエリアでリスクある中途半端な「縦」パスを出し、横浜の守備の網に引っ掛かり、速攻を受ける場面が何度かあった。  SB・ボランチの選手が如何にリスクを取りながら、勇気を持ってクレメン選手へクサビのパスを出せるかが今後のキーポイントとなる。  後半、前がかりになった横浜に対して藤本選手や土岐田選手が相手ディフェンス裏へ貫けるプレーがあったが、クレメン選手や藤本選手へクサビのパスが入るようになり、よい溜めを作れたことによって2列目の選手が抜け出すチャンスが増えたのである。
横浜戦
得点したら逃げ切るのでなく、得点したらもう1点取りに行く意識を この試合で「勝ち点3」を取ったことは、大宮サポーターとして非常に喜ばしいことである。やはりサポーターにとって何よりの喜びは勝ち点3を得ること、つまり勝利である。 ただサッカーファンとしては、21節の大阪戦に引き続き釈然としないゲームであった。特に今節の横浜戦の後半は、サンドバック状態。ほとんど横浜がポゼッションをしていたのではないだろうか?ほとんどの選手が自陣へ戻り、時々見せる個人によるカウンター攻撃。正直見ている方は決して楽しいものでなかった。 21節大阪戦・23節横浜戦と先制点を取ることができた。ただその先制点を如何に守るのではなく、追加点を如何にとっていくかを志向するサッカーをぜひ目指してほしい。欲張りなのはわかっているが、「強くて」、「面白い」サッカーの実現を期待したい。 次のF東京戦では、先制点をとり、2点目を取りに行く姿勢を味スタのピッチでみたい。
横浜戦
対戦相手横浜について~優勝候補に挙げた横浜、リーグ後半戦の鍵を握るクラブになりそう~ 今シーズン1節を終了した時点で、降格クラブと優勝クラブを聞かれ、私は優勝クラブの候補(対抗)として横浜を挙げた。(ちなみに優勝本命は川崎、降格クラブは、磐田・新潟・札幌)佑勝候補に挙げる程、第1節の横浜-浦和戦での横浜の出来がよかったことを覚えている。しかし、5月に入った頃から勝てなくなり、気づけば降格圏に足を踏み込んだりもしていた。 この試合をみてチームの状態が、大阪と非常に似ていると感じた。選手個々の技術は非常に高いにも関わらず勝ち切れない。ただ地力があるだけに復調すれば、リーグ後半を面白くするクラブになることは間違いない。
横浜戦


posted by toddocom |23:35 | 大宮アルディージャ | コメント(2) | トラックバック(0)
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