2008年04月28日

デニスマルケスとペドロジュニオールは共存できるのか?~大宮vs鹿島を観戦して~

前半は大宮はスペースが与えられず不完全燃焼、試合巧者鹿島が先制

大宮にとってシーズン前半戦で上位に食い込めるのか、中位以下に甘んじるのかを占うJリーグ強豪3連戦(浦和・鹿島・大阪)の2戦目鹿島戦がホームNACK5スタジアムで行われた。 
鹿島は、JリーグとACLの連戦で負傷した内田・新井場・マルキーキョスを欠き、本山もベンチスタートというベストとは言い難い布陣であったが、興梠やダニーロ、伊野波、石神といったバッグアップメンバーが主力欠場の穴を埋めて前半は、主導権争いの攻防のなか徐々にゲームのペースを握っていった。対して大宮は、前節浦和戦同様、金澤を左MFに起用してゲームに臨んだが、浦和戦とは異なり両チームコンパクトにラインを上げたフィールドには、大宮がボールをキープするスペースはなく、小林大、金澤とも序々にサイドに流れるプレーが多くなり、ポゼッションできない状況が続いた。
試合は、経験に勝る鹿島が途中、大宮のライン裏をつき興梠を走らせる効果的なフィードを多用する。前半15分、田代のヘディングシュートで決定的なピンチを招くが、ゴールポストをかすめて難を逃れる。しかし、前半27分、大宮DF冨田のボール処理のもたつきに乗じて鹿島興梠に得点を奪われる。その後も大宮はなかなかペースをつかめず、試合巧者の鹿島のペースで前半を終える。

後半が始まると、鹿島は、1点を「攻めながら守る」という勝ちを確実にモノにするしたたかな試合を展開した。大宮もこの状況を打開できないでいた。そんな中、大宮樋口監督は、20分に負傷明けの藤本、22分に負傷した村山に代わり田中、そして28分には、ボランチ斉藤雅に代わりFWペドロジュニオールと、次々に新しい選手を投入する。特にペドロジュニオールの投入でデニスマルケス、吉原と3人のFWが同じピッチに立つことになった。(実際は小林大悟がボランチに下がり、吉原が右MFに入ったため3トップとはならなかったが藤本を含めより攻撃的な布陣をなった。)

デニスマルケスとペドロジュニオールは共存できるのか

前節に引き続きデニスとペドロの2トップが実現した。浦和戦では機能したとは言い難い2人の外国人FWによってその後の大宮の攻撃は劇的に変わった。前節の二人のプレーとどこが変わったのだろうか?これは二人のプレーというよりも左右サイドを務めた吉原・藤本の存在が大きい。前節浦和戦では両外国人FWへボールはつながるが、それぞれ孤立してボールをカットされるケースが多かった。2人の独特なドリブルの間合いは、1対1であればボールをカットされることも少ないが、浦和戦のように2人、3人と寄せられたらドリブルを得意とするデニスとペドロでさえドリブル突破は難しい。それに対して今節の鹿島戦では、吉原・藤本が鹿島DFに積極的にチャレンジした結果、鹿島DFは、藤本、吉原に対しプレスに行かざるを得なくなり、結果的に2人の外国人FWへのディフェンスが手薄になる局面を作った。1人でゴールまで持ち込む力はJリーグでも有数な二人は、何度となく鹿島ゴールに迫った。

後半30分からの2人のブラジル人FWによるドリブルショーというオプション

鹿島戦では、デニスとペドロのブラジルコンビで得点は生まれなかった。スタートアップからとる選択肢かどうか現状判断をしかねるが、今後大宮の後半途中からの強力なオプションになることは間違いない。しかし二人のブラジル人FWも生かすも、殺すも彼らを孤立させないというチームコンセプト次第である。このコンセプトを実践するには、金澤や小林大のようにボールを足元でキープして相手を「走らせる」プレイヤーよりも、吉原、藤本、内田のような豊富な運動量を持ち、時にはFW二人のスペースをつくり、時には相手DFを引き付けるような自分で「走る」汗かき役が必要である。幸運にも大宮には、吉原・藤本・内田・土岐田といった汗かき役には事欠かない。とにかく6月のシーズン中断までの間、ローテーションをしながら汗を書き続けてほしい。後半30分から始まる二人のブラジル人によるドリブルショーを大阪戦でも見たいものだ。

4/27 8節大宮VS鹿島


4/27 8節大宮VS鹿島2



posted by toddocom |18:26 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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