2008年06月24日

J1クラブの中断期間の過ごし方~夕張で歓迎される浦和、休む名古屋そして嬬恋でサポーターに囲まれ汗をかく大宮。Jリーグ再開にどんな影響を与えるか?

 今シーズンから特定(大宮)のサポーターになった私にとって、Jリーグの中断はある意味初めての経験であった。特定のクラブを応援していなかった昨シーズンまでは、Jリーグが中断をしても何も思うところがなく、スムーズに代表の試合の観戦に気持ちをシフトすることができていた。しかし今年は、代表の試合を観戦しながらも中断しているJリーグ、特に大宮の動向が気になった。大宮の試合は、5月17日の13節対川崎戦の劇的な逆転勝利から1ヶ月以上、ヤマザキナビスコカップの観戦に熊谷まで足を運んだ5月31日5節対新潟戦から3週間以上が経とうとしている。Jリーグ再開をこれほど待ち遠しいと思ったシーズンも初めてである。

 大宮は、7月8日のヤマザキナビスコカップ6節アウェー大分戦、そして4日間のオフのあと、16日にから群馬県の嬬恋で5日間の合宿を行った。嬬恋村は、高原野菜(特にキャベツ)で有名であるが、近くには、万座や鹿沢温泉、浅間山、四阿山、本白根山がある高原地帯であり、冬はスキーをはじめ、夏やキャンプ場やゴルフ場などレジャー・宿泊施設が充実しているところである。おそらく関東圏においては、長野の菅平に次いで「合宿地」としても有名である。アルディージャのようなプロクラブや、プロの選手が合宿をするというだけでなく、大学生のサークルレベルでも合宿先として嬬恋村に訪れた方も多いのではないだろうか。かく言う私も、学生時代は毎年嬬恋村で開催されるサッカー大会に出場をしていた。

他のクラブではどのような中断期間をすごしているのか?中断期間中のJ1各クラブのスケジュールを調べてみた。

≪J1クラブの中断期間中の活動≫
札幌…オフ+通常練習
鹿島…Jヴィレッジ+通常練習
浦和…オフ+夕張合宿
大宮…オフ+嬬恋合宿 16~20日
千葉…オフ+飛騨合宿 16~21日 
柏…オフ+十日町合宿 13~19日
F東京…ソウル遠征(対FCソウル)+Jヴィレッジ合宿 17~20日
東京V…オフ+御殿場合宿 16~20日
川崎…オフ+北海道七飯町 13~20日
横浜…オフ+通常練習+リスモカップ(対城南一和)
新潟…オフ+通常練習
清水…オフ+通常練習
磐田…オフ+通常練習
名古屋…オフ
京都…オフ+鹿児島合宿 12~18日
大阪…韓国合宿 3~9日(対仁川)+通常練習
神戸…オフ+韓国合宿 16~21日(対大田)
大分…オフ+通常練習
※23日以降は全クラブ通常練習
※月間のスケジュールを確認できないクラブもあり、間違いがある可能性があります。ご容赦ください。

ヤマザキナビスコカップのない鹿島と大阪は、既に先月末にオフをとっており、6月8日以降も通常の練習を行っていたが、その他ヤマザキナビスコカップの予選リーグを戦ったクラブは、各クラブ3日~7日間のオフをとった。その中で1クラブ-リーグ中断前まで大躍進をした-名古屋だけがヤマザキナビスコカップ予選リーグ終了以降、約2週間の休みをとっている。これは、ミスターの考えなのか、それともミスターがフランスへ一時帰宅するという「大人の事情」によるものなのか定かではないが、18クラブ中唯一の長期休暇であった。2週間の休暇と1週間の調整、名古屋に中断前の動きができるだろうか?今週末の名古屋の動きを密に注目したい。

また注目すべきは、F東京、神戸、それから今月始めに、合宿を行った大阪を含めて海外合宿(遠征)を行った3クラブすべての合宿(遠征)先が韓国であったことだ。日本に来日し、横浜と親善試合(リスモカップ)を行った城南一和を合わせると、この中断期間4試合で韓国Kリーグのクラブとの親善(練習)試合が行われた。

6月6日 仁川1-1大阪
6月15日 FCソウル1-1FC東京※FC東京クラブサイトから情報とれず
6月18日 横浜2-1城南一和
6月21日 大田1-1神戸

物理的に距離の近いからか、また両国代表が共にアジア3次予選を戦う都合上、スケジュールが合うのか韓国Kリーグでの合宿が多かった。個人的にKリーグのクラブとJリーグクラブとの更なる交流に賛同する身としては、とてもよいトレンドだと思う。大宮も来年は、NACK5スタジアムで慶南FC(韓日オレンジダービー)と親善試合を行ってほしい。

開幕前のチームのコンセプトを再確認するための嬬恋合宿

17日から20日まで、嬬恋で合宿を行った大宮アルディージャ。残念ながら平日のため合宿の見学にはいけなかったが、合宿の見学のため嬬恋を訪れた多くの大宮サポーターが運営するブログのエントリーで合宿の状況を確認すると、5日間とも晴天に恵まれたなか非常に有意義な合宿だったようである。テレビ埼玉(テレ玉)大宮アルディージャ情報番組「ole!アルディージャ」
での樋口監督や小林慶行キャプテンのコメントにあったように、
「開幕当初から掲げていた攻撃的なサッカーを、この合宿で再び確認し合って連携を深めていきたい」ということで監督もキャプテンも合宿のテーマとして共有できていた。Jリーグ再開する今週末の対東京ヴェルディ戦(特に前半の戦い方)が非常に楽しみである。

(参考)大宮アルディージャ公式サイトより抜粋

嬬恋合宿の練習内容(オフィシャルサイトより引用)
16日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
ミニゲーム

17日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
フォーメーションからのシュート・トレーニング
ミニゲーム

18日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
フィジカル・トレーニング
パス・トレーニング
ポゼッショントレーニング
フォーメーションからのシュート・トレーニング
ミニゲーム
紅白戦

19日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
パス・トレーニング
戦術トレーニング
シュート・トレーニング
午後 【練習試合】ザパス草津U-23

20日
<フィールドプレーヤー>
ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ)
パス・トレーニング
ポゼッション・トレーニング
ミニゲーム
※GKメニューは割愛します。

敢えて言えば、上記の練習メニューでなかなか合宿の充実感が伝わってこないのが残念である。公開練習であるなら、もう少し練習内容に触れた合宿情報を期待したい。

サポーターのためにも来年も嬬恋で合宿を!

今年で5回目を迎えるという嬬恋合宿。サポーターの立場で考えてみると非常によい立地での合宿のように思う。大宮から群馬嬬恋まで車でも、新幹線でもアクセスが非常によい。
大宮サポーターの日記を読むと、「Jリーグ再開までの調整と確認の合宿」であると同時に、コアなサポーターにとっては、「選手とサポーターとのよいコミュニケーションの場」でもあったようだ。毎年、多くの大宮サポーターが嬬恋を訪れる。

同じさいたま市をホームとする浦和は、17日から北海道夕張で初めての合宿を行った。過去にはG大阪や柏が合宿に訪れた夕張であったが、最近Jクラブが夕張から足が遠のいていた。そのような状況下で浦和が始めの夕張合宿を実施した。
 新聞記事での浦和の歓迎ぶりを読むにつれ、改めて浦和は、埼玉県だけでなく、日本を代表するクラブだと実感する。大宮が同じように夕張にいっても同じような歓迎を受けただろうか?おそらく受けなかったに違いない。ただそれでよいのである。アジア一のクラブと大宮を比較してもしようがない。過去に浦和がそうしてきたように、大宮は地元に根付いた活動を地道にしてほしい。合わせて来年は、韓国Kリーグのクラブ(慶南FC希望)との親善試合をホームNACK5スタジアムでの実施を期待したい。
また、浦和の合宿で見習うべきことは、地元の子供と交流を積極的に行っていることである。実際浦和の選手と接した子供は忘れられない思い出なるのは言うまでもないが、マスコミが記事として取り上げやすいネタを戦略的に提供することも必要である。私が購読している読売新聞の地域版では、浦和の夕張合宿の記事は二度掲載された(12日朝刊、18日朝刊)。これは単に浦和の方が人気があるからというだけの理由ではなく、広報スタッフのマスコミへの働きかけ・経験の差であるとも感じた。

浦和夕張合宿の記事
読売新聞に取り上げられる浦和の夕張合宿


posted by toddocom |01:05 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
J1クラブの中断期間の過ごし方~夕張で歓迎される浦和、休む名古屋そして嬬恋でサポーターに囲まれ汗をかく大宮。Jリーグ再開にどんな影響を与えるか?

興味深く読ませていただきました。

>浦和の夕張キャンプ
これは浦和レッズの「長期的戦略」に適う選択ですね。「利益をできる限りサッカー(を始めとしたスポーツ)に還元する」事、今回の場合は「夕張のキャンプ地の維持費用」として還元した形ですね。もともと夕張は天然芝4面のサッカーコートがあるので、キャンプ地としても申し分はないわけですし。

>キャンプリポート
これは戦術を相手に筒抜けにしてしまうので、やはり難しいところかと。最近は練習レポートを書いたファンブログが、チームから警告を受け、記事を削除している事もありますし。

>KとJの融合
そうですね。今年からオールスターが「J選抜対K選抜」になりましたし。いっそのことヤマザキナビスコカップも「J+K」で、UEFA杯っぽくしてもいいのでは?なんて思っています。後は、折角なので、日韓オレンジダービーは「ホームアンドアウェー」でやるべきかと。(FC東京対FCソウルはホームアンドアウェーで毎年やってます)

御参考頂ければ幸いです。

posted by captainnemo30 | 2008-06-24 09:50

Re:J1クラブの中断期間の過ごし方〜夕張で歓迎される浦和、休む名古屋そして嬬恋でサポーターに囲まれ汗をかく大宮。Jリーグ再開にどんな影響を与えるか?

captainnemo30さん
コメントありがとうございます。

浦和ほどクラブ価値が高まれば、ご指摘どおり経済的な貢献ができますし、街に来たというだけで希望を与えられるのが本当に素晴らしいですね。全国区の選手がいるということも強みですよね。

慶南FCとのダービーはホーム&アウェイということで。年一回の韓国への観戦もいいですね。

練習内容の開示については思うところがあるのでこのテーマでブログを書こうと思います。ただクラブからの削除依頼はあっても「警告」というのは俄かに信じられません。サポータークラブに対して削除警告をしたのはどこのクラブでしょうか?

posted by toddocom@管理人 | 2008-06-25 08:10

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