2008年05月27日
スタンドでの募金活動だけではなく、ピッチで君たちのプレーを観たい!~ヤマザキナビスコカップ4節大宮-大分戦 観戦備忘録~
先週の13節川崎戦でJリーグは一旦1ヵ月の中断。今週から3週続けてヤマザキナビスコカップ(ナビスコ杯)が行われる。D組に属する大宮は、3節終了時点で、2分1敗の勝ち点2、予選リーグ最下位。ニッパツ三ツ沢球技場で行われた前節(3節4月16日)の試合では、前の試合のスターティングメンバーから9名入れ替えた布陣で臨んだ大宮(以前のエントリでこの試合のバックアップメンバーの起用法について書いた)、今回の大分戦の選手起用を特に注目していた。結果的に言えば、前節までの主力が出場したのだが、この試合で樋口監督のナビスコ杯のチームにおける位置づけがはっきりと見てとれた。 「ナビスコ杯も、Jリーグよりは優先度は低いが、主力選手を出場させて勝ってグループ突破を目指す」というものであろう。 ナビスコ杯をチームがどう位置付けているかについては、監督を始めとしたチームスタッフが決めることであってサポーターの私がとやかく言うつもりはない。 ただ今回の試合に関しては、樋口監督のナビスコ杯への明確のビジョンと裏腹に、選手は目の前の大分に「勝つ」ということにモチベーションを持てなかったようだ。 リーグ戦では1試合1試合が年間順位に直結する。降格しないよう、目標の順位をキープしていたい、という思いからリーグ戦の試合に対する、選手のモチベーションは明確である。対してナビスコ杯においては、予選リーグ突破が目下の目標になるわけだが、3節終了時点でDグループ最下位、また前節横浜戦の主力温存を目的とした若手選手の起用は、チームにおけるヤマザキ杯のプライオリティとチームのモチベーションを下げたように思う。 しかし、これについてはサポーターである私も同じで、ゴール裏でいつも通り、声を張り上げ飛び跳ねながら応援するも、昨日の大分戦では試合に入り込めない時間が続いた。 サポーターの私自身も選手同様、今のナビスコ杯の状況で気持ちを盛り上げることができなかった。試合も大分に逆転負けを記すも、試合にのめり込めない分、悔しさもそれ程なかった。先日の川崎戦のような感動する試合とは対極のゲームであった。 ■ヤマザキ杯、残り2試合を消化試合にしないために 樋口監督は、リーグ突破の可能性がある限り勝ちにいくという。ただ勝ちを目指すのは当然で、チームや選手をどうモチベートするかが重要である。 「ナビスコ杯も、Jリーグよりは優先度は低いが、主力選手を出場させて勝ってグループ突破を目指す」という暗に樋口監督から伝わるメッセージは、言いかえれば、ナビスコ杯はJリーグよりチームのプライオリティが低いと明言しているようなものである。Jリーグに出場している選手にとって非常に動機付けしづらい。そこで主力組がこれからナビスコ杯の残り2 試合にどのような動機付けをしていくのか考えみる。例えば金銭的なインセンティブは動機付けになるだろうか。出場勝利給は、このナビスコ杯の2試合に限ったことではないのでこの試合の劇的なモチベーションアップとはならない。残り2試合のために勝利ボーナスが発生するとも考えづらい。 また大分戦でもいくつかみられた通り、ゲームの中で「チャレンジ」をすることもモチベーションアップの一つの施策である。 波戸・田中両選手のポジションを上げてボランチの佐伯選手がカバーに入りバランスをとるというチャレンジは新鮮であった。しかし、両サイドバックを活かそうという意思疎通がチーム内に見られず評価の程は難しい。また最近、右サイドに張り付き、精彩を欠く小林大悟選手を左サイドにポジションチェンジをしてみたり、吉原選手を中盤に起用したりと選手起用に関しても「チャレンジ」をしているが、これまでの樋口サッカーが魅力的な分、敢えてポジションを変える必要があるのかどうか疑問符がつく。 残念ながら残り2試合に主力組がコミットメントする要素が見当たらない。 残りのナビスコ杯を消化試合としないために主力組の温存のためではない積極的な若手今日が必要なのではないか。 ■大宮アルディージャ号に指定席なんて一席もない。 今回の大分戦での主力組の出場で見えてきた課題もある。それはスタミナである。1試合の通してのスタミナのことでもあり、シーズン通じてのスタミナのことでもある。1試合を通じて樋口監督を標榜するサッカーをやりきる体力が必要であるのだがこれがなかなか難しい。大宮が競合相手に劇的な勝利を収める試合があると思えば、下位チームに惨敗する試合をしてしまうのは、1試合を通じて目指すサッカーが出来ずにいるからだと推測する。調子が良ければ強豪チームに勝る強さを持ち、悪ければ下位チームに劣るほど調子を崩す「サッカー」を1試合のなか(前後半)で行うのが今の大宮の「サッカー」である。これはスタミナの部分が非常に大きいと言える。更に、今回の大分戦では、夏場の試合への不安を覗かせた。後半も20分過ぎからの運動量の低下は顕著で、如何に樋口サッカーがハードワークかと言うことと、そのハードワークへの天候の影響をみることができた。暑くなるにつれ、1試合を通じて樋口サッカーをやり通すのは更に困難になる。シーズン通してよい結果を出すためには主力組以外のバックメンバーをどう活かすか重要である。いつでも試合に出場できるようスタンバイをしておく必要がある。しかし今の大宮のバックアップメンバーがすぐ実践で活躍できる準備が出来ているとは言い難い。これはバックアップメンバーの技術的な問題よりもコンディションや実践での経験の問題と言える。 ナビスコ杯の残り2試合、バックアップメンバーに出場の機会を与えチーム内に「競争」というコンセプトを持ち込んでもよいのではないか? 橋本早十選手に 塚本泰史選手に 西村卓朗選手に 丹羽大輝選手に 市川雅彦選手に もっとチャンスを与えてもよいのではないか。 大宮アルディージャのレギュラーポジションに指定席などないのだから。 最後に、大宮-大分戦のこの日、「ミャンマー・サイクロン災害及び中国大地震」被災の救援金活動として選手が募金箱を持ち募金活動を行っていた。 今回募金活動を行った選手たちを、目前で見ることは嬉しいのだが次の新潟戦では熊谷のピッチで募金活動ではなくプレーをする姿をみたいものだ。 先頭に立って救援金活動を行う大宮アルディージャ渡邉社長 ※2回目の写真撮影、快く受けていただきありがとうございます。試合前日のアルディージャ情報番組「ole!アルディージャ」でモノマネを披露 一躍人気者の川原選手と、丹羽選手法政大学時代は、土岐田選手とコンビを組んでいた市川選手 ピッチでプレーを見てみたい選手の一人だ。U-19日本代表に選出され大宮唯一の代表選手である青木選手
【追記】 少しエントリのテーマと異なるが、大宮のデニスマルケスの1点目が生まれる前のプレーで大宮佐伯選手のファールに対しプレー続行させた穴沢主審のジャッジには唸った。笛を吹く寸前で踏みとどまった穴沢主審のジャッジに巧。
posted by toddocom |02:17 |
大宮アルディージャ |
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ナビスコ
樋口監督がハードワークが信条で、夏場が課題と言われているのは山形の時もだそうで。
まあトップチームの監督としては3年目ということを考えると、監督自身も色々と試行錯誤しているのかもしれないですね。
試合後のコメントの中でも、たまにそういう趣旨の発言があったりしますから。
でも個人的には次のナビスコのメンバー発表が結構楽しみだったりします。
コーチとしての経験があるだけに、選手の状態の見極めは得意なのでは、と思っているので、純粋に調子の良し悪しでメンバーを選んできても、面白いんじゃないかと思うわけです。
posted by oro | 2008-05-28 12:42
スタンドでの募金活動だけではなく、ピッチで君たちのプレーを観たい!~ヤマザキナビスコカップ4節大宮-大分戦 観戦備忘録~
oroさん
コメントありがとうございます。
ちゃんと調べていないのですが、昨年の山形は
後半戦、チームの勢いも失速したそうですね。
私も新潟戦のメンバーをとても楽しみにしています。
塚本とか早十とか市川とか使ってもいいと思うのですが・・・
後半戦のために実践経験を積ませておくべきですよね?
posted by toddocom@管理人 | 2008-05-28 20:02


