2008年04月23日
いかにバックアップメンバーを起用するか?~大宮アルディージャの場合~
ヤマザキナビスコカップの3節Dグループ横浜対大宮戦において大宮アルディージャが4日前の千葉戦から9名のスタメンを入れ替えて0-4で惨敗したことは先日の日記に書いた。そして16日の横浜戦を休んだ主力組は、4日後の20日さいたまダービーにおいて勝ち点3点こそ奪えなかったが樋口監督が標榜するアグレッシブなサッカーを行い、評価できる試合内容でアウェイで勝ち点1を獲得した。 どうバックアップメンバーを起用していくか? チームが考えるヤマザキナビスコ杯の位置付けは監督をはじめとしたスタッフが考えるべきものなので、現段階で私が批判するつもりは毛頭ない。しかし今回のバックアップメンバーの起用に関しては一言言わずにはいられない。 まず今回のサブメンバーの起用の目的は明らかに「主力の温存」である。この戦略自体は監督が持つべき当然の選択肢である。しかし今回の場合、その選択を取るための準備を怠ったと言わざるを得ない。主力の温存をするためにはバックアップメンバーが公式戦で十分に戦える状態にしておかなければならない。果たして16日の横浜戦でその準備はできていたのだろうか。 また今回のサブメンバーの起用を実践経験を積ませる場と考えるこもできるがサブメンバーはどれだけの経験が積めたのだろうか? 例えば、大宮アルディージャのディフェンスのスターティングメンバーは、12日の千葉戦、20日浦和戦とも波戸、冨田、レアンドロ、村山の4人である。これに対して16日のディフェンスのスターティングメンバーは、西村、村山、丹羽、田中の4人であった。 過去の練習試合のディフェンスのメンバーを見ると 3月10日対横浜FC 西村、村山、丹羽、塚本 3月24日対筑波大 西村、田中、丹羽、塚本 4月 6日対マリノス 田中、村山、丹羽、西村 であり、西村、丹羽、田中、塚本、(村山)ト言ったディフェンスラインは、既に何度も練習試合であるが実践で試されている。 4月16日の横浜戦で得られた経験を挙げるとすれば、観客の前(6,437人)で公式戦に出場して強豪横浜の主力組と試合をしたということだろう。しかし、今回のマリノス戦でスタティングメンバーであったディフェンスラインの組み合わせで今後どれだけ公式戦に出場することがあるだろうか?ほとんどないのではないか? 本当に実践を積ませるのであれば、レアンドロが負傷や累積警告などで出場できないことを想定して、丹羽を冨田とセンターで組ませるとか、主力組の小林大と内田とバックアップ組の西村、塚本の両サイドバックとの連携を試してみるといった試みの方が余程実践的ではないだろうか? 例え今回の横浜戦で内容では善戦していたとしても、FW陣が得点できず、DF陣の4点失点したというのは、当日出場していたサブメンバーにとって決して後味の良いものではなかったはずだ。樋口監督も彼らをJリーグで起用しづらくなったように思う。バックアップメンバーのモティベーションを維持させ、健全な競争の場を提供して、いつでも試合に出場して活躍できるような状態にしておくのも監督の仕事である。今回の横浜戦が、出場していたサブメンバーにとって彼らが十分に力を発揮できる場であったと言えば甚だ疑問である。 現在、大宮は、高い位置でのプレスでボールを奪いポゼッションをしながらゴールを奪う監督の理想とするサッカーをしていると思う。しかし1シーズン通して主力メンバーが出場できるとも限らない。バックアップメンバーをいかに闘える状態にしておくかもシーズンを戦う上で重要なポイントである。 マリノス戦で惨敗したバックアップメンバーが近い将来、Jリーグの試合のピッチに立ち主力選手を脅かすようなプレーをすることを心より願っている。
■□■ 追記 ■□■ 以前書いた日記 カップ戦をどう考えるか?~大宮アルディージャの場合~ 昨シーズン、確か川崎が数日前のリーグから大きくレギュラーメンバーを入れ替えてヤマザキ杯に臨みJリーグから問題視されたのは記憶に新しい。その時私は、川崎のチーム戦略を支持したし、川崎サポーターのチームへの反発もなかったように記憶している。(追記:Webで当時のコメントを確認するとサポーターは圧倒的にチーム擁護の立場をとる) 【追記】 正確には、ACLの準々決勝セパパン戦第1戦後、2007年9月23日Jリーグ第26節JEF千葉戦で前試合の主力8名を交代して試合をし0-4で負け 川渕JFA会長、犬飼Jリーグ専務理事が遺憾の意を表明した事件 http://sports.nikkei.co.jp/soccer/column/osumi.aspx?n=MMSOca025004102007 昨日、ヤマザキ杯の横浜-大宮戦において大宮の約半数のレギュラーメンバーがベンチを温めるかサブメンバーからも外れた。ヤマザキ杯を狙う横浜はほぼベスト布陣で臨み、4-0で大宮は惨敗した。 【追記】 正確には、この試合で今季公式戦初出場は2名(丹羽・西村) 前試合のJリーグ千葉戦ではスタメンでなかった選手9名 カップ戦をどう戦うか。川崎のケースでそうであったようにチーム戦略を尊重したい。 しかし今シーズン初出場の選手を同じ試合に複数人登場させた今回の作戦に違和感を覚えたのは私だけではないはずだ。 大宮サポになり、公式戦以外に頻繁に練習試合を行われていることを知った。サブメンバーに実践を経験をさせるためという理由が今回のサブメンバー出場の理由にはならない。土曜日から始まるリーグ上位クラブとの3連戦のための主力温存。この作戦の評価は3連戦が終わるのを待ちたい。ただ主力の温存策であるならば今回の横浜戦は、「捨て試合」と言わざるを得ない。 カップ戦をどうとらえているか樋口監督の意見を聞いてみたいところである。
posted by toddocom |23:36 |
大宮アルディージャ |
コメント(4) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/toddocom/tb_ping/2
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
いかにバックアップメンバーを起用するか?~大宮アルディージャの場合~
あんまりむつかしいことはわかりませんが、結構大宮さんのサッカー好きです。昨年対戦したときも、何でコチラが勝てたのか判りませんでした。先日のダービーもTV観戦しましたがやっぱり大宮さんのサッカーの方が好きだな、と思いました。
勝てないからとラフプレーになることもないですし、次に繋がる、【受ける】【止める】【パスする】という基本的なことが美しいと思いました。
posted by じゅびさぽ | 2008-04-24 11:15
いかにバックアップメンバーを起用するか?~大宮アルディージャの場合~
単に恨みつらみを100%日曜にぶつけたかったから取った(効いた)措置じゃないですか?
相手は「今調子のいい相手と引き分けてしまった」程度かも知れませんが。
posted by そんな | 2008-04-24 21:30
じゅびさぽさん
コメントありがとうございます。
実は、大宮の試合を見るようになったのは今シーズンからで昨シーズンまでの大宮がどのようなサッカーをしていたのかわかりません。
今年は、樋口監督が目指すサッカーを出場選手が理解し実践しようとチャレンジしているのがよくわかるので観ていて満足のいく試合が多いです。
posted by toddocom | 2008-04-25 20:32
そんなさん
コメントありがとうございます。
そうなんです。16日のヤマザキナビスコ戦の横浜戦は20日の浦和戦のための主力温存策だったんです。
それは別にいいのですが、あんな負け方をしたらバックアップメンバーをまたリーグ戦で使いづらくなるだろうと思って書いた日記です。
浦和も大宮戦の試合で「攻めきれない」弱さをだいぶ露呈してしまいました。結構痛いドローだったと思います。
posted by toddocm | 2008-04-25 20:36


