2008年05月15日

サッカーで世界が変えられることを私は信じる。~中田英寿の挑戦、TAKEACTION2008  今の私にできること~

中田英寿

私は以前から中田氏のサッカープレーヤーとしてのスタイルがどうしても好きになれなかった。既に、中田氏が脚光をあびた93年U-17世界選手権(現U-17ワールドカップ)から15年、現役を退いた06年からもう2年がたとうとしている。中田氏のどこが好きになれなかったのか?今となっては明確に表現することは難しい。
中田氏の2学年下に中村俊輔選手がいる。
90年代後半から中田氏が引退する06年まで日本サッカー界において2人の絶対的なゲームメーカーが存在した。それが中田氏と中村選手であることは言うまでもない。
時として2人の名選手は比較をされ、ひとりの選手を支持すれば、もう1人を漠然と毛嫌いするような風潮が当時あったような気がする。

中田派か中村派か

受け手に、全身全霊をもってボールを受けなければならないという緊張感を与える中田氏の鋭いパス、対して目を瞑っていても目を開けば足元にボールが収まっているような中村選手の相手にやさしい柔らかいパス。どんな選手にも当たり負けをしない強靭なフィジカルを持つ中田氏に対し、相手選手との接触を嫌い、あたられる前に決定的なパスを切り裂く中村選手。2人のプレーはまさに対照的であった。当時、私は断然、中村派であった。今思えば、観ている者にとって中村選手のプレーの「うまさ」はわかりやすく、また中田氏の
「うまさ」はわかりづらかった。中田氏のプレーも振り返るとうまさの上に類い希な「強さ」があっため、その上手さを見えづらくした。
また、中田氏のマスコミを通したイメージも私が彼を好きになれなかった理由の一つである。96年のアトランタオリンピック後に、当日、オリンピック代表の中心選手であった前園氏とカップ麺のCMで見せた彼の笑顔が、その後のブラウン管を通して見る淡々とした彼の表情とのコントラストで今も鮮明に脳裏に焼き付いている。中田氏が年を重ね、ストイックになればなるほど、またファショナブルになればなるほど、中田氏の存在が私の興味から外れていった。
ドイツワールドカップ一次予選のブラジル戦で惨敗し、ピッチ上に横たわる中田氏。忸怩たる思いがあったに違いない。しかし、一次予選3戦で期待通りの試合ができなかった日本代表、その日本代表の中心選手に対して、私は苛立ちを覚えることがあっても、彼に感情移入することなど到底できなかった。29歳の若さで現役を退くという中田氏の引退表明は世間で、センセーショナルに受けとめられたが、私にとっては、それ程インパクトあるものでもなかった。

サッカー選手「中田英寿」は幕を閉じた
そして彼は旅人になった

ドイツワールドカップで中田氏が大きな決意を表明した頃の私の興味は日本代表の「これから」のことにあった。川淵キャプテンが、ワールドカップ直後の会見で、次期監督の名前を言ってしまうという失言事件から始まり、中田氏のいない日本サッカー界はめまぐるしく動いていった。
オシム前監督の試合後の難解なコメントをどう解釈するかという議論を酒の肴にしていた頃、中田氏は旅人となっていた。2年間に約60カ国、150以上もの都市を旅してという…。普通の人間ではなしえない旅をしていたに違いない。

TAKE ACTION2008+1

私が中田氏と再会したのは、今年3月18日の夜、ニュース番組の中であった。
その時、彼は南米にいた。南米を旅する「中田英寿」は、私の知る「中田」ではなかった。現地の人と積極的にコミュニケーションをとる中田氏がいて、笑顔の中田氏がいた。そして「地球」について真剣に語る中田氏がそこにいた。以前、私が彼に抱いていた選手だった頃の中田氏のイメージと大きく異なったものだった。ナルシストで自己中心的なイメージはその時崩れた。ニュース番組で再開して以降、「中田英寿」という人間がどんな人間なのかとても興味を持った。

そんな折、先月4月15日に、中田氏が「TACK ACTION2008」プロジェクトの立ち上げを発表。「なにかできること。ひとつ」をテーマに自分自身でできることを自ら考え行動
するためのきっかけづくりを目的として、「+1(プラスワン)」キャンペーンを実施することを合わせて発表された。
「+1FOOTBALL MATCH(6月7日日産スタジアム)」については、ワールドスターズの監督にジョゼ・モウリーニョ氏が務めることになり、ニュースで数多く取り上げられているため皆さんもご存じの方も多いだろう。しかし皆さんは、+1 TANZAKUについてご存じだろうか?こちらも+ワ
ン(プラスワン)キャンペーンの一環で、自分自身で「なにかできること。ひとつ」をインターネットの世界地図上に、日本の伝統文化である「七夕の短冊」に誓いを込めてブックマークしていくという企画である。
詳細はこちら⇒ http://www.takeaction2008.com/communicate/

3月18日(約2年ぶりにテレビで中田氏を目にしたとき)以降、中田氏の独占取材をしている番組内の特集を1,2度、目にする機会があった。訪問地が、南米であろうがアフリカであろうが、どこであれ共通していることが一つあることに気づく。それは、中田氏がどの国を訪問しても絶大な知名度と人気を誇っていることである。どの国でも「NAKATA! NAKATA!」と大勢の人々から声がかけられる。改めてサッカーというスポーツに可能性を感じた。

私はまだ中田英寿がどのような人間なのか未だ知らない。しかし中田英寿にしかできないことがあると最近は確信している。
中田氏の言うように「サッカーには人の命を直接的に救う力はない」かもしれない。ただサッカーを通じてその地位を築いた中田氏が、サッカーを通じて世界中で問題となっている「環境」や「貧困」「教育」に対いて行動を起こそうとしている今、私は、サッカーの「可能性」を信じ、中田英寿氏の「可能性」を信じたいと思う。
そして中田氏の提唱する「TAKE ACTION2008」積極的に関わろうと思う。

何か大それたことをしようとするつもりは毛頭ない。

私に何かできること、ひとつ…
+1 TANZAKUに誓いを立てること

埼玉の片隅で、「サッカーで世界を変えられることを信じる」という誓いを立てる。
皆さんもできることから、ひとつ。
+1TANZAKUに誓いを立ててみてはいかがだろうか。

【参考】
TAKE ACTION2008+1(プラスワン)http://www.takeaction2008.com/
+1TANZAKUhttp://www.takeaction2008.com/communicate/

posted by toddocom |09:47 | サッカーその他 | コメント(4) | トラックバック(0)
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サッカーで世界が変えられることを私は信じる。~中田英寿の挑戦、TAKEACTION2008  今の私にできること~

細かい事で恐縮ですが、ジュクジではなく忸怩(ジクジ)では?

posted by ヨコヅナ | 2008-05-15 18:57

サッカーで世界が変えられることを私は信じる。~中田英寿の挑戦、TAKEACTION2008  今の私にできること~

ヨコヅナさん

ご指摘ありがとうございます。
失礼いたしました。
忸怩ですね。

勉強になりました。
ありがとうございます。

posted by toddocom@管理人 | 2008-05-15 19:42

サッカー選手として

最近ブログを読ませてもらってます、J1からの大宮サポです。

中田氏についてはあの個性だから、日本人にとっての評価は分かれてしまうのはしょうがないと思います。
自分も現役時代の中田氏に対しては、すごいと思うけど好きになれない、みたいな感じでした。
ただ今改めて考えると、日本のサッカーの歴史を変えたことは間違いないと思いますし、サッカーで何かを起こそうとしている中田氏の考えには一目置いています。

posted by oro | 2008-05-15 20:27

RE:サッカー選手として

oroさん
コメントありがとうございます。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
私は、今シーズンから大宮サポになりました。
どうぞよろしくお願いします。

私もoroさんと同じ感覚だったと思います。
プレー以上にその性格(個性)がやはり特殊だったのでしょうか?私も今では中田英寿のことがだ好きです。

posted by toddocom@管理人 | 2008-05-16 00:15

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