2009年05月29日
13節 浦和戦までの試合の振り返って~今の大宮のサッカーでは年間動員300000人は相当難しい~
埼玉スタジアム2002(以下埼スタ)で行われた大宮ホームの浦和戦。 この日、埼スタには37027人の観衆が集まった。 言うまでもなく大宮にとっては今シーズン最高の観客数であった。 2007年に宣言したアルディージャの誓い。 「2009シーズンまでに年間観客動員数300000人を達成する」というチームの誓い。 最終シーズンである今年、浦和戦を含む3試合の埼スタ開催を強行した。 年間300,000人を達成するためには埼スタでの開催はやむを得ないと理解している。 しかし、埼スタをホームスタジアムとする浦和戦を埼スタで開催するのはシーズン前にはどうしても納得できなかった。 「今日の埼玉スタジアム2002は、浦和のホームスタジアムではない 大宮アルディージャのホームスタジアムだ」と言える日は来るのか しかし、シーズンが始まるとその考えも少し変る出来事があった。 シーズンが始まると、ジーズンチケットホルダーに対して4月25日新潟戦の招待チケット(最大一チケットホルダーに対して4枚の招待券)付与の案内が届いた。 大宮のフロントは何が何でも年間動員300,000人を達成しようとしている… その時、大宮のフロントに、目先の収益のためではなく本気でアルディージャの誓いを、サポーターとの約束を守る「覚悟」を感じた。 いくら高邁なスローガンを掲げても実現しなければ意味がない。 アルディージャの誓いを一つひとつ確実にクリアしていくことによって、この「アルディージャの誓い」自体の重みも増してくる。 アルディージャの誓いが一つひとつ達成されていくことによって、チームとサポーターとの間に信頼が生まれ、最終的には2011年のJ1リーグ優勝への気運が高まってくる。 節々に見せる大宮フロントの「覚悟」を感じながら、浦和戦の埼スタ開催もやむなしと自分のなかでこの問題を消化した。 しかし、リーグ戦を重ねるにつれて、大宮に対して不信感が沸いてきた。 なぜならチームが本気で観客動員を増やそうとしているのか信じられなくなったからだ。 以前、本ブログで観客増加の要因として、「勝利への期待」、「選手の人気」「メディアでの露出」を挙げたことがある。 夢的大宮プロジェクト 観客動員30万への提言(上)~なぜ大宮のホームでの観客動員が減少しているのか~ 今年の大宮には、その観客増加要因のなかでも最も大切な「勝利への期待」を欠く試合が続いたからだ。 いくらフロントが無料チケットを撒き奇をてらったイベントをしても、ノベルティーグッズをバラ撒きスタジアムをオレンジ色に染めようとも、チームに勝利への期待がもてなかったら動員は絶対に増えない。 サッかーに勝利するためには、局面でリスクを負ったプレーや戦術が必要だ。そういった局面のリスクを負ったプレーもまた「勝利への期待」を高める。 しかし、今シーズンの大宮の戦い方は、全体的にリスクを負いすぎている感がある。 プレーは全体的にルーズボールが多く、5分と5分の状況でセカンドボールを取り合う場面が多く、結果的に確実にボールをつなぐ相手にポゼッションを許し、振り回されるゲームが続いている。 ボールを落ち着いてキープできないためFWですら攻撃より守備をしている時間が長く、後半には疲労で攻撃どころではない。 このようなサッカーに勝利への期待が持てるはずがない。 サッカーほど創造的なスポーツはないと以前から思っていたが、最近ではサッカーほどロジカルなスポーツはないとも考えるようになった。 確かに前述したとおり、攻撃の最終局面ではリスクを負わなければ得点は生まれない。 しかし、それまでは、得点をするまでの道程を、GKを含めた11人のプレーヤーで連係して確実に組み立てていくのがサッカーの醍醐味である。 ポゼッションサッカーにせよ、カウンターサッカーにせよ目的は一つ、いかに相手守備陣を崩ずし、いかに得点するかということである。 どのような崩し方にしろ、そこには必ずロジカルな戦略を必要とする。 浦和が志向するようなポゼッションサッカーであれば、狭いスペースに人数かけ数的優位を作り、クサビと横パスを多用しながら相手ディフェンスのバランスを崩し、攻め込むスペースを作っていく。 対して大宮のようなカウンター・ショートカウンターサッカーであれば、ボールを奪取し相手守備陣のバランスが整う前に素早く攻め込む。 そしてこの「ロジカルなサッカー」にこそサッカーの本当の面白さがあるのだと思う。 どのようなスタイルであれ、目指すサッカー像を明確にチームで共有し、そのサッカーを実現するために戦略的かつ論理的に連動する。 決して今の大宮のように、攻撃への速さと引きかえに、不確実で非論理的なサッカー、無責任でリスキーなサッカーをすることではない。 重ねるが、得点を取る際にリスクをおかさなければならない場面に出くわすことは言うまでもない。 しかし、それが無責任で無謀なものであってはならない。 いくら守備から攻撃へのスピードを高めても、プレー一つひとつの正確さ・丁寧さがなければ、攻撃へのスピードを最大限に活かすことはできない。 守備から攻撃への切り替えの速さを追求するあまり、無謀で不確実なサッカーに変わってしまったことが、今年の大宮に「勝利への期待」を持てなくなった最大の理由である。 観客動員を増やすためにもっとも重要な「勝利への期待」を持てなくなった大宮。 ただ「埼スタ」という箱だけを大きくしても決して人は集まらないだろうし、もし多くの観客がスタジアムに足を運んでも彼らを魅了するサッカーを今の大宮には見せられないと考えていた。 実際、4月に行われたホーム新潟戦は、天候のせいもあったが埼スタ開催にあって2万人しか集めることができなかった。。 ある意味当然の結果と言える。 それでも5月24日の浦和戦には37,027人の動員があった。 正直、40,000人近い動員があって驚いた。 対戦相手が浦和だったことを差し引いても、本当に多くの大宮サポーターが集まった。 まだたくさんの大宮サポーターが大宮アルディージャに大きな期待を寄せていることを知った。 大宮の選手・監督・フロントは、この日スタジアムに多くのサポーターが訪れたことを真摯に受け止めるべきである。 そして彼らの大宮への期待に応えなければならない。 確かに浦和戦の大宮の選手からは闘志が漲っていた。 現在リーグ2位の浦和に対して果敢に挑んだと思う。 しかし、ただ闘志溢れる白熱した試合を観戦したいのであれば、高校サッカーでもいいのである。 もっと言えば、サッカーでなくとも、野球やボクシングでも白熱した試合を観ることができる。 しかし私がなぜJリーグを観戦するかと言えば、プロフェッショナルなサッカーの試合を観たいからだ。 闘志溢れる試合は当然ながら、高い技術とスピード、そして優れた戦術のぶつかり合いをみたいのである。 相手守備陣をロジカルに崩す大宮の試合が見たいのである。 今後も、例え選手らが闘志剥き出しにプレーをしようとも、これまでと同じようなサッカーをしていたのでは、フロントが色々な動員施策を施しても、年間300,000万人を動員することは絶対に不可能である。 戦略的かつ論理的に相手ディフェンスラインを崩すサッカーを見せてほしい。 リーグ戦は一旦中断するが、ヤマザキナビスコ戦で大宮がどのようなサッカーをするか注目したい。
大宮アルディージャ
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posted by toddocom |23:35 |
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13節 浦和戦までの試合の振り返って~今の大宮のサッカーでは年間動員300000人は相当難しい~
コメント投稿者ID :
昨日の広島戦。。。
切り替えの速さを追求し過ぎた代償は大きかったようですね。
大宮が勝てそうに無いのは、対戦チームのほとんどが攻撃に脅威を感じないとコメントしていることからも言えると思います。
夏場をどう戦うのか?戦力を活かしきる戦術に期待したいです。
posted by kisaken | 2009-05-31 18:30
13節 浦和戦までの試合の振り返って~今の大宮のサッカーでは年間動員300000人は相当難しい~
コメント投稿者ID :
kisakenさん
コメントありがとうございます。
広島戦での大敗。
慶行の柏への移籍。
大宮、大宮サポにとってショックな数日でした。
夏場どのようなサッカーをするのか想像もできません。
今のサッカーは難しいと思っています。
posted by toddocom@管理人 | 2009-06-01 23:59
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