2010年07月15日

チャン大宮はなんだったのか?-1年ぶりのブログ-

1年ぶりのブログ。

この1年間、大宮アルディージャの試合は見続けてきた。

チャン監督が標榜したサッカーと、今日川崎戦でみせた鈴木監督のサッカー・・・
出場する選手は同じであるが、まっったく別のチームであった。

チャン監督のサッカーとは大宮にっとてなんだったのだろうか。

みなさんはこのチャン監督が指揮をとった約1年半をどう評価しますか?

posted by toddocom |00:16 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年07月08日

もうJリーグの審判団は信用できない~読売新聞朝刊の日本サッカー協会・松崎康弘審判委員長のコラムを読んで~

徐々に生活のなかからJリーグが遠ざかって行く…
数か月前までは、エルゴラッソが届くのがあれ程待ち遠しかったのに、今では未読のエルゴラッソがどんどん積まれていく。
火曜日に発行されるサッカーダイジェストも買うことが習慣となっているだけで、購入はするが以前ほど熟読しなくなった。

そんな生活のなか、
今朝、久々にサッカーのことで心が揺さぶられるコラムを目にした。
それは読売新聞の朝刊で掲載された日本サッカー協会・松崎康弘審判委員長のコラムだ。

「許せない姑息な行為」と題し、6月20日に行われたJリーグ14節、大宮-京都戦の京都イジョンス選手が退場になったプレーを振り返り、イジョンス選手が突いた大宮石原選手の行為をシミュレーションとして厳しく非難した内容だった。

Jリーグの試合をジャッジする審判団のトップである松崎氏の、このコラムに絶句した。

このコラムは、石原選手の行為をシミュレーションとして非難しただけでは留まらない。
日本サッカー協会の審判委員長がメディアを利用し、明らかに不当な方法で選手を罰したのだ。

例え、石原選手の行為がシミュレーションだったとしても、審判委員長が軽々しくメディアでその行為を非難するべきではない。
 
審判委員長として非難すべきは、本人もコラム内で言及し、国際サッカー評議会の年次総会で決議された通り、シミュレーションに対しては「試合中に厳しく罰し、根絶すること」をしなかった当該試合の審判団に対してだろう。

また、本当に悪質な反則(シミュレーション)が行われ見過ごされたなら、日本サッカー協会、もしくはJリーグのしかるべき委員会組織によって協議を行い、チームを通じて悪質な反則(シミュレーション)を犯した選手に罰則を与えるべきで、決して新聞紙上で名指しで、一プレーヤーの行為を非難することではない。

百歩譲って石原選手の行為がシミュレーションだったとしても、もし当該試合の審判が正しくジャッジをして石原選手の行為に「警告」を提示していたなら、松崎審判委員長は、石原選手の行為を「許せない姑息な行為」と題してまで新聞紙上で非難しただろうか。
恐らくコラムのテーマにはしていなかっただろう。
そういう意味でももし石原選手の行為が本当にシミュレーションであれば、その試合の審判団のミスジャッジの罪は更に大きいい。

シミュレーションは、警告に値する行為である。しかしその行為は試合中に罰せられる行為である。


以前から読売新聞での松崎審判部長やサッカーダイジェストでの上川徹トップレフリーインストラクターの審判擁護のコラムには思うところがあったが、今回の審判養護を通りこし選手批判をするコラムを読み、心底、日本サッカー協会・Jリーグの審判団を信用できなくなった。

16節でもいたる試合で、審判はミスジャッジを連発したようだが、審判のレベルの低さが日本サッカー界に与える負の影響はあまりに大きいのではないだろうか。

posted by toddocom |00:26 | Jリーグ | コメント(24) | トラックバック(0)
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2009年06月28日

15節 ジェフ-大宮戦 チャンサッカーが変わった!?シーズン前に思い描いていたサッカーに近づきつつある

定期的に大宮の観戦レビューを書かなくなってから大宮アルディージャとの距離が遠くなるなか、14節京都戦、15節ジェフ戦をテレビ観戦した。
週末は、少年団の指導者として校庭を子どもたちと一緒に走りまわっており、なかなかスタジアムに足を運べなくなりつつある。それでも昨シーズンは、2、3度少年団の練習を休みNACK5スタジアムに行っていたが、今年はどうもそういう気になれなくなっていた。

14節の京都戦、15節のジェフ戦の勝利によって、以前のような大宮への熱が蘇った訳ではないが、この2連勝はチームにとってとても意味ある勝利となっただろう。
特に15節ジェフ戦は、勝利という結果もさることながら、試合内容についても今シーズン最高の出来とも言える試合内容に、選手、フロント、サポーターとクラブ全体でよい雰囲気をもたらしたのではないだろうか。

樋口サッカー+α(チャンサッカー)の理想的なサッカー

このジェフ戦の大宮のサッカーは、今シーズンが始まる前にイメージしていた大宮のサッカーに近いものだった。
ベースにあるのは、樋口前大宮監督が標榜していたサッカーである。
相手がボールを保有している時には、ゴールを守るのではなく、ボールを奪う守備からショートカウンターをくり出すサッカー、大宮がボールを保有時にはポゼッションをしながら相手最終ラインに中盤の選手が飛び込むサッカーである。
昨日のジェフ戦の大宮のサッカーは正に昨シーズン樋口元監督が目指していたサッカーであった。
少なくとも開幕からチャン監督がやってきたサッカーとは大きく異なっていた。
リーグの中断前から大宮のサッカーには、修正が加えられていた。
サポーターの中には、この大宮サッカーの修正を「チャン監督の戦術への揺らぎ」と評する人もいたが、ヤマザキナビスコ杯での大敗を通して、リーグ戦再開までに修正してきたと考えてよいだろう。
修正した方向は間違っていないと思う。ただこれからどのようにサッカーを完成させるかはチャン監督の手腕にかかっている。
次の横浜FM戦は、チャン監督の新しいサッカーの今後を占う試合になるだろう。
もし、横浜FM戦でもジェフ戦と同じようなサッカーをし、勝利をすることができたのなら、「一桁順位で終える」という私がチームに勝ってに課した目標どころか、チャン監督が自ら課したACL出場権獲得も、あながち夢の話ではなくなるように思う。
次の試合は、勝敗もさることながら、試合内容をじっくり観たいと思う。

posted by toddocom |23:32 | 大宮アルディージャ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年06月13日

大宮アルディージャ説明会開催-何のための説明会なのか-開催目的が見えない会合程、無意味な会合はない

私は、6月7日にNACK5スタジアムに行かなかったし、録画した試合を未だ観れずにいる。
だから横浜FM戦で、大宮がどんな試合をして敗れ、また居残ったサポーターが何を要求したのか、また渡邉社長を始めとした大宮フロントが何を語ったのか詳しく知らない。
ただ渡邊社長は、その場で結城テクニカルディレクターとチャン監督の続投と明言したらしい。

数日後、大宮の公式ホームページで説明会の開催を発表した。

ファン・サポーターの皆様への説明会開催および事前質問受付のお知らせ

結城TDとチャン監督の続投を明言しておいて、大宮のフロント陣は、どんな質問に答えようとしているのだろうか。
また、結城TDとチャン監督の続投が決まっているのに、サポーターはどんな質問を渡邉社長と結城TDにしようとしているのか

そもそもこの説明会の「目的」はなんなのだろうか?
この問に答えられる大宮サポーターの方はぜひ答えていただきたい。

目的の見えない会合程、無意味なものはない。
もし17日の説明会を有意義にしたいならば、目的を明確にするべきである。

大宮サポーターの不満の原因は明らかである。
それは、大宮が面白味のないサッカーをしていること、また試合に勝利できないことである。

今の大宮のチーム状態を飲食店に例えるなら、ズバリ料理が「まずい」のである。
料理がまずい理由としては、食材(選手)が悪いか料理人(監督)の腕が悪いかどちらが考えられる(若しくは両方)。
それ以外に理由があったらぜひ教えてほしい。

渡邉社長は、説明会を前にして「結城TDおよびチャン監督の続投を明言」したということは、サポーターの「サッカーがつまらない」「勝てる試合が観たい」という本質的な不満に耳を傾ける前から、劇的にサッカーの内容が改善される可能性があった監督交代という選択肢を放棄したことになる。
本質的な問題に対して真摯に取り組むことができない、監督交代という有効な選択肢を放棄した今の大宮フロントに聞くことはない。
 本当にサポーターの不満解消に真剣に取り組むのであれば、監督交代というカードは残しておくべきだったと思う。

結局、美味しい料理(サッカー)を提供するという店(チーム)の本質は、店側(チーム)の努力でしか改善されない。
味以外のサービスの部分や、ホスピタリティー向上に目指すために客(サポーター)の声に耳を傾けることは有効なのかもしれないが、本質的な部分-料理の味(サッカー)-で改めて客(サポーター)を集めて「まずい」と不満を言わせ意見を聞いても料理(サッカー)の味は絶対に変わらない。
また、店(チーム)の料理(サッカー)がまずいことを、客(サポーター)を集めて、まずい理由を説明する会合に何の意味があるのか。
それとも、客(サポーター)に、どうずれば料理(サッカー)が上手くなるのか意見を聞こうというのか。

一方、客(サポーター)も、店の料理がまずいことに不満を文句を言ってもその料理の味は変わらないことを理解すべきである。
まして今回は説明会を開催する前から料理長(監督)の交代はないのである、劇的な味の改善は見込めないだろう。
 客は料理がまずければ、店に行かないという選択肢も持たなければ、店に本当の危機感は生まれない。
 確かに、中長期的にチームとサポーターが説明し、意見を交わす場があってもよいと思う。
しかし、今回のサポーターの不満の本質を解決する手段として説明会開催は適当だとは思わない。更なる混乱を招くのではないだろうか。

大宮フロントが今すべきは、説明会の開催より、チーム強化をすることだ。
今更、チームがフロント説明することでもないし、サポーターがわざわざ説明会を開催し説明を受ける必要もない。

大宮フロントは、説明会を開催し、サポーターから質問を受けるまでもなく、チームをどのように強化するのかすべてのサポーターに説明するべきである。
それをせずに100人規模の説明会することは、今回の説明会がサポーターの不満のガス抜きと指摘されてもしかたがない。


そろそろ浦和戦観戦のために準備をしようと思う。
ファンサポーターへの説明会開催の前に、ピッチで「面白いサッカー」を見せてほしい。
何より私たちサポーターが求めているのは面白いサッカーと勝利なのだから。

posted by toddocom |08:20 | 大宮アルディージャ | コメント(22) | トラックバック(0)
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2009年06月04日

小林慶行 柏への期限付移籍~日本家屋を作ってきた職人に、急に洋館をつくれといっても無理な話だ~

大宮のキャプテン小林慶行選手が柏へ期限付移籍をすることになった。

小林 慶行選手、柏レイソルへ期限付き移籍のお知らせ

数日前からまことしやかに囁かれていた噂が現実になった。
ただ、この移籍話を聞いた時、憤りの感情が全く起きなかった。

慶行選手は、大宮にとって貴重な戦力であり、何よりチームをまとめるキャプテンなのである。大宮にとって移籍してよいという選手では断じてない。
本来であれば、慶行選手を放出したチームの方針に対して憤りを覚えるところである。
しかし、私はこの移籍話を聞いた時、むしろほっとした。
なぜなら、小林慶行選手が不憫でならなかったからだ。

確かにこの移籍の発端は、サッカースタイルが合わなかったことによるチャン監督との確執なのは確かだが、移籍自体は決してチャン監督に粛清されたのではなく、活躍の場を求めた慶行選手に対して、チームが慶行選手に配慮してすすめた移籍だと感じたからだ。

慶行選手も今年で32歳、10代や20代そこそこの選手たちとは、同じ1シーズンでも、その重みは全く異なる。
慶行選手にとっては、限られた選手生活の貴重な1シーズンなのである。
監督と、志向するサッカースタイル不一致というカタチで、その貴重なシーズンでの出場機会を失ってしまった。
チャン監督のサッカーの良し悪しは別として、監督を選べない選手としては、自分がやってきたサッカーと全く異なるサッカーを標榜する監督の下でサッカーをやるのは不運以外の何物でもない。
慶行選手もこれまでチャン監督の目指すサッカーに従おうと努力をしたに違いない。
しかしあまりにチャン監督のサッカーと慶行選手がイメージするサッカーにギャップがあった。
極端な言い方をすれば、慶行選手からすれば、チャン監督のサッカーは「サッカーであってサッカーでない」のだ。
大宮FC-桐蔭高校-(駒沢大学)-東京V、そして大宮とサッカーのキャリアを積む中で、チャン監督が志向するようなサッカーをする慶行選手を私は知らない。
※駒沢大学での慶行選手のプレーは見たことがありません。
「職人」小林慶行選手にとって、チャン監督のサッカーは彼のサッカーの美学に反しているのであろう。

なぜこのような不幸が起こったのか。
それは大宮というチームにビジョンがないからだ。
この2シーズン、大宮の応援をしてきたが、どんなサッカーを志向するチームを作っていくのか全くみえない。
単年でみれば、昨シーズンと今シーズン、それぞれ目指すサッカーは明確である。
しかし、クラブの根底にあるべき「大宮のサッカー」を構築するに至っていない。

そのクラブの根底にあるべき「大宮のサッカー」があって初めて、監督の人選、チームの編成に根拠が生まれるのである。

以前、私はチームづくりを、家づくりにたとえたことがある。
例えるなら、監督は棟梁、GM(TD)が設計士。
今の大宮は、設計図のないなか、大工(選手)たちのもとに、これまで大工たちとは全く違う様式の家を建築してきた棟梁(監督)が突然現れ指示をだし、現場を混乱させているような状況である。
これではどんなに素晴らしい棟梁(監督)であっても素晴らしい家(チーム)をつくることはできない。
 このような状況に陥った一番の問題は、建築家や設計士(TD:テクニカルディレクター)どんな家を作るのかイメージし具体的な設計の部分まで落としこめていないことである。

今年は「J1残留」をノルマにし、どんな家(チーム)を作るのかじっくり再設計するシーズンにすべきではないか。
ただ今の状況を考えれば、その作業の責任者が、結城テクニカルマネージャーでいいとは、到底思えない。

監督が棟梁なら、GMは設計士、大宮にとって大切なのは、どうやってチームをつくるかではなく、どのようなチームをつくるかだ

私と同い年の小林慶行選手には、今シーズンの残りの試合は柏でぜひとも活躍してほしい。
そして職人小林慶行を使いこなせなかったチャン監督を見返してやれ!

posted by toddocom |00:34 | 大宮アルディージャ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年05月29日

13節 浦和戦までの試合の振り返って~今の大宮のサッカーでは年間動員300000人は相当難しい~

埼玉スタジアム2002(以下埼スタ)で行われた大宮ホームの浦和戦。
この日、埼スタには37027人の観衆が集まった。
言うまでもなく大宮にとっては今シーズン最高の観客数であった。
2007年に宣言したアルディージャの誓い。
「2009シーズンまでに年間観客動員数300000人を達成する」というチームの誓い。
最終シーズンである今年、浦和戦を含む3試合の埼スタ開催を強行した。
年間300,000人を達成するためには埼スタでの開催はやむを得ないと理解している。
しかし、埼スタをホームスタジアムとする浦和戦を埼スタで開催するのはシーズン前にはどうしても納得できなかった。

「今日の埼玉スタジアム2002は、浦和のホームスタジアムではない 大宮アルディージャのホームスタジアムだ」と言える日は来るのか

しかし、シーズンが始まるとその考えも少し変る出来事があった。
シーズンが始まると、ジーズンチケットホルダーに対して4月25日新潟戦の招待チケット(最大一チケットホルダーに対して4枚の招待券)付与の案内が届いた。

大宮のフロントは何が何でも年間動員300,000人を達成しようとしている…

その時、大宮のフロントに、目先の収益のためではなく本気でアルディージャの誓いを、サポーターとの約束を守る「覚悟」を感じた。
いくら高邁なスローガンを掲げても実現しなければ意味がない。
アルディージャの誓いを一つひとつ確実にクリアしていくことによって、この「アルディージャの誓い」自体の重みも増してくる。
アルディージャの誓いが一つひとつ達成されていくことによって、チームとサポーターとの間に信頼が生まれ、最終的には2011年のJ1リーグ優勝への気運が高まってくる。
節々に見せる大宮フロントの「覚悟」を感じながら、浦和戦の埼スタ開催もやむなしと自分のなかでこの問題を消化した。

しかし、リーグ戦を重ねるにつれて、大宮に対して不信感が沸いてきた。
なぜならチームが本気で観客動員を増やそうとしているのか信じられなくなったからだ。
以前、本ブログで観客増加の要因として、「勝利への期待」、「選手の人気」「メディアでの露出」を挙げたことがある。

夢的大宮プロジェクト 観客動員30万への提言(上)~なぜ大宮のホームでの観客動員が減少しているのか~

今年の大宮には、その観客増加要因のなかでも最も大切な「勝利への期待」を欠く試合が続いたからだ。
いくらフロントが無料チケットを撒き奇をてらったイベントをしても、ノベルティーグッズをバラ撒きスタジアムをオレンジ色に染めようとも、チームに勝利への期待がもてなかったら動員は絶対に増えない。

サッかーに勝利するためには、局面でリスクを負ったプレーや戦術が必要だ。そういった局面のリスクを負ったプレーもまた「勝利への期待」を高める。
しかし、今シーズンの大宮の戦い方は、全体的にリスクを負いすぎている感がある。
プレーは全体的にルーズボールが多く、5分と5分の状況でセカンドボールを取り合う場面が多く、結果的に確実にボールをつなぐ相手にポゼッションを許し、振り回されるゲームが続いている。
ボールを落ち着いてキープできないためFWですら攻撃より守備をしている時間が長く、後半には疲労で攻撃どころではない。
このようなサッカーに勝利への期待が持てるはずがない。

サッカーほど創造的なスポーツはないと以前から思っていたが、最近ではサッカーほどロジカルなスポーツはないとも考えるようになった。
確かに前述したとおり、攻撃の最終局面ではリスクを負わなければ得点は生まれない。
しかし、それまでは、得点をするまでの道程を、GKを含めた11人のプレーヤーで連係して確実に組み立てていくのがサッカーの醍醐味である。
ポゼッションサッカーにせよ、カウンターサッカーにせよ目的は一つ、いかに相手守備陣を崩ずし、いかに得点するかということである。
どのような崩し方にしろ、そこには必ずロジカルな戦略を必要とする。
浦和が志向するようなポゼッションサッカーであれば、狭いスペースに人数かけ数的優位を作り、クサビと横パスを多用しながら相手ディフェンスのバランスを崩し、攻め込むスペースを作っていく。
対して大宮のようなカウンター・ショートカウンターサッカーであれば、ボールを奪取し相手守備陣のバランスが整う前に素早く攻め込む。
そしてこの「ロジカルなサッカー」にこそサッカーの本当の面白さがあるのだと思う。
どのようなスタイルであれ、目指すサッカー像を明確にチームで共有し、そのサッカーを実現するために戦略的かつ論理的に連動する。
決して今の大宮のように、攻撃への速さと引きかえに、不確実で非論理的なサッカー、無責任でリスキーなサッカーをすることではない。

重ねるが、得点を取る際にリスクをおかさなければならない場面に出くわすことは言うまでもない。
しかし、それが無責任で無謀なものであってはならない。
いくら守備から攻撃へのスピードを高めても、プレー一つひとつの正確さ・丁寧さがなければ、攻撃へのスピードを最大限に活かすことはできない。

守備から攻撃への切り替えの速さを追求するあまり、無謀で不確実なサッカーに変わってしまったことが、今年の大宮に「勝利への期待」を持てなくなった最大の理由である。

観客動員を増やすためにもっとも重要な「勝利への期待」を持てなくなった大宮。
ただ「埼スタ」という箱だけを大きくしても決して人は集まらないだろうし、もし多くの観客がスタジアムに足を運んでも彼らを魅了するサッカーを今の大宮には見せられないと考えていた。
実際、4月に行われたホーム新潟戦は、天候のせいもあったが埼スタ開催にあって2万人しか集めることができなかった。。
ある意味当然の結果と言える。

それでも5月24日の浦和戦には37,027人の動員があった。
正直、40,000人近い動員があって驚いた。
対戦相手が浦和だったことを差し引いても、本当に多くの大宮サポーターが集まった。
まだたくさんの大宮サポーターが大宮アルディージャに大きな期待を寄せていることを知った。
大宮の選手・監督・フロントは、この日スタジアムに多くのサポーターが訪れたことを真摯に受け止めるべきである。
そして彼らの大宮への期待に応えなければならない。

確かに浦和戦の大宮の選手からは闘志が漲っていた。
現在リーグ2位の浦和に対して果敢に挑んだと思う。
しかし、ただ闘志溢れる白熱した試合を観戦したいのであれば、高校サッカーでもいいのである。
もっと言えば、サッカーでなくとも、野球やボクシングでも白熱した試合を観ることができる。
しかし私がなぜJリーグを観戦するかと言えば、プロフェッショナルなサッカーの試合を観たいからだ。
闘志溢れる試合は当然ながら、高い技術とスピード、そして優れた戦術のぶつかり合いをみたいのである。
相手守備陣をロジカルに崩す大宮の試合が見たいのである。

今後も、例え選手らが闘志剥き出しにプレーをしようとも、これまでと同じようなサッカーをしていたのでは、フロントが色々な動員施策を施しても、年間300,000万人を動員することは絶対に不可能である。
戦略的かつ論理的に相手ディフェンスラインを崩すサッカーを見せてほしい。

リーグ戦は一旦中断するが、ヤマザキナビスコ戦で大宮がどのようなサッカーをするか注目したい。


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posted by toddocom |23:35 | 大宮アルディージャ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年05月18日

12節 名古屋-大宮 石原・藤田が不憫でならない、私ももう限界、無理してブログに書くのは止めようと思う。

この試合、石原直樹選手と藤田祥史選手は他のどの選手より走っていた。
恐らくJリーグのどのチームのFWより献身的に動いている。
しかしその献身的な動きは全く報われない。

現在、得点ランクトップのG大阪レアンドロ選手や、名古屋ダビィ選手がストライカーとして優れていることは疑う余地はないが、彼だけの力だけで得点している訳では決してない。
各チームには戦術があり、前線のFWに決定的なパスを配給すことでFWの得点可能性を高めている。
得点を量産するFWの裏には、よき戦術があり、よきパサーがいるものである。
 しかし、今の大宮には、素晴らしいFWの選手がいても、よい戦術もなければ、よいパサーもいない。
名古屋戦を録画観戦していて、本当に石原選手と藤田選手が不憫でならなくなった。

彼らが受けるほとんどのパスはディフェンスの選手のロングフィード。
中盤の選手からFW2人へのパスがほとんどない。
中には、藤田選手への決定的なパスはあったが、あまりに少なすぎた。
今のままでは、石原選手、藤田選手がゴール量産する可能性は少ない。

湘南・鳥栖と2つのクラブからエースストライカーを獲得した大宮ではあるが、彼らを上手く活かしきれているとは言い難い。
彼らの献身的な動きを見ていると悔しく、悔しくてたまらない。

大宮観戦記定期更新終了

シーズン中、チームがどのようなサッカーをするのかは監督が決めることだ。
チャン監督が明確にやるサッカーを示している今、選手らは一丸となって監督が求めるサッカーを実践しなければならない。
だからチャン監督が、「7秒以内にフィニッシュ」・「走るサッカー」をキーワードに、サッカーを追求することに文句はないし、それに従えない選手はピッチに立つことはできず、監督の期待に応える選手だけが試合に出場することに何の疑問もない。

問題なのは、今シーズンチャン監督が標榜するサッカーと私が好むサッカーのスタイルが全く合わないことだ。
開幕戦から負けていなかった時からチャン監督のサッカーには不満があったが、負けが混むようになってからはその不満は日に日に増幅し、ブログを更新しようとする時、出てくるのはチャンサッカーに対する不満ばかり、いつしかブログを更新することが苦痛になっていた。
不満や文句ばかり書くのは、読む側もそうだが、書く方も決して健全とは言えない。
そこで昨シーズン途中より欠かさず書いてきた大宮アルディージャの観戦レビューを毎試合書くのは今回で止めようと思う。

私は大宮アルディージャのサポーターである前に、一サッカーファンである。
自分の好みではないサッカーについて語る続けることは本意ではない。
私はこれからも大宮アルディージャのサポーターであり、スタジアムやテレビで大宮アルディージャの試合を見続けるだろう。
ただ、今後は語りたくない試合について義務的に語るのを止めようと思う。

今後も大宮アルディージャ中心に観戦記を書いて行こうと思っているが、大宮だけでなく色々なチームの素晴らしい試合を観てブログを書いていきたいと思う。


P.S.チャン監督
石原選手と藤田選手は素晴らしい選手です。
彼らを活かすことができれば必ず強いチームが出来るはずです。
これからも大宮を応援していますので、ぜひ彼らが生きる道を用意してあげて下さい。
どうぞよろしくお願いします。
                            toddocom

posted by toddocom |01:36 | 大宮アルディージャ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年05月14日

11節 磐田-大宮戦 指摘すべきはイグノと磐田の素晴らしさ、大宮は最後までチャンサッカーを貫いてほしい

先日の11節磐田-大宮戦、大宮は1-3で惨敗した。
4連敗中からの課題であった開始直後・終了間際の失点。
山形戦に続いて大宮は、とられてはいけない2つの時間帯両方で失点した。

今まで大宮が勝利をすれば大宮のサッカーを誉め、敗れれば問題点を指摘する。
今年の成績は、11節終了時点で3勝5敗3分
私は既に何度大宮のサッカーについてネガティブなコメントをしただろうか。
今シーズンはドローだった試合もどうしてもネガティブになりがちだ。

1節 大宮-清水戦でチャン監督のサッカーに一抹の不安を覚え、

2009開幕戦(1節) 大宮-清水戦 2008年樋口大宮サッカーをベースにしたチームづくりが出来たのか?チャン大宮サッカーは伝わってきた。ただ、やっているサッカーの先にACL出場権獲得は見えるのか

3節神戸戦では無駄とも思える走りを続ける選手らのマンネリを懸念し

3節 大宮-神戸戦 FW藤田へのクサビによって攻撃でのタメができつつある。だが忍びよるハードワークのマンネリ化 大宮サッカーをシーズン通して続けられるのか

4節 柏-大宮戦では、アタッキングサードでのアイディアとプレーの精度の欠如について、5節 大宮-G大阪戦ではプレスが掛らなくなりラインを下げてしまうディフェンス陣を心配した。

4節 柏-大宮戦 イングランドプレミアリーグを観るようなスピード溢れる好ゲーム 。後はアタッキングサードでのアイディアと丁寧さがあれば…

5節 大宮-G大阪 狙い通りの前半戦、攻め込まれた後半戦-大宮にとって可能性と課題が見えた素晴らしい試合だった-

振り返ってみると連敗をする前から課題は山積していた。
開幕から11試合、前半5節までの試合と後半11節までの6試合の出来に大きな差はないように思う。
ただどうしても結果がでている時には、よい部分に目が行きがちで課題が見えづらくなる。
試合を重ねれば相手チームに、大宮のよい部分は消され、悪い部分は突かれる。
序盤は、調子を崩していた他チームも試合をしていく内に地力を発揮してくる。
そんな状況のなかで大宮が、現在の成績に留まっていることはそれ程不自然なことではない。ただ戦力を考えれば、今以上の成績を残すことは十分に可能なはずである。
負けが混んだ今、最も恐れるべきは、チームがバラバラになってしまうことだ。
4連敗はあったが、前節10節大分戦の勝利で、今シーズンはチャン監督のサッカーを貫こうとチームがまとまったはずだ。
磐田には敗れたが、前節の決意がブレることなくチャン監督のサッカーを貫いてほしい。

 今シーズン大宮は、昨年までのサッカーを捨て、チャン監督の下、新しいサッカーにチャレンジしている。
昨シーズンまで積み重ねた大宮のサッカーから、全く新しいサッカーに変更した結城GMの方針転換は、個人的には賛同し兼ねるが、動き始めた今となっては、シーズン中再度方針を変更するのは難しい。
新しいサッカースタイルに舵を取ったチームがすぐに結果を出せるほど甘くない。
 大宮と同じく監督の交代によってスタイルの変更を試みた柏や神戸は、序盤戦に苦戦した。柏については昨シーズンまでのカウンターサッカーに戻った感がある。
神戸についても選手を変え、システムを変えながら新しい神戸のカタチを模索している最中だ。
浦和のフィンケ監督のように就任1年目から、あれだけ劇的にスタイルを変えることができたのは稀である。
ただその理由として今のサッカーのトレンドから言えば、ポゼッションサッカーへの変更は、それ以外のスタイル変更と比べてシフトしやすいのかもしれない。
確実にパスを繋ぎながら相手ゴールにボールを運ぶポゼッションサッカーは合理的で選手もコミットしやすい。
また浦和について言えば、監督や選手が優れているというだけでなく、日本代表やユースチーム(浦和ユース)でポゼッションサッカーを経験している選手が多いことがスムーズにサッカーのスタイルを変更できた理由の一つだろう。
そう考えていると大宮のサッカースタイルの変更は、考えている以上に難しい。
ただ選手には、諦めず最後までチャン監督のサッカーを信じてほしい。
まだシーズン1/3が終わっただけ、修正をしながらチームのスタイルを完成させてほしい。

課題は明確、その課題を的確に突いた磐田を褒めるべき

大宮の守備における課題は明確である。

・前線からのプレスがかからなかった時の対応
・ディフェンスラインが下がった時の対応

である。
課題を二つ挙げたが、この二つの課題は密接にリンクしており、ラインを上げて3ラインをコンパクトにしなければ、前線から効果的にプレッシングが出来ないし、相手のボールホルダーへ効果的なチェーシングがかからなければ、ディフェンスライン裏に良質のパスが送られるのを恐れて積極的にラインを上げることはできない。
2つの課題はどちらかが先に解決すべき問題ということでなく、同時に解消をしなければならない。しかし、大宮は、課題を解消することができず、磐田に守備の隙をつかれて得点を許した。
怪我から復帰し、この試合シーズン初先発の上田選手と山本選手のボランチを中心に両SBの駒野選手と犬塚選手がポゼッションに加わった。
前半に彼らに効果的にプレッシングをかけられなかったことで磐田のFW2人に何度も効果的なボールが入った。
前田選手とイグノ選手の動き、連係は素晴らしく、大宮のディフェンスラインの裏に飛び込んだり、ディフェンスラインの前でクサビを受けた。
結局、大宮守備陣は磐田のボールの出し手・受け手とも捕まえることができず前半何度も押し込まれた。特にFWへのクサビのパスは効果的で、バイタルエリアでタメを作られ、両SHのジウシーニョ選手・西選手の攻撃を許した。
後手にまわる大宮守備陣は結局、縦横と振り回される場面が散見した。
この試合の磐田の攻撃を目にし、改めてクサビの有用性を認識することとなった。
確かに大宮の守備陣の出来は決して良いものではなかった。
ただ指摘すべきは大宮守備陣の粗ではなく、磐田攻撃陣の巧さだと思う。
大宮サポーターの中には、開始3分の連係ミスがなければあのような試合展開にならなかっただろうと思われている方もいるだろう。
ただそれ以外で磐田攻撃陣に大宮守備陣が崩される場面が多かったのが現実である。
序盤の失点がなくても結果は変わらなかったと思う。
イグノ選手一人にスポットが当たりがちだが、磐田の攻撃陣は大宮が今シーズン対戦した11チームのうちで最も強くて連動したチームであったように思う。
イグノ選手がタメをつくれば、前田遼一選手、ジウシーニョ選手、西選手のフォローは早かった。
磐田のサッカーを見ているとおそらく、昨シーズンのような苦戦をすることはないのではないか。

最後に

重ねて言うが、大宮にとって最も恐れるべきことは、監督、選手がバラバラになってしまうことである。
選手は監督者であるチャン監督に愚直なまでに従わなければならない。
選手らは、監督を評価する立場にないのだ。
監督への評価については、結城GMがしかるべき時に下すことだろう。
ただ、結城GMが監督の解任と言う選択をしたと時には、監督の任命権者として自らも責任をとらなければならない。

個人的には、就任一年目で劇的に結果を残すとは考えておらず、どんな成績でも途中解任はすべきではないと考えている。来シーズンも監督を続行するか否かは、一桁順位でフィニッシュできるかどうかがラインになるだろう。
もし一桁順位が達成できなかったなら結城GMの責任も免れない。

posted by toddocom |07:33 | 大宮アルディージャ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年05月08日

11節 磐田-大宮(プレビュー) イグノに釣られて前田・ジウシーニョを見失うな

前節大分戦で4連敗を止めた大宮。
次節磐田戦は、今シーズン、チャン監督が標榜するサッカーに弾みが付くかどうか注目の試合になりそうだ。
磐田は、現役韓国代表イグノ選手が加入後、3勝1敗1分と開幕から5節までの不調が嘘のような好調ぶりだ。
1人の選手の加入によってこれほどチームの状況が変わるのもサッカーの醍醐味である。
今シーズンの磐田に関しては、前節新潟戦の1試合しか観ていないので、イグノ選手加入前の磐田の試合内容はよくわからない。
イグノ選手の加入によって試合内容が劇的に向上したのか、それとも元々、開幕当初からそれ程試合内容は悪くなく、勝つキッカケを掴めなかっただけだったのかわからない。
ただ前節新潟戦を観る限りは、イグノ選手は今の磐田の攻撃に欠かせない選手になったことは間違いない。
11位の大宮と14位の磐田、まだ低迷する2チームであるが、明日の試合は、前節の両チームの試合内容を考えると非常に面白い試合になりそうだ。
前節大宮-大分戦、新潟-磐田戦を踏まえて、磐田戦の攻守におけるポイントをいくつかあげてみたい。

【磐田戦攻略のポイント】
(攻撃面)
・藤田祥史のペナルティエリア内でのプレー頻度を増やす
(守備面)
・ボールホルダーに釣られて他の選手を見失うな


藤田祥史にはもっとペナルティエリア(PA)で戦ってほしい

前節大分戦の大宮の攻撃に関しては、ある程度チャン監督が目指すサッカーができたのではないだろうか。
ボールを奪ってから(もしくはセカンドボールを拾ってから)、素早く前線の藤田選手・石原選手にボールを渡すことができていた。
3点目のショートカウンターは、まだ大分の守備陣が陣形を整える前にパクウォンジェ選手から藤田祥史選手にボールが渡り、藤田選手が一人抜き、数的優位になったところで石原選手にラストパスを送った。
シュートを決めた石原選手のプレーも素晴らしかったが、それまでの一連の流れはチャン監督が意図するところだろう。
更に攻撃のバリエーションを増やし、成熟度を高める余地は大いにあるが、狙い通りの攻撃にカタチで得点を奪えたことは収穫だ。
 しかし、後半に入ると藤田選手のあるプレーがとても気になった。
それは大宮が守備から攻撃に移る際、藤田祥史選手が左サイドに流れながらボールを受けることが多くなったことだ。
守備から攻撃への切り替えのタイミングは狙い通りなのだろうが、藤田選手がボールを受ける位置がどうしてもPAから離れてしまうためそこから得点チャンスが生まれることはなかった。
 藤田祥史選手には、自分が最も仕事ができるPA内でプレーすることをより強く意識をしてほしい。
確かにFWの選手がサイドへ流れること自体が悪いプレーだとは思わない。
例えば、FWがサイドに流れた後のPAのスペースに他の選手が詰めたり、プレッシャーの少ないサイドに流れてボールキープをし、自らPA内に進入して一人でシュートに持ち込むやり方もある。
しかし、藤田祥史選手に求められているのは、PA内での「点」で合わせる決定的な仕事である。
藤田選手はそれこそイグノ選手やジウシーニョ選手のようにサイドに流れつつも自分でPA内に持ち込んでプレーを求めていないし、そんなことが出来るタイプの選手ではない。
また、サイドに流れてチャンスメイクをするだけなら藤田選手を起用する必要はない。
藤田選手には常にゴールを狙えるポジションにいてほしいのである。
 前節の変則的なポジションチェンジによって攻撃時には、左サイドにパクウォンジェ選手、右サイドには内田智也選手(土岐田選手)がおり、今後も良質なセンタリングが期待できる。
藤田選手には、パク選手や内田選手が攻め上がるためのタメをつくり、かつ彼らのセンタリングを決めることを優先してほしい。

磐田の守備陣は、おそらくラインを高くして3ラインをコンパクトにしてくるだろう。
藤田・石原選手のFW陣だけでなく、藤本・パク・内田選手MF陣も果敢にディフェンスラインの裏を狙ってほしい。
それでもラインが下がらなければ中盤の選手がどんどん2列目からディフェンスラインの裏を狙えばいいし、もしディフェンスラインが下がったら、両サイドから積極的にセンタリングを上げて磐田守備陣を左右に揺さぶってゴールを量産してほしい。
ラインが下がり、センタリングを上げられれば前節大分戦の1点目のように藤田選手の得点の可能性は大きく高まる。

イグノに釣られて前田・ジウシーニョを見失うな

前節新潟-磐田戦を見る限りでは、得点シーンもしくは得点チャンスのほとんどの場合、カウンターからFWの前田選手、イグノ選手、そしてSHのジウシーニョ選手、西選手の4人で勝負を決めてしまう。
ボランチの山本康裕選手やロドリゴ選手が攻撃参加することは少ない。
ボランチの二人は、攻撃開始時の正確なロングパサーの役割を担っている。
新潟戦では面白いようにロングフィードがイグノ選手に収まった。
出し手も受け手も非常に高度な技術を持っているからできるプレーだ。
イグノ選手やジウシーニョ選手の場合、タメを作れるだけでなく、自らドリブルでシュートまでもっていけるので、守備陣は尚更ボールホルダーにマークしがちなのだが、磐田の攻撃はそこが落とし穴になっている。
イグノ選手が加入してまだ間もないにも関わらず、ロングフィードが前線の選手に収まった時の他の選手の連動性が非常に高い。
例えば、前田選手がボールをキープすれば、必ず他の3人(イグノ・ジウシーニョ・西)選手が既にボールを受けるために動いている。
イグノ選手がサイドに流れてキープをすれば、他の選手は彼からのセンタリングを信じPA内にトップスピードで侵入してくる。
前節磐田戦の新潟ディフェンス陣は、2人目の選手の動きを捕まえ切れず得点を許した。
 確かに隙を与えれば、ボールホルダーの選手も果敢にゴールを狙ってくる。
しかし彼らに気を取られ過ぎると2人目、3人目の選手を見失い決定的な仕事をさせることになるだろう。
 対策としては、ディフェンスラインを上げて、ロングフィードの出し手であるロドリゴ選手や山本康裕選手に自由にフィードをさせないことが第一の対策である。
もしロングフィードをされFWの選手にキープされたとしても、ボールウォッチャーにならずにゴール前のマークを徹底することが求められる。
 例えば、大宮の左サイドに流れたイグノ選手をマークするために、波戸・マト選手が釣られてしまい、イグノ選手のセンタリングを前田選手やジウシーニョ選手に得点をされることがないように願いたい。

【対戦相手磐田の気になる選手】

前田遼一選手
今シーズンは怪我もなくコンスタントに得点を重ねている。
本人の代表へのモチベーションは別として、怪我がなければ日本代表のCFは前田選手だと思っている。
大宮は、彼の質の高いプレーと精度の高いシュートに注意をしなければならない。

ジウシーニョ選手
ジウシーニョ選手とマッチアップする土岐田選手が、ジウシーニョ選手に対応できるか非常に不安である。
左サイドから縦に抜かれれば決定的なセンタリングを、切り返されれば強烈なシュートを打たれてしまう。
ジウシーニョ選手を抑えることができれば大宮の勝機はぐんと高まるが、そう簡単にはいかないだろう。

posted by toddocom |20:08 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年05月07日

10節 大宮-大分戦 どう失点を防ぐか修正した大分とどう自らのサッカーを貫くかを修正した大宮の差と、CH内田智也の攻撃参加がすべてだった

ゴールデンウィーク最後の試合、6節以降、6節川崎戦(●3-1)、7節新潟戦(●0-1)、8節山形戦(●0-3)、9節F東京(●3-2)と4連敗で迎えたこの日、結果と同様、それ以上にチャン監督がどんなサッカーをするのか注目の集まる試合となった。
対戦相手は、優れた選手が在籍するも怪我人の続出でスタメンを固定するのにも苦労する大分。6連敗で最下位と大宮以上にチーム状態の悪い相手との試合となった。

今シーズンは、なるべく大宮の対戦相手の前節の試合をみて、プレビューを書くことを目標にしていたが、GWの誘惑に負け9節大分-G大阪戦をみることができなかった。
そんな時に限って大分-G大阪戦で何かあったからなのか、大分は、大宮とのこの試合、大分の代名詞とも言える3バックから4バックとシステムを変更して臨んだ。
(調べてみると8節柏戦でも一度4バックに挑戦し惜敗していた。)
失点数では、9節終了時点17失点でリーグワーストタイだった大宮と15失点でリーグの大分、前節(9節)では共に3失点を奪われた両チーム、この試合では両チームでは、守備の建て直し課題とされた。
大分は、3バックから4バックからに変更してディフェンスの修正を試みた。
エルゴラッソやJ’sGOALのレビューをみると、前節G大阪戦で中盤を支配され両サイドを突かれた大分にしてみれば、どのように失点を防ぐかまず対策をとることは十分理解できる。
昨シーズン、リーグ最少失点を誇った大分からすれば、その守備が崩れた時のチーム内の精神的なプレッシャーは計り知れないものなのだろう。
守って、相手陣地に空いたスペースを有効に使い仕掛けるカウンターサッカーにあって、守備陣が崩壊してしまっては攻撃もままならない。
 一方、大宮は前節F東京戦でそれまでのメンバーを大幅に入れ替え、立て直しを図ったが、メンバーを入れ替えた守備陣が崩壊しF東京に3失点をきした。
ただ、大宮の場合、9節時点でリーグ最多失点のディフェンス陣。
守備に大きな課題があったのは言うまでもないが、大宮はこの試合、守備をどう立て直すかではなく、自分たちのサッカーをどう貫くかをこの大分戦のテーマに置いた。

「大分シャムスカ監督は、守備陣の建て直しを考え、大宮チャン監督は、自分のサッカーを貫くことを考えた」

この監督采配の違いと、テーマの異なる2チームの「噛み合わせ」によって大宮は勝利をして、結果的に3点の大差がつく試合となった。
前節F東京戦でも大宮ディフェンス陣は明らかに問題があった。
守備陣は、DFとMFのスペースを有効に使われながら、土岐田選手、村山選手が果敢にオーバーラップをするも、そのスペースを何度もカボレ選手や石川選手に突かれた。
しかし、大宮のウィークポイントは、大分がSHに家長選手、金崎選手を配置したため、大宮の両SBの裏を狙うシーンはほとんど見られなかった。
もし大分が「3-4-2-1」のまま鈴木慎吾選手、高橋大輔選手に両サイドで攻撃の起点をつくられていたら大宮のディフェンス陣が大分のカウンターに耐えられたか疑わしいところだ。
ただ大分シャムスカ監督は、大宮の弱点を突くことではなく、大宮に弱点を突かれることを恐れた。
ここにこの試合の勝敗が分かれたように思う。
確かに4連敗の大宮と6連敗の大分、大分の方がこの試合へのプレッシャーがかかっていたのかもしれない。ただ大宮チャン監督にもこの試合に対して相当なプレッシャーがかかっていたのは事実で、シャムスカ監督と違い、チームでの実績がない分この試合で大宮が敗れることがあれば、チャン監督の更迭話がでてもおかしくない状況であった。
そのような状況下で、改めて「縦に速いサッカー」「走るサッカー」を貫いた。
よってこの試合の大宮の勝利は、チャン監督の揺るがない信念によってもたらされた「勝利」といっても過言ではない。
チャン監督のサッカーが今後、どれほどの成熟をみせ、J1でどれだけ通用するのかわからない。
ただ、選手たちにもう迷いはなく、チーム・監督・選手が、残りの試合をチャンサッカーで貫こうと決意する勝利になったに違いない。

開幕当初から、昨シーズンの樋口前監督が培った大宮のよい部分をベースにしながら、チャン監督にはチームづくりをしてほしかったが、その希望はシーズン終了まで閉まっておくことにする。
※ちなみに昨シーズンの大宮のよい部分(または目標としたサッカー)とは、「守るのではなく奪うサッカー」・「ポゼッションとショートカウンターを併用したバランスのとれた攻撃」

CH内田智也の攻撃参加が攻撃に厚みを生み出した

この日、移籍後初、J1初となる藤田祥史選手のゴールが生まれた。藤田選手は得点だけでなく前線からプレス、空いたスペースに走り込む動き、石原選手へのアシストと大活躍をした。
この試合、藤田選手が覚醒したと思った大宮サポーターも少なくなかったのではないか。
しかし、藤田選手のパフォーマンスはこの試合に限って上がった訳ではなく、開幕戦から一貫して高いパフォーマンスを保っていたように思う。
ただ藤田選手をチームとして上手く使いこなせていなかっただけだった。
この試合変わったのは、大宮の攻撃の方だった。
大宮の攻撃陣に変化をもたらした張本人は、今シーズン初めてCHを務めた内田智也選手だと考えている。
昨シーズンから大宮の中盤の課題は、CHの攻撃参加の少なさであった。
今シーズン開幕当初、金澤選手が守備に徹することによって、金澤選手のパートナー新井選手の攻撃参加がみられたが、小林慶行選手の復帰によってCHの攻撃参加停滞したように思えた。
小林選手も攻撃参加を怠った訳ではなく、5節G大阪戦、8節山形戦など積極的に攻撃参加をするシーンを目にした。しかし大宮の攻撃陣の課題を解消するまでには至らなかった。
そんな状況で内田智也選手のセンターハーフへのコンバートは大宮の攻撃陣に劇的な変化を与えた。
内田選手は元々ボランチの選手であったが、2年目となる大宮ではサイドハーフとして起用されていた。
大分戦で初めて内田選手のセンターハーフとしてのプレーをみたが、彼は守備的ミッドフィルダーではなく明らかにセンターハーフとして機能していた。
彼の攻撃面での貢献はとても大きい。
攻撃時は、自由に中盤をコントロールする藤本選手のスペースを埋めるため変則的に右SHの位置に入ることが大きかったが、彼の攻撃参加によって大宮の攻撃に厚みが生まれた。
それまでの大宮の攻撃は、2人のFWと藤本選手の個人技に頼ることが多かった。いくら優れた選手でも個人の力で得点を奪うことは難しい。
選手の個人技術に頼るサッカーは、大宮のサッカーをより単調なものに見せていた。
また、内田選手の攻撃参加によって、自ら攻め上がるだけでなく、攻撃時に中盤の選手同士でボールを回し、タメができるようになった。
それが結果的にボールを落ち着かせて他の選手の攻撃参加を促した。
また、左SHでのパクウォンジェ選手起用によって更に攻撃にかける人数は増えた。
大分戦をみる限り守備に安定感のある波戸選手との相性も良さそうだ。

攻撃面では、一定の評価ができる試合だったと思う。
ただそれも大宮が意図するエリアでボールを奪うことができたからだ。
今後どの試合でもコンスタントにボールを狙い通りに奪えると、これからの大宮に大いに期待できるが、狙い通りボールが奪える時とそうでないときのムラが激しいのも事実である。
常に3ラインをコンパクトに保ち組織的に守備ができるかが今後のポイントになるだろう。
ただ大分戦のメンバー、特に金澤・藤本・内田・パク各選手が中盤に揃えば、きっとその期待に応えてくれるだろう。
次節磐田戦が非常に楽しみになってきた。

【対戦相手大分について】
4バックの大分を初めてみた。
恐らく怪我人が続出したことで昨シーズンのサッカーから変えざるを得なかったのだろう。
システムを変更したとき、そのポジションの役割に固執してしまい連動性が損なわれることがある。大分はそんな状態に陥っている感があった。
個々の選手で言えば決して劣っている訳ではないのに、何か出だしが遅い印象をもった。
大宮の方がやろうとするサッカーのイメージが共有されているため、選手が自律的に動いていたように思う。
恐らくシャムスカ監督は、今後改めて選手らに「サッアービジション(イメージ)」を構築し共有させなければならないのかもしれない。
新しいサッカーをするにしろ、今までのサッカーを貫くにしろブレてしまったらチームは崩壊してしまう。
まさにシャムスカ監督の采配にかかっている。

確かに連敗を7敗まで続けた責任はシャムスカ監督にもあるのかもしれない。
ただ今の大分を立て直す最良の監督もシャムスカ監督だと思っている。
監督更迭の話も出ているようだが、個人的にはシャムスカ監督解任は早計な気がしてならない。

posted by toddocom |18:33 | 大宮アルディージャ | コメント(0) | トラックバック(0)
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