2010年02月06日

何を変えるかではなくて、何を変えないかということが大切【2009/2010V・プレミアリーグ男子選評・15-2】【生観戦】






生観戦その2。「東レ×FC東京」についての記事である。


試合本編に入る前に、FC東京の応援団についての疑問を示したい。

通常、V・プレミアの試合前にはそれぞれのチームの応援団がエール交換をしている。その時はエールを受ける側はエールを送る方の応援団を向き、頭を下げるのが常だ。
さて今日の試合前。東レの応援団がFC東京の方へ向かってエールを送っていたときのこと・・・FC東京応援団は、自軍の選手たちに向ってずーっとエールを送っていた。「♪アベアツシ、アベアツシ!♪」的な、いつものあれである。
これってどうなのさ・・・と思うわけで。

2つ目。
1Sと2Sの間のことであるが、セット間のパフォーマンスとしてFC東京のマスコットがコート内で踊っていたのだが、フラフラーっと東レの控えが練習している方向へ蛇行していたのだ。
あれってどうなのさ?
チアリーダーとかのダンスはもちろんコート内で完結しているわけだし。コート外で選手がアップしていたら、絶対にそっちには行かないでしょう・・・

ああいうサッカースタイルの応援がバレー界にあっても、悪くないということは前々から言ってきたことなんだけど、今日のこの2点は非常に気になった。
電子音なしであれだけ応援かませるんだから、そりゃ素晴らしいことだと私は思っているんだけどねぇ。電子音だけ馬鹿でかくなっていて、応援する人があまりいない(いても盛り上がっていない)というあの残念な現象は・・・観ていて悲しいしね。


【町田市立体育館】

東レ3-0FC東京(25-16 25-19 25-17)

【東レ】
米山 ボヨビッチ 篠田
富松   阿部   今田   L=田辺

【東京】
  伊東    前田 加賀
ブリングマン 山岡 鎌田  L=福田

A表 B表


今日は、だいぶ端折った昔話から始めようと思う。
大昔、エルメスは馬具を作る会社だったそうだ。富裕層をターゲットにし、皮革の加工や縫合を用いて事業をしていた。そこからエルメスは、皮革の加工や縫合という技術を転用して、馬具からバッグなどを富裕層と言うそれまでと同じターゲット相手に売る商売に展開して言ったという。


さて、話を現代に戻して・・・
FC東京の今日のスタメンは上述の通り。ところが第1セット、東レのサーブの雨嵐に遭い、山岡・前田・鎌田→阿部・山内・三上という3枚替えを実行していた。
その後も、調子のよかった阿部をわざわざ2枚替えで下げたり、伊東を活用しないままに代えたり・・・
今日で15試合目のプレミアリーグだが、FC東京を考えてみると、以前にも述べたとおり「大黒柱」がないように感じるのだ。この「大黒柱」はある日突然生まれるものじゃないし、これになれる選手もいればなれない選手もいると思う。でも、「核」っていうのは作っていくことも出来るし、またパーソンでなくてもチームの特色であってもいいと思うのだ。
FC東京の本来のスタイルっていうのは、サイドから速い攻撃を展開していくスタイルだと思う。それを「核」にして、そこへブリングマンの高い&速いクイックを織り交ぜ、更に要所でバックアタックを絡めていくのが、常套手段の気がしてならない。こう言うバレーをしていくには、セッターを山内、サイドを前田、三上で固定(サイドのあと1枠は阿部を軸に伊東、鎌田で回す)のがいいのではないだろうか。固定していく中で、「核」を強固なものにしていくことが、FC東京の残り13試合の課題ではないだろうか。
何を変えるのか・・・ではなく、何を変えないのか、ということが大事な気がしてならない。

それから、FC東京!せっかくのホームゲームの初戦なんだから、相手のサーブに押されてももっと立ち向かっていかないと・・・


対して東レ。
今日は非常にサーブが走っており、はっきり言って第1セットの中盤の阿部のサービスエースが決まったところで、この試合の勝負ありっていう感じだった。
序盤にMBの印象を植え付け、そこから今田、米山、ボヨビッチに囮のMBを飛ばして打たせる阿部のトスワークは流石。
ディフェンスも、サーブレシーブもブロックとディグの関係も良かったと思う。
やはり、リーグ後半に強い東レは今年も健在っぽいなぁ。




【およその試合展開】

1S

ブリングマンが2本止められ、6-2で東京1TO。8-3で1TTO。
東レのサーブの雨あられが続き、11-4で東京早くも2TO。
富松のクイックで16-7、2TTO。18-8のところで例の3枚替えを実行。その代わって入った東京の阿部がライトから上手く決めて20-12となって、東京が連続得点したところで東レが一呼吸置く1TO。最後は米山が決めて、「♪CAUSE I'M HAVING A GOOD TIME  HAVING A GOOD TIME♪」


2S

山内、三上、阿部でスタートのFC東京。
セット序盤は落ち着いた展開で、7-8で1TTO。2S最初のここの部分だけ、今日唯一の東京ペースの時間帯だったと思う。
あ、タイムアウトと言えばこの曲ね(隣の若い女性5人衆が「この曲何?チョ~カッコいいんだけどぉ~!」だって。東レ戦観に行くと、絶対そういう声聞こえるよね←東レ戦あるあるネタ)。
そうそう、このあたりのところで東京にとってはベストプレーが出ていた。ネットすれすれに放たれたサーブを伊東がキャッチ、それはAパス。セッター山内はブリングマンにAを上げるのかと思いきや、レフトに開きかけていた伊東が90度直角に内側に曲がってきて、ブリングマンのすぐ横でアタックを打ち決定。こういう、テクニックプレーはたまらんね。伊東の真骨頂でしょう。
話を、試合展開に戻して・・・
15-13で今田に代えて後衛3ローテ越谷IN。16-13で2TTO。1TTOから2TTOの間は、ラリーをよく東レが制しており、その分のリードと言えよう。
TO明けに伊東→鎌田。ボヨビッチのノータッチエースで20-16、東京1TO。このタイムアウトは、その前の段階の18-16が19-16となった時点で取ってよかったんじゃないかなぁ。伊奈コーチも坂本監督の方見て、「取ります?」ってアクションしてたし。
23-18でFC2TO。最後は三上がライトから放ったストレートがアウトになり、東レが「♪CAUSE I'M HAVING A GOOD TIME  HAVING A GOOD TIME♪」


3S

鎌田のままでスタートした東京。
8-6で1TTO。ここから東レが加速して行った。10-7として東京1TO。12-7で三上→野中。16-9で2TTO。
東京は連続スパイクミスで18-9とし、2TO。20-11で山岡、福田(雄)IN。東レが鈴木を投入するも2本連続ミスし、その分東京が差を詰めるものの、最後は今田がライトから決めて、「♪CAUSE I'M HAVING A GOOD TIME  HAVING A GOOD TIME♪」
全体的に、東京はMBの打数が多いもののそれが読まれていたり、アウトになったりと、点数につながっていないのが痛かったとは思うねぇ。

まぁしかし、今日はホントに東レペース。連続得点が多いもんだから、「狙いうち」が流れっぱなしと言う感じ。
ああそうそう、篠田の顔面ブロックは痛そうだった・・・


~フォトギャラリー~




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この日絶好調の今田。

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微妙に相手コートの方に椅子を向けるのが、秋山スタイル・・・らしい。

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3セット目の終盤、チャンスをもらって前衛で出たのに2本続けてミスした鈴木・・・残念。

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やはりねぇ、東京のキーマンはこの山内でしょう。

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阿部→富松囮→米山の流れ。





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2010年02月06日

清水邦広不調極まり・・・【2009/2010V・プレミアリーグ男子選評・15-1】【生観戦】







毎年恒例の町田生観戦(来季はあるのか、と非常に疑問だが)。
ホントは青ロケがホームゲームをするはずだったこの会場を、FC東京が“ホームゲーム”としている点について、私は会場を観た瞬間に「居抜き」という言葉を思い出したねぇ。

まぁ、FC東京についての色々は次の記事で書くこととして、この記事では「パナ×三好」の話。


【町田市立体育館】

パナソニック3-1大分三好(25-18 20-25 30-28 25-19)

【パナ】
タヴァレス 清水 白澤
  枩田 宇佐美 福澤   L=永野

【三好】
舩越 オンテレ 徳丸
中島  浜崎  長江    L=興梠

A表 B表


パナソニックが自滅で苦しんだものの、最後は力で三好をねじ伏せた。これでパナは5連勝。三好は、第3セットを取っていればおそらく勝っていただろう。


なんと言っても清水の不調が気になる。決定率こそ52%だが、被シャットが8~10本ぐらいはあったはず。ミスと被シャットを合わせて、効果率に計算しなおせば、0%に近い数字になるのでは?
とにかくブロックが見えてないんじゃないかなぁ…と思うのだ。ブロックにまともに当てすぎているのだ。逃げる術はあるはずなのだが、どうしてどうしてそうならない。南部監督が痺れを切らせて山本を投入したのも頷けるし、むしろ2Sの早い段階で入れていれば、ストレートで勝てていた気がしてならない。

ただねぇ…ある意味清水より深刻かもしれないのがパナのサーブレシーブだと思う。いや、公式帳票に出ているサーブレシーブ成功率の話じゃない。観ていて非常に強く感じたのだが、レシーブしたボールの回転が非常に不規則で不恰好なのだ。とりもなおさず、セッターがトスしにくい、セッターに優しくないボールの返球になっていると見えた。
サーブレシーブの名手・青山繁を思い出してみると、セッターが気持ちよ~くトスアップ出来る球質のボールを配給しているのだ。ホント、青山のサーブレシーブ“芸”は、観ていて惚れ惚れするようなものだった。あれはホントに、“職人芸”だったから真似出来るような代物じゃないけども、ああいういい球質のサーブレシーブをすることを心がけることが大事なんじゃないかなぁ・・・と、今日見ていて感じた。そういえば、JT女子の石原監督が、就任して最初に目標にしたのもそんなことだっけ?細かいインタビューでの文言は忘れたが、「1本目がよければ2本目もよくなる」だっけ?


三好についてだが、去年までとは違い練習の時から元気と声が出ていたねぇ。だけどもだけど、第4セットは立ち上がりに一気に3-0になって、そこからだんまりになってしまい、そこが敗因だったと思う。
第3セットなどは、終盤になるにつれ1点取るごとのリアクションが派手になり、気の籠ったプレーが随所に観られ、かなり高感度のあるチームになっていたが。
セッターの安田と浜崎だが、両方ともこの試合では上手いこと長江と小川に散らして、パナの高いブロックから逃げようとしており、悪くはなかったと思う。
第3セット取れなかったこと、そして第4セットに元気が出なくなって、急に失速したことが残念でならない。


ああそうそう、福澤について。
なかなか動きがよくなっており、無駄な動きが洗練されたなぁと感じた。特に、ラリー中のアタックの入り方が更によくなった観え、相手にしてみれば尚厄介な選手になったといえるだろう。



【およその試合経過】

1S

いきなりタヴァレスのカットミスで0-2。だが、清水のサーブの時に好転し、8-5で1TTO。ここまでで、舩越が2本のシャットアウトを喰らっており、この時点で小川にアップの指示。
福澤がノータッチで12-9となって三好1TO。16-14で2TTO。ここまで、両チームとも同じぐらいつまらないミスが出ていた。
19-17で小川にスイッチ。徳丸のアタックミスで21-17、三好2TOだが、この時点の4点差で勝負あり。


2S

清水の連続スパイクミスで3-4、そこからパナが逆転して8-7で1TTO。タイムアウト明けに枩田→小西なのだが、この交代が大ハズレ。10-11で福澤→川村。小西スパイクミスで10-13、パナ1TO。小西のAシャット喰らって10-14、タヴァレスも止められ10-15、11-16で2TTO。
また清水が止められ14-19、小西Aも止められ15-21、パナ2TO。
TO明けに枩田を戻す。パナ追い上げるも、最後はタヴァレスのサーブミスで終了。


3S

ミス連発で4-1、三好1TO。4-2で浜崎→安田。6-4でタヴァレス→福澤。8-6で1TTO。
タイムアウト明け、長江のネットインノータッチで9-10と逆転するとパナ1TO。清水がネットに引っかけて11-14で2TO。12-14で大竹と山本IN。オンテレが決めて14-16で、2TTO。
長江が止められてパナが逆転。このままサイドアウトが続いていくが、オンテレが川村を止めて26-27。そこからまたサイドアウトが続くが、オンテレのサーブミスで29-28となり、最後は小川のオーバーネット。


4S

福澤のサーブで一気に攻めて3-0、三好1TO。8-3で1TTO。
またもや福澤のサーブの時にエースが出て13-7、三好2TO。16-9で2TTO。最後、パナが連側ミスを犯すも、大量得点差がモノをいいパナの勝ち。



~フォトギャラリー~



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件のサーブレシーブなのだが・・・これは永野。この試合じゃ、普段はサーブレシーブのいい川村もイマイチだったね。

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宇佐美-白澤ラインのクイック。

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負けじとすかさず、浜崎-中島ラインのクイック。浜崎、安田、中島の若い3人はなかなか向こうっ気の強そうなタイプかも。

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清水・・・明日は山本スタメンかもね。





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posted by 古都の侍 |21:22 | Vリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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