2008年08月20日
井の中の植田JAPAN大海を知る~北京五輪男子予選ラウンド第5戦~vsアメリカ
4年間が終わったが、この4年間は意味があった。 幹保JAPANで迷路をさまよっていた中で、監督を引き受けた植田監督。火中の栗を拾う―――その火はとんでもないものだ―――ような感じだっただろうが、見事に栗を拾って見せた。五輪出場と言う大儀を果たしたのだから、その手腕は一定の評価をされるべきだろう。 ここまで書いておいて何だが、植田監督の続投か交代かという話は後日の別記事で詳しく書こうと思うので、試合本編の方へ話を進めようと思う。 実力、経験、色んなものが出た5試合だった。それがどう活かされるのか。この「五輪と言う名の経験の芽」を咲かすのか枯らすのかは、2012年のロンドンで結果が出るだろう。だから、この大会の本当の意味での総評と言うのは4年後にするのが一番いいかもしれない。 日本0-3アメリカ(18-25 12-25 21-25) 出場選手 アメリカ=スタンリー サーモン ミラー ボール プリディー リー L=ランボーン 【日本】 石島 山本 松本 山村 朝長 福澤 L=津曲 1S途中~3S途中・・・松本→齋藤→松本 第2,3セット途中・・・山本→清水 第2セット途中~試合終了・・・朝長→宇佐美 第2セット途中~試合終了・・・石島→荻野 公式データ 時間がないためにピックアップして詳細データを書く事は省かせていただく。 試合を立て直すリリーフ型の朝長と、サイドへ速い攻撃をどんどん振って真ん中に穴を作って今度はそこから攻撃を仕掛ける先発タイプの宇佐美。それを踏まえて、「宇佐美―山本」、「宇佐美―越川」、「朝長―センター」、「朝長―石島」と、このいい組み合わせを有効に使えなかった。rioさんは「恐怖政治」という当を得た4文字で植田采配をあらわしたが、まさしくそうなのだ。ミスったら交代、ミスったら交代という懲罰的交代。五輪では多くの場面でそういう采配が見られた。そうではなく、相手の流れを読んだ、先に動く采配。セット終盤を優位にしのぐための「勝利の方程式」的交代。先発とリリーフなどというようにある程度多くのパターンをもったフォーメーションと、選手起用の方針・・・などなどがあったとしたら、中国やベネズエラ、更に言えばブルガリアにも勝てていたかもしれない。OQTあたりで、ポジティブなメンバーチェンジの話をしたと思うが、まさにこの大会で必要だったのはそれではないだろうか。 選手の相性と選手の特徴(持ち味)をフル活用できなかった―――実は監督自身が一番テンパってしまった―――のが五輪での敗北理由の大きな理由を占めているように思える。 そんな中でも選手は良く頑張ったと思う。何せ16年ぶりの五輪出場。誰が何と言おうと、戦った12人は五輪戦士であり、バレー界の伝道師となる存在なのだ。 石島、越川、福澤、清水。この4人が中心となるだろう次のチーム。サイドアタッカーはある程度計算は立つものの、センター、セッター、リベロと入れ替わりは激しいだろう。もちろん、上記4名のサイドアタッカーも絶対ではない。例えば千々木(大学生)とか、今田(東レ)とか、国近(大分三好)とかサイドだって候補は沢山いる。 ともあれ、この大会に出た12人はバレー界の財産と誇り。大きな拍手を贈るとともに、これからも様々な形でバレー界で活躍してもらいたい。 16年と言うトンネルを抜けたらそこは雪国・・・ではないことを祈るばかり。トンネルの向こうはお花畑なんてメルヘンチックな冗談は言わなが、実際問題「雪国」まで行かないまでも「いばらの道」が待っているのは確かだろう。「いばらの道」を開拓してロンドンへたどり着けるのかどうか。今までの4年間の経験を武器に、突き進んでもらいたい。
posted by 古都の侍 |22:13 |
北京オリンピック【バレーボール(男子)】 |
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