2008年08月14日
久々のベストゲームは“テンシンライン”復活から~北京五輪女子予選ラウンド第3戦~vsポーランド
フルセットに縺れたが、競り勝った柳本JAPAN。 こういうバレーをすれば相手に勝てる、という要素をふんだんに含んだ試合内容に頬も緩む。こういうバレーを常時することが出来れば、希望はある。この試合で芽生えた希望の芽が膨らむかどうか・・・キューバ戦につながるかどうか・・・さらには4年後につながるかどうか・・・ 日本3-2ポーランド(25-21 25-20 18-25 23-25 15-11) 出場選手 【日本】 高橋 木村 杉山 荒木 栗原 竹下 L=佐野 第1,2,4,5セット・・・大村ワンブロ 第1,2,3,4,5セット・・・櫻井(ピンサ~ワンブロ) 第5セット・・・杉山→狩野ピンサ 公式データ アタック決定率 木村 44打数 41% 高橋 41打数 39% 栗原 54打数 27% 荒木 17打数 59% 杉山 16打数 50% チーム平均 173打数 39% キルブロック 栗原 3 荒木 2 木村・杉山・大村・竹下 1 計9本 サービスエース 木村 2 荒木 1 サーブレシーブ成功率 木村 30受 30% 高橋 26受 23% 佐野 22受 27% チーム平均 28% この大会、異様にサーブレシーブに関して判定が厳しいので個人的にちょっと違った目線でサーブレシーブを見てみようと思う。 A=大体OKでアタッカーが殆ど影響なく動けるサーブレシーブ B=やや崩れてアタッカーの一部が打てないサーブレシーブ C=上げる場所が限定されるサーブレシーブ ×=大きく乱れが生じる、相手コートに返る、弾かれる この基準で見たとき、FIVBが出している数字ほどは崩れてはいないと思う。 ただ、細かく部分的に見ると、日本が落とした3,4セット目はAキャッチ率が極端に下がっている。特に大差のついた第3セットでは、Aキャッチの本数が1/3で、残りの1/3がBキャッチ、さらに残りの1/3がCキャッチと崩されている。 この原因としてはまずは、相手がサーブで攻めだしたこと。これによるところが非常に大きい。その上、相手のセッターがサドレクからスコルパに代わりポーランドのバレーのリズムが様変わりして、日本は一気にペースを奪われた。そうこうしているうちに、日本は持ち前のレシーブのリズムを崩したのだ。 第4セットの中盤になり、再び調子を戻した日本はサーブが返り出すとともに接戦へと持ち込む。結果として落とすものの、相手に行きっぱなしだった流れ(リズム)を一回断ち切ったことが第5セットへつながったのだ。 この試合のもっともプラスのポイントは「テンシンライン」が復活したことだ。チームの最後のピースがはまったことで、チームにいい流れが生まれたのは言うまでもない。もともと卓越した技術を持っている選手であり、このチームで戦っている以上軸として動かなければいけない存在の選手が乗ってきたことはチームにとって大きな加点となる。 ただし、気をつけなければいけないのが高橋に依存しきってはならにことだ。日本が絶好調の時は、高橋がいいけれども目立ちすぎない時だ。栗原や木村らが打っている合間を縫って高橋というように、ある意味影のようになっているときが、高橋の存在がもっとも輝く時である。 竹下は恐れずにセンターへ上げ、久々の攻めのトスワークが出来たと思う。いつもならバックアタックへ上げていたような場面でもそれを他のところへ振るなど、偏りのないインサイドワークであり、それが相手のキルブロックが「9本」でおさまった理由である。 一つだけ、気になることをいうならば栗原のサーブとスパイクにまだ、本来の絶好調の時のようなウェイトの乗ったキレがないことか。 次戦のキューバ戦では、栗原がキーになるのは間違いないので、猛打栗原(カープの方も!!)に期待したいと思う。 さてさて、ポーランドはサドレクに代わって入ったセカンドセッターのスコルパにやられた。速いサイドを軸とするあたりはどことなく宇佐美っぽいが、インサイドワーク全体を見ると数年前のロビアンコに近い気がする。 ポドレッツが不調だったことで、サイドの破壊力はなくなったが、代わりに入ったロスネルが相変わらずの渋~い活躍。 途中、ロスネルとグリンカの位置を逆にしてきて、日本がもっとも崩されるサーバーのベドナレクのサーブ打数を多くするローテにしてきたボニッタ采配も見逃せない。 何はともあれいい内容で勝った日本。キューバ戦はこの試合の流れを生かして戦いたいところだが、キューバも調子がいいだけに・・・
posted by 古都の侍 |19:09 |
北京オリンピック【バレーボール(女子)】 |
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