2008年08月09日
植田JAPANにまつわるエトセトラ~敵国情報~
メダルは狙える・・・しかし、予選落ちの可能性もある。 現在の男子バレーの世界の勢力図は凝縮されていて、各チームにメダルの可能性と予選敗退の可能性がある。女子に比べて実力差がないのだ。だからこそ、肉薄した戦いが見られ、面白くなるのだ。 この4年間・・・腐り果てて荒れ果てて・・・そんなチームを耕して見事に作物を育てて見せた植田監督。厳しい節制と、人間としての自立と自覚を促した生活環境の改善。これによって荒れた畑は再び甦った。そして「スーパーエースは要らない」という大胆な改革でチームの根本を直し、そういう概念の元でレシーブ重視の日本バレーの復活をさせた。 再びスーパーエースを戻した2006年春。前の年の冬のグラチャンで培ったものを伸ばしていくために更なる厳しい練習が課せられた。その年の秋には世界バレーである程度の結果を残した。 2007年。ワールドリーグでイタリアからホームで1勝、アウェーで1勝。フランスからもホームで1勝した。晩秋、ワールドカップでは強豪に善戦し、同格あるいは格下にいい成績を残せなかった。 2008年。世界最終予選の初戦イタリア戦。セットカウント2-1でリードした第4セット。24-17とマッチポイントを取ってからのまさかの歴史的大逆転負け。しかし、そこから這い上がった。それは2005年からの積み重ねがあったからに違いない。歴史的敗戦の翌日、チームは生まれ変わっていた。そこからの快進撃。そして6月7日、アルゼンチン戦はバレーファンにとって忘れられないメモリアルデーとなった。死闘の末に逆転勝ち。 そしてワールドリーグではポーランドに激勝するなどそれなりの結果を出した。 そんな過去を振り返ってみて、今。奇しくもオリンピックの初戦はイタリア戦だ。これを神様のいたずらとでも言うのだろうか・・・ 五輪本番では、ここ数年見せた事のないイタリアの底力が出るだろう。 【イタリア】 1 マストランジェロ 3 ガヴォット 5 ベルミリオ 6 メオーニ 7 パパローニ 8 チゾーラ 9 マルティーノ 11 ズラタノフ 12 コーサノ(L) 14 フェイ 15 ビラレッリ 16 ボボレッタ OQTから見て、正リベロをマニアからコーサノへ代えたくらいで、ほかは特に目立った交代はない。ベテランから若手までを揃えたオーソドックスなメンバーである。キャプテンチゾーラを中心にバレー王国の威信と誇りを掛けた戦いを見せてくれるだろう。 第2戦はブルガリア。昨秋のWCでは善戦したものの、及ばなかったチームである。女子のセルビア、男子のブルガリアと言った感じでこの4年間でもっとも伸びたチームではないだろうか。 エースのニコロフ・ウラジミールにスーパーエースのカジースキ、彼らに代表されるように兎に角攻撃力の素晴らしいチーム。日本としては粘っていれば勝機はあるかもしれない。強打を拾い続けられるかどうか・・・勝つための隙はある。 【ブルガリア】 1 イヴァノフ 2 ツヴェタノフ 3 ゼコフ 4 ヨルダノフ 5 ガイダルスキー 6 カジースキ 11 ウラジミール・ニコロフ 13 サルパロフ(L) 14 ストイコフ 15 アレクシェフ 17 コンスタンティノフ 18 タッセフ 第3戦は中国。今年も4戦しており、互いに手の内を知る仲。実力伯仲なだけに勝機もその逆もフィフティ―フィフティである。 開催国の威信を掛けて全力で日本を倒しに来るだろうが、相手のホームアドヴァンテージに打ち勝つようなしぶとい試合運びをしたい。 【中国】 メンバーはこちら 要注意なのは1番のヘン・コウビン。チームの攻撃の主体の一つが「Bクイック」であり、センタープレーヤーの担う打数は多い。中でも2m10cmのこのヘン・コウビンの怖さは格別である。 日本としてはセンターをまずは機能不全にしたいところである。 第4戦はベネズエラ。データもないような国であり、非常に不気味である。単純に考えれば、星勘定をよくするためにストレートで下したいところである。 カギは、対応力。 【ベネズエラ】 メンバーはこちら 第5戦、予選最後の相手は強豪のアメリカ。順当な結果を残すチームであり、この大会でもメダルは硬いのではないだろうか。予選の中ではもっとも強いチームであるといっていいだろう。 【アメリカ】 1 ボール 2 ルーニー 4 リー 5 ランボーン(L) 8 プリディー 9 ミラー 10 サーモン 12 トーマス 13 スタンリー 15 ガードナー 18 トウジンスキー どう見たっていいメンバーでしょう。日本はよほど完璧なバレーをしなくてはならないだろう。そうでなくても、決勝Rにつながるバレーをしてもらいたい。 B組みも見てみよう。 【ブラジル】 1 ブルーノ 2 マルセロ 4 アンドレ・ヒーラー 6 サムエル 7 ジバ 8 ムーリオ 9 アンドレ 10 サントス(L) 11 アンデルソン 13 グスタボ 14 ロドリゴ 18 ダンテ 直前のWLで優勝を逃したことがいい薬となって、五輪では頂点になるのではないだろうか。 【ロシア】 1 コニーフ 2 ポルタフスキー 3 コーサレフ 6 グランキン 8 テチューヒン 9 ヴァディム 10 ベレジュコ 13 オスタペンコ 14 ヴォルコフ 16 ヴェーコフ(L) 17 ミクハヴロフ 18 クレチョフ 女子代表同様、こちら男子もメダルに近いチームではないだろうか。 高さは世界一。ディフェンスからの切り返しと攻撃が単調にならないことがメダルへのキーポイント。 【セルビア】 メンバーはこちら 実力のあるチームだけにこちらもメダル争いには加わるだろう。オフェンス、ディフェンスともに平均点以上であり、バランスの取れたチームだと思う。 【ドイツ】 メンバーはこちら 激戦区を制してきたドイツ。近年の国際大会では顔をなかなか見なかったものの、ヨーロッパバレーで世界と戦うレヴェルは充分にある。 まずは、決勝ラウンド進出が目標か。 【エジプト】 メンバーはこちら 日本と実力が最も近いチームではないだろうか。サーブが非常によく、粘っこさも持ち合わせるチームである。 エースのアブデルナイームの攻撃力は折り紙つきであり、調子に乗れば手がつけられない。 【ポーランド】 メンバーはこちら ヨーロッパの中では近年、もっとも安定した力を出しているチームではないだろうか。 バランスよくチームが出来ている印象があり、大舞台でも持ち前の力を発揮できるのではないだろうか。チームのカギであるセンター攻撃の決定率が勝敗を左右しそうである。 一つでも多くの勝利を・・・植田JAPAN、一戦必勝体制で駆け上がるのみ。多くの経験をつみ、ロンドンへつながるオリンピックとしてもらいたい。
posted by 古都の侍 |20:35 |
北京オリンピック【バレーボール(男子)】 |
コメント(1) |
トラックバック(1)


