2008年07月09日

控えの意味を問う・『正義の味方』は誰?~ワールドグランプリ2008(決勝ラウンド)~vsキューバ




勝敗なんかどうでもいいとは言わないけど、でも勝敗よりも「内容」が欲しいこの5連戦。「内容が無いよう」じゃ済まされないのだ!「内容が無いようとは言わせないよう!」


寒いダジャレをかます筆者に鞭を打ちつつ、今日の生観戦の紀行文をば。


日本1-3キューバ(25-23 23-25 18-25 19-25)


【日本】

高橋 木村 杉山
荒木 栗原 竹下 L=佐野

1,2S・・・大村(ワンブロ)
その他途中交代なし!(これが今日の敗因)


スパイク決定率

木村・・・20打数・50%
高橋・・・27打数・48%
栗原・・・34打数・44%
杉山・・・21打数・33%
荒木・・・14打数・64%


キルブロック総数

杉山・・・4
木村・・・2
荒木・・・1


サービスエース

栗原・・・4
荒木・・・1


サーブレシーブ成功率

木村・・・36受・58%
高橋・・・32受・44%
佐野・・・17受・53%

チーム平均・・・52%


キューバ=サンチェス ラミレス カルデロン カリーヨ サントス ルイザ L=メサ


(キル)ブロックは○、ワンタッチは△、ラリー中の切り替えしが×。今日はうまくすればストレート勝ちも可能だった試合だと思う。
何度も指摘している通り、日本は第1セットこそサーブが走っていてもそれが第2セット以降になると守りに入ってしまうのか、弱くなる悪癖がある。今日は、第1セットのサーブでの攻勢、攻めのサーブと強いサーブが両立した、サーブで攻める試合運びが出来ていた。が、第2セット以降徐々にサーブが弱くなる。それではダメだと思う。むしろ加勢するくらいの気概を持たないと。
確かに今日のキューバはいつもに比べれば、サーブレシーブもいい方だったと思うし、凡ミスも少ない方だったと思う。

4,5点リードしていた第2セットを失ったこと。それが今日の全て。リズムの悪い時間帯、木村→狩野のメンバーチェンジが有効だったと思う。
ブロックが低くなる事は承知の上でのこの交代を何故提唱するのか。それは、木村が疲れている(ように見える)からである。数字こそ残しているけれど、通過点は(特にバック)やはり下がっているように感じたし、思い切りのあるプレーがもう一つ出ていないように思えた。
もしくは、第3セット以降の高橋がサーブで狙われて崩されていた時間帯は「高橋→狩野」の交代が有効だっただろう。明らかに動きの鈍った高橋に代えて狩野の投入。香港・マカオラウンドで効果的だったライト狩野をこういうところで発動させなきゃ、控えの意味がない。ネガティブな選手交代ではなく、ポジティブな早めの攻撃的選手交代で相手を撹乱し、自分たちが流れを作る。本来、日本はそういうバレーを目指した方が言いように私は思うのだが。
守勢に入ってはダメなのは、サーブも采配も同じだと思う。常にアグレッシブに、攻勢的に試合を持って行こうとしないと、日本のディフェンス力も活きないのでは?


「あおりにはあおりで制す」この作戦は効果覿面だったと思う。ブロックを日本は今日、わざとあおっていた。キューバ式ブロックだ。叩きつけるスパイクならば、それでワンタッチを取れる。足長のスパイクを打てばアウト、或いはレシーバーが拾う。2セット目くらいまではこの策が有効に決まっていた・・・
が、3セット目くらいからキューバは強引にブロックを破壊、或いは強引にブロックの間や横をこじ開けるようなスパイクを打ってきた。キューバの対応力を褒めるか、日本がさらにそれの上を行く対応ができなかったと言うのかは、あなた次第である。
ただこの「あおりにはあおりを持って制す」はGOODな策だったと思う。


竹下のトスもなかなかいい方った。と言うのも、散らすのはもちろん新たなコンビを使っていたし、いい意味で河合に刺激されたエッセンスを垣間見れた。
荒木Bで打つ時に高橋がライトから中に入る囮を見せたり、ラリー中の短いブロードをしてみたり。2セット目途中まではいいセットアップだったと感じた。
常に新商品を出す店のように、日本は常に進化したコンビを見せていかなくてはならないだろう。そういう意味で、今日の新たな挑戦はグ~だったと思う。


キューバについて少し。まず、センター線のクイックのタイミングが少し遅くなったように感じる。アタッカーのタメの時間がコンマ何秒延びた?のではないだろうか。感覚的に感じたことだから、真偽はわからないのだが。
3セット目以降、ライト攻撃を多用してきたがミスも少なからずあり、どうにか一本シャットアウトして封じたかったところだ。
キルブロックが「8本」のみと日本の攻撃に振られたのは否めないだろう。



さて、試合前の練習を観て感じたこと。竹下はジャンプトスで主にトスアップしているのだが、河合は殆どジャンプトスではない。セッターならジャンプトスの方がいいように思う。これは練習であるから、積極的に試合前でもジャンプトスにチャレンジして欲しい。そのスキルをすぐさま身につける能力はありそうだから。



明日は、アメリカ戦。郎平さん、お手柔らかにお願いします。



PS。イタリア代表、クローチェ選手とピッチニーニ選手のサインいただきました!また私のAll my treasuresが増えました。
ピッチニーニって!!自分で驚くバレー馬鹿・・・

posted by 古都の侍 |23:15 | ワールドグランプリ2008 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年07月09日

停まっても止まらない越川優~ワールドリーグ2008vsエジプト~




女子ではなく、こちらにこの言葉を贈りたい「ナイス頑張りぃ~」と。


「団結」と言う言葉もこちらの方が相応しいのではないだろうか。課題も多いが成長している具合を実感できるし、何より動きがいい。気持ちが伝わるバレーをしているのは間違いなく男子、植田JAPANだ。
采配面で「?」もある植田監督だが、しかし男子バレーを復活させたことと「魅力あるものにしたこと」に対する功績はとても大きい。


第4セット、停電で試合が約40分中断した。再開直後、エジプトに走られたがすぐさま立て直す修正能力と精神力。
試合を再び軌道に乗せたのはこの日、大車輪の活躍の越川である。サイドアウトを取るスパイクに流れを引き寄せた終盤でのサーブ、及びサーブポイント。停電を挟んでも止まらなかった勢いと集中力。日に日に観ているこちらに楽しさを覚えさせてくれるプレーにはたまらなく嬉しい。
石島はこの日そこまでいい仕事をしたとはいえなかったが、しかし彼も越川同様にいい選手である。やはり彼ら二人がこれからの日本を背負っているのだと思うのである。


日本3-1エジプト(26-24 20-25 25-20 25-20)


【日本】

石島 清水  松本
山村 宇佐美 越川 L=津曲

1S・・・富松ワンブロ
3S・・・福澤ピンサ
4S・・・山本IN(清水に代わって少しだけ)


公式データ


エジプト=アシュラフ モネイム アブデルラティフ サラフ ファトヒ アリ L=アライディ


この日の植田監督の采配のからくりを紹介しよう。スターターで清水を起用。これは前日に「山本山本山本山本山本」というトスワークをした宇佐美に対する指令に他ならない。「アタッカーを満遍なく使え!」と言う指令だ。山本に片寄ったトスワークにならないように山本を抜いたのだ。その甲斐あって前日よりもマシになった宇佐美のトスワーク。第4セットに関して言えば、GOOD!である。センターをよく使うことが出来ていたし、だいぶ息も合ってきた。第4セットのようにセンターを使うことが出来れば、遅まきながら宇佐美の一本立ちと言えるのではないだろうか。

清水に関してはまぁまぁなのだが、敢えて注文をつけるならばそれは打てないボールの処理。明らかにソフトスパイクしか打てないような場面で、如何に相手の取りづらいボールを相手コートに打てるかと言うことだ。細かいプレーだがそういうことも大事にしてもらいたい。


この試合はサーブカットを乱されながらもいい試合にできたのではないだろうか。次週は、世界一(!?)ブーイングが激しい、超強烈アウェーのポーランドで試合だ。楽しみである。


posted by 古都の侍 |00:28 | ワールドリーグ2008 | コメント(3) | トラックバック(1)
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