2007年12月18日
ようこそ先輩~吉原知子編~の感想
改めて思った、吉原さんをいずれはまた全日本に戻したいと。監督かコーチかそれは解らないが、吉原さんが指導者に適任である事は確かである。 授業の内容が「吉原特別ルールのバレーボール」。ボールは保持をしてプレーし、アタックやトスの変わりに投げたりパスすることによってボールを回す。それを相手に3回で返すというものだ(1or2回で返すのを禁止したのはそれをOKにすると巧い子ばかりに依存してしまうから)。長い時間保持する事は厳禁ですぐにボールを回さなくてはならない。 それなら簡単に出来るじゃん!と思った方もいるだろう。多分、口頭だけでこうやって説明されたら子どもたちもそう思っただろう。しかし、吉原さんは秘策を用意していたのだ。その学校の教師たちに予め複雑なコンビ(サーブが入ったとたん、セッターが中央に走りこみ、センターがC、レフトがA、バックライトもスタンバイに入って・・・最終的に打ったのはバックレフトだと思うが)を生徒に見せ付けたのだ。 唖然とする生徒たちに向かって、「こういうプレーは君たちにも出来る」、「限界を作るな!」というようなことを言って生徒を引き付ける。 最初にホンモノを見せてから、そのあとでさらに生徒を駆り立てるような一言で見事な授業の導入。いやいやホントにスゴイ。 いよいよ、チームごとの練習に移るのだが吉原さんがサーブを入れても生徒どうしお見合いしてコートにボールがポトリ。すかさず、「何でボールが落ちたの?」他にも「後ろにいた人は何をしていた?」(バックプレーヤーがボーっと動かなかった時)、「起きてる!?」、「3本目の返しはそれでいい?」と生徒に訊く。 やがて自発的に自分たちで考えて独自のチームごとの練習(速いパス回しを極めたり、“全員アタック作戦”なるものを目指したり)を始める。こういう指導を出来る指導者がどんどん増えれば、と思わずにはいられない。 実際に行うプレーヤーに考えさせる指導方法。言うは易しだが、実際にそれを出来る人はなかなかいない。怒鳴りつけたり、自分の思い込み理論を押し付けたりする指導屋が多いように私は感じる。疑問をぶつけ、自分たちで考えさせて、正解を導かせて、褒めて、時に怒って。自発的な動きが出来るような環境づくりや的確な指示や飴と鞭を上手に使える人がいい指導者だと私は思うが、そうなるとやはり吉原さんはいい指導者である。 番組もクライマックス。生徒どうしのトーナメント戦が行われたがそれはもういいプレーの連続でありいい試合の連続であった。スパイクにしても、「3本目はそれでいいの?」という吉原さんの指示によって気付いた生徒たちが、フェイントや相手のいないところへ打つなど考えるプレーをするようになった。声はよく出ているし、チーム6人がみな動くバレーは一般的な学校の体育の授業ではなかなか見慣れない風景だ。 そして、試合に負けて泣いている生徒には「負けないと解らない気持ちもある」と諭し励ます。 自然とパスをつないでアタックをするという行為の中で、感謝の気持ちを教える。いやいや、本当にいい授業だ。 再放送の予定はNHKの番組ホームページで。一見の価値はあると思いますよ。
posted by 古都の侍 |21:21 |
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