2007年12月08日

セッターの重要性【VLN1】(12月8日の試合結果)



VLN=V LEAGUE NEWSの略。シーズン終了までの間、様々な角度からVリーグにかかわるニュースを発信しようと思う。
国際大会の記事よりもざっくばらんに色々なことを書き尽くすつもりである。

さぁ、今日から始まったV・プレミアリーグ。滋賀と神戸でそれぞれ行われたが、中継があったのは滋賀会場の試合(GAORA)。今日はそこで行われた試合を中心に全5試合の簡単なレポを書く。

・滋賀会場第1試合

武富士1-3久光製薬(17-25 19-25 27-25 16-25)

第1セットのスタメン

武富士=原 足立 内藤 ニコリッチ 石田 石川 L=和久山(ローテ順)
久光=橋本 狩野美雪 先野 狩野舞子 パブロワ 大村 L=佐野
 
原(旧姓=鶴田)は古巣久光と相対したが、結果は敗れた。試合全体を通じて若干遠慮がちになっているというかいま一歩細かい部分が埋まっていないという印象を得た。もちろん、随所にセンターを巧く使うような場面(原らしさ)は見受けられたのだが、いかんせん武富士はサーブカットが返らなかったことが大きい。
対して久光は無敵の強さを特に1,2セットは感じた。3セット目から4セット目中盤は停滞したが、20連勝した東レ男子のようなあの類の強さを見ていて感じたのは私だけだろうか。完成されたブロックシステムと、そこに完全に配置されたレシーバー。そこからつないで、パブロワや狩野(姉・妹)ら力のある攻撃陣が決めていく。サーブでも攻めることが出来、ブレイクが奪いやすい。仁木をベンチに控えさせすーぱーサブ役にし、小山が12人の外になるようなチーム編成は野球で言うなら巨人のようなものだ。橋本のトス配球も昨年に比べて随分成長しており、早く全日本に呼べー、と解説の番平さんに叫びたくなった。

・滋賀会場第2試合

シーガルズ0-3東レ(15-25 19-25 20-25)

スタメン

シーガルズ=村田 小林 山口 若浦 森 岡野 L=吉田
東レ=中道 向井 荒木 芝田 木村 富田 L=濱口

地の利、大声援を背に受けて東レの圧勝である。
セッターは大山未希ではなく、中道がスタメンだった。尚、大山加奈は体調不良のため会場にすらいない模様であり、助っ人外国人ベタニアも不在。昨年と同じようなスタメンの顔ぶれだった。セッター中道の安定したトス回しに加え、昨年とてつもなく悪かったブロックが向上し1セット平均3.6本も出た。そのため、連続得点になりやすく、また粘りが身上のシーガルズに対して粘り負けしなかった。
余談ではあるが、昨年のシーガルズのテレビ放映は地元のテレビ局を除けば確か1試合のみだったはずだ。今年は早速観ることができた。シーガルズのバレーは、好き嫌いにかかわらず観ていて面白い。

神戸会場第1試合

トヨタ車体3-2パイオニア(21-25 28-26 24-26 26-24 16-14)

スタメン

トヨタ車体=都築 前田 高橋 今西 及川 船崎 L=八田
パイオニア=小濱 栗原 庄司 ウーシッチ 佐々木 多治見 L=吉田

パイオニアは5セットでブロック決定本数29本とまぁスゴイスゴイ。でも、負けたのは事実。原因はセッター以外何ものでもないだろう。5セット全てで小濱がスタメン、途中1,4,5セットは西堀と交代する場面もあったが基本は小濱。強力なサーブを誇るトヨタ車体に対してレシーブのさほど良くないパイオニアが70%のチーム返球率を残したのにもかかわらず、センターを使い切れなかったことが悔やまれる。いずれのセットも接戦であり、トヨタ車体サイドから見ればこのうえないいいスタートを切った形だ。
パイオニアは明日はJTを下したデンソーと。TV中継もあるので、小濱や西堀のトスをしっかりと見たいと思う。車体は日立佐和とだが、佐和も悪くないのでどうなるか?
余談、途中から出て9/12のアタックを決める江口は流石。V屈指の技巧的プレーヤーだ。

神戸会場第2試合

日立佐和1-3NEC(14-25 25-22 23-25 17-25)

スタメン

日立佐和=井西 飯田 藤崎 松尾 二川 黒羽 L=菅原
NEC=秋山 高橋 杉山 有田 松崎 エリン L=成田

NECのセッターは大貫ではない。世代交代のようだ。とはいえ、昨年の久光の橋本がそうだったように、これだけ周りにいいアタッカーがいれば、おのずと若いセッターを使ってればそのセッターは育つね。きっとこの秋山というセッターをこのメンバーの中で固定して使っていたら伸びると思う。
成田、高橋と勝ち方を知るベテランの復帰によりなにやら今年のNECはやってくれそうだ。
日立佐和は序盤で逃げられた。

神戸会場第3試合

JT1-3デンソー(16-25 17-25 25-16 23-25)

スタメン

JT=竹下 高木 神本 ケニー 谷口 宝来 L=菅山
デンソー=横山 細田 矢野 眞 岡野 井上 L=櫻井

ホームのJTは不覚を取ったとでもいうのか。でも、JTは毎年開幕の数試合は本調子でないことが多いので、それほど心配することでもないのかもしれない。
それよりいいのが、デンソーだ。内定選手の片下恭子をレシーバー起用。この人、将来きっと全日本に来るだろうと思う。
サーブ良し、ブロック良し、課題のサイドアタッカーも良くなった。
試合運びの巧さは横山の賜物だし、驚異的な粘りを見せたのはベテランの櫻井と岡野の力だろう。
3位になった3回前のリーグの勢いが復活か?
明日のパイオニア戦が楽しみだ。

【付録】
今年、セッターが変わったチームの勝敗。

・武富士(井村→原)=負け
・パイオニア(内田→小濱)=負け
・NEC=(大貫→秋山)=勝ち

一概にどうのこうのとは言えないが、セッターが変わるということがバレーでは一番大変である。毎年、安定した成績を残すパイオニアや武富士は、この難局をどう乗り切っていつものような調子を出すのだろうか。そのあたりを注目したい。


*rickystorkeさまへの返答
どのあたりが若いかは、セッターが若いということだと思います。セッターとベテランアタッカーが融合すれば、ある種の相乗効果みたいなもの(去年の久光)のようなことが起こりうると思うのですが、そうは簡単にいかないのも事実で・・・ある意味、奥が深い問題だと思いますね。

posted by 古都の侍 |18:18 | Vリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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