2008年08月29日
すっかり書きそびれてしまったこの記事。内容が濃いためにじっくり書こうと思っていたのだが、時間がそれを許さない。雑感程度に大雑把に綴ろうと思う。
3位決定戦
ロシア3-0イタリア(25-22 25-19 25-23)
ロシア=コサレフ クレチョフ ミハイロフ テチューヒン ヴォルコフ グランキン L=ヴェルボフ
イタリア=マストランジェロ ベルミリオ(→メオーニ) マルティーノ ビラレッリ(→ボボレンタ) フェイ ズラタノフ(→チゾーラ) L=コルサーノ
イタリアは最後の試合に怪我人の3選手(マストランジェロ、フェイ、コルサーノ)を起用する。試合はストレートゲームながら、展開はイーブンと言っていいだろう。一瞬の隙があれば、もしくはイタリアがベストな状態ならば、イタリアがストレート勝ちをしていたかもしれない。
両チームともに、ディグの意識とつなぐ意識が徹底されている。日本もまだまだ詰めなければならないところは多いだろう。
ロシアはこの大会で、ベテラン2選手(オポジットのポルタフスキーとセッターのハムトツキ)が若手のミハイロフとグランキンに押し出されてしまったが、押し出した方の勢いが素晴らしくよかった。次世代のロシアの中核を担う選手が一気に2人も出た事は他国にとって脅威だ。
決勝戦
アメリカ3-1ブラジル(20-25 25-22 21-25 23-25)
アメリカ=ミラー ボール プリディー リー スタンリー サーモン L=ランボーン
ブラジル=ジバ アンドレ ナシメント(→ムーリオ) ダンテ グスタボ マルセロ L=サントス
アメリカのブロックがブラジルの速い攻撃をしとめた・・・という単純な解釈だけでは済まないのだ。
今までの簡単な説明をすると、ブラジルの仕掛けるバレー(超高速バレー=レゼンデバレー)に対してどこの国もまともなブロックシステムをしくことが出来なかったのだ。それが、この決勝戦で基本に忠実なオーソドックスバレーのアメリカがブラジルの攻撃を止めた。ここに意味があるのだ。リードブロックを採用するチームにとって、ブラジルのような高速のトス回しは厳しいのだが、それに対してリードブロックで対応できていたのだ。この点でブラジルはもの凄く焦ったに違いない。事実、コート内の選手の表情は曇る一方で、レゼンデ監督の顔は紅潮していくばかりであった。
全てのプレーにおいて基本に忠実で、なおかつリードブロックを極めた。そこがアメリカの勝因でもあり、それこそが世界バレー界に一石を投じる結果となったのだ。何せ、ある意味「無敵」だったレゼンデバレーを崩壊させて勝ったのだから。
アメリカチーム、ご存知の方も多いかもしれないが、監督の奥さんのお父さんが殺害された。五輪開幕早々に、観光地でアメリカ人観光客が殺害されるという事件があったが、あの事件の被害者なのだ。ショックに包まれたまま始まった五輪で、女子は銀メダル、男子は金メダルと素晴らしい結果を残せたと思う。
posted by 古都の侍 |21:18 |
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2008年08月23日
アメリカ3-2ロシア(25-22 25-21 25-27 22-25 15-13)
アメリカ=サーモン ミラー ボール プリディー リー スタンリー L=ランボーン
ロシア=テチューヒン ボルコフ グランキン コーサレフ クレショフ ミハイロフ L=ヴェルボフ
グランキン、ミハイロフという若手の奮闘が目立ったロシア。ベレジュコやオスタペンコが控えで、ポルタフスキーがワンポイントブロッカーなのだから、この層の充実っぷりは羨ましい限りだ。
セッターのグランキンはトスが安定しており、トスワークもなかなか。まだまだのびしろもあるように感じたので、今後のロシアの中心選手となるだろう。この日はミハイロフに多くボールを集めているのだが、片寄っているとは思えないトス回しなのだ。つまりは、使いどころと他のアタッカーのよさを殺していないということではないだろうか。
スーパーエースのミハイロフ。右打ちのアタッカーで兎に角高い。ブロックのいいアメリカでさえ、そんなに止められないのだからそのよさは解るだろう。
一方のアメリカ。持ち前のブロック力もさることながら、レシーブも光った。ロシアももちろんそういう気持ちはあるのだろうが、アメリカの「1球を追う(落とさない)気持ち」は脱帽。センタープレーヤーのワンプレーにもその気持ちは随所に見られ、「いったい何やってんだぁ~JAPAN~~」と織田裕二の嘆息が聞こえてきそうである。
両監督ともに意図的なローテーションの変更を行ってきており、「いったい何やってんだぁ~JAPAN~~」と織田裕二の嘆息がまたもや聞こえてきそうである。
これだけの大接戦になりながらも、惜しいのは最終セットに両軍ともミスが多かったこと。その前の4セットは目立ったミスは多くなかったのだが、やはり運命のファイナルセットと言う環境もあってミスが出てしまったのだろうか。
「勝負のアヤ」と「ベンチの駆け引き」。さらには最後まで集中力と気力を持続した両軍の選手。決勝戦の試合内容が一方的だったりグダグダだったりしたら、この試合と差し替えてしまおうかと思うくらいの素晴らしい1戦。久しぶりに熱のある見ものを観た。
イタリア1-3ブラジル(25-19 18-25 21-25 22-25)
イタリア=ボボレンタ ガヴォット(→フェイ) チゾーラ マストランジェロ(→ビラレッリ) ベルミリオ(→メオーニ) マルティーノ L=パパローニ
ブラジル=ダンテ(→ムーリオ) グスタボ マルセロ ジバ ナシメント・アンドレ アンドレ L=サントス
「泣きっ面に蜂」とはイタリアのためにあることわざではないだろうか。リベロのコーサノ、スーパーエースのフェイを怪我でスタメンで使えないイタリア。さらにはこの試合では第3セットにマストランジェロまでも怪我。スタメンリベロのパパローニの本職はレフト。そんな中でも試合を成し遂げたイタリアはさすがバレー王国という佇まいだったし、「バレ王国復活」の烙印を押してもいいのではないだろうか。
ブラジルはさほどよくもないかなぁ・・・という感じ。フルメンバーのイタリアだったら、イタリアが勝っていたと思うような内容だっただけに優勝は厳しいのではないだろうか。
決勝戦の組み合わせ・・・アメリカ×ブラジル(11:00~)
3位決定戦の組み合わせ・・・ロシア×イタリア(13:00~)
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2008年08月21日
予選グループ最終順位
【プールA】
1.アメリカ (5勝 1.240)
2.イタリア (4勝1敗 1.095)
3.ブルガリア (3勝2敗 1.014)
4.中国 (2勝3敗 0.904)
5.ベネズエラ (1勝4敗 0.933)
6.日本 (5敗 0.875)
【プールB】
1.ブラジル (4勝1敗 1.145)
2.ロシア (4勝1敗 1.110)
3.ポーランド (4勝1敗 1.074)
4.セルビア (2勝3敗 1.002)
5.ドイツ (1勝4敗 0.950)
6.エジプト (5敗 0.704)
【準々決勝試合結果一覧】
(A1位)アメリカ3-2セルビア(B4位)(20-25 25-23 21-25 25-18 15-12)
(A3位)ブルガリア1-3ロシア(B2位)(25-20 16-25 22-25 21-25)
(A2位)イタリア3-2ポーランド(B3位)(25-19 25-22 18-25 26-28 17-15)
中国0-3ブラジル(17-25 15-25 16-25)
この結果、準決勝の試合組み合わせは
ロシア×アメリカ
ブラジル×イタリア
準々決勝敗退のブルガリア、セルビア、中国、ポーランドは5位が決定。
posted by 古都の侍 |11:18 |
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2008年08月20日
4年間が終わったが、この4年間は意味があった。
幹保JAPANで迷路をさまよっていた中で、監督を引き受けた植田監督。火中の栗を拾う―――その火はとんでもないものだ―――ような感じだっただろうが、見事に栗を拾って見せた。五輪出場と言う大儀を果たしたのだから、その手腕は一定の評価をされるべきだろう。
ここまで書いておいて何だが、植田監督の続投か交代かという話は後日の別記事で詳しく書こうと思うので、試合本編の方へ話を進めようと思う。
実力、経験、色んなものが出た5試合だった。それがどう活かされるのか。この「五輪と言う名の経験の芽」を咲かすのか枯らすのかは、2012年のロンドンで結果が出るだろう。だから、この大会の本当の意味での総評と言うのは4年後にするのが一番いいかもしれない。
日本0-3アメリカ(18-25 12-25 21-25)
出場選手
アメリカ=スタンリー サーモン ミラー ボール プリディー リー L=ランボーン
【日本】
石島 山本 松本
山村 朝長 福澤 L=津曲
1S途中~3S途中・・・松本→齋藤→松本
第2,3セット途中・・・山本→清水
第2セット途中~試合終了・・・朝長→宇佐美
第2セット途中~試合終了・・・石島→荻野
公式データ
時間がないためにピックアップして詳細データを書く事は省かせていただく。
試合を立て直すリリーフ型の朝長と、サイドへ速い攻撃をどんどん振って真ん中に穴を作って今度はそこから攻撃を仕掛ける先発タイプの宇佐美。それを踏まえて、「宇佐美―山本」、「宇佐美―越川」、「朝長―センター」、「朝長―石島」と、このいい組み合わせを有効に使えなかった。rioさんは「恐怖政治」という当を得た4文字で植田采配をあらわしたが、まさしくそうなのだ。ミスったら交代、ミスったら交代という懲罰的交代。五輪では多くの場面でそういう采配が見られた。そうではなく、相手の流れを読んだ、先に動く采配。セット終盤を優位にしのぐための「勝利の方程式」的交代。先発とリリーフなどというようにある程度多くのパターンをもったフォーメーションと、選手起用の方針・・・などなどがあったとしたら、中国やベネズエラ、更に言えばブルガリアにも勝てていたかもしれない。OQTあたりで、ポジティブなメンバーチェンジの話をしたと思うが、まさにこの大会で必要だったのはそれではないだろうか。
選手の相性と選手の特徴(持ち味)をフル活用できなかった―――実は監督自身が一番テンパってしまった―――のが五輪での敗北理由の大きな理由を占めているように思える。
そんな中でも選手は良く頑張ったと思う。何せ16年ぶりの五輪出場。誰が何と言おうと、戦った12人は五輪戦士であり、バレー界の伝道師となる存在なのだ。
石島、越川、福澤、清水。この4人が中心となるだろう次のチーム。サイドアタッカーはある程度計算は立つものの、センター、セッター、リベロと入れ替わりは激しいだろう。もちろん、上記4名のサイドアタッカーも絶対ではない。例えば千々木(大学生)とか、今田(東レ)とか、国近(大分三好)とかサイドだって候補は沢山いる。
ともあれ、この大会に出た12人はバレー界の財産と誇り。大きな拍手を贈るとともに、これからも様々な形でバレー界で活躍してもらいたい。
16年と言うトンネルを抜けたらそこは雪国・・・ではないことを祈るばかり。トンネルの向こうはお花畑なんてメルヘンチックな冗談は言わなが、実際問題「雪国」まで行かないまでも「いばらの道」が待っているのは確かだろう。「いばらの道」を開拓してロンドンへたどり着けるのかどうか。今までの4年間の経験を武器に、突き進んでもらいたい。
posted by 古都の侍 |22:13 |
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2008年08月18日
北京五輪男子バレーボール・予選ラウンド第4日目試合結果一覧
【プールA】
アメリカ3-0中国(25-22 25-12 25-18)
イタリア3-0ブルガリア(25-20 25-21 25-16)
バレー王国威信の復活・・・イタリアが試合を追うごとに調子を上げている。
「控えとレギュラーの差がなく、選手の個性とバランスが非常にいい」←JVAや日本女子代表監督らは是非ともこのイタリア男子のメンバー選考を参考に一つにしてもらいたい。
日本0-3ベネズエラ(23-25 21-25 23-25)
【プールB】
ロシア3-0エジプト(25-19 25-14 25-18)
セルビア3-1ドイツ(25-21 27-25 24-26 25-23)
ブラジル3-0ポーランド(30-28 25-19 25-19)
posted by 古都の侍 |22:16 |
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2008年08月17日
まるでチームが変わってしまったようだ・・・OQTの時、あの12名に感じた勢いや希望を北京では発揮できなかった。
第4戦、コートの中が釈然としない中で試合は終わった。精神面の問題を植田監督は指摘しているが、それは自身も含めてではないだろうか。目まぐるしいまでの選手交代の嵐、「流れを変える交代」或いは「勝負に出る交代」は見られなかった。逆に「ミスったら交代」という懲罰的交代(とまでは言い切らないが)がとても数多く見られた。それに相反するが、「引っ張りすぎて交代期を逸す」場面も見られた。
まるで、WCの時などのような後手采配に戻ってしまったことが悔やまれてならない。
宇佐美の信頼度が低い。昨日のトス回しがそこまで悪かっただろうか?第1セットを終えた時点で、このセットを落とした理由を宇佐美には感じなかった。宇佐美のトス回し以外のところでの部分が失セットにつながったと感じた。
第2セット4-8と離されて朝長と交代させられたが、そこまでのトス回しだって悪いものではなかった。松本のCクイックが読まれたのは誤算だったが、その後すぐに松本にBクイックをあげるなど積極的に苦手なセンターを使おうとしていた。が、その松本がBクイックを完全にミスショット。宇佐美に失点はないと思うが、結果的に宇佐美を下げた采配。この大会で宇佐美が不調なら、朝長は絶不調だったと思うので、もっと宇佐美を信頼して使ってもらいたかった。
この試合で引っ張りすぎたのは石島と山本。特に山本は第3セットの大詰めの19-21まで引っ張って清水と交代。これじゃ、清水も可哀想である。尚且つ、山本の状態がなかなか上がってこなかったのでもっと速めに清水に代えるべきだっただろう。清水は状態が悪くないだけに、もっと積極的な起用をしてもらいたい。
ブロックシステム面でも不備が見られた。
相手の最大の得点源のゴメス。顔を見て思い出したが、ベネズエラのゴメスと言えば・・・そう、元豊田合成のオポジットだ。4年前くらいのシーズンに得点王を取っていた選手である。
そのゴメスは実況・解説が言っていたとおりにスパイクコースがかなり限定される選手なのだ。ブロックのコースとしてはストレートはアンテナ目一杯まで締めなくてはならない。逆にクロスコースはワンタッチで引っ掛けてレシーバーに任せてしまえばいいのだ。細かいプレーなどはしてこないので、大胆なブロックシステムをとってもOKな選手だったのだが、どうもストレートコースを締めることに徹底できなかった。サイドの基準がしっかりしなかったので内側のブロックも曖昧模糊になってしまった。
特別招聘の真保コーチも実らず、先日の中国戦のBクイックやこの日のゴメス対策など、ブロックシステムに不備が出てしまった事は手痛い。次の4年間での課題一覧表に「戦略的ブロック」が巻頭特集としてデガデカと載る事は間違いない。
日本0-3ベネズエラ(23-25 21-25 23-25)
出場選手
ベネズエラ=ルイス(WS) イヴァン(MB) ゴメス(OP) アンディ(WS) フレディ(MB) ユアン(→ロドマン)(S) L=ジョエル
【第1セット日本】
石島 山本 松本
山村 宇佐美 越川 L=津曲
宇佐美→齋藤(ワンブロ)
もっともオーソドックスなスタメンを4戦目にして始めて実施した。これを五輪初戦でしていれば・・・全く違う結果が待っていた可能性は高い。
【第2セット日本】
石島 山本 松本
山村 宇佐美 越川 L=津曲
宇佐美→朝長(先にアタッカー交代でしょう・・・宇佐美のトスワーク自体悪くはなかったのだから)
山村→齋藤→山村(一昔前の阪神の「遠山→葛西→遠山」かよ・・・)
石島→福澤(昨日の星野JAPANの和田毅と同じ・・・引っ張りすぎ)
第1セットよりかはある意味“見せ場”はあったセットではないだろうか。松本の揺れ揺れサーブで得点を稼ぎ、さぁ逃げ切り体勢・・・というリズムは出来たのだが。審判の判定が厳しいのが2つ(津曲のドリブルとINと思われるボールのアウト判定←どちらも仕方ないし、これを切り替えなくてはならない)と、つまらないミス(見えるミスと見えないミス両方)が出たことがこのセットを落とした原因。向こうのサーブが要所でいいところに来たのは、してやられた感がある。
【第3セット日本】
福澤 山本 松本
山村 朝長 越川 L=津曲
越川→荻野(怪我を押しての越川、よく頑張った!ロンドンで雪辱を!)
山村→齋藤
山本→清水
朝長→石島(ワンブロ)
僅差だがおよそ「挽回できるムード」が感じられなかったように感じた。逆に言うとベネズエラサイドがいいムードであったと言ってもいいかもしれない。
公式データ
アタック決定率
福澤 18打数 67%
越川 14打数 36%
山本 20打数 40%
石島 5打数 40%
荻野 3打数 67%
清水 2打数 100%
松本 9打数 56%
山村 7打数 29%
齋藤 7打数 14%
チーム平均 45%
チャンスボールの決定率の低さ(特にダイレクトボール)が同点期、勝ちこし期を逸する原因、勝ちゲームへ持ち込めなかった理由の一部分ではないだろうか。
更には、放送中の指摘にもあった通り「2段トスの精度」の問題。「2段トス」で、アタッカーが打ち切れないトスが多い事は以前より指摘されていたことだけに残念。4年後へ向けての課題となった。
キルブロック総数
山村・松本・石島・齋藤 各1
計 4
サービスエース
松本 3
山村 1
計 4
ジャンプフローターで崩される傾向が出ていただけに、ジャンプサーバーがフローターにチェンジしてみても面白かったかもしれない。
例えば、ジャンプフローターで崩される傾向が強い日本に対して「強烈なジャンプサーブを持っているのにジャンプフローターに切り替えたイタリアのマストランジェロ」のようにしてみてもよかったのではないだろうか。
サーブレシーブ成功率
越川 19受 63%
津曲 18受 56%
福澤 12受 75%
石島 9受 78%
荻野 4受 75%
チーム平均 66%
前の試合で半月板を損傷しておりながらも歯を食いしばって出場した越川に報いるためにも、また準々決勝に進出する望みをつなぐ意味でも何とか勝ちたかった日本。
痛みにこらえた越川には頭が下がるが・・・早期回復を願うばかりである。次期チームでは文字通り「中心」になる選手なのだから。
泣いても笑ってもあと1試合。アメリカ相手に一泡ふかすことができるだろうか。一矢報いたい!!
posted by 古都の侍 |20:03 |
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2008年08月15日
北京五輪男子バレーボール・予選ラウンド第3日目試合結果一覧
【プールA】
イタリア3-0ベネズエラ(25-21 25-20 25-21)
ベネズエラ善戦というべきだろうか。次戦で戦う日本としては、ベネズエラのクセをしっかりと把握しておきたいところ。
日本2-3中国(20-25 23-25 25-17 25-16 11-15)
ブルガリア1-3アメリカ(29-27 21-25 14-25 24-26)
【プールB】
ドイツ3-0エジプト(29-27 25-21 25-21)
エジプトは第1セットを取れなかったことが痛かった。残り2戦、負けられない戦いが続く。
ブラジル1-3ロシア(25-22 24-26 29-31 19-25)
決勝戦でもう一度顔合わせしてもおかしくない対戦。この試合では接戦の末にロシアに軍配。
ポーランド3-1セルビア(31-29 22-25 25-22 25-21)
欧州勢対決は、ポーランドの勝利。
posted by 古都の侍 |20:43 |
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2008年08月15日
残念ながら、これで予選敗退がかなりちらついてきてしまう状況となった。
中国のやってくる事はいつもと変わらず、5セットを通してみても変化はなかったのだが、日本は要所でミスや攻め切れないプレーが出てしまい、流れを渡してしまった。
この3戦、いい傾向に向かっていた植田JAPANのチームの方向性が狂っていることが、勝てない理由だろう。
クイックを使うことでサイドやバックアタックを活かそうとするはずなのに、クイックが出ない、出ても決まらない・・・
東レ・小林コーチがブログで指摘している通りだと思うのだが、だからこその先発セッター朝長のはずだ。しかしながら現状では、蒔いた種の芽が出ない。
こういう舞台で実力の全てが発揮できていないということが、16年間の空白そのものと言ってしまえばそれで終わりだが、しかしここで歯を食いしばって残りの2戦に今までの4年間の思いをぶつけてもらいたい。「日本らしいバレー」を発揮して、次の4年につながる収穫を望む。
日本2-3中国(20-25 23-25 25-17 25-16 11-15)
出場メンバー
中国=エン・シ シン・リョウ ヘン・コウビン ショウ・スイ サイ・ギョウグン ウ・ダイイ L=ニン・キ
【第1セット日本】
石島 清水 松本
山村 朝長 越川 L=津曲
越川→福澤
朝長→宇佐美
【第2セット日本】
石島 清水 松本
山村 宇佐美 福澤 L=津曲
清水→山本
宇佐美→朝長→宇佐美
松本→齋藤
福澤→越川
【第3セット日本】
石島 山本 齋藤
山村 宇佐美 越川 L=津曲
齋藤→松本
【第4,5セット日本】
石島 山本 松本
山村 宇佐美 越川 L=津曲
宇佐美→齋藤(ワンブロ・第5セット)
公式データ
アタック決定率
山本 30打数 53%
越川 23打数 52%
石島 20打数 40%(但し、効果率にすると20%)
清水 17打数 41%
福澤 10打数 30%
松本 6打数 33%
山村 11打数 45%
齋藤 3打数 33%
チーム平均 120打数 45%
キルブロック
山村 4
石島 3
福澤 2
越川 1
計 10
サービスエース
越川 3
山本 2
宇佐美 1
計 6
サーブレシーブ成功率
津曲 27受 70%
石島 33受 61%
越川 17受 71%
チーム平均 63%
第5セット、8-11からのシャットアウト・・・これにあらわれるように今日の石島は勝負どころでの結果が出なかった。決定率40%、効果率20%と不振のアタックで、持ち前の攻撃力が発揮できなかったことが、第5セットの相手の強烈な山本マークを交わしきれなかった要因の一つだろう。
冒頭で述べたとおり、センターの本数、決定力が落ちているために第5セットはそこへ思い切って上げることもあまり出来なかった。山本には厳しいマークがついている上、石島は不調。カードが越川のみになってしまったことが、相手が止まった息を再び吹き返した理由だろう。
3-4から山本のバックアタックがシャットアウト。そうなった時点で、かなり宇佐美のトスは厳しくなったはずだ。4-5になっても石島がサーブミス。これにあらわれるように、日本はサーブミスもこの試合では多かった。
追いつくも、今度はアウトボールを避けきれないという痛恨の失点を石島。サーブレシーブが安定していただけに、代えるに代えられないこの試合の石島。第5セットに限って言えば、ビハインドになった時点で攻撃を優先させ福澤を投入するという手段もあっただろう。
さらには、松本がクイックを決定できず切り替えされて失点。この時点で2度目のタイムアウトをとってもよかっただろう。しかし、取らずに試合は進み、相手のサービスエースが出てしまう。ここでタイムアウト。しかし直後、件の8-11からの石島のシャットアウト。これで8-12となり万事休す。
この第5セットの流れ、どっかで観たような気がしていたのだが・・・06年世界バレーの予選ラウンド(於:さいたまスーパーアリーナ)の試合だ。
中国の攻撃パターンが非常に少なかったにもかかわらず、絞りきれず、しかも惑わされていた日本のブロックシステム。センターは基本的に殆どBクイック。AがきたらそれはスルーでOK。しかもAの動きは殆どが囮で、その後ろからのバックアタックのケースが多い。ライトのバックアタックも多くはない。カットが乱れれば、サイドへのトスが多い・・・
3,4セット目でようやく向こうのパターンを絞ってこれたが完全にではなかった。
第5セットになると、途中から入ったホウ・エイチョウが神がかりだす。結局勝負の分岐点の一つがここであった。山本にピッタリマークがついたのだから、途中からもう一度清水を入れてみるという作戦もあっただろう。宇佐美は山本に上げるのを控えていたし、清水の技術と勢いで交わす方法もあったと感じた。
ただ、この試合での(特に3,4セット目の)山本はmadokaさんのコメントにあった通りの「完全神化した山本」だったと思う。打てば決まる打ち出の小槌状態。でも、そうなれば5セット目に強烈なマークが張り付くのも当然なのだが・・・
落としたセットは必ず、ミス絡みの連続失点があり、建て直しに上手くいかなかった(まるで、バブル後の日本経済の如く)のが非常にこの試合では響いた。一本通れば流れが変わる、そういう場面はいくつもあったのだが、それを掴めなかったのが歯がゆい。
失うものなどないのだがら、もっともっともーーーとアグレッシブなバレーをしてもらいたいのだが・・・これが五輪なのだ。
posted by 古都の侍 |17:45 |
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2008年08月13日
北京五輪男子バレーボール・予選ラウンド第1日目試合結果一覧
【プールA】
アメリカ3-1イタリア(24-26 25-22 25-15 25-21)
アメリカは初日が出た。バランスよくトスアップしていたし、アタッカー陣もそれに応える活躍。
イタリアはリベロのコーサノが怪我(!?)したのか、途中からリベロをパパローニが務めていた。
ベネズエラ2-3中国(21-25 25-21 25-16 21-25 14-16)
中国が大逆転勝利。
セットカウント2-1からひっくり返してフルセット。第5セットも8-4とリードを許して万事休すかと思いきや、そこから反抗して追いつき、14-14のデュースから、ヘン・コウビンとショウ・スイの連続ブロックで大逆転勝利。
中国はこのとてつもなくいい流れで、次に対戦する国はJAPAN!!
日本1-3ブルガリア(27-29 25-23 21-25 17-25)
【プールB】
ロシア3-2ドイツ(25-27 25-21 21-25 25-23 16-14)
ドイツは善戦したと言っていいだろう。 ロシアは決勝R進出がほぼ決定と見ていいだろう。
エジプト0-3ポーランド(21-25 18-25 10-25)
ポーランドも2勝目を上げたため、こちらもほぼ決勝R進出が決定と見ていいだろう。
セルビア1-3ブラジル(27-25 20-25 17-25 21-25)
ブラジルも2勝目を上げて決勝R進出がほぼ決定と見ていいだろう。
posted by 古都の侍 |18:11 |
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2008年08月13日
負けたけどOK!いい試合をしていたし、内容もなかなか。
ヤフーのトピックスには「植田JAPAN連敗で正念場」とか何とか書いてあるが、ぜ~~んぜん気にしない。だってもともと、予選で玉砕もありえるチームであるから。それは、事前記事でもしこたま書いてきたことである。でも、昨日の敗戦で私が感じたもの―――それは、“決勝ラウンド出たら「ひょっとしたら」を起こす力がある”ということである。
希望を感じ取れた敗戦に、私は選手へ大きな拍手を日本から贈りたいと思う。
日本1-3ブルガリア(27-29 25-23 21-25 17-25)
【日本】
(1S)
荻野 山本 齋藤
山村 朝長 越川 L=津曲
朝長→松本(ワンブロ)
齋藤→福澤(ピンサ)
(2S)
荻野 山本 齋藤
山村 朝長 越川 L=津曲
朝長→松本(ワンブロ)
開始早々に・・・荻野→福澤
(3S)
福澤 山本 齋藤
山村 朝長 越川 L=津曲
中盤に・・・福澤→石島
山村→松本
朝長→宇佐美
(4S)
石島 山本 齋藤
山村 朝長 越川 L=津曲
立ち上がりつまづいて・・・山本→清水
1-7と得点差開いて・・・朝長→宇佐美
さらに乱れて・・・石島→福澤
越川→荻野
公式データ
アタック決定率
越川 28打数 50%
山本 30打数 43%
石島 4打数 50%
福澤 6打数 50%
荻野 5打数 40%
清水 12打数 42%
山村 8打数 50%
齋藤 13打数 54%
チーム平均 106打数=47%
チーム平均アタック効果率=26%
キルブロック総数
越川 2
山村 齋藤 山本 石島 朝長 1
計 7
有効リバウンド/総ブロックタッチ数=23/43
サービスエース
山村 山本 1
計2
サーブレシーブ成功率
越川 26受 35%
津曲 17受 41%
石島 12受 42%
荻野 11受 27%
福澤 10受 30%
チーム平均 78受 35%
今日はサーブレシーブ成功率ではなく、独自に私が採点した“サーブレシーブ成功率もどき” を使ってみようと思う(←小林コーチの二番煎じですけど・・・)。
A=大体OKでアタッカーが殆ど影響なく動けるサーブレシーブ
B=やや崩れてアタッカーの一部が打てないサーブレシーブ
C=上げる場所が限定されるサーブレシーブ
×=大きく乱れが生じる、相手コートに返る、弾かれる
この観点で見たとき、FIVBが出した数字ほど日本は崩れていないと思う。
ただ、この「A」が返った時に効果的な攻撃が多くなされていたかと聞かれると、今ひとつではなかっただろうか。Bからのクイック、ラリー中のクイックがあったものの、「A」の時のクイック(或いはバックアタック)がもう少し本数が合ったほうが、サイドブロックがぶ厚い壁のブルガリアには有効ではなかっただろうか。
ブルガリア=イワノフ ニコロフ・ウラジミール カジースキ ガイダルスキー ジェコフ ヨルダノフ L=サルパロフ
ニコロフ→カジースキと続くサーブは「イヤ」の一言に尽きる。
セッターのジェコフが相変わらずあまりよくなかったのだが、それを見事にカバーするサイドアタッカーのポテンシャルの高さや驚くことなかれ。ニコロフをスーパーエースポジションに入れ、サウスポーのヨルダノフをカジースキの対角のレフトに入れるシフト。こりゃ、「♪やだねったらやだね♪」としか言えないね。少々トスが乱れようが「そんなの関係ねぇー」とばかりに、ズドーンと打ったり、コースを抜いたり、ラジバンダリ。ヨルダノフに立て続けに何本もエースを取られてあっという間に逆転された時なんかは、「砂漠でラクダに逃げられたぁぁぁ」様な気分になる始末。
サイドアタッカー3人に負けた気がするのである。
さて、話を日本に戻そう。
宇佐美にせよ朝長にせよ、センターからのバックアタックを有効か強く出来なかったことが痛い。クイックをいつもよりも多めに使う(これでもホントはまだ少ないが)といういい傾向が出て、ちゃんとした伏線を張ったのに、そこに絡めるバックアタックのトスが低くてアタッカーが打ち切れないとか、そもそもそこへトスがあまりあがらないようでは・・・特に、越川や福澤がコートにいた時間帯にそういう攻撃がビシバシ相手のコートに決まっていたのなら・・・そこのところをもう少しよろしく。
ただ、宇佐美にいいプレーが見られた。ラリー中に齋藤へクイックを上げ成功。やれば出来るんだから、そのプレーで自信を持ってもらいたい。宇佐美が完全復活すれば、決勝Rで非常に面白い試合が出来るのは間違いないのだから。
rioさんのブログで、madokaさんが―――“山本は、「神」と「凡人」の間を忙しく行ったり来たり”―――と形容しているが、これが最もしっくり来た。とんでもなく難しい2段トスを打ち切り、サービスエースを決め、ナイスディグをしたかと思えば、スパイクミスやシャットアウト、チャンスボールを相手に返してしまうなど・・・この試合での山本の出来は非常に温度差があり、観ているこちらもどう評価したら良いのか解らない。植田監督は第4セットのどうにもならないところで清水に代えたが、実際はもっと前に代えていたかもしれない。多分、植田監督も悩んでいたのではないだろうか。
ただ、山本も清水もどちらも素晴らしくいいところを持った選手なので、彼らを上手く併用していくことが日本の現状にはもっともあっていると思う。もちろん、山本のときはセッターは宇佐美がいいだろうが。
植田采配では、「スタメン・荻野」というあちゃーをやってしまった。現状の日本では荻野は苦しいときの荻野頼み的な感じで、リリーフとしての役割だろう。
ましてや第2セット、守備的スタメンで起用したはずの荻野に代えて福澤の投入。ディフェンスに大きな難がある選手を、デェフェンスポジションに入れ、越川と対角を組ませる。スタメンからこの対角なら、攻撃的シフトとして捕えられるが、いきなりの選手交代でこのチェンジは微妙ではないだろうか。石島の方がベターであったと思う。
しかしながら、積極的に流れを変えようとする選手交代であるからOKと言えばOKだろう。女子でもこういう采配を見たいものだが・・・orz
勝負の分岐点は第1セットだろう。あのセット、終盤で追いつき一度は逆転しながらもデュースで落とした。特に痛かったのが、25点付近でのタッチネット。あれさえなければ・・・結局、格上をあそこまで追い詰めていながら、最終的にはサーブでコロリとやられてしまう。そうではなく、その前にどうにかしてセットをもぎ取らねば。数少ないチャンスを確実にモノにする。それが格上から勝利をもぎ取るための鉄則なのに、チャンスをモノに出来なかった。第2セットを取ったものの、やはり失った第1セットの重みと大きさが、第4セットになってのしかかったのだと思う。逃した第1セットは大きい。
ブルガリアと言う荒波にも決して転覆することなく、航海を続けた植田丸。これを自信にして次の中国、その次のベネズエラと連勝したいところだ。
しかし、中国は昨日ベネズエラに大逆転勝利(第4セットを取り返してフルセット、ファイナルセットは4-8から逆転して最後は2連続キルブロックでフィニッシュ)という非常にいい流れで来る。しかも完全ホームゲーム。日本にしてみれば、この上なくやりにくい環境。しかも、タイプが似ているチームであり、ある意味ブルガリアよりも組みにくい相手である。
当たって砕けろの精神で、堂々と、弾けるようなバレーを期待したい。この試合のような内容が出来れば、勝利は近いだろう。
posted by 古都の侍 |09:20 |
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2008年08月11日
北京五輪男子バレーボール・予選ラウンド第1日目試合結果一覧
【プールB】
セルビア1-3ロシア(25-20 21-25 22-25 14-25)
第1セットこそ落としたものの、いい滑り出しをしたロシア。一方のセルビアも第4セット以外はボチボチのバレーを展開しており、今後に期待が持てる。
ブラジル3-0エジプト(25-19 25-15 25-18)
ポーランド3-0ドイツ(25-17 33-31 25-20)
【プールA】
イタリア3-1日本(25-19 25-18 23-25 25-17)
アメリカ3-2ベネズエラ(25-18 25-18 22-25 21-25 15-10)
アメリカはいろいろあり、そんな中でも試合を制したと言うことである。監督不在の中での戦いであり、いつ監督が戻るのか解らないが・・・
ブルガリア3-1中国(25-20 25-21 26-28 25-19)
ご自慢の時間差やクイックも高さのあるブルガリアの壁の前には敵わなかった中国。基本的に日本もやりたい事は同じなので、中国で「アジア慣れ」したブルガリアと対するのはいささか厳しい。
明日のブルガリア戦、私が監督ならば宇佐美でスタートをし、速さでブルガリアの高さを突破すると言う戦術を取る。玉砕覚悟の精神でさらに大胆に行くならば、エース対角は「越川―福澤」でスタートする。
posted by 古都の侍 |18:08 |
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2008年08月10日
日本1-3イタリア(19-25 18-25 25-23 17-25)
実力はどう考えてもイタリアの方が上。だったら日本はどうするかと言うと、アグレッシブに攻め立てるしかないのである。守勢になってはならないのだ。
残念ながら今日の日本は、攻撃的なバレーを展開することが出来なかった。だが、荻野を除いて残りの11人が五輪初出場と言うことであり、いささかの同情の余地はある。これを糧にあさっての試合からはアグレッシブなバレーを見せてくれればいいのだ。
最悪5連敗でもいい・・・全力でぶつかって、それで大きなものを得てくれればそれでマルなのだ。決勝ラウンドに出たらハナマル、メダルなんか取ったら、それはもうエライことだ。だからこそ、今日の敗戦をきちんと意味のあるものにしてもらいたい。
イタリアは一日の長を見せた。それがスタメンである。
【日本】
石島 山本 松本
山村 朝長 越川 L=津曲
【イタリア】
マストランジェロ チゾーラ フェイ
ベルミリオ パパローニ ビラレッリ L=コーサノ
比較したいのが、直前のOQTの時のスタメン
【OQTの時のイタリアのスタメン】
ビラレッリ マルティーノ ベルミリオ
フェイ ズラタノフ マストランジェロ L=マニア
【イタリアのスタメンここがポイント】
(1)ビラレッリのサーブでスタート・・・ビラレッリとは、私がサインをいただいた選手・・・じゃなくて、5.31のアノ試合のとき、24-17から怒涛の同点劇を見せたときのサーバーこそがビラレッリなのだ。スーパーエースのフェイがバックに来るローテーションが相当多くなると言うハンディを負ってでも、ビラレッリを第1サーバーにしてきたイタリア。データバレーである。
(2)エース対角・・・OQTでは「マルティーノ(若手)・ズラタノフ(サーブカットで乱された)」だったが、今回は「チゾーラ(ベテランでキャプテン)・パパローニ(中堅)」という陣容にしてきた。ズラタノフは攻撃力の非常に高い選手だが、OQTの日本戦ではサーブカットを崩された。マルティーノはいい選手だが、若い。そういうことを踏まえて今回は、キャプテンでベテランのチゾーラと、安定感のあるパパローニを起用。大崩れしないメンバーになったため、攻撃での破壊力はなくなったものの攻撃の多様性が出た。さらに言うと、彼らが安定することでフェイのオールマイティーな攻撃性がさらに活かされると言う結果となった。フェイはOQTでもなかなかの活躍をしており、彼の威力を増徴させる布陣となったという点も見逃せない。
このように、イタリアが大崩れしないような、なおかつフェイのバックにいる時間が増えてでもビラレッリのサーブを尊重させた、というスタメンはさすがイタリアというもの。
せっかくなので、イタリアここがすごいと言うのをさらにもう少しだけ見てみよう。
【イタリアのここがスゴイっ!】
(1)_フェイそのもの・・・彼の場合、スーパーエースと言うポジションに入っているもののその役割は「何でも屋」といった方が的確かもしれない。むしろ、イタリアチームでのスーパーエース的役割は控えにいるガヴォットが担っているだろう。つまり、フェイが入っているときとガヴォットが入っているときではチームが全く違うのだ。
フェイは右打ちの選手で、非常に器用。サーブレシーブ以外は何でもすると思えばいいと思う。今日も見られたのが、崩れたところでのBクイック!!「セッター上げるところないな~、これはチャンスボールが返ってくるかも・・・」なんて打算を私がしているところでズドーンとBクイックをラリー中に仕掛けるのだから器用だ。それだけではない、高くて打ち下ろすようなオープンスパイクは少なく、平行か或いは低い鋭いのを打つのが得意な選手である。目下、世界的に見てそういう打球を得意とするスーパーエースの選手は少ない。低空バックアタックなどは、豪快なバックアタックとは一味も二味も異なるものがあり、感嘆するばかりだ。
あえて国内でそういう似たような選手を上げろといわれたら、「パナソニックの今井」がもっとも彼に近い動きをする選手だろう。
今日もフェイを止められなかった。低い攻撃なのにブロックできないのは何故だろう・・・なんてレヴェルの問題では彼のスパイクは解決できない。
(2)ベルミリオのトスワーク・・・日本はああいうセンターを生かすトスワークがしたいのだ。効果的にセンターを使ってくる。連続失点を切る時にクイックを選択するあたりは流石である。
などなど、他にもたくさんあるのだが割愛。
さて、日本はどうなのか。
ある程度善戦はしたものの地力の差を見せ付けられたと言うことだろう。初の五輪と言う選手が11人。そんな中で、途中でコートに入った清水の活躍は見事であった。
安全策をとったのだろう朝長のスタメン。宇佐美のボールへの対応が間に合わなかったのか、或いは「信頼度」の問題か・・・今日見た上ではやはり宇佐美のリリーフは無理。なので、今後は宇佐美をスタメンがいいだろう。それでダメなら第1セットの1回目のテクニカルタイムアウト後にでも朝長に代えてしまえばいい。彼の自慢のインサイドワークも、トスの安定感も今日はなかったが引きずるタイプではないので、次戦までには立ち直っているだろう。
公式データ
↑有効リバウンドを日本が結構取れているのはいい点である。
今日は判定員の評価が厳しいために、サーブレシーブの数字が極端に低くなっている。明確な基準値がないために判断する人によって数字が全く違ってきてしまうのが、難点である。
出場選手
時間がないために手抜き記事ですみません。
posted by 古都の侍 |22:07 |
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2008年08月10日
植田JAPANはメダルを獲得できるか【解答編】
植田JAPANはメダル獲得できるか【アンケート】←こちらの企画ではまだ、皆様のアンケート結果を受け付けております。
さて、植田JAPANはメダルを取れるかどうか。また、メダル獲得国はどこかを女子に続いて予想してみよう。
Q1 あなたは植田JAPANがメダルを取れると思いますか(YES or NO―――その理由―――)
A NO(感情論だけで言うならば「YES」だが、冷静に見れば「NO」という予想をせざるを得ないのが現実。
しかーーーし、女子に比べればはるかにメダルを獲得する確率は高い。随所に見られる世界と対等に戦えているプレー、サーブのよさはいい兆し。
ただ、決勝Rに進んだとしてもロシアやアメリカに勝てるかどうかと問われれば、勝てないだろうとしか答えようがない。)
Q2 あなたが思う上位3カ国予想(金メダル=○○○ 銀メダル=△△△ 銅メダル=×××―――予想の理由―――)
A 金メダル=アメリカ 銀メダル=ロシア 銅メダル=ポーランド
(非常に拮抗している男子の勢力図。まずは、消去法でいくつかのチームを表彰台から消した。
ブラジルは母国開催のWL決勝で優勝できなかったことにあらわれるように、今ひとつ乗り切らなさを感じる。高速バレーは健在のものの、今回の大会を抜け出すだけのプラスアルファをあまり感じられない。イタリアはバレー王国復活の兆しがあるものの、スーパーエース(点取り屋)の部分で期待値が低い。エースどうしの打ち合いになった時などを考えてメダル争いから除外した。ブルガリアは悩んだ。と言うのも、ポーランドを銅メダルにするか、ブルガリアを銅メダルにするかでかなり悩んだのだ。どちらのチームもダークホース的な存在であり、このどちらかが銅メダルになるなと思ったからである。ただ、ブルガリアは昨秋のWCの時のチーム(メンバー)の方がいいように思え、そのために表彰台から外した。セルビアは決勝Rに進んだ後で「どうかな」と思うところがあり、外した。
さて、金メダル予想はアメリカ。仕上がり具合が早すぎるという声も聞かれるが(事実そうなのだが)、ベテランを中心にいいチームに仕上がっていることが金メダルとした理由だ。
銀メダル予想のロシアは、金メダルにしようかと思ったがここぞと言うときの力とアメリカとの決勝戦を脳内シュミレーションした時にアメリカが勝ったのでロシアを銀メダルにした。確かにサーブもいいし、高さは充分であるから金に近いのだが、今回のロシアチームをみると爆発力よりも脆さを感じてしまう。
銅メダル予想はポーランド。先ほど言ったようにこのチームはダークホース。決勝Rで、アッと言うような試合を見せる気配がある。)
このような予想をしてみた。当たるかどうかは・・・
posted by 古都の侍 |20:04 |
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2008年08月09日
メダルは狙える・・・しかし、予選落ちの可能性もある。
現在の男子バレーの世界の勢力図は凝縮されていて、各チームにメダルの可能性と予選敗退の可能性がある。女子に比べて実力差がないのだ。だからこそ、肉薄した戦いが見られ、面白くなるのだ。
この4年間・・・腐り果てて荒れ果てて・・・そんなチームを耕して見事に作物を育てて見せた植田監督。厳しい節制と、人間としての自立と自覚を促した生活環境の改善。これによって荒れた畑は再び甦った。そして「スーパーエースは要らない」という大胆な改革でチームの根本を直し、そういう概念の元でレシーブ重視の日本バレーの復活をさせた。
再びスーパーエースを戻した2006年春。前の年の冬のグラチャンで培ったものを伸ばしていくために更なる厳しい練習が課せられた。その年の秋には世界バレーである程度の結果を残した。
2007年。ワールドリーグでイタリアからホームで1勝、アウェーで1勝。フランスからもホームで1勝した。晩秋、ワールドカップでは強豪に善戦し、同格あるいは格下にいい成績を残せなかった。
2008年。世界最終予選の初戦イタリア戦。セットカウント2-1でリードした第4セット。24-17とマッチポイントを取ってからのまさかの歴史的大逆転負け。しかし、そこから這い上がった。それは2005年からの積み重ねがあったからに違いない。歴史的敗戦の翌日、チームは生まれ変わっていた。そこからの快進撃。そして6月7日、アルゼンチン戦はバレーファンにとって忘れられないメモリアルデーとなった。死闘の末に逆転勝ち。
そしてワールドリーグではポーランドに激勝するなどそれなりの結果を出した。
そんな過去を振り返ってみて、今。奇しくもオリンピックの初戦はイタリア戦だ。これを神様のいたずらとでも言うのだろうか・・・
五輪本番では、ここ数年見せた事のないイタリアの底力が出るだろう。
【イタリア】
1 マストランジェロ
3 ガヴォット
5 ベルミリオ
6 メオーニ
7 パパローニ
8 チゾーラ
9 マルティーノ
11 ズラタノフ
12 コーサノ(L)
14 フェイ
15 ビラレッリ
16 ボボレッタ
OQTから見て、正リベロをマニアからコーサノへ代えたくらいで、ほかは特に目立った交代はない。ベテランから若手までを揃えたオーソドックスなメンバーである。キャプテンチゾーラを中心にバレー王国の威信と誇りを掛けた戦いを見せてくれるだろう。
第2戦はブルガリア。昨秋のWCでは善戦したものの、及ばなかったチームである。女子のセルビア、男子のブルガリアと言った感じでこの4年間でもっとも伸びたチームではないだろうか。
エースのニコロフ・ウラジミールにスーパーエースのカジースキ、彼らに代表されるように兎に角攻撃力の素晴らしいチーム。日本としては粘っていれば勝機はあるかもしれない。強打を拾い続けられるかどうか・・・勝つための隙はある。
【ブルガリア】
1 イヴァノフ
2 ツヴェタノフ
3 ゼコフ
4 ヨルダノフ
5 ガイダルスキー
6 カジースキ
11 ウラジミール・ニコロフ
13 サルパロフ(L)
14 ストイコフ
15 アレクシェフ
17 コンスタンティノフ
18 タッセフ
第3戦は中国。今年も4戦しており、互いに手の内を知る仲。実力伯仲なだけに勝機もその逆もフィフティ―フィフティである。
開催国の威信を掛けて全力で日本を倒しに来るだろうが、相手のホームアドヴァンテージに打ち勝つようなしぶとい試合運びをしたい。
【中国】
メンバーはこちら
要注意なのは1番のヘン・コウビン。チームの攻撃の主体の一つが「Bクイック」であり、センタープレーヤーの担う打数は多い。中でも2m10cmのこのヘン・コウビンの怖さは格別である。
日本としてはセンターをまずは機能不全にしたいところである。
第4戦はベネズエラ。データもないような国であり、非常に不気味である。単純に考えれば、星勘定をよくするためにストレートで下したいところである。
カギは、対応力。
【ベネズエラ】
メンバーはこちら
第5戦、予選最後の相手は強豪のアメリカ。順当な結果を残すチームであり、この大会でもメダルは硬いのではないだろうか。予選の中ではもっとも強いチームであるといっていいだろう。
【アメリカ】
1 ボール
2 ルーニー
4 リー
5 ランボーン(L)
8 プリディー
9 ミラー
10 サーモン
12 トーマス
13 スタンリー
15 ガードナー
18 トウジンスキー
どう見たっていいメンバーでしょう。日本はよほど完璧なバレーをしなくてはならないだろう。そうでなくても、決勝Rにつながるバレーをしてもらいたい。
B組みも見てみよう。
【ブラジル】
1 ブルーノ
2 マルセロ
4 アンドレ・ヒーラー
6 サムエル
7 ジバ
8 ムーリオ
9 アンドレ
10 サントス(L)
11 アンデルソン
13 グスタボ
14 ロドリゴ
18 ダンテ
直前のWLで優勝を逃したことがいい薬となって、五輪では頂点になるのではないだろうか。
【ロシア】
1 コニーフ
2 ポルタフスキー
3 コーサレフ
6 グランキン
8 テチューヒン
9 ヴァディム
10 ベレジュコ
13 オスタペンコ
14 ヴォルコフ
16 ヴェーコフ(L)
17 ミクハヴロフ
18 クレチョフ
女子代表同様、こちら男子もメダルに近いチームではないだろうか。
高さは世界一。ディフェンスからの切り返しと攻撃が単調にならないことがメダルへのキーポイント。
【セルビア】
メンバーはこちら
実力のあるチームだけにこちらもメダル争いには加わるだろう。オフェンス、ディフェンスともに平均点以上であり、バランスの取れたチームだと思う。
【ドイツ】
メンバーはこちら
激戦区を制してきたドイツ。近年の国際大会では顔をなかなか見なかったものの、ヨーロッパバレーで世界と戦うレヴェルは充分にある。
まずは、決勝ラウンド進出が目標か。
【エジプト】
メンバーはこちら
日本と実力が最も近いチームではないだろうか。サーブが非常によく、粘っこさも持ち合わせるチームである。
エースのアブデルナイームの攻撃力は折り紙つきであり、調子に乗れば手がつけられない。
【ポーランド】
メンバーはこちら
ヨーロッパの中では近年、もっとも安定した力を出しているチームではないだろうか。
バランスよくチームが出来ている印象があり、大舞台でも持ち前の力を発揮できるのではないだろうか。チームのカギであるセンター攻撃の決定率が勝敗を左右しそうである。
一つでも多くの勝利を・・・植田JAPAN、一戦必勝体制で駆け上がるのみ。多くの経験をつみ、ロンドンへつながるオリンピックとしてもらいたい。
posted by 古都の侍 |20:35 |
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2008年08月02日
植田JAPANの予選5試合のTV中継は以下の通り。
8月10日(日)13:00~ vsイタリア NHK総合
8月12日(火)22:55~25:00 vsブルガリア NHKBS1 テレビ朝日
8月14日(木)21:00~ vs中国 NHK総合
8月16日(土)23:00~ vsベネズエラ NHK総合(※サッカー男子次第)
8月18日(月)22:55~25:00 vsアメリカ テレビ朝日
解説はいずれも真鍋政義になるものと思われる。
尚、前後の種目の放送時間拡大などで放送時間がずれる可能性があるのでご注意下さいませ。
posted by 古都の侍 |21:59 |
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