2008年08月24日
バレーボール女子の北京五輪は終わった。
つい2月前には神戸で、1月半前には横浜で、日本なんぞにフルセットの試合をしていたアメリカだが、そんなアメリカどこ行ったってくらいの五輪へ来てからの充実ぶり。しかし、ブラジルは予選から決勝まで全ての試合を通じて落としたセットが決勝での「1」のみという驚異的(と言う言葉すらかすむ)な成績でブッチギリの優勝。
決勝戦を見る前に、3位決定戦の方をざっと見てみよう。
3位決定戦
キューバ1-3中国(16-25 25-21 13-25 20-25)
キューバ=サンチェス(→バロス) ラミレス カルデロン カリーヨ サントス ルイザ L=メサ
中国=オウ・イメイ マ・ユンブン シュウ・ソコウ リ・エン チョウ・ヌイヌイ ヒョウ・コン L=チョウ・ナ
大会前半(特に予選)はよかったキューバだが、決勝Rになって下降して言った事は否めない。
中国は00年から8ヵ年計画を立ててこの五輪で金メダルを狙うことを目標にしていたが、アテネ以後の失速が悔やまれる。しかしながら、銅メダルは立派。
決勝戦
アメリカ1-3ブラジル(15-25 25-18 13-25 21-25)
アメリカ=オーモアサントス(→バーグ) グラース スコット ハニーフ トム バウン L=デイビス
ブラジル=パウラ バレウスカ フォフォン マリ ファビアナ シェイラ L=ファビ
第1セット。サーブで攻めて主導権をとったアメリカだが、突き放すに突き放せないもどかしさ。そんなもどかしさが充満してきた頃、ブラジルが一気にアクセルを踏んで突き放す。トム以外、アタッカーが調子が上がっていなかったことも手伝って、ブラジルが猛然とリードを広げて第1セットを先取。中盤以降、Aキャッチが入ることの方が珍しいくなるほど、サーブカットが乱れに乱れまくったアメリカは非常に重苦しいスタートとなった。
第2セット。セッターをバーグにしてスタートのアメリカ。前セットに続き、立ち上がりサーブカットが狂う。ただ、ブラジルの方もバタついており、5-1とリードしてブラジルがタイムアウト。途中、マリに代えてジャケリネを入れるなどして流れを変えようとするもアメリカペース。アメリカはサーブをマリが後衛の時はマリ、そうでない時は前に打って速攻封じを狙ってきた作戦が成功。ブラジルはこの大会で初めてセットを失う。
第3セット。シェイラを色々な形で使ったブラジル。ライトバックアタック、切り込み、高速バック、平行・・・要所でシェイラに振ってきたフォフォンのトスワークだが、アメリカはそのシェイラを捕えきれない。結果的にブラジルのペースとなって、3-6、5-8、9-16、12-20と着実にリードを広げてブラジルがついに大手。アメリカはナマミを入れるなどして流れを変えようと試みるも、サーブカットが乱されてバレーにならず。センターの攻撃、速攻、ブロードどちらも多く使えないのが苦しいところ。
第4セット。前のセットの勢いからブラジルペース・・・にはならない。3-5とリードしてアメリカにタイムアウトを取らせるも、トムのサービスエースやパウラのスパイクミスで8-6と逆転される。13-13から放ったハニーフのスパイクはどう見てもワンタッチなのだが、判定はノータッチ。直後にシェイラのサーブにカット乱れて13-15となり、アメリカは最後のタイムアウト。再び息を吹き返したアメリカ、15-15と同点。アメリカは18-16と抜け出すもまたも、ブラジルが追いつく。20-20から、フォフォンに代えてタイーザがワンブロ。ラリー中に好レシーブが出たブラジル、相手のスコットをシャットアウトして20-21。ハニーフ決めて同点。アメリカはサーブミスで再びブラジルリード。このサーブミスが痛かった。崩されてエースのトムがシャットアウトで2点差。もう一回トムに上げるもまたもシャットアウトで21-24。この勝負どことでのブロック力がすごい!最後もトムがスパイクミスで万事休す。
ブラジルがオリンピック初優勝を遂げた。
ブラジルもアメリカも双方もの凄くレヴェルの高い試合をしてくれたと思う。
両チームに言える事は・・・
・ベンチがよく動く
・戦術はずっと向こうまで考えている
・選手もそれを理解している
・個々の能力が高い(それをベンチもしっかり把握している)
・自分たちのやることを解っているからこそ、相手に対する対応も自ずと解っている
・↑を総合して言うと→→→聞きかじりのデータバレーでなく、ちゃんとしたデータバレーをしている(日本との最大の違い)
最終結果
1位 ブラジル
2位 アメリカ
3位 中国
4位 キューバ
5位 日本 イタリア セルビア ロシア
posted by 古都の侍 |00:15 |
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2008年08月21日
アメリカ3-0キューバ(25-20 25-16 25-17)
アメリカ=オーモアサントス グラース スコット ハニーフ トム バウン L=デイビス
キューバ=サンチェス(→バロス) ラミレス カルデロン カリーヨ サントス ルイザ L=メサ
8月21日。漢数字で書くと、八二一・・・ハニーの日に活躍したのはアメリカの“ハニーフ”。確か今年のWGP神戸ラウンドのときには「ハニーフ、ハニーフ、ハニーフとハニーフのラッシュで“ハニーフラッシュ”やないか」という下らん洒落を言った記憶があるのだが・・・
実際のところ、今日は大爆発するようなはたらきではなかったハニーフである。しかし、チーム全員が「意図」を持ってキューバを倒そうとするバレーをしたアメリカは見事。その中でもちろんハニーフも役割をきっちりと果たし、郎平監督の思い描いた試合をきっちりと描くことに貢献した。
1点集中狙いのサーブではなく、分散型サーブ作戦。攻撃が複雑でないキューバに対してはこちらの方が有効だということがよく解る作戦。加えて、サーブで崩した後の事後マニュアルもきっちりと作成(←日本との決定的違いだと思う)。サイドブロッカーはストレートを完全に密閉し、クロスに打ったボールはレシーバーがカバー。本来、日本がこの形を取りたいのだ。栗原や木村がストレートを締めて抜けさせない―佐野はクロス側に入ってそのボールを全てカバー―(実際、佐野の所属している久光では極めてこれに近い形が取られており、全日本でもこの形を徹底したかったのでは?)。効果的なブロックのスイッチも見られ、キューバはたじたじではなかったか。
ブラジル3-0中国(27-25 25-22 25-14)
ブラジル=バレウスカ フォフォン マリ ファビアナ シェイラ パウラ L=ファビ
中国=オウ・イメイ マ・ユンブン シュウ・ソコウ リ・エン チョウ・ヌイヌイ ヒョウ・コン(→ギ・シュウゲツ) L=チョウ・ナ
中国、連覇への道破れる。
第1セット。0-3、1-5とリードを広げながら追いつかれた中国。1,2点差のままの拮抗した状態で試合は進むが、いったんは終盤にブラジルが逆転。しかし、レシーブから粘って23-24と再逆転した中国。ここでの流れは完全に中国だった。ここでブラジルがタイムアウト。明けて中国サーブミスで24-24。シュウ・ソコウのブロードで25-24。マリがレフトから来て25-25。ここで中国の選択したのはシュウ・ソコウの中へ切り込む攻撃。しかし、ブラジルは完全に読みきっていてシャットアウト。25-26と再逆転。中国タイムアウト取るも、最後は粘った末にシェイラに決められて万事休す。勝敗の分岐点を上げるとするならば、25-25からのシャットアウトだろう。そこが結局3-0でブラジルが勝った要因だったと思う。
決勝の組み合わせ→アメリカ×ブラジル(13:30~)
3位決定戦→キューバ×中国(21:00~)
余談。
みなさま、たくさんのコメントありがとうございます。
山本隆弘のブログでのコメントで色々と物議をかもしていますね。正直なところ、何とも言えないですね。少し整理してから書きたいと思います。
「竹下・高橋体制」への不満と、「じゃぁ他に誰がいる?」という話。他はいたと思いますが、柳本監督やJVAが長期的スパンでものを考えていなかったのではないかと思います。その辺りの事はじっくりと今後書き綴りたいと思います。
そんなことよりも、ソフトボール!!いやー、すごかったですねぇ。上野投手の連日連戦の連投。どこにあんなスタミナがあるのか、と思うほどの投げっぷり。大車輪の活躍とはああいうものだと思います。
金メダル、おめでとうございます。
posted by 古都の侍 |23:12 |
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2008年08月21日
サスペンスのタイトルではありません。
しかし柳本監督はサスペンスを起こしたといってもいいかもしれない。
テンシンと心中。
柳本体制で不動となっていた竹下と高橋。最後の最後で、終幕が降りるほんの少し前に最後のどんでん返しが起こった。不動の高橋みゆきをコートから下げたまま五輪終了。
心中するはずだったのに、最後の最後でこのオチ。だったら、アテネのあとすぐにこういうことをしていれば・・・女子バレーの低迷はなかったはずだ。
外された高橋にしても、この仕打ちはないと思ったはずだ。
それでも、監督として(たぶん)最後の試合の最後のセットになってようやくこの交代に気づいただけマシと思うべきだろうか。
ただ、「竹下・高橋」を軸としたチームで世界を目指すうえではベストな試合運びが出来たと思う。
逆に言うならば、「竹下・高橋」が控えになるチームであったのならば、もっと上を目指せたと思う。
09年から本格的な世代交代が始まる。09年は国際大会全敗でもいい。10年だって世界バレーで惨敗してもいい。
ホンキで世界の頂を狙うならば、4年では無理。「8カ年計画」を立てて、例え視聴率が取れなくてもJVAは辛抱に辛抱を重ねた計画的なチーム育成をしなくてはならない。「メダルが欲しいのか視聴率が欲しいのか」(by rioさん)を明確にしないとダメである。もちろん、「FIVB―JVA」ラインもアコスタ氏退任で薄れるのだから、日本開催の国際大会も減るだろう。今からちゃんとした「メダルを狙う8カ年計画」を立てるべきではないか。
さて、試合本編。
日本0-3ブラジル(12-25 20-25 16-25)
出場選手
ブラジル=パウラ バレウスカ シェイラ マリ ファビアナ フォフォン L=ファビ
【日本】
高橋 木村 杉山
荒木 栗原 竹下 L=佐野
2S・・・杉山→櫻井(ピンサ~レシーバー)
3S・・・高橋→狩野
公式データ
ギマラエス監督が書いた脚本がピタリとはまった第1セット。6本のサービスエースを奪われたが、サーブ自体がいいわけではなく「戦略的サーブ」だからよかったのだ。
日本がサーブを取ってからどう動いて攻撃へとつなげるかを理解したうえで、その選手たちが交差するポイントへサーブを打っただけなのだ。苦肉の策を取っていった結果「4枚フラット」のようなサーブレシーブ隊形になったが、これでもうブラジルとしては作戦成功なのだ。
脚本家・ギマラエスのシナリオは深かった。日本のスパイクコースを読み(特にバックアタック)、センターの攻撃にもしっかりマーク。こうすることでイヤでもサイドは多くなるが、そこは抑えられるという自信があるのだと思う。つまり、日本の得意なところ(そこで点数を取るとノるところ)を機能させない戦術である。
加えて、センターの破壊力に日本が苦手とするよく動くライトプレーヤーを織り込んだ攻撃。ブラジルのシェイラ、中国のシュウ・ソコウらのようなプレーヤーに破壊力のあるセンターが加わったチーム。これもまた日本の弱点だと思う。
さらには、「竹下や高橋の上から打つ」というセオリーをきっちりと守る。お手上げです。
しかし日本も時間差が決まったり、接戦に持ち込む時間があったり、ブラジルに対して持てる力は発揮できたと思う。
何せ予選Rで1セットも落としていないチーム。そんなチームに対してよく戦ったのではないだろうか。
以前の月バレで「ブラジルにも勝てる・・・云々」と言っていた柳本監督。あの言葉の真意はどこにあるのだろうか。
posted by 古都の侍 |13:32 |
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2008年08月20日
(A4位)日本0-3ブラジル(B1位)(12-25 20-25 16-25)
実力どおりの結果と言っていいだろう。
しかし、予選ラウンド5戦で落としたセット「0」のブラジルに対して一時でも焦らすことが出来たのは救いと言うか、収穫ではなかったか。
ブラジルと言うとやはり05年のグラチャンのナゴヤレインボーホールでの試合に勝てなかったことが、ここまでの苦戦につながっているだろうと思う。もしも、あそこで勝っていたのならば日本に少しばかりの自信がついていたのだろうと思う。
とは言えブラジル。熟成されたコンビバレーと高い身体能力・・・日本とのレヴェルは遠く遠く離れている。
(A3位)中国3-0ロシア(B3位)(25-22 27-25 25-19)
アテネ五輪決勝戦の顔合わせは、今回も中国の勝ち。
ロシアは最後までまとまり感がなく、精彩を欠いたという印象が拭えない。イタリアのカプラーラ氏を呼んだはいいが非協力的だったロシアサイド、結局敗因はそこではないだろうか。日本と同じでセッターの育成が急務である。
中国は自国開催五輪。完全ホームの中、8ヵ年計画の総仕上げとしての五輪連覇まであと2勝。
(A2位)アメリカ3-2イタリア(B2位)(20-25 25-21 19-25 25-18 15-6)
第3セットまでのイタリアペースの試合から、第4,5セットのアメリカの怒涛の巻き返し。「郎平」というスーパースターが凱旋しアメリカを率いているわけだが、これでかなりの応援を得ており、アメリカの力となっている。
イタリアはアテネ同様に5位で終了。
キューバ3-0セルビア(26-24 25-19 26-24)
高いブロックを武器にセルビアが、この大会12チーム中最も状態のいいキューバに善戦。セルビア的立場に立って言うと、ミスがあとほんのちょっと少なければ勝てたな、と思っているのではないだろうか。
これで準々決勝の4試合終了。
日本、ロシア、イタリア、セルビアの4チームが5位という結果となった。
また、準決勝の組み合わせはこちら。
キューバ×アメリカ
中国×ブラジル
一番面白いのは、アメリカと中国が勝って決勝で当たることだろう。アメリカを率いて祖国へ返ってきた郎平のアメリカvs連覇を懸けての本国開催の中国。世紀の大一番といった感じだ。
posted by 古都の侍 |21:38 |
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2008年08月18日
予選ラウンドの順位はこうなった↓↓↓
【プールA】
1.キューバ (5勝 1.148)
2.アメリカ (4勝1敗 1.041)
3.中国 (3勝2敗 1.182)
4.日本 (2勝3敗 0.979)
5.ポーランド (1勝4敗 0.991)
6.ベネズエラ (5敗 0.663)
【プールB】
1.ブラジル (5勝 1.668)
2.イタリア (4勝1敗 1.181)
3.ロシア (3勝2敗 1.131)
4.セルビア (2勝3敗 0.983)
5.カザフスタン (1勝4敗 0.800)
6.アルジェリア (5敗 0.587)
これを踏まえての準決勝の組み合わせは下記の通り(試合開始時間は日本時間)
11:00~ (A1位)キューバ×セルビア(B4位)・・・(#1)
13:00~ (A4位)日本×ブラジル(B1位)・・・(#2)【8月19日(火)NHK総合で13:05分から生中継】
21:00~ (B3位)ロシア×中国(A3位)・・・(#3)
23:00~ (B2位)イタリア×アメリカ(A2位)・・・(#4)
準決勝は
(#1)×(#3)と(#4)の勝者のどちらかを抽選で決定
(#2)×(#3)と(#4)の勝者のどちらかを抽選で決定
このため好調どうしのブラジルとキューバは決勝でしか対戦しないこととなる。
準決勝ではいきなりアテネの決勝「中国×ロシア」の顔合わせ。中国もロシアも微妙だが、ロシアは五輪の最後の3試合の底力は世界一なだけに、まだまだ優勝候補に名を残す。
「イタリア×アメリカ」はアメリカ優勢。
posted by 古都の侍 |22:37 |
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2008年08月18日
北京五輪バレーボール女子・予選ラウンド第5日目試合結果一覧
【プールA】
キューバ3-0ベネズエラ(25-20 25-20 25-19)
ポーランド2-3アメリカ(25-18 21-25 25-19 19-25 13-15)
この試合でポーランドが負けたために柳本JAPANは準々決勝進出が決定。
ポーランドはロスネルをスタメンに入れる守備的布陣を強いて挑んだ。
土壇場でアメリカのブロックが神がかりだして軍配はアメリカへ。郎平旋風は止まらないだろう。
日本0-3中国(24-26 16-25 14-25)
【プールB】
カザフスタン3-1アルジェリア(25-18 25-20 17-25 25-16)
イタリア0-3ブラジル(16-25 22-25 17-25)
ブラジルは予選5試合で落としたセットは脅威の「0」。逆にこの好調すぎる具合が不気味である。
ロシア3-0セルビア(25-21 25-16 25-20)
予選最終順位
【プールA】(勝敗 得点率)
1.キューバ (5勝 1.148)
2.アメリカ (4勝1敗 1.041)
3.中国 (3勝2敗 1.182)
4.日本 (2勝3敗 0.979)
5.ポーランド (1勝4敗 0.991)
6.ベネズエラ (5敗 0.663)
【プールB】
1.ブラジル (5勝 1.668)
2.イタリア (4勝1敗 1.181)
3.ロシア (3勝2敗 1.131)
4.セルビア (2勝3敗 0.983)
5.カザフスタン (1勝4敗 0.800)
6.アルジェリア (5敗 0.587)
決勝ラウンド組み合わせはこちら
posted by 古都の侍 |22:24 |
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2008年08月18日
北京五輪バレーボール女子・予選ラウンド第4日目試合結果一覧
【プールA】
ベネズエラ0-3ポーランド(12-25 12-25 20-25)
アメリカ3-2中国(23-25 25-22 23-25 25-20 15-11)
郎平監督がアメリカナショナルチームを率いて母国との対戦。この五輪のもっとも注目のカードの一つではないだろうか。
試合の内容も素晴らしい。シュウ・ソコウのダブルブロードをブロックでしとめるなどのプレーが出たのがアメリカが試合に勝利した要因ではないだろうか。
日本0-3キューバ(17-25 22-25 22-25)
【プールB】
アルジェリア0-3ロシア(11-25 19-25 10-25)
ブラジル3-0カザフスタン(25-13 25-6 27-25)
セルビア0-3イタリア(23-25 20-25 19-25)
posted by 古都の侍 |22:07 |
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2008年08月18日
ライブスコア風に振り返ってみよう(とは言うものの、メモしながらの観戦なので所々間違っているかと思います。ご容赦下さい)
【第1セット】
C-J
12-3と木村のサーブで崩したり、相手のミスなどで大量リードする。しかも、「ヨウ・コウ→リ・エン」、「チョウ・ヌイヌイ→セツ・メイ」、「ヒョウ・コン→ギ・シュウゲツ」とこの時点で3枚の交代に成功させる。
ここまでの展開は過去随一のモノと言っていいかもしれない。日本からしてみれば、一番大きかったのは、過去2戦やられ放題だったヌイヌイを代えたことだ。
しかし、あれよあれよと言う間に7-12まで追い上げられる。
8-12 荒木ブロード、王1枚シャット
9-12 竹下ツー→オウのレフトからアタック
9-13 ようやく荒木のクイック。サイドが止められていただけに、もう少し早い段階でのクイックがあれば・・・
10-13 マのブロード日本拾、馬ブロード日本拾、馬ブロード
11-13 木村バックアタック合わず、栗原拾われ、ライトからオウ
11-14 サーブミス
12-14 栗原のサーブで崩せず、王アタック
13-14 王のサーブをAキャッチするも、栗原のバックに3枚付かれてシャットアウト(あちゃー)
13-15 杉山C
14-15 竹下サーブミス
15-15 マ・ユンブンのノータッチエース(これが痛かった)
16-15 木村ライト拾われ、リ・エンのレフト決まる
(2回目のテクニカルタイムアウト)
16-16 高橋レフトからアタック
17-16 シュウ・ソコウライトからアタック
17-17 木村ライトからのを拾われ、リ・エンのレフトスパイクを拾い返し、高橋のレフト
17-18 木村サービスエース(サーブの抜群にいい木村。ここで2,3点突き放せていれば面白かったが)
18-18 リ・エンを拾うも高橋のライト攻撃をシャットアウト
18-19 カットが長く、竹下は荒木のクイックしか上げられず荒木シャットアウト
18-20 栗原レフトからのをシャットアウト。そして「栗原→狩野」の交代。
19-20 高橋ライトから決まらず、乱れたボールを荒木がオープンするも決まらず、相手のスパイクミス
20-20 Bキャッチからのレフト攻撃、オウをシャットアウト
20-21 ブロードを拾うも、荒木のライトオープンがアウトになる
20-22 ややカット乱れて荒木のC、狩野のレフト、どちらも通らず逆にオウのスパイク決まる
日本2回目のタイムアウト
21-22 狩野のレフトからのスパイク(狩野スパイクでの五輪初得点)
21-23 マのブロード
22-23 狩野のレフトからのスパイク(インナー)
23-23 マの速攻合わず、杉山のCワイド
23-24 真ん中からシュウ・ソコウ
24-24 杉山のブロード
25-24 ここぞというところでダブルブロード
26-24 木村のカット乱れて竹下がアンダーでレフトへ、高橋リバウンド狙いも跳ねかえされてシャットアウト
【第2セット】
立ち上がりから前のセットを引きずってしまった日本。頼みの狩野も8点付近で再び栗原へと交代。第2セットになってからはなかなかスパイクが決まらなかった。
狩野のみならず他の選手もあまり決まらず・・・
カットの乱れもあり、前のセットに比べ「Bキャッチ」と「Cキャッチ」の率がかなり上がってしまった。確かに、中国のサーブが走り出したのもあるが、やはりここまで乱れると苦しい。手許の集計だと、第2セットの日本のBキャッチ+Cキャッチの割合はだいたい5割くらい。
2回目のテクニカルタイムアウトの後から見てみよう。
C-J
17-8 木村ライト攻撃決まらず、リ・エンのレフトが決まる
17-9 オウ・イメイサーブミス
18-9 カンチャン抜かれてリ・エンレフトからのアタック
18-10 サーブミス(中国は意外とサーブミスがあるのだが・・・)
19-10 離縁のフェイントを拾う、2段トス乱れて栗原打てず、リ・エンのレフトからのスパイクを拾って、高橋のライト攻撃を拾われて、シュウ・ソコウのライト攻撃はブロックアウト
20-10 木村のバックライトからのフェイント(若干トスが合わなかったか)決まらず、栗原のレフトも決まらず、マのクイックも決まらず、栗原シャットアウト
20-11 荒木Aは囮で高橋切り込むも決まらず、栗原も決まらず、ギ・シュウゲツのツーを拾って、木村のバックアタックを拾われて、リ・エンのレフトからのを拾って、木村のバックセンター2度目も通らず、荒木C囮の高橋の時間差
20-12 シュウ・ソコウのライトからのスパイクをシャットアウト!
20-13 栗原がダイレクトに決めた
21-13 Cワイド決められる
22-14 互いにサーブミス
22-15 杉山のブロード拾われるも、栗原のバックセンター
23-15 ネット際の押し合いに負け
24-15 カット乱れてダイレクトに決められる
24-16 木村レフトから打つも決まらず、シュウ・ソコウのスパイクミス
25-16 セツ・メイのAクイック
【第3セット】
解説の大林素子氏、ついにお怒りです。この一言「止められすぎ!」に全てが現れてしまいました。
立ち上がりから栗原が3本くらい止められて大村と交代。大村はブロックアウト取ったり、抜いたり、ブロックで止めたりと奮闘するのだが・・・
荒木が吠えまくってチームを鼓舞するものの・・・木村はサーブジャッジミスし、佐野までもジャッジミス。どうにもこうにも中国ペース。
日本としては非常にいい戦略をスタートのときからしていたのだが・・・
と言うのも、徹底的にブロードを止める、上げる、決めさせない作戦。栗原らが頑張ってワンタッチを引っ掛ける場面が多く見られた。事実、中国の実質エースと言っていいヌイヌイを代えさせたことは作戦大的中ということである。
ただ、その反面「竹下とオウ・イメイが常にマッチアップ」してしまうのが問題。オウの場合重たいスパイクが持ち味の選手。ディグで上げてつなぐのは難しいとなると、少なくともワンタッチで引っ掛けておきたいところ。しかし、竹下の上空から抜いてくるオウのスパイクなのでなかなか拾えない。結局行き着くところはそこなのだと思う。
第1セットを取っていればかなり優位だと思われた展開だっただけに・・・9点差をひっくり返される大逆転負けは・・・・・・
第1セットを逆転でもぎ取ってその後は乗ってしまった中国。まぁ、そうなるのは当然か。
日本0-3中国(24-26 16-25 14-25)
出場選手
中国=オウ・イメイ マ・ユンブン シュウ・ソコウ ヨウ・コウ(→リ・エン) チョウ・ヌイヌイ(→セツ・メイ) ヒョウ・コン(→ギ・シュウゲツ) L=チョウ・ナ
【日本】
高橋 木村 杉山
荒木 栗原 竹下 L=佐野
栗原→狩野(第1セット終盤~第2セット序盤)→栗原→大村(第3セット序盤)
第1セット・・・竹下→大村(ワンブロ)
第1セット・・・高橋→多治見(ワンブロ)
公式データ
アタック決定率 効果率
高橋 21打数 29% 14%
木村 24打数 25% 13%
栗原 19打数 16% -
荒木 23打数 30% -
杉山 5打数 60%
狩野 9打数 22%
大村 4打数 50%
チーム平均 106打数 27% 7.55%
まぁ、打てども決まらない。つなぎ、トス、アタック、アタッカーの調子(コンディション)と自軍の問題もさることながら、中国のブロックシステムがよかったことも手伝った結果だ。
中国のキルブロックが3セットで18本。1セット平均6本の計算となる。これでは、大林氏もキレるのも無理はない。
キルブロック
荒木 3
栗原 3
大村 1
計 7
総タッチ36 有効リバウンド19
オウ・イメイ対策以外は割ときっちりと出来ていた印象がある。実際、2,3セット目があれほど点差が開いたにもかかわらず、中国のアタック決定率は44%とスッゴイ高いわけでもない。
ただ、要所要所でシュウ・ソコウに切られた印象が強く残っており、日本としても彼女のようなライトプレーヤーが欲しいところだとまたしても強く思った次第だ。
サービスエース
栗原 1
計 1
中国のサーブレシーブ成功率が75%と高い。9点差をつけた場面などでは木村のサーブが効果的であり、試合を通しても木村のサーブは有効であったと思う。しかし、それ以外のサーバーのサーブがそこまで走らなかったのが痛かった。
サーブレシーブ成功率
佐野 26受 41%
高橋 18受 33%
木村 14受 14%
狩野 6受 83%
栗原 4受 100%
チーム平均 68受 41%
手許の集計でも似たような数字。手許の集計の方が少し判定が甘いのか、5割弱という数字にはなった。
やはり、竹下をセッターとして日本がバレーをする以上は6割の返球率がないと厳しいか。
攻守に渡って不調の木村のところに狩野という方法もありと言えばありだが、そうなると・・・
高橋 狩野 杉山
荒木 栗原 竹下
このように170cm代の選手が二人並ぶローテーションになってしまう。
狩野にしても殆ど今まで出番はなく、急に不慣れな栗原のポジションと言われての出動は苦しかったと思う。所属チーム(久光製薬)ではレフトに入っているが、そこと全日本ではやはり勝手が違う。器用な選手とは言え、五輪での出番があまりないままでのあの急場での出場はいくらベテランとは言え荷が重かったような・・・余裕のあったベネズエラ戦などでもっと積極的に控えを使っていればなぁ・・・と思うばかりである。
次の試合は8月19日(火)、日本時間で13:00からB組1位のブラジルが相手だ。気分一新、全力でぶつかって「予選5試合全てストレート勝ち」のブラジルを焦らせるような試合を期待したい。
木村の誕生日を祝えるか?
posted by 古都の侍 |11:02 |
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2008年08月17日
前の試合、「アメリカ×ポーランド」はセットカウント3-2でアメリカ。
これによって、ポーランドの予選グループ4位以上がなくなったために日本の準々決勝進出が決まった。
尚、プールBの1位はブラジルで2位はイタリア。3位と4位は「日本×中国」の後、首都体育館で行われる試合「セルビア×ロシア」の結果で決まる。勝った方が3位で負けた方が4位。
準々決勝では
・プールA1位×プールB4位
・プールA4位×プールA1位
2位と3位チームはくじ引きで体勢相手が決まる(同一プールとの対戦はないので「(A2位×B2位)&(A3位×B3位)」か「(A2位×B3位)&(A3位×B2位)」の対戦となる。
日本としては日本時間21時から始まる中国に勝ち、ブラジルと当たらないようにすることが上位進出の可能性を高めるものとなる。
ブラジル、イタリア、ロシア、セルビアの中からもっとも勝機があるとしたら「セルビア」だろう。
posted by 古都の侍 |20:36 |
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2008年08月16日
点差を見ると、2,3セット目は僅差。しかしながら、試合運びと内容はキューバの本領発揮モードに気圧されたように感じた。
この1敗で2勝2敗となったものの、決勝Rは依然として近い位置にあることは確かだ。ただ、最悪の結果次第では大逆転もありえる。
次戦は中国であり、超アウェーの環境下での戦いである。しかしながら、相変わらず中国もコンビが合わなかったり、ミスをしたり、サイドの層の薄さを露呈したりと、乗り切れていない。勝機は少ないが、浸け入る隙と攻略の足がかりは見えている。日本はワンチャンスから流れを作って、先に優位な立場に立って試合の主導権を握りたい。そのためには、チョウ・ヌイヌイらの破壊力あるセンター線の攻撃を攻略したい。恐らく、「日本がブロードに対してのブロックが弱い」、そのように踏んでブロードやダブルブロードを多めに仕掛けてくるだろう。そこの決定率を5割程度まで一先ず下げて、サイド勝負へ持ち込めば展開として非常に面白くなる。「ヒョウ・コン→ギ・シュウゲツ」とセッターのチェンジへと持ち込めば、さらに面白くなるだろう。
日本0-3キューバ(17-25 22-25 22-25)
キューバ=サンチェス ラミレス カルデロン カリーヨ サントス ルイザ L=メサ
【第1セット日本】
木村 杉山 竹下
高橋 荒木 栗原 L=佐野
高橋→櫻井(ピンサ~レシーバー)
【第2セット日本】
多治見 竹下 栗原
木村 高橋 荒木 L=佐野
【第3セット日本】
木村 多治見 竹下
高橋 荒木 栗原 L=佐野
多治見→杉山
全ローテ、栗原のサーブが多くなるようなローテーションを組んだ日本。秘策(!?)ではないものの、多分この手の試合を通してのローテいじりは今年初ではないだろうか。
竹下が前衛にいる時間がとても長くなる(特に第2セット)このローテは、ただでさえブロックを高くしたい日本にとって見れば「諸刃の剣」戦法であった。
通常ローテ(竹下スタート)で、栗原と木村の表裏を逆にする方法もあったかもしれないが、この戦法はサーブレシーブ難があるキューバに対してはある程度有効だったと思う。ただ、惜しむらくは「こういう時こそ“2枚替え”」をして積極的に前を高くしたかったところだ・・・
公式データ
アタック決定率
高橋 14打数 50%
栗原 25打数 48%
木村 23打数 43%
荒木 9打数 78%
杉山 5打数 20%
多治見 4打数 25%
チーム平均 80打数 48%
アタッカーが非常に頑張り(得に栗原の勝負強さと荒木の力強さは際立ってGOOD!)、キューバの高いブロックの前にそれなりの数字を出せたと思う。
ただ竹下のトスが冴えず、杉山と多治見のよさを活かせなかったのが
残念でならない。キューバのブロックは横の動きがいいだけに、ブロードではなくクイックで勝負して欲しかった。荒木のように力でねじ伏せられるアタッカーならば、ブロードでも何とかなるときは何とかなるが・・・杉山や多治見のように「キレ&スピード」で勝負するセンターにとって、ブロードを多く使った竹下のトスは厳しかった。特に多治見は、2本連続でブロードを打たされる場面があり、せっかくの出場ながらインパクトのある仕事が出来なかった。
そして、勝負どころでサイドに多く振ってしまったことももったいなかった。栗原や木村のバックアタックに懸けるか、クイックで勝負するか。サイドアタッカー陣はそれでも結果を残していたが、中を絡めた攻撃が出来ていたら、1セットか2セットは取れたかもしれない。
キルブロック
荒木 1
高橋 1
計2
前回対戦では「あおりにはあおりブロック作戦」を発令し、結構いい感じだったのだが、今回はワンタッチもなかなか取れない結果。
それもこれも、相手のサイドアタッカーのルイザとカルデロンの調子が良かったためだ。
カルデロンのアタック決定率が83%、ルイザが81%と鳥人・・・いや、超人みたいな数字を出したのだからねぇ・・・この大会を通して絶好調なだけに、止めるのもワンタッチを取るのも難しかった。
サービスエース
荒木 2
竹下 1
栗原 1
木村 1
計 5
常日頃のキューバだと、もう少しサーブで崩れてCキャッチやBキャッチが多くなるのだが、この試合での―――と言うよりも、この大会を通してキューバのレシーブの状況がいつもに比べていいのである。だから、もっと崩れるのにと思っても、なかなか崩れなかった。
サーブレシーブ成功率
高橋 18受 83%
木村 23受 61%
佐野 14受 62%
栗原 5受 40%
櫻井 1受 100%
チーム平均 67%
キューバ相手にこれだけの数字を残せたのだからかなりいい方である。ただ、そんな中でもBに近いAキャッチがあったことは確かである。
また、第2セット22-23から、サントスのノータッチエース(これは取れないねぇ・・・完敗)。22-24からもういっちょ今度は思いっきり崩されるCキャッチ。第3セットも、20点過ぎた競ったところでカリーヨのサービスエースで万事休す。勝負どころで勝負して点数が取れるサーブを打ってくるキューバ。集中力と技術とパワーに完敗である。
兎に角、大一番のオリンピックで最もいいチーム状況を作り出したキューバ。漬け込む隙さえも与えなかった相手に、素直に完敗を認めるしかない内容だった。ただ、そんな中でも日本はなかなか食い下がるバレーを展開していたので、次戦の中国から金星を上げられる可能性もあるし、是非とも昨年9月以来の勝ち星を上げてもらいたい。
posted by 古都の侍 |16:12 |
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2008年08月15日
北京五輪バレーボール女子・予選ラウンド第3日目試合結果一覧
【プールA】
ベネズエラ1-3アメリカ(17-25 25-20 14-25 18-25)
キューバ3-2中国(18-25 14-25 25-23 32-30 15-13)
キューバがセットカウント0-2からひっくり返して逆転勝ち。第3セット、中国のレシーブをコテンパンに崩す8連続ポイントを繰り出したキューバはそこで一気に流れを掴んだ。
今大会、絶好調のキューバ。今までより若干レシーブがよくなった(それでも世界基準では平均点以下だが)ことが、絶好調の要因である。日本はこのキューバに対して兎に角サーブもスパイクも上げ続けること。「耐える、耐える、耐える、耐える、耐える・・・・・・・・・」の戦いになるのは間違いないだろう。攻撃では特にカルデロンが手のつけようがなく、打てば決まる状態。
日本3-2ポーランド(25-21 25-20 18-25 23-25 15-11)
【プールB】
イタリア3-0アルジェリア(25-7 25-20 25-12)
ロシア3-0カザフスタン(25-19 25-18 25-11)
セルビア0-3ブラジル(15-25 13-25 23-25)
posted by 古都の侍 |20:32 |
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2008年08月14日
フルセットに縺れたが、競り勝った柳本JAPAN。
こういうバレーをすれば相手に勝てる、という要素をふんだんに含んだ試合内容に頬も緩む。こういうバレーを常時することが出来れば、希望はある。この試合で芽生えた希望の芽が膨らむかどうか・・・キューバ戦につながるかどうか・・・さらには4年後につながるかどうか・・・
日本3-2ポーランド(25-21 25-20 18-25 23-25 15-11)
出場選手
【日本】
高橋 木村 杉山
荒木 栗原 竹下 L=佐野
第1,2,4,5セット・・・大村ワンブロ
第1,2,3,4,5セット・・・櫻井(ピンサ~ワンブロ)
第5セット・・・杉山→狩野ピンサ
公式データ
アタック決定率
木村 44打数 41%
高橋 41打数 39%
栗原 54打数 27%
荒木 17打数 59%
杉山 16打数 50%
チーム平均 173打数 39%
キルブロック
栗原 3
荒木 2
木村・杉山・大村・竹下 1
計9本
サービスエース
木村 2
荒木 1
サーブレシーブ成功率
木村 30受 30%
高橋 26受 23%
佐野 22受 27%
チーム平均 28%
この大会、異様にサーブレシーブに関して判定が厳しいので個人的にちょっと違った目線でサーブレシーブを見てみようと思う。
A=大体OKでアタッカーが殆ど影響なく動けるサーブレシーブ
B=やや崩れてアタッカーの一部が打てないサーブレシーブ
C=上げる場所が限定されるサーブレシーブ
×=大きく乱れが生じる、相手コートに返る、弾かれる
この基準で見たとき、FIVBが出している数字ほどは崩れてはいないと思う。
ただ、細かく部分的に見ると、日本が落とした3,4セット目はAキャッチ率が極端に下がっている。特に大差のついた第3セットでは、Aキャッチの本数が1/3で、残りの1/3がBキャッチ、さらに残りの1/3がCキャッチと崩されている。
この原因としてはまずは、相手がサーブで攻めだしたこと。これによるところが非常に大きい。その上、相手のセッターがサドレクからスコルパに代わりポーランドのバレーのリズムが様変わりして、日本は一気にペースを奪われた。そうこうしているうちに、日本は持ち前のレシーブのリズムを崩したのだ。
第4セットの中盤になり、再び調子を戻した日本はサーブが返り出すとともに接戦へと持ち込む。結果として落とすものの、相手に行きっぱなしだった流れ(リズム)を一回断ち切ったことが第5セットへつながったのだ。
この試合のもっともプラスのポイントは「テンシンライン」が復活したことだ。チームの最後のピースがはまったことで、チームにいい流れが生まれたのは言うまでもない。もともと卓越した技術を持っている選手であり、このチームで戦っている以上軸として動かなければいけない存在の選手が乗ってきたことはチームにとって大きな加点となる。
ただし、気をつけなければいけないのが高橋に依存しきってはならにことだ。日本が絶好調の時は、高橋がいいけれども目立ちすぎない時だ。栗原や木村らが打っている合間を縫って高橋というように、ある意味影のようになっているときが、高橋の存在がもっとも輝く時である。
竹下は恐れずにセンターへ上げ、久々の攻めのトスワークが出来たと思う。いつもならバックアタックへ上げていたような場面でもそれを他のところへ振るなど、偏りのないインサイドワークであり、それが相手のキルブロックが「9本」でおさまった理由である。
一つだけ、気になることをいうならば栗原のサーブとスパイクにまだ、本来の絶好調の時のようなウェイトの乗ったキレがないことか。
次戦のキューバ戦では、栗原がキーになるのは間違いないので、猛打栗原(カープの方も!!)に期待したいと思う。
さてさて、ポーランドはサドレクに代わって入ったセカンドセッターのスコルパにやられた。速いサイドを軸とするあたりはどことなく宇佐美っぽいが、インサイドワーク全体を見ると数年前のロビアンコに近い気がする。
ポドレッツが不調だったことで、サイドの破壊力はなくなったが、代わりに入ったロスネルが相変わらずの渋~い活躍。
途中、ロスネルとグリンカの位置を逆にしてきて、日本がもっとも崩されるサーバーのベドナレクのサーブ打数を多くするローテにしてきたボニッタ采配も見逃せない。
何はともあれいい内容で勝った日本。キューバ戦はこの試合の流れを生かして戦いたいところだが、キューバも調子がいいだけに・・・
posted by 古都の侍 |19:09 |
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2008年08月13日
北京五輪バレーボール女子・予選ラウンド第2日目試合結果一覧
【プールA】
アメリカ0-3キューバ(15-25 24-26 17-25)
やはり今大会は仕上がりのいいキューバ。日本は第4戦に当たるが、今までよりかいくらばかりかレシーブがよくなっている(それでも世界の平均点ははるかに遠い)だけに、より一層攻めるサーブが必要だ。
中国3-1ポーランド(22-25 25-15 25-20 25-22)
要所でのミスが命取りとなったポーランド。日本としては地道にスコブロニスカをぶっ潰し、尚且つセンターを乗せなければ勝機は充分にある。
中国もやはりアテネの時と比べると物足りなさを感じるが、ダブルブロードなどはいつ見ても秀逸。
日本3-0ベネズエラ(25-12 25-17 25-12)
【プールB】
アルジェリア0-3セルビア(14-25 13-25 13-25)
カザフスタン0-3イタリア(19-25 15-25 21-25)
ブラジル3-0ロシア(25-14 25-14 25-16)
posted by 古都の侍 |17:58 |
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2008年08月12日
唯一確実に白星を計算できるベネズエラに勝ち、初日の出た柳本JAPANだが、その「見た目は快勝」した試合で「不安の残る内容」であった。
日本3-0ベネズエラ(25-12 25-17 25-12)
【日本】
高橋 木村 杉山
荒木 栗原 竹下 L=佐野
第1セット・・・竹下・高橋→大村・河合(2枚替え)
第2セット・・・多治見ワンブロ
第2セット・・・櫻井ピンサ~レシーバー
第3セット・・・高橋→狩野(ピンサ~レシーバー)
第3セット・・・大村ワンブロ
アタック決定率
栗原 25打数 44%
木村 22打数 27%
高橋 18打数 39%
荒木 9打数 78%
杉山 7打数 29%
チーム平均 41%
キルブロック総数
荒木 7
栗原 3
杉山 2
高橋 1
計 13本 (ブロック総数43、有効ワンタッチ17)
サービスエース
木村 4
荒木 2
杉山 1
高橋 1
計 8本
サーブレシーブ成功率
佐野 14受 78%
高橋 12受 33%
チーム平均 58%
ベネズエラ=Gheraldine(S) DEsiree(WS) Aleoscar(MB) Maria Jose(S) Jayse(WS) Yessica(MB) L=Maria
またしても、高橋が止められた。止められたと言っても、ただオープンを止められたのなら高橋個人の問題の部分が大きいが、コンビを封じられたと言うことが痛手なのだ。しかも、ベネズエラに・・・
アメリカ戦に引き続き、「荒木囮の高橋がライトから中へ切り込んでのスパイク」を止められたのだ(キルブロックには今回はならなかったが・・・)。日本の懐刀と言っていい、この「X攻撃」。しかし、国際大会でここまで通用しないとなると日本は厳しい。勝負どころでこれで相手を出し抜けないとなると、日本の攻撃に「変化とスピード」が出ない。
ただ、この攻撃が決まらない伏線として考えられるのが日本の「バックアタック多用」である。バックセンターからのバックアタックが多い日本としては、それを多用することで相手のブロックが真ん中に着きやすくなる。つまり、自然と相手のブロック(の意識)が中に集まってきてしまうのだ。また、真ん中ではなく両サイドに若干振ったとしても結局、高いブロッカーの手が残っていてシャットアウトされる・・・そういう風になっているのではないだろうか。
コートサイドからの映像ばかりで、コートエンドからの映像があればより正確な原因を突き止められるのだが・・・あくまでも「何故止められるか」という“予想”の一部を書いたまでであって、この予想が当たっているかどうかはコートエンドからの映像を見ないと正確にはわからないだろう・・・
時間差を止められた高橋。サーブレシーブでも抜群に高い返球率を残しているわけでもなく、アタックでもなかなか決定率が伸びない。いい時の高橋は、「ここぞ」というところでトンでもないところを抜いたり交わしたりするのだが、その高橋らしさがこの2試合まだ今ひとつ見られない・・・
だからと言って、高橋を代えてどうにかするというカードが少ない日本。唯一の手段としての狩野の投入であり、今後は積極的な狩野の投入が必要だろう。考え方としては、高橋と狩野の二人でワンセット作戦。恐らく、これが一番無難だろう。
現状の12名で戦う中では、高橋が復調してくれるのがベストであるが・・・
一方のベネズエラ。実況が「キューバと同じツーセッター制」を盛んに言っていたが、キューバのツーセッター制にはまだまだ遠い。同じテンポでアタッカー全員が動くキューバ。あの完成型と比較をすると、まだまだである。しかし、高さとパワーがあり将来性は豊か。細かさ、緻密さ、その辺りを吸収するとこれは手ごわい。
クイックを使って崩そうとしたりするあたりに、特によさを覚えた。
サーブレシーブがよくなかったベネズエラだが、日本も決して磐石ではなかった。
だが、この試合では、アタックとレシーブの相互の助け合いが見られて、スムーズな試合運びが出来た。今年の中では多分、もっともいいリズムで終始バレーが出来た試合ではないだろうか。リズムを作るいい立ち上がりであったし、このペースと、この感覚を次戦でも持っていれば日本にいい風が吹くだろう。
次の相手はポーランド。過去に何度も熱戦を繰り広げてきたチームであり、監督はボニッタ氏。当然、日本を丸裸にしてくるはずである。
日本としては、コート奥をサーブで狙って崩し、当たっているスコブロニスカをブロックで仕留めたい。スコブロニスカは、当たりだすと止まらないが止まりだすと崩れ易い。グリンカやバランスカにも警戒しつつ、ある意味もっとも乗せてはならないのがセンター線。日本がやられるときは、いつもセンターが絶好調になるときだ。センターを機能させないバレーを展開させなくては、日本は苦しい戦いになるだろう。
何はともあれ、セット率でも得点率でも非常にいい数字を出せたこの試合。めでたしめでたし。
posted by 古都の侍 |11:12 |
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2008年08月11日
北京五輪バレーボール女子・予選ラウンド第1日目試合結果
【プールB】
イタリア3-1ロシア(25-20 17-25 25-16 25-23)
ITA=ピッチニーニ ジョーリ ロビアンコ オルトラーニ バラッツァ チェントーニ L=カルドゥロ
RUS=ガモワ エステス シェシェニナ ボルタコワ アリモア シャチコワ L=カベシェワ
アゲロを欠いているイタリアであるが、ロシアは大体いつもこんな感じのスタート。予選を通過してからがホンキモードのロシアであるから、ある程度予想通りの結末と言っていいだろう。
しかしロシア、相変わらずセッター難が・・・
セルビア3-1カザフスタン(25-21 25-17 23-25 25-21)
アルジェリア0-3ブラジル(11-25 11-25 10-25)
【プールA】
ポーランド1-3キューバ(25-21 17-25 20-25 17-25)
今年のキューバは仕上がりのペースが非常によく、金メダルもあるかもしれない。初夏のWGPでは、そこそこのレシーブも出来ており、今日の初陣でも1セットを落とすもそれなりの試合を展開していた。
ベネズエラ0-3中国(13-25 13-25 18-25)
地元の大声援に押されて、中国が順当な白星発進。ベネズエラはAやBクイックを割りと使うようであり、エースのズドーンという一撃があるバレースタイル。サーブできっちり攻めて絞ればブロックで仕留める事はし易い相手であるので、初心に立ち返ったサーブで攻める姿勢が日本は大切だろう。
日本1-3アメリカ(20-25 25-20 19-25 21-25)
posted by 古都の侍 |17:49 |
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