2007年08月27日

オランダが初V・WGP決勝R第5日目情報短信





・オランダ3―2ロシア (21-25 25-18 25-13 20-25 15-8)

見事、アビダル・セリンジャー氏率いるオランダが、WGPを初制覇した。
セットカウント3-2ながら内容はオランダ優位であった。スパイクよし、レシーブよしとロシアより上であった。
これで世界ランクが上がると思われ、今後のオリンピックまでの道のりが楽になったと言えようか。

・ポーランド3―0イタリア (25-21 25-18 25-19)

勝負どころでのブロックが冴えたポーランドがイタリアを破った。ポーランド率いるボニッタ・マルコ氏にとっては古巣を撃破した格好だ。

・中国3-0ブラジル (25-21 25-21 25-13)
地元中国がブラジルに圧勝した。
中国は安定したサーブレシーブからセッターギ・ウゲツのトスワークが冴え、アタッカーが自在に打つという内容のいいバレーが展開できていた。
ブラジルは予選R1位通過ながら決勝Rでは振るわなかった。

posted by 古都の侍 |21:50 | ワールドグランプリ2007 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年08月26日

WGP決勝R第4日目情報短信


・オランダ3―0ポーランド(25―22 25―22 25-23 )
限りなく初優勝を近づけたオランダ。
5日目に勝つか、負けても中国が大差で勝たない限りオランダが優勝だ。

・中国3―0ロシア(25―23 27―25 25―22)
中国はかろうじて優勝に望みをつないだ格好だ。
ロシアはムラのあるバレーで流れを手放してしまった。

・ブラジル1―3イタリア(22―25 25-19 18-25 21-25)
ブラジルはアタッカーの調子が悪く、逆にイタリアはアグエロらのアタックが冴えた。

posted by 古都の侍 |15:39 | ワールドグランプリ2007 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2007年08月25日

WGP決勝R第3日目情報短信




・ブラジル2-3オランダ (25-19 19-25 23-25 25-23 8-15)
オランダがブラジルを下して決勝R3連勝。初の悲願達成にぐっと近づいた。
オランダとしては今日、不調のポーランドを叩けばかなり栄冠は近づく。
4連覇を目指すブラジルは負けられない戦いが残り2戦続くが、相手がイタリア・中国と、その道はとことん限りなく厳しそうである。

・ロシア3-0ポーランド (25-11 25-22 26-24)
まったく逆のスコアになってもおかしくはなかったが、今回はロシアの勝ちであった。
ポーランドはサーブレシーブがガタガタでそこが敗因につながった。
ロシアは2勝1敗となって優勝に辛うじて望みをつないだ。

・中国3-2イタリア (25-23 25-19 25-22 24-26 15-12)
こちらも接戦であった。
勝った中国は2勝1敗、イタリアは2勝1敗となった。


現在の順位
3勝   オランダ
2勝1敗 中国 ロシア 
1勝2敗 イタリア ブラジル
3敗   ポーランド

posted by 古都の侍 |09:00 | ワールドグランプリ2007 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年08月23日

WGP決勝R第1日目情報短信



・ブラジル3―0ポーランド(25―21 25―21 25―17)

ブラジルの貫禄勝ちといったところでしょう。点差以上に開きのある試合である。
予選Rで3連敗後怒涛の巻き返しをしたポーランドだけに「まさか」があるかと思ったが、やはりブラジルが強さを証明した。

・ロシア1―3イタリア(18―25 17―25 25―23 17―25)

オルトラーニやグイッジなどアタッカーが全体的に好調であったイタリアが、ムラのあるロシアを下した。特にロシアはサーブカットがガタガタであり、この後4戦に相当な不安を感じさせる立ち上がりである。

・中国2―3オランダ(26―28 24―26 25―23 25―23 8―15)

主催国中国と絶好調オランダとの戦いは僅差でオランダが勝った。
これでオランダは勢いが相当ついたであろうから、今後の台風の目となりうる存在である。
対して中国はサイドの薄さが気になるところだ。オウイメイなどの不在が大きい。



posted by 古都の侍 |15:01 | ワールドグランプリ2007 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年08月22日

WGP大反省会・その2




前回はサーブについて書きましたが、意外と反響が大きいのかアクセス数が多めでした。

さて、今回はレシーブとつなぎについて検証してみたいと思います。日本の要、と言われるようなところですね。

この大会、日本の12人の中でMVPを選ぶなら私は佐野選手を選びますね。リベロとしては素晴らしい動きと安定性を持っていたと思います。3年前の五輪直前の悲劇から、フランスのカンヌへと渡り武者修行。そして今年満を持しての国内久光復帰となって、その後代表へカムバック。今の日本の選手にはない、「たくましさ」がありますね。

閑話休題。レシーブ力だけで代表を選ぶならいくらでもいい選手はいると思います。しかしそれに攻撃力が備わった選手となると相当限られる。今は、高橋や木村、菅山(現在は外れてますが)が選ばれてますが、これが良いようで悪い。いや悪いと言う表現が正しいとは思いませんが特に木村はもう一つなんですよね。前の記事のコメント欄にスマイルさんが「木村のレシーブしてセッターに返すボールの回転数が多い」という書き込みがありましたが、確かにそうですね。技術的なことに関しては素人なので深く追求しませが、あれは直さないといけない火急の業務かと思います。
それから、あれはロシアのエリツィン杯の時でしたか、解説の前田健さん(だったように思います)が「栗原や大山みたいに180cmを越える大型選手のレシーブ力がもっと上がらないと困る。世界を見れば180を越す大型選手もきちっとレシーブに参加している」と仰っていました。そのとおりだと思います。現状の日本においては割と小さい選手(失礼な言い方ですが)がレシーブ、180cmを越す選手は攻撃重視、そういう傾向がまだ見受けられます。
しかし、これから日本が世界と戦っていく以上180cmを越す選手にもかなりのレシーブ力が求められます。そうですね、今もっとも180cmを超える選手で評価されている木村を100%中60~70%程度と考えています。と言うことは、それ以外の選手は相当な練習が必要と言うことです。
今回の大会では、誰それ関係なくブロックフォローなどのつなぎに問題がありました。そこの点は高橋などは状態が回復すればもっとやってくれると思います。しかし、それ以外の選手はまだまだ詰める点が多いと思います。
暗い話題ばかりなので明るい話題を一つ入れておきますと、庄司選手はブロックに飛んで相手がフェイントで頭の上を越された時瞬時に振り返り自分で拾う、そういうプレーが見られました。ああいうプレーが他の選手にもどんどん出てくれば日本はもっと戦いやすくなるんですがねぇ。

また、大分各国のデータバレー化が進んだのか、この大会は竹下にディグをさせる相手アタックが目立ったように思います。竹下が取れば、上げるのは高橋か木村が大半。相手はこれだけでも充分ブロックが絞りやすくなります。だって打つのは高橋・木村のトスを上げてない方か栗原が高確率なわけですから(稀にライトに庄司か荒木というのもありますが今はそれは除けておいて)。ここで重要なのが佐野の存在。例えばブラジルのリベロのフォフォンなんかだと後衛からセッターかと見間違うほどの良いトスを上げています。

仮に下の6人がこのローテの時は

木村 庄司 高橋
栗原 佐野 竹下 

竹下がディグ、佐野がトスアップの時、
・バックライト栗原
・前衛レフト木村
・前衛ライト高橋
と3パターン考えられるわけです。単純計算でさっきよりは攻撃バリエーションは増えるわけですから、相手ブロックも絞りにくくなるわけです。
高さへの対応はこういうところにも潜んでいるのではないでしょうか。ラリー中のブロックを絞らせないと言う意味で・・・

ひとまずこの程度でレシーブは終わりにしますが、また書くかもしれません。次回は攻撃の面を考えたいと思います・・・

posted by 古都の侍 |02:16 | ワールドグランプリ2007 | コメント(6) | トラックバック(2)
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2007年08月20日

WGP大反省会



とりあえず、何から行きますか。アタックにするか、レシーブにするか・・・サーブにします。

良かったと思います。全体的に。竹下も「高さのあるチームとの戦いで、サーブで崩して相手を見やすくするという指示のなか、サーブを思い切って打つことができた」とコメントを残しており、柳本監督も「昨年の後半から取り組んできたサーブの強化はそれなりの結果を出すことができたのではないかと思う」だそうだ(コメントはスポーツナビより引用)。

ただ、この場合サーブの強化に取り組んだというのは「球速的なもの」ではなく、「コース的なもの」だと私は感じます。木村が前衛の前衛、フロントゾーンに落とすような速攻封じのようなサーブを放ったり、荒木や庄司が伸びたり落ちたりするサーブで相手陣営を乱しカットの返球を悪くするようなシーンは見られました。ただ、返球率が悪くなっても相手には甚大なダメージは与えなないように思うんですよ。仮にBキャッチが返ったとします。しかし相手は個人の身体能力の高さで何とか高いトスに逃げたり、無理矢理速攻に持ち込んだりするケースを見ました。まぁ、確かに以前よりはイージーなサーブは減って効果率は上がったと思います。だから前よりはサーブで乱すことは出来ていると思います。ですが、さっきも書いたとおり甚大なダメージを与えてないんです。
では、甚大なダメージを与えるサーブとは何か。私はそれは、連続してレシーバーをふっ飛ばしエースが取れる(ノータッチエース含む)、もしくはそれに準ずるだけの効果をもたらすことの出来るサーブだと思います。要は、連続得点になるサーブということです。今の日本のサーバーには単発でエースを取れる選手はいますが連続得点をサーブだけで取れる選手となるといないに等しい。栗原、高橋が辛うじてそうか。身近な理想例を挙げるなら今年東レ(男子)にいたニコロフとかですかね。威力満点のサーブを連続で入れられる。あんなのがチームに一人でもいたらたまったもんじゃないですよ、相手は。ニコロフのサーブは上に上げればOKみたいな指示も出てましたからね。理想はアレですよ。女子にあそこまでの破壊力を求めるのは無茶ですが、理想はあれくらいのことです。
今、日本にアレだけのサーブを打てる選手がいるかと問われれば数えるくらいしかいないでしょう。その中で私が推したいのが去年のVがルーキーイヤーだった、トヨタ車体の都築。あの選手はサーブだけ見れば即戦力だと思いますよ。球速は速いし安定している。ミスも少ない。終盤のピンチサーバーとして充分召集してみる価値はあると思います。

サーブの質はよくなりましたが、相手を真に苦しめるまでは行かないということでした。

今日は反省というよりは、理想論になってしまいましたね。これが一番の反省かもしれません・・・

<追加>
書き忘れました。サーブを打つ6人全員が破壊力満点のサーブを打つ必要はないです。木村のようなサーブあり、庄司のようなサーブあり、板橋のようなサーブあり、竹下のようなサーブあり・・・とサーブにも“相対的な速さと変化”が必要です。
これを書いておかないと、6人全員ニコロフ化みたいに取られてもおかしくないので・・・

posted by 古都の侍 |21:45 | ワールドグランプリ2007 | コメント(11) | トラックバック(1)
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2007年08月19日

WGP#9vsロシア~せめてロシアを本気にさせて欲しかった! 最後まで疑問符の残る選手起用 この大会のまとめ~




ロシア3-1日本 (21-25 25-23 25-18 25-19)

スタメン

木村 庄司 栗原
高橋 荒木 竹下  L=佐野
  (杉山)

アタック決定率と本数
栗原 41% 18
木村 35% 8
高橋 35% 10
庄司 50% 9
荒木 40% 4
杉山 43% 3

ブロック決定本数
荒木 2
庄司 1

サービスエース
庄司 2
栗原 2
木村 1

サーブレシーブ成功率
木村 49%
高橋 48%
佐野 67%
チーム平均 51%


ガモワ、M・アクロワは出ない、ゴーディナはスタメンで出ない、サフローノワがレシーブで乱れても激しい動揺はしない・・・などなど、今日のロシアを見ていて思った事は、日本を食って掛かってるなということ。
1セット取られてからは少しはホンキになったが、目の色変えて100%マジモードかと言えばそうではない感じを見受けた。
特に3,4セット目は序盤にとっととリードを広げあとは貯金生活で25点までいく、サイドアウトが取れなくてもOKくらいの余裕を感じてしまった。
ここが世界のトップを登り詰めたチームとの「差」というものなのだろうか。

「高さに対する対応が・・・」と色々と言われているが、その殆どがアタッカーに向けられた注文なのである。
しかし、日本のような体格で世界に圧倒的に劣るチームがアタッカーだけの技術で世界の「壁」を打ち破れると思いますか?私はそうは思いません。確かに、半分強はアタッカーの技術に依るところが多いでしょう。例えば高橋のブロックを弾き飛ばして遠くに落とすような打ち方など。ですが、根本的にその前段階のポイント、つまり相手の「壁」に向かう前の問題の方が大事になってくるような気がする。
アタックを打つ前の段階は何か。「トス」だ。この大会は正直言って、竹下のトスが割れたり、アンテナまで伸びてこなかったり、状態が悪かった要に思う。また、Bキャッチ以下のときセンターを交えたコンビが使えないと言うのも難点であり、これはアタッカーとともに克服していかなければならない。
トスを打つ前は何かと言えば、サーブカットかディグである。
まず、サーブカットからの攻撃についてだが、Aキャッチが入れば大抵なんでもできるから、得点に非常になりやすい。が、B以下続きで久しぶりにAが来たからと言って安易にセンターを使うとそれを相手に読まれてそこをブロックされるという場面が見られる。これがまた厄介な課題だ。
日本は他国に比べればサーブカット返球率はいいが、それでも現状はBキャッチではなかなか点にならないのだから如何に攻撃が決まりやすいAを増やすかが更なる課題である。佐野のサーブカットを見ていると少々強引でもセッターに持っていこうとするようなキャッチが見て取れる。日本のキャッチは「佐野化」すれば大分よくなるのではないか。
ディグからの攻撃だが、昨日中田さんの解説にもあった通りディグからの攻撃のデータまでしっかりと取ってそれを選手が把握していると言うチームは殆どない。日本がラリー中にブロックでリバウンドをとってから、どうやって単発ではなくコンビにするか、選手を動かして複雑な攻撃をすることができるか、ラリー中のアタック決定率が上がれば、必然的に日本はもっと楽な試合運びが出来る。
そう、アタッカーの技術とディグが連動して行わなくてはならないことを一つ思い出した。今日みたいな「壁」が相手の時、アタッカーは相手ブロックに当ててリバウンドを取るべきなのだが、そのリバウンドを自分で取れるような形を取りたい。世界屈指のアタッカーというのはそういうプレーをしている人がいるわけである。残念なことに、日本は自分で取るどころかブロックでリバウンドをとってもフォローしてくれる人がいなくコートにポトリというシーンが後を絶たない。オランダ戦、ポーランド戦、ロシア戦。特にそれが目立ったような気がする。高橋がブロックに当てて戻ったボールを誰も取れない(取らないでお見合い)。そんなシーンがホントに多いのだ。そこもラリーがいまひとつつながらない、相手と差が広がる原因ではないか。

今日戦ったロシアの監督もイタリア人のカプラーラ監督である。データバレー先進国の人がチームを指揮しているわけだ。世界的に今はどこを見ても優秀なアナリストがいい情報を常にリアルタイムでベンチに上げているはずだ。日本もそのはず、である。そのはず・・・
しかし、木村がインタビューで答えるには「データは重視しないですね。だって、データどおりにいくとは限らないじゃないですか・・・」みたいなコメントを残している。若手がこう言っているということは指揮官がデータを蔑ろにしていることを証明しているということではないか。

昨日のポーランド戦後の選手のインタビューと監督のインタビューには温度差がある。それを見てみよう。(インタビューはスポーツナビより引用)

佐野:「1セット目は向こうのサーブにやられ、こちらのサーブも効果的ではなかった。2セット目は逆に日本のサーブが効果を生んだが、3セット目からポーランドのサーブカットが返り出してから思うようにやられた。(勝敗を分けたのは)ちょっとの差だと思う。簡単なミスや、向こうの思うようにブロックされてしまう場面が多いので、高さに勝てる安定感をつけないといけない。つないだボールが点になるところでならないことが多いので、絶対に得点にすると詰めていかなければいけないと思う。明日のロシア戦もまずはサーブで崩し、レシーブから攻撃につなげるのが大事だと思う。 」

庄司:「細かい部分など、もっと向上しなければならない部分があると感じた。連続失点の原因はいろいろあるが、ここで攻撃を切るという思いで、積極的にボールを呼んだり、今以上にやらなければならないと感じた。しっかりした体制とコンディションをつくれば勝てない相手ではない。」

柳本監督:「ポーランドの)ブロックの本数が22本に対してこちらは3本。それがすべて物語っている。高さのあるブロックをどう攻略して、効果を表さないようにするかがポイントだったが、連続失点でこちらのミスも重なり、こういう展開になってしまった。(ブロックの本数に差がついたことは)戦法的には間違っていないが、流れの偏りや、攻撃のパターンなどのクセをかなり研究されていると感じた。」

どこまでポジティブなんだい、柳本監督。戦法的に間違わなかったらこんな点差は開かないと思いますが・・・
で、柳本監督は「ブロックの本数の差が全てを物語っている」と言っているが、選手は「少しの差」とか「勝てない相手ではない」とか選手側は勝てる相手だと思っているようだ。それに引き換え柳本監督だけは実力の差を痛感している。これはデータが選手にいきわたってないからやられた感を得てないと言うことではないか。監督と選手に溝を感じる。
ただ、佐野は「高さに勝てる安定感を身に着けなければならない」とコメントを残し、日本の課題を理解している。庄司も「細かい部分の修正」を口にしており自分が何をすべきがが解っている。その分だけまだ救われる。


今日の試合はこの大敗の悪いところの総仕上げではなかっただろうか。

栗原を無理して使い、流れが悪くなっても選手を代えようとしない采配。
ブロックでリバウンドをとってもフォローしてくれる人がいない。
ブロックでワンタッチがなかなか取れない。

これ以上はまた補足で書こうと思います。ひとまずこの辺で・・・

posted by 古都の侍 |21:42 | ワールドグランプリ2007 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年08月18日

WGP#8vsポーランド~マルコ・ボニッタよ、日本の次期監督をやる気はないか? データバレーで真っ裸、見えない自滅のJAPAN~




ポーランド3-1日本 (25-20 16-25 25-23 25-14)

スタメン

木村 庄司 小山
高橋 荒木 竹下  L=佐野

スパイク決定率()内は決定本数
高橋 40% (16)
小山 27% (11)
木村 26% (7)
荒木 39% (7)
庄司 41% (7)

ブロック決定本数
竹下 庄司 荒木 1

サーブレシーブ成功率()内は受数
木村 54% (46)
高橋 48% (23)
佐野 74% (15)
チームトータル 54%

ポーランドアタック決定率 ()内は決定本数
ジェキェビッチ 63% (10)
リクトラス 53% (9)
ポドレック 36% (10)
シフィエニエビッチ 35% (6)
ロスネル 19% (3)

ブロック決定本数
ジェキェビッチ 6
ポドレック 5
ロスネル リクトラス 4
シフィエニエビッチ 2
スコブロニスカ 1
計22本1セットあたりの決定本数=5.50)

サーブレシーブ成功率(チームトータル) 48%

「見えない自滅」と書いたが、今日の敗因はこれが非常な大きなキーワードとなる。そこを考えつつ、後を読んでもらいたい。

荒木ではなく、杉山を使うべきであった。高さには速さ、コレが鉄板ではないのか。まぁ、第3セットでしたか、荒木がブロックとセミを打って追いついた。あそこは活躍を素直に認めます。あのコミットブロックは良かった。でも、トータル的に見ると、荒木のクイックにせよワイドにせよ有効ではなかった。速さがあまりないのだ。シャットされる場面も目立ち、よく研究されていた。特に(これは庄司を含めてだが)Lを中に打ち込むところは殆どマークされていた。ストレートに切れば・・・と解説の声も届かず漫然とブロックされるために打っていたという感じを受けた。試合中の自分での工夫が欲しい。それが更なるステップアップにつながる。
対して庄司は決定率では荒木と大差はないが出来のよさを感じた。特にAからLに移行する攻撃がよく、あれをもっと使うべきであった。
庄司の活躍で解るとおり、横の速い動きにはブロックのいいポーランドでもついて来られないのだ。だからこそ、速さでは日本一の杉山を使うべきではなかっただろうか。ブロックを含めて考えれば多治見という線もなくはないであろう。

サイドアタッカーは栗原に無理はさせず小山を使ってきた。これは妥当であった。「悪球打ちの小山」を見たと思った方も多いだろう。まぁ実際そうなのだが何故そうなのか。それはスイングが腕いっぱいに伸ばした大きなスイングだからなのであると私は思う。木村・高橋はシャープに打っていくタイプ、栗原は木村・高橋と小山の中間のスイング。小山は豪快なパワースイングなのだ。だからこそネットから離れた悪球を打っているように見えるのだ。整ったいいトスだと逆に小山には合わない。それは手がネットに触れそうになってしまうからだ。もちろん、全てが全てではない。整った近いトスでも打てなくはないのだが、離れたトスのほうが打ちやすそうであるということだ。だからこそ、高橋・木村などと“相対的な速さの違い”が生まれてきて1,2セットは有効だったのだ。しかしまたもや出てくるマルコ・ボニッタ。データをしっかりと取り3セット目以降はキッチリ修正して小山を潰した。そしてこれ以上の代えが利かないレフト。センター重視せレクト12人の弊害がここで出た。

そして今日の大きな敗因は竹下の配球が根っこにある。
竹下のトス配球とは、1,2セットの時にセンターをあまり使わずに簡単に決まっていたサイドばかりを多用したことである。特に2セット目は大差をつけなくてもいいからセンターを意識させておくこと、これが重要だったと思います。楽な場面で点に結びつかなくてもいいからセンターを使ってそれを相手に意識させておく。それが後々サイド中心にシフトチェンジしていった時利いてくるはずなんですが。ポーランドの攻撃はそうでした。ジェキェビッチとリクトラスを途中から入ったセッターのベルチクが多用させセンターを意識させていた。だからこそ1,2セット目は低調だったサイド陣が、日本のブロッカーがセンターに意識を置き始めてブロックが割れだしたことで打ちやすくなり、調子を上げた。さらにサイドが当たってきても意図的にセンターを多めにつかっておくことで全ての選手の調子を上げていった。それが4セット目の「点差」にも現れていると感じます。結論を言えば、ベルチクを褒めるということだが、竹下もいい時はこういうトス回しをしていたのである。
竹下が、センターを意識した(少なくとももう少し多く使っていれば)3セット目に逆転を喫したり、4セット目みたいな点差は開かなかったはずだ。点差が開いた理由はブロックである。22点取られた。これは殆ど1セットをブロックで落としたことになる。何故ブロックされたかは、1,2セットセンターを使える場面で使わなかったこと。それと3セット目以降はサ-ブカットが崩れて単調にしか打てなかったことである。これらくが作用した。

まぁ、つまり「見えない自滅」とは竹下が使えるところでセンターを使わずにそれがあとから自分たち苦しめてしまったということである。

それから、サーブレシーブについてだが、相手はどこも木村と高橋を狙うのは当然だが、それを佐野が強引にもう少し拾いにはいけないだろうか。佐野の受数が少なく高橋と木村の比率が大きい。この2人の前衛にいるほうを狙ってくるのだからそこに佐野がカバーに入って拾ってしまうということは無理なのだろうか。そうすればもう少し速さが出てくる気がするのだが、フォーメーション的なことからそれは無理なのだろうか。

それにしてもポーランド。戦術面が大きく進化しましたね。崩れた次のセットには面子を少し変えてあとはポジションを大幅に変える。ポジションを大幅に変えて過ぎに結果を出す、いいチームです。
またマルコ・ボニッタさんのデータバレーが浸透しつつあります。これが形になった時、ポーランドは怖いでしょう。今日でさえ、3,4セットはあれだけ丸裸にされて負けだわけですから。
マルコ・ボニッタさん、ポーランドの次は日本で世界一を目指してみませんか?・・・(笑)

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2007年08月18日

WGPポーランド・ロシアをストレートで下す!マルコ・ポニッタがやりたいことが形になり始めた?




日本には都合の悪いことを書きます。


ポーランドといえば、重戦車グリンカ、の印象が深いと思いますがそうではない。今、怖いのは世界中がノーマークであっただろうポドレッツ(#6)である。

この選手、今日レフトに入ったらとんでもないことになった。パチンコでいうところの確変ってやつですかね。ロシア相手にアタック決定率62%。情報がこの程度しかないのでクセがどうこうとか書けないのが残念だが、今日の日本戦もおそらくスタメンだろう。

ついでいるのが、シフィエニエビッチとスコブロニスカの熟達者である。ポーランドの顔とも言うべきこの2人。毎度の事ながら、要警戒である。

さらに怖いのが、サーブ。ロシアを今日はこれでつぶしたといっていい。
ゴーディナ、サフローノワをつぶして、代わりに入ったシャチコワも玉砕。リベロのクルシコワもお手上げでありそのサーブはいやらしいもののようだ。元来、悪くはなかったのだがそれに磨きが一層かかったということか。

まぁ、すべてはイタリアナショナルチームを立て直したIDバレーのスペシャリスト、マルコ・ポニッタ氏の思う壺というところか。データをもとに相手を丸裸にしていくバレーのイズムにポーランドがなれてきたといった感じではなかろうか。さらに、立体的要素も加わり、戦術面でも進化を遂げた印象がある。

恐らく、W杯のときにまた当たるだろうが、その時はグリンカやフラトチャク、ムロズなどが戻ってきそうな気配なのでできれば今のうちにもう一度痛い目にあわせてやりたいのだが、どうやらそうもいきそうにない。今日は厄介な戦いになることは必至であり、日本が勝つことは厳しいと書いておく。

posted by 古都の侍 |00:05 | ワールドグランプリ2007 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2007年08月17日

WGP#7vsカザフスタン~先週よりはよくなったが出来としてはまだまだこんなもんじゃない、詰めが甘い~





日本3-0カザフスタン (25-20 25-22 25-19)

スタメン

木村 庄司 高橋
  (多治見)
栗原 荒木 竹下  L=佐野
  (杉山)

アタック決定率 ()内は決定本数
高橋 52%(10)
木村 48%(12)
栗原 35%(11)
庄司 80%(8)
荒木 38%
杉山 33%
多治見50%

ブロック決定本数
杉山 2
庄司 木村 高橋 荒木 1

サーブレシーブ成功率
佐野 90%
木村 75%
高橋 65%

チーム成功率 70%

木村と高橋の位置を入れ替えてきた。元に戻すと言う作業を行った(木村の本職はライト、高橋はレフト)わけだが、やはりこの形が一番しっくりと馴染むということだ。それはチームとして馴染むということもあるが、それよりもプレーしている木村と高橋がしっくりと納得いく動きをしている。動く本人が安心して動ける環境になったことがチームにプラス作用をした。

竹下も木村と高橋がある程度動けるようになったからコンビを前よりも使えていた。特に、センターが囮に跳んでその後ろから切れ込むプレーや、ダブルクイックのようなプレーが先週に比べ遥かによく見られた。こういう知恵のある速い攻撃こそ、日本の生命線である。これがなければ日本は世界に通用しない。特にヨーロッパのような高さのバレーにはこれこそ有効打なのだ。これが出来ていれば、先週のオランダ戦はほぼ間違いなく勝っていたであろう。

竹下のトスの速さもだんだんと元に戻ってきた。先週とVTRなどで確認してもらえればわかるだろうが、多分間違いなく今週の方がトスが速いだろう。その原因もやはり高橋と木村の動きのよさから来るのだ。彼女らの動きが攻撃陣全体の調子を底上げし、竹下も思い通りのトスワークが出来つつある。

しかし、セット序盤はリードを許す展開が多く、セット終盤は追い上げられることが多かった。そのあたりは日本に目に見えないミスが出ていた時間帯だと思う。つなぎ、レシーブのズレ、ブロックに真正面から打つなど防ぎようのあるものがある。「-2」、去年のテーマをもう一度思い出してもらいたい。「詰めの甘さが死を招く」、2005年のグラチャンのvsブラジル戦などで充分学んでいるはずだ。

ブロックももっと出ていいはずだ。決めうち、ではないがある程度絞ったブロックも時には必要だ。ワンタッチを取りにいく事は必須だが今日みたいなチームにはある程度絞ってキルブロックを狙いにいくことも必要に思う。そこで結果が出れば次のステップ、ヨーロッパなどの列強相手にブロックが出るようになっていくはずだ。その段階作りのためにもある程度の決めうちブロックの練習が必要だ。

サーブレシーブは合格点。逆にサーブはもっともっと攻めていくべきだ。まだまだ崩せる、エースは取れる。

明日はポーランド戦。近年は比較的相性よく戦っているが、今日、ポーランドはロシアをストレートで下した。調子はいいはずだ。負ける可能性が高いことを知ってもらいたい。マスコミは言わないことであるが。

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2007年08月17日

杉山がベンチ入り 先野が外れる(改訂版)


・庄司か荒木をライトに回して、あいたセンターの1枠に杉山を入れる。それで、調子の悪い高橋は休んでもらう。

・ライトに多治見か小山を入れる。

・木村をライトに回して、木村のところに小山を入れる。

・レフトを栗原―小山、ライトに多治見というシフトを作る

日付が変わって今日からの予選最終Rで考えられることをざっと書いてみた。これらを複合するというのもある。

今日のカザフスタン戦では、またすぐにアジア選手権で当たる可能性があるのでデータを取らせたくないから、なるべく控えを重視して試合を運びたい。とくにセッターを板橋にしてみて攻撃のパターン・リズムを変えてみるのがいいと思う。

8・15のインタビューにおいて柳本監督は「チームのコンディションも、選手のコンディションもとても良い。」と語っている。
私の目で見る限り、オランダ戦、ブラジル戦では特にここ何年かで一番調子が悪いように見えたのだが・・・ひとまず、この言葉を頭の片隅に入れて今日の試合を見てみようと思う。

勝つことも大事だが、それよりアジア選手権に向けて疲れを残さない戦い方、控えを含めた12人での戦いをする方が今後11月に向けては大事な気がするのだが。

ここからが改訂版の追加情報

大林素子さんのブログによれば・・・「選手や、フォーメーションなど、今週は今までと少し変えたり、と総力戦で闘うでしょう!」との事です。その情報を信じてみましょう。

後4時間ほどでホンチャン開始です。どういう戦いを繰り広げるのでしょうか。

posted by 古都の侍 |13:53 | ワールドグランプリ2007 | コメント(3) | トラックバック(1)
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2007年08月16日

WGP~日本の決勝R進出は・・・~今週の見所


予選R2週目6試合終わったが、日本は2位から7位へと転落した。
残る相手が、カザフスタン、ポーランド、ロシアだが、カザフスタンは下せるだろうがポーランドがここ何年かで一番調子が良さそうであるので多分OUTであろう。ロシアはセットさえ取れれば・・・といった感じなので事実上、決勝Rは無理と考えていいだろう。

現在の順位表はこちら↓↓

1位 ブラジル 6勝(ドミニカ タイペイ イタリア)
2位 ロシア 5勝1敗(ポーランド カザフスタン 日本)
3位 イタリア 4勝2敗(タイペイ ドミニカ ブラジル)
4位 キューバ 4勝2敗(オランダ アメリカ 中国)
5位 アメリカ 4勝2敗(中国 キューバ オランダ)


6位 中国 3勝3敗(アメリカ オランダ キューバ)


7位 日本 3勝3敗(カザフスタン ポーランド ロシア)
8位 オランダ 3勝3敗(キューバ 中国 アメリカ)
9位 ポーランド 3勝3敗(ロシア 日本 カザフスタン)
10位 カザフスタン 1勝5敗(日本 ロシア ポーランド)
11位 ドミニカ共和国 6敗(ブラジル イタリア タイペイ)
12位 チャイニーズタイペイ 6敗(イタリア ブラジル ドミニカ)

グループ別にチームを集めてみると・・・

日本R (日本 ポーランド ロシア カザフスタン)
台湾R (台湾 イタリア ブラジル ドミニカ)
中国R (中国 アメリカ オランダ キューバ)

中国Rが激戦区だということがおわかりでしょう。4,5,6,8位の国、決勝R進出ギリギリライン上の国が4チーム集まっているわけですから、ここで星の潰し合いが起これば日本に少しは光が見えるわけだ(その為には最低2勝1敗でロシアからもセットを取らないとセット率勝負になるので難しいでしょう)。キューバはムラッ気が強いので波に乗ったときは怖いですが初戦で躓いたときは一気に崩れる可能性もあります。中国は自動的に決勝RなのでこのRは少々主力を休ませるかもしれません。しかし、負けてもセットを取らずに負けるということもなさそうなのでセット率ががた落ちすることもないでしょう。相手を苦しめつつ自分たちは少し楽をする、そういう戦いをすると睨んでいるのだが。

台湾Rはブラジル、イタリアが抜けるのは決定。ブラジルが予選を全勝で抜けるのか、それをイタリアが阻止するのか、見所はそれだけですね。

日本Rは明日の第1試合、ロシア×ポーランドでポーランドがロシアを撃破するとなればポーランドは一気に波に乗り、続く日本戦もあっさりと撃破。そういう流れになるであろう。ロシアに負けても、ポーランドの調子は悪くないので日本を一ひねりにしそうな気配がある。日本はそんなに急にあの不調が回復するとも思えない。決勝R進出よりも2週間後のアジア選手権を見据えて主力を休ませたり、アジア選手権であたるカザフスタンにデータを取られないようにサブだけで戦う、11月のワールドカップ&来年5月の世界最終予選に向け新たなコンビなどを試すなど、これ以降を見据えた戦いにシフトすべきではないか。

ここからは日本の話。チームの状態が悪くても選手を代えず疲労だけを蓄積させる采配の柳本監督。ぜひともこのRは控えを有効に使って欲しい。

しかし、日本は疲れた云々言ってる立場ではない。予選全戦がホームゲーム。1週目と2週目の間は移動すらないこのラクチンスケジュール。キューバはホームゲームなしで「日本→ロシア→マカオ」と渡り歩いているし、ブラジルも「イタリア→日本→チャイニーズタイペイ」と転戦している。他も似たようなものだ。そんな中で全戦ホームという立場の日本。他の国から文句を言われても仕方ない日程である。だから、「疲れた」は禁句といえば禁句なのかもしれない。疲れてはいるだろうが・・・

posted by 古都の侍 |11:21 | ワールドグランプリ2007 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年08月12日

WGP#6vsブラジル~柳本監督とギマラエス監督の差 防戦一方一同呆然~




ブラジル3-0日本 (25-15 25-19 25-13)

スタメン

高橋 庄司 木村
高橋 荒木 竹下  L=佐野

アタック決定率(日本)
荒木 63%
庄司 35%
栗原 31%
木村 25%
高橋 25%

ブロックポイント
高橋 1

アタック決定率(ブラジル)
カロリネ 71%
ファビアナ 67%
パウラ 58%
シェイラ 52%

ブロックポイント
パウラ 5
シェイラ 3
カロリネ 3
エリカ 2
ファビアナ 2

ブラジルがすごいのか、日本が脆いのか。どちらもあると私は思う。

ブラジルは、的を絞らせない(ブロッカーに)攻撃は妙技である。さらにそのアタックは打点は高く、コースも考えられていて、速さもある。ディフェンス(レシーブとブロックをあわせた意味で)もよく、世界最高峰のプレーヤーの集団であることに異論はないであろう。

今日、実は日本のほうがサーブカットの返球率が5%ほど高かったことをご存知だろうか。日本が58%、ブラジルが53%である。Aカット(大まかに言えばセッターにベストな形でもどるレシーブ)は日本のほうが多いのに日本はまったく攻撃をさせてもらえない。逆にブラジルはBカット以下の乱れたサーブカットからでも自在に攻撃を組み立てている(これはキューバやロシア、中国などにも言えることであるが)。しかし、ブラジルが真の意味ですごいのはBキャッチ以下からでもある程度コンビを使ってくることである。これはセッターとアタッカーが素晴らしい技術を持っているからに他ならない。
日本はBキャッチ以下だとレフトに振るか栗原に振るかの2択しかない(栗原が前衛レフトなら十中八九栗原・・・)。Cキャッチはまだしも、Bキャッチぐらいならどうにかセンターを絡めてコンビに持っていけるようなバレーを展開しないとオリンピックは厳しい。だから、日本の課題の一つはBキャッチからのコンビバレーである。

しかし、日本はAキャッチの時でも攻撃が決まらないのである。特にこの2試合は・・・最大のその原因は高橋の動きに“キレ”がないことである。本来なら、前後左右にちょこまかと細かく動く小兵なのだが、どうも見るからに右足が重そうであり動きがいつもよりスローである。その高橋の動きの鈍さが顕著に現れるコンビプレーが、センターとばしての時間差で高橋が後ろから中に切れ込むあのコンビである。センターが跳んでクイックかと思ったら背後からスッと高橋が出てくるあのコンビだ。あれが極端に少ない。サーブカットをしてからでも出来る高橋ならではの妙技が今年は殆ど見られないのだ。日本がいい時は、あれが多くて、センターも活きているから真ん中の攻撃がよく決まっているのである。さらにそれに関連するのが“パイプ”と言われる中央からのバックアタックである。クイック・高橋の切れ込み・パイプとこの3点が今年の日本は異常に少ない(バックは栗原が打つが決定率が低いし速さを感じないからあえてパイプとは言わない)。その原因が高橋にあるのだ。

竹下も去年のようなトスの速さを感じない。去年世界バレーのポーランド戦をコートサイド間際で観たときは、もう少しサイドに平行に流すトスがスーッとアタッカーのところに来ていたと思ったが、今日、コートサードで見た感じではそれほどのノビを感じなかった。やっぱり遅いのだ。いい時はネットに平行にトスが来ているが今日は弧を描いていりようだった。そこもまた、日本の攻撃を遅くさせアタッカーがブロックの餌食になるのをプラスさせているように思う。流れも悪かった今日、板橋に代えてみるのも良かったのではないだろうか。
竹下のトスと高橋の不調が昨日今日の相手のブロック連発につながった原因だと私は思っている。今日だって15本決められた。高橋などのブロックアウトテクノロジーを使えば単調な攻撃であってもここまでキルブロックされることはないであろうと思うが。

板橋に代えてみるのも・・・と書いて思い出した。何故柳本監督は選手を代えないのかと。個人能力では遥かにブラジルの方が上なのだから日本は組織で闘わなくてならないはずだ。だったら、ベンチ入り12人を総動員してでも流れを変えに行くべきだったのではないだろうか。練習期間が短くて控え選手のコンビを完成させる時間がなかったのかもしれないが、やってみる価値は充分にあったと思う。竹下→板橋、荒木→先野、高橋→多治見、庄司→多治見、栗原→小山、思い切って一か八か大村を緊急的にレフトに再コンバート(こりゃ無理だ)・・・
ギマラエス監督は、阪神で言うJFKみたくセット終盤に「ソウザ・レナタ」を2枚代えで入れてくる。
幸運なことに控えセッターの板橋のサーブがいいのだから日本も竹下が前衛にきたセット終盤に「板橋・多治見」とか「板橋・大村」とか「板橋・小山」をやってみるべきなのではないか。ずーっと竹下のトスじゃ相手も目先が慣れてくるだろうし板橋をアクセント的に使うことによって竹下のよさが引き立つのではないだろうか。さらに日本が崩れやすい16点以降で前衛に攻撃3枚というローテが9つ続けば日本の弱点克服にもつながるのではないだろうか。16点以降をスムーズに戦う=次のセットをいい流れで迎えるなのだからやはり試す価値は大きいと思う。

他にも様々な要素が重なって今日の、ヒドスギル敗戦につながったのだと考えている。

大阪ラウンドまでにどれだけ立て直せるか。日本に課された宿題はお盆休み返上でやり遂げなければならなそうだ。

posted by 古都の侍 |23:39 | ワールドグランプリ2007 | コメント(3) | トラックバック(3)
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2007年08月12日

WGPオランダ戦補足


柳本監督曰く「オランダは日本と比べ、高さとパワーがあり、(プレースタイルが)オーソドックスなチームなので、力対力では崩すのが難しいと思っていた。対オランダを考え、コースを抑えるブロックに関してはセンターでは先野・大村が優れているので、思い切ってスタメンにして勝負に出た。」だそうだ。

Vリーグの記録などを調べるとわかるのだが、先野・大村はさほどブロックがいいセンターではない。コースを抑えるブロックならば適任者は多治見のはずなのだが・・・
結局昨日は多治見は出ず終い。間違いなく、今の12人の中でもっともブロックに長けているのは多治見であるのだが。

それから、様々な記事に「オランダの高さに屈した」と書いてあるが、それに+αとして言いたいのが、「日本の攻撃が遅いからつかまった」ということである。日本の攻撃がいつもよりも遅かったから、オランダのブロックが完成した時に打たざるを得なかった。特に荒木のワイドはいつもにもましてゆっくりだったように感じた。栗原や木村に対するトスもいつもよりかは遅かった。いつものペースで攻めることができていたら、アタッカーのスパイク決定率も上がり、勝っていたかもしれない。

posted by 古都の侍 |11:44 | ワールドグランプリ2007 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2007年08月11日

WGP#5vsオランダ~日本の全てを知る名将セリンジャー・アビダル~




オランダ3-2日本 (25-18 26-28 25-20 25-27 15-11)

スタメン

高橋 先野 木村
   (庄司)
栗原 大村 竹下   L佐野
   (荒木)

庄司は2セット目の頭から。
荒木は1セット目の中盤から。


栗原アタック決定率27%
高橋       36%
木村       37%
庄司       48%
荒木       35% 

流石はレシーブ合戦の様相を呈する試合を中国とエリツィン杯で繰り広げたチームである(確かあの時は38点くらいまで行ったかな・・・)とりあえず、よく拾っていた。ディグの形は断然日本のほうが上だが、オランダはひとまず上げてそこからオープンに高いトスを上げてスドーンである。日本は拾ってからの決定率が悪かった。そこが敗因の最たるところである(上のアタック決定率を見てもらいたい。あの数字じゃ勝つのは難しい)。

しかし、今回選んだメンバーはセリンジャー親子の関係者だらけだということに改めて驚く。父親アリーの関係者は栗原、多治見、庄司。息子アビダルの関係者は大村、先野(つまり真正面に師弟対決ってことですね)。長いこと日本にいたアリーからアビダルは相当な情報を仕入れているだろうし、そのアリーとともに一時代を築いたフールマンはプレーヤーとしてより濃密な情報をチームに流していただろう。

まぁ兎に角栗原に対する対策はよく練られていた。スパイクのコースからクセ、バックアタックに対するブロックのつき方まで(バックアタックは殆ど決まっていなかった)。思い切って流れを変えるために小山に代えてみてもよかったかもしれない。

2セット目から先野を代えてしまった事は理解できない。そこまでの成績はアタックが3/4と決して悪いスコアではなく、むしろよく決まっていたわけであり、彼女特有のブロッカーを引き付けてからいないところに打つスパイクは効果があったのでそのまま荒木に代えず使ってよかったように思う。

それから、ブロックの対応の遅さがまたも露呈した。日本はブロックを跳ぶタイミングが早かった。だからワンタッチもなかなか取れず上を通り過ぎていた。向こうのセッターのトスが死んでいた(表現は悪いが。スパイカーのところになかなか到達していなかった・・・伸びて来ないトスであった)ので、結果として日本のブロックが早くなってしまったと見るが、それに対する対応力がなかった。あれがちゃんとした普通のトスが来ていればもう少し止められたのかもしれないが、兎に角その当たりの対応力が足りなかった。
その対応力を唯一持っているのが多治見である。だから、多治見を早い段階で投入して欲しかった。それもワンポイントブロッカーではなくてセンターとして。

さらに強いて言えば、今日みたいな高くて強固なブロック相手にはそれを完成する前に打てる選手・・・つまり速さでピカイチの杉山を持ってきて欲しかった。もっともベンチ入りしていないのが不思議だが。杉山の速さはヨーロッパには有効なのである。高さには速さ、日本の鉄則ではなかったか。


明日は世界最強の相手ブラジル戦である。生でブラジルの迫力を体感できるかと思うと気分が乗ってくる。日本戦お得意のマリはいないようだがレナタは健在だ。シェイラ、ファビアナ、パウラ、カロリネ、カロリナ・・・常連さんも健在のようだ。勝利は・・・日本が100%の完全無欠なバレーを展開しないことには遠~~~いのである。

posted by 古都の侍 |21:35 | ワールドグランプリ2007 | コメント(2) | トラックバック(2)
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