2008年07月01日

植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~



【改訂版】


土日の連戦をまとめて記事にしてしまいます。不精をお許しください。



6.28(土)


日本0-3ポーランド(14-25 12-25 22-25)

【日本】

石島 山本 富松
松本 宇佐美 福澤 L=津曲

1S・・・ゴッツ→荻野
1S・・・山本→清水
2S・・・荻野スタート
2S・・・山本→清水
2S~試合終了・・・福澤→越川
3S・・・ゴッツスタート

公式データ


ポーランド=ピリンスキ(MB) ザグムニ(S) ビカ(WS) ブラズウィ(MB) カジェビッチ(WS) シフィデフスキ(WS) L=イグナチャック


久しぶりに試合に挑む選手たち。と言うよりも、久しぶりにボールを使った練習を開始したばかりの選手たち(病み上がりだったり体を休めたりで)。と言うことで、この結果は妥当なところ。むしろ、第3セットはよく粘ったと思う。
宇佐美も途中で「守り」に入った消極的トス回しになったが植田監督の「お前と朝長の違いは何だ!!!」という檄で目が覚めたようだ。OQTと比べれば悪くないトス回しだったと思う。
生で観に行った方には少々申し訳ない試合内容だったがリスタートしたばかりの試合だっただけに、許してあげてくださいな。






6.29(日)

日本3-2ポーランド(29-31 18-25 25-19 25-21 15-11)


8年ぶりに対ポーランド戦勝利!!!


【日本】

石島 山本  松本
富松 宇佐美 越川 L=津曲

3,4S・・・富松→福澤(ピンサ)
4S~試合終了まで・・・山本→清水(消極的交代ではない、山本が悪いのではなかったと言うことを誤解なく!)

公式データ


ポーランド=ピリンスキ(MB) ザグムニ(S) ビカ(WS) ブラズウィ(MB) カジェビッチ(WS) シフィデフスキ(WS) L=イグナチャック


3.5セット取って、1.5セット取られたような試合内容。北京へ向けてこれ、以上ない内容と結果の試合ではないだろうか。
何より伝家の宝刀「荻野」というカードを切らずに勝ったということが、その意味が、とてつもなく大きいのだ。

「やっくんと岡江さんと“パフェ”食ってるのが俺の仕事じゃねぇ!」と言わんばかりにゴッツの咆哮が高い天井の有明コロシアムに響き渡った。
「荻野さんと代えんじゃねぇ!」と言わんばかりに、越川が第5セットに3連続エースを決めた。

第1セット、取って取られて非常に接戦。序盤こそ5連続失点で幕が開けたものの、そこからよくぞ接戦に持ち込んだ。これは前日の試合の第3セットの教訓が活かされている。と言うよりも、前日の第3セットの粘りこそこの日の勝利を生み出したのである。
第2セットは13点以降、急激に石島への打数が減り、そのことが日本に悪いリズムを自ら作り出してしまった。自滅。
第3セットからは素晴らしい戦い。このセットからサーブが走り出した日本。向こうのサーブミスにも助けられるのだが、やはり受身ではなく「攻め」に回れたことが何より大きい。追い上げられるも、一度も同点にさせなかったことも意味がある。終始リードした中での戦いをすることが出来たのは、相手にかけるプレッシャーの度合いが増す。
第4セット。序盤で数点リードするも、追い上げられる。13-12の場面で流れを代えるために清水を投入。山本が悪いから変えたのではなく、むしろここまで山本は大活躍だったのだ(第3セットの決定率は75%)。それでも代えたのは流れを変えようとする積極的な采配である。そして清水は起用に応えて結果を残す。要所でのラリーを制することが出来て、このセットも奪う。
第5セット。6-8とリードされてコートチェンジ。ここからクライマックスのスタート!越川のライトスパイクで7-8とすると、さぁお待ちかね「越川’sショータイム」の始まり。越川のサーブで崩して同点。越川のサービスエースで9-8と逆転。ポーランドタイムアウト。TO明け、越川がまたしてもサービスエースで10-8。さらに越川がもう一丁サービスエースを決めて11-8。ポーランド2度目のタイムアウト。さらに続いて、越川がサーブで崩して12-8とする。その次はミスるもこの越川のサーブで一気に逆転、そして突き放した。そのまま逃げ切って日本の勝利。
日本のポーランド戦の勝ちは8年ぶりで、目下14連敗中だったとのこと。

サイドアウトを越川で取れたこと、サーブカットがポーランドの強力なサーブにも崩れずに最後の一歩を踏みとどまったことが大きい。
宇佐美の頭脳の成長も見逃せない。試合序盤はセンターを多く使い、後半になるにつれ今度は越川のパイプへと切り替えた。中を使うトスワーク、やれば出来るじゃん!
相手のエースブラズウィの調子を上げさせなかったことや、相手の攻撃の軸であるセンター線を機能させなかったことなど相手にしっかりと対応できたことが良かった。相手のセンターの攻撃のパターンの多数がBクイックであり、そこへのケアをしっかりとしていたことが連続得点を与えさせなかった要因だろう。何せ向こうはラリー中にセンターを使うことを意識していたのだから。
ブロックでも早く飛びすぎると言うことがこの試合では少ないように見えた。また、ブロックシステムもわりとしっかりとしており、レシーバーとの関連もいい方だったと思う。


さぁ、小牧ではエジプトに連勝をしたい!


posted by 古都の侍 |17:04 | ワールドリーグ2008 | コメント(6) | トラックバック(1)
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2008-07-03 12:51 | 続きを読む
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植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~

ポーランド戦の2日目の第5セットだけ、YouTubeで見ました。
越川が弾けると日本は強いですねえ!

「荻野を出さずに勝った」、「ポジティブなメンバー交代ができた」という古都の侍さんの記事を読んで、期待が膨らみました~(^^)!
暗黒時代からつい最近(植田監督含む)まで、全日本男子のメンバーチェンジと言えば「ネガティブ」か「意味不明」のどちらかでしたからねえ…。
(全日本女子は、アテネ前後は、ポジティブなメンバーチェンジ、戦略としてのメンバーチェンジが、当たり前のようにできていました。今となっては「あれは夢だったのか?」と思うばかりですが…(-"-)。)

宇佐美も成長を見せたとのことで、少し安心。
しかし、いまだに迷いながらトスを上げているようで、そこに歯がゆさを感じてしまいます。
他の並み居るセッターたちではなく、他でもない自分が選ばれて、16年ぶりのオリンピックという晴れ舞台に立つのだ、という気持ちをしっかり持って頑張ってほしいです。

それから植田監督、やっと半袖ポロシャツになられたようで、見ているほうも暑苦しくなくてありがたいわ~。
(ただし、くれぐれも襟は立てない方向でお願いしたい…。)
ポーランド戦の1日目の「お前と朝長の違いは何だ!!」は素晴らしい。「植田監督、初めていいこと言った!!」と褒めてさし上げたいくらいです(笑)。
ていうか、宇佐美はそこがきちんとわかってないと話にならないですからね。いつまでも悩んでるヒマはないぞー。

CSに加入してない上に、WLの地上波放送も一切ない田舎に住んでる身ですので、試合のレポは大変ありがたく拝読しております。
エジプト戦もよろしくお願いします!

posted by madoka | 2008-07-01 19:55

せんたー使えよぉ♪

侍さん、こんばんわ。ポーランド戦、テレビで観戦しました。私は宇佐美のトス回しが気になりました。序盤にセンターを使ってはいましたが、打数は少ないしコンビはイマイチ合ってないし。。。(松本なんか宇佐美に切れ気味でしたよね 笑)

早いサイドへのトスでなんとか乗り切りましたが、相手ブロッカーがセンターを捨てているのでサイドにブロックが2枚付くことが多かった。これが更にクレバーなチームとの対戦ではどうか。
宇佐美は相手に的を絞らせないトス回しをするつもりはないのかなぁ?
監督やアナリストも当然指摘しているだろうに、それができないのは何故なんでしょうか?アタッカー5人に均等に上げればいいのに。結構単純なことだと思うのですがね~。いくらなんでもV優勝チームのセッター。センターにトスが上げられないとは言わせない(笑)

いずれにしてもオリンピックで宇佐美の成長が鍵を握っていることは間違いない。宇佐美、がんばれ!!期待してるぞ!!

posted by rickystroke | 2008-07-01 20:45

植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~

私も宇佐美のトスワークが気になりました。

後半は、全くセンターに上がってませんでしたし、基本的にあんまりコンビも合ってなかったですよね。

同じ国と4試合もやるワールドリーグならいざ知らず、1試合1試合が背水の陣となるオリンピックで、センター線が機能しないで、強豪国勝てるわけがないと思うんですよね。

1試合を通じて5人のアタッカーが縦横無尽に打ちまくるという形にならないとメダルは難しいかなと。

上位国の速攻は本当に目にもとまらぬ速さ。
オリンピックまでにセンター線のレベルをもっともっと上げないといけないのに、コンビが合わないとか言ってる場合じゃないのではないかなと思うんですけどね。

でも、私個人としては宇佐美一人の責任にしないで、チーム全体で考えてほしいと思います。
トスの精度ももちろんですが、センターのレベルを上げること、攻撃のバリエーションをどう組み立てるかっていうのは、チーム全体の戦略にかかわる部分だと思うんで。

posted by ゆるぼん | 2008-07-02 00:45

植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~

コメントありがとうございます。

madokaさま
アテネ前は積極的選手交代が出来てたんですよね~ショーちゃんは。今や別人ですが。
何よりこの試合、荻野という印籠を出さずに試合を終えた事の意味が「1勝」よりも重いと思います。

rickystrokeさま
序盤にセンターを使った事で、ある程度の意識付けは出来たのではないでしょうか。ただ、コンビがあってないことは紛れもない事実ですよね。松本からしてみれば、「ええ加減にしてくれ!」と言う事でしょう。
でも、使わない事には意味はないですから。使ったと言う事で一歩前進。後10歩くらい前進してもらわないと、困りますけどね。

ゆるぼんさま
5人のアタッカーが縦横無尽に打ちまくると言うのは理想系で、実際は如何に「そのように見せるか」でしょう。試合の中でどうしても選手の調子に波が出てきてしまいますから、それをどうやって目立たないようにカバーするかが、セッターの力量ではないでしょうか。
宇佐美の現状ではセンター線ではなく「センター点」なんですよね。線にするには確かにチーム全体の意識改革も必要でしょう。

posted by 古都の侍 | 2008-07-02 12:03

植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~

初めまして,こんにちは。
センター点。。なるほど言い得てますねえ
宇佐美のトス回しは今年見た中では私も割と良かったと思いました。2アタックは彼の武器ですね。
ずっと同じペースでは無く,序盤にセンター線を多く,途中サイドへ移行しながら早いパイプで時々中央へという意図を感じました。

ただ,特にラリー中にセンターがいいタイミングで入ってるのにサイドに上げてしまってるのがまだまだ勿体無いですよね,終盤も全く上げてませんでした。センター決まらないと僕の責任みたいなコメントをしていましたが,(確かにそうなんだけど),彼の場合,打てよくらいの強気でトスをもう少し突くくらいでちょうどいいんじゃないかと思いました。

北京ではイタリアは特に,他の対戦国も,かなり宇佐美の速いサイド攻撃は対策を練ってくるはずです。そこに我々日本人もビックリするくらい宇佐美がセンター線と合わせてきた時,逆にものすごいプラスαとなるでしょう。
私もかなり期待してます!

posted by riki | 2008-07-03 13:51

植田JAPAN明日へつながる1勝~ワールドリーグ2008vsポーランド~

コメントありがとうございます。

rikiさま
こちらこそ、はじめまして。
そうですね、この試合はツーアタックは4-4だったかな。巧いこと決めていたと思いましたよ。
五輪本番では恐らく、宇佐美が上げる時はサイドへのマークが厳しくなるでしょう。予めサイドに寄ったブロックシステムを取ってくる可能性がありえます。そういうことに対応するためにも、「中」を如何に使えるか、センター線を如何に使えるかがポイントなんですね。
女子の吉原氏が「センターは存在感がないとダメ」と仰っていますが、これを応用して考えれば「セッターはセンターに存在感を持たせるようなトスワークをしないとダメ」ということでしょうか。つまりは、相手ブロッカーのセンターへ対する意識のウェートを高めさせると言うことです。
やはり、セッターもセンターも両者がそれぞれに課題を持ち合わせているのでしょう。

posted by 古都の侍 | 2008-07-04 00:16

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