2008年06月08日
植田JAPAN・五輪決定と五輪への課題~vsアルゼンチン~OQT男子第6日目
改めまして、北京五輪出場おめでとうございます。 さて、昨日の試合で見えたことは何だったのか。そして、この大会で一番大事な試合はどこになるのか。その辺りを重点的に見つつ昨日の試合を振り返ろう。 日本3-2アルゼンチン(26-28 25-13 25-19 17-25 20-18) 【日本】 石島 山本 松本 山村 朝長 松本 L=津曲 アタック決定率 ()内はトス占有率 山本・・・45打数・56%(36%) 石島・・・33打数・42%(26%) 越川・・・11打数・36% 荻野・・・13打数・46% 松本・・・8打数・25% 山村・・・15打数・73% チーム平均・・・49%(126打数) ※越川+荻野のトス占有率・・・21% ※山村+松本のトス占有率・・・18% キルブロック総数 山村・松本・・・3本 石島・山本・・・2本 越川・・・1本 合計・・・11本(セット平均2.20本) サービスエース 石島・・・2 朝長・松本・・・1 サーブレシーブ成功率 荻野・・・23受・65% 石島・・・35受・46% 越川・・・9受・56% 津曲・・・14受・50% チーム平均・・・53% 生観戦で、しかもあのような試合だと会場で見ているときは感情が先走りすぎてしまい、後から録画しておいて見る試合とでは印象が変わる。生観戦で感じた試合感想と録画で感じた試合感想がここまで食い違うのは、今まででもっとも感情移入して観ていたからだろう・・・ まず、津曲。前の試合(vsオーストラリア)では動きが悪くお見合いを連発するなど調子が上がらなかったが、この試合では2セット目あたりから復調。華麗なるディグの連発など、底辺からチームを支えたところは数字に出ない部分での功績大だ。 ガラスのエース、もとい現在は「鋼のエース」(!?)山本。朝長のトスの状態がバットコンディションの中よくぞあれだけ打ち抜いた。この試合であの状況下での決定率50%越えはエクセレント!3セット目の20点付近だったか、ブロックが返ってきたのをセンターフォローして荻野が高い2段を上げて、それをクロスに相手コートのレフト側の最深部へとやや力を抜いて決めたのなんかは成長の証。 しかも今日は、感情が表に出て吠えていた。形相がいつもとは全く違う、ここに来て更に進化したなぁと思わせてくれるようなものだった。 ゴッツ(石島)も合格点か。ジャンプフローターへの対応が課題だが、初めて見た船橋の試合(06年WL:vsポーランド)から比べても格段に巧さを増した。ディフェンスも可で、パワースパイクも軟打も行けるあのようなウィングスパイカーは頼もしい。 この試合、その前の試合と途中で代えられた越川も伸びた。石島と共通しているのはサーブの凄さ。越川は攻撃ではキレ(シャープさ)がいい。 大まかに試合を振り返ろう。 第1セット。やや山本の通過点が低いように見える。このセットを落とした理由としては向こうのセッターのトス回しのよさが上げられるだろう。まるで日本のミラー。エルナンデスにもっと偏重してくるかと思ったのだが、センターをふんだんに使った攻撃。対して日本は朝長のトスの状態があまりよくない。時間差やバックをもう少し使っていれば拾えたセットだったかもしれない。 第2セット。主にリベロを狙うサーブ。長めのジャンプフローターで奥を突くのが功を奏した。ミスに次ぐミスで流れを手放したアルゼンチン。日本はセットを大差で取りながらも朝長のトスに違和感。 第3セット。やはり朝長のトスがぶれている。サイドへ振るトスが短かったりネットに近かったり。【越川→荻野】の交代もいいようで実際、ここでは先に【朝長→宇佐美】ではなかったか。日本は課題の「前衛レフト山本・前衛ライト越川」のローテで躓いてしまったことが何より苦戦した理由。このローテではAキャッチと完璧なトスが要求されるので、崩されたり乱れたりすると厳しい。 やはりこのセットを取れた理由もアルゼンチンのミスに依るところが大きいだろう。石島のエースと津曲の好レシーブも見逃せない。 第4セット。疲れの見えているのだから荻野ではなく越川に戻してもよかったのではないだろうか。リリーフ荻野でスタートして欲しかった。前のセット終盤から崩壊しかけていた「朝長―山本」ラインがいよいよ×。打っても横着なアルゼンチンのレシーブに拾われてしまうという嫌な流れ。山本も落ちてきてしまっていた。最悪の流れで宇佐美を投入。【山本→清水】の交代もここで必要ではなかったか。 宇佐美はセンターを使うなど工夫は見られたが、結局状況は悪化し朝長を戻す。宇佐美は可哀想な使われ方をした。多分、3セット目に宇佐美を出していれば彼は英雄になれただろう。 第5セット。3連続得点、4連続失点でスタート。中盤、松本の2連続ブロックが出て4点差まで広げ、「いよいよ」と思うのと同時に「イタリア戦の悪夢」が甦る。事実、ここから同点に追いつかれ14-13と逆転されてしまう。この時間帯も「朝長―山本」ラインに誤差があった。その上サーブカットもイマイチだし、それまでミス連発のアルゼンチンのサーブがミスなく決まっていた。 それでも、ブロックで逆転をし相手のマッチポイントもサイドアウトで逃げる。そして石島の唸りを上げるようなサーブ。そして今日最大のハイライト。「相手のヘルナンデスのサーブミス」。ここで勝負があったようなものだった。次のポイントは相手のレフトを2枚跳んでワンタッチで引っ掛けて、石島がきっちりディグし、朝長から荻野へ。3枚付いてもそこを「技」で飛ばしてブロックアウトで・・・歓喜!! 采配面では宇佐美の投入時期がもっとも気になった。そして4セット目、出来れば越川を戻して欲しかった。 向こうのセンター攻撃は主に日本がジャンプフローターを打ち、カットがネット際になったときが殆どだった。そういう傾向が顕著だっただけにセンターのクイックをもう少し止めたかったし、対処できたと思う。 今日はアルジェリア戦。昨日見たところサーブのいい選手がおりそのサーブには警戒だ。型にはまればいいバレーをするので日本はまずは基本のところを押さえておきたい。 今日のスタメンは、清水、福澤ら若手主体を希望する。いわば、ロンドンへのチームである。 ここから北京が始まる。そのためにも今日は内容が問われる試合なのだ。
今日の曲。 1曲目:B’z『ultra soul』・・・ノーリーズン。 2曲目:ウルフルズ『サムライソウル』・・・madokaさまご推奨、ゴッツに捧ぐ。
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posted by 古都の侍 |11:17 |
オリンピック最終予選(OQT)2008男子 |
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おめでとう!! 日本バレー 4大会年ぶり オリンピック出場 【スポーツ大好き人間】
北京五輪世界最終予選兼アジア予選第7日 日本は、アルゼンチンを3─2で破り、通算5勝1敗でアジア勢トップが確定し、最終戦を待たず1992年バルセロナ大会以来4大会16年ぶりの五輪出場を決めた。 おめでとうございます。最後まであきらめないプレーに感動しました。 初戦 イタリア戦でマッチポイントをつかみながら7点差を逆転されるというショックから立ち直り。ベテランの効果的な投入などで植田監督の采配とその采配を見事に成し遂げた選手の力が合い絡まっての結果と思います。 すばらしい試合でした。 しかし...
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植田JAPAN・五輪決定と五輪への課題~vsアルゼンチン~OQT男子第6日目
コメント投稿者ID :
>【越川→荻野】の交代もいいようで実際、ここでは先に【朝長→宇佐美】ではなかったか。
これは、好みの問題。そうでなければ、「キャプテン、頼んだぞ。」の采配じゃないの?
でも、古都の侍さんの考えのほうがイケてたと思う。
posted by 大倉 | 2008-06-08 12:02
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