2008年06月04日
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
何が良かったかと言う勝ちではなく、レヴェルの違いを見せ付けることが出来た勝ちであった。 公式記録を見ると日本の出来がいいようには見えない。が、この試合はし日本がしっかりと修正能力を発揮して、試合中に的確に相手に対応したからこそ相手が崩れていったと言う典型である。そういう意味では今日はいい試合だったといってよい。 修正能力と言うのは主にブロックである。タイのクセのある(と言うより女子バレー的な)ライト攻撃に対しての対応と、独特のスパイカーのタイミングに合わずに、ブロッカーの手が煽り気味になっていたことに対して、2セット目以降きちんと対応できていた。 前の試合でライバルのオーストラリアが負けた。そして相手はタイ。バレー好きの方ならご存知の方も少なくないと思うのだが、この状況は昨年の秋口のアジア選手権の決勝の前の状況と非常に似ている。屈辱を味わった相手に対して確実にやり返せたことは少なからず意味のあることと言ってよいだろう。 日本3-0タイ(25-23 25-14 25-16) 【日本】 石島 山本 松本 山村 朝長 越川 L=津曲 第1,2セット・・・清水ワンブロ スパイク決定率 山本・・・21打数・48% 越川・・・15打数・40% 石島・・・15打数・40% 山村・・・4打数・75% 松本・・・7打数・57% チーム決定率・・・46%(62打数)※スパイクミス6本 キルブロック総数 山本・越川・・・3 松本・石島・・・1 チーム合計・・・8本 ※松本、ブロックタッチ回数8で、キル1のリバウンド6は立派。 サービスエース 松本・越川・・・2 山本・石島・・・1 サーブレシーブ成功率(今日の判定員はいささか辛めの採点) 石島・・・23受・43% 越川・・・10受・30% 津曲・・・7受・71% チーム平均・・・43% まず、サーブレシーブについて触れておこう。確かに今日は悪かった。相手の狙いは完全に石島であり、とことん石島を狙っていた事は受数を見れば解る。そのためにこの大会の中ではもっともAキャッチ返球率が低い試合だったと思う。でも、少し今日の採点は辛い。あと、5~7%くらい上乗せして5割くらいではないかと言うのが私の見立てだ。 明後日からの3連戦に向けてもう一度サーブレシーブの安定を図るとともに、荻野のスタンバイも必要になってくるかもしれない。 今日の朝長のトスワークを観て、センターが多いと思った方。センターの二人のトスの占有率を見てみると、11/62で計算すると18%とさほど高くないことがわかる。では、何故センターの攻撃が多いように感じたかと言うとそれこそが朝長の持ち味である計算高いトスワークなのである。 試合開始するやいなや、センターに立て続けにトスを上げてクイックを打たせて決めさせた。これ見よがしに松本のクイックが決まって、ファーストテクニカルタイムアウトとなる。それ以後は、あまり(と言うか殆どに近い)センター攻撃を使ってはいない。が、タイのブロックは最初の強烈なセンターの嵐を観たのでそれが頭から離れずに、ブロックがサイドへよるのが遅れ気味になっていた。観戦者も同じような思いを感じたはずだ、センターの強烈な印象を。 そして試合が進むにつれ、忘れた頃にセンターの攻撃が来る。でも、それはほんの僅か。実際はサイドの攻撃が殆どなのだ。しかしながら、最初の印象が拭いきれずに結局センターにどこか意識を取られたタイのブロッカー。朝長してやったりである。 朝長のトスと宇佐美のトスを比べると、朝長のトスは高くフワッと浮くようなトスであるのに対して、宇佐美はピュッと鋭いトスである。解説で触れていた通り、朝長のトスは高く上げてゆとりを持たせる分どうしても相手に捕まりやすくなり、宇佐美のトスは速い分捕まりにくい。これは事実だが、朝長のトスの場合は速さは劣るが緻密な計算に基づく意外性や裏をかく、或いは相手に強烈なインパクトを与えマークを他に向けさせるような頭脳的なトスを見せるので実際のところ深刻なほどにブロックにつかまる心配はないと私は思う。 宇佐美との息はピッタリの山本。朝長とのコンビになると若干の不安を見せる時があるが、今日に限って言えば奮起していて良かったと思う。特別に問題が合ったとも思わないし、強い違和感を覚えるような事はなかった。 ただ、越川―朝長のラインに若干のすれ違いが垣間見られた時があった。こちらの方が、心配と言えば心配である。 次のオーストラリア戦。天下分け目の戦いになる事は間違いない。 この試合、宇佐美の速いトスも必要だし、朝長の正確なトスも必要。越川・石島のみならず、荻野の力も必要になるだろう。清水にも出番はありそうだし、齋藤も色々な起用法が考えられる。要は、総力戦。 楽に勝てる相手ではない。であるが、今のオーストラリアを見る限り勝機は窺がえる。 サーブ。一にも二にもサーブ。 ありがたいことに、イタリアと韓国が日本にいいデータを沢山残し、示してくれた。そのデータをアナリストたちが分析し、チーム全体の知識として共有し、チーム総がかりでオーストラリアに立ち向かえば情勢はいいほうへ向かうだろう。 事前記事などでは、日本不利の色合いが強いようなことを書いてきたが、今はもう違う。互角か或いは日本のほうに若干のプラスか。 結集。 全ての力が集まって、オーストラリアに勝った時北京の地はグッと近づいてくるだろう。
さて、今日は気分よくストレート勝ちである。次の試合のオーストラリア戦に向けて、テンションを上げるべくこの曲をチョイス。 1曲目:プリンセスプリンセス『Diamonds』・・・北京出場が叶えば、うまく言えないけど宝物だよね!? 2曲目:PUFFY『アジアの純真』アジア4連戦も残すところあと1試合。オーストラリアって、オセアニアだけどね・・・ 3曲目:Eric Clapton:『Layla(いとしのレイラ)』・・・小太郎さま推薦の一曲。よく耳にする曲ですね。
posted by 古都の侍 |21:29 |
オリンピック最終予選(OQT)2008男子 |
コメント(6) |
トラックバック(2)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/tm1051004/tb_ping/874
この記事に対するトラックバック一覧
日本タイに勝利!! 【ドラ2008!!よろしく】
今日ドラゴンズはロッテに負けてしまいました!! ので切り替えてバレー!! いやいやゴッツのパワーや越川もいいし山本もやってくれます..
世界でも有数のマイル有力馬を決める安田記念 【G1レースに魅せられて~安田記念】
今年の安田記念は、単なるG1マイルの位置付けと見ていては恐れ多い。 とにかく出走馬のレベルが高いのだ。特に香港馬。 今年出走のグッドババ、ブリッシュラック、アルマダは、マイルにおいては間違いなく世界レベル。 そこにさらに先日、ドバイで好走したウォッカも出走となると、ここで勝てば世界最強マイラーの称号を手にしたのと同等の価値がある。 ゆえに、どの陣営も最高の状態に仕上げるべく、ローテーション・調教とこれまでに無いくらい慎重に過程をつんでいる。 これまで世間の目を浴びることの無かった馬にも、一躍脚光を浴びるキ
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
今日は山本選手が奮起してくれたんですね!
全日本男子にカツを入れるために、精神面はタイにズルズルと負けたときから、あまり変わっていない(と疑われる)、と吼えた甲斐がありました。
アジアトップに浮上した日本ですが、まだまだ油断はできません。1敗を死守するつもりで今後の試合に臨んでほしいです!
オーストラリア戦はもちろん、勝って切符を決めて下さい♪
posted by ピピ | 2008-06-04 22:47
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
クラプトンの「レイラ」はジョージ・ハリスンの妻に捧げた曲なんですよね~その後メデタク??人妻をゲットするクラプトンなんですが・・・カミさんをクラプトンにもっていかれてもクラプトンを心酔するジョージって一体・・・ビートルズの名が泣くぞジョージ!!!
ちなみに後半部分のインストは名曲中の名曲です。マーティン・スコセッシ監督の「グッドフェローズ」で最高のタイミングで流れますのでお勧めです~
宇佐美と朝長ってちょっと前のサッカーの中田と名波に似ているのかも・・・サッカーの話で申し訳ないのですが・・・
中田のパスってのは速すぎてチームメイトも苦労しました。「キラーパス」は相手も殺しますが、味方をも度々殺す諸刃の剣だったからな~一方名波のパスは「人にやさしいパス」
イタリアに負けても気持ちを引きずらない今の日本なら安心していいかも・・・
「ここは冷静に」とか「決まるまで慎重に」という意見もまぁ分かりますが、ファンとしてはね・・どうしても浮かれてしまう・・・これはしょうがない(^-^)
後は勝つだけ。威風堂々として北京へ。
posted by 小太郎 | 2008-06-04 23:05
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
監督もようやく解ったみたいで、朝長で行きましたね。
宇佐美だったらおそらくタイに捕まっていたでしょう。タイのブリックはかなり良かったですから。
解説が言ってましたが、世界のトスは速いトスが主流なので日本では宇佐美になると。
ではなぜ、宇佐美でやって日本は今まで勝てなかったのでしょう?
答えは簡単です、宇佐美のトスは速いだけなんです。
世界のトスは速くて正確なんです!大違いです。
そしてもう一つ日本人が忘れていること。
体格に劣る日本は、世界と同じ事をやっていたのでは永久に勝てません。
アテネで体操が金を取りましたが、そのきっかけになったのが、ロシアの体操関係者の言葉だったんですね。
「我々がやっている体操は昔の日本流の体操。丁寧な体操を心がけている」
すべての競技に当てはまるわけではありませんが、初心に返ること、必要ですよ。
外国がやってることがすべて良いわけでは無いと思います。
頑張れ!日本男子
後1勝
posted by 小太郎2 | 2008-06-04 23:18
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
ほんと、「総力戦」。
今の日本は、誰か1人が悪くてもズルズルいかず、別の誰かがそれをカバーできる、いいチームになりましたね!
当たり前のことなんですが、女子を見た後だと、違うタイプのセッターがちゃんと2人使える、ということのありがたさがひしひしと…(^^;)。
石島も、あれだけサーブで狙われたら、以前なら確実にキレてましたもんね(笑)。
スパイクのあと、「ごめん」なのか「ありがとう」なのか、朝長に向かって手を合わせるようなシーンもありました。
いやー、大人になりました!
タイムになって選手達がベンチに引き上げて来た時に、「ナイストス!」「ナイスフォロー!」「こっから行きましょう!」と誰からともなくお互いに声を掛け合っていたのにも感動しました。
4年前の最終予選を思い出します。
無言の監督。無言の選手達…。
うう、思い出すんじゃなかった…。
小林麻耶とモー娘。の「アジア1位!」「アジア1位!」連発には、「はしゃぐんじゃねえ!」とちょっと眉間にシワを寄せてしまいましたが、私もちょっと油断すると「アジア1位…(゜∇゜)」とフワフワしてしまいそうになります(汗)。
オーストラリアが背水の陣で、開き直って勝負をかけてきたら、これは相当強いであろうことは間違いありません。
追う立場より、追われる立場の方が戦いにくいもの。
ましてや日本は、「追われる立場」になんか慣れてませんからね(^^;)。
守りに入ったら負けだと思うので、コテンパンにして勝つ!というつもりで、強い気持ちで金曜日を迎えてほしいです!!
posted by madoka | 2008-06-05 01:11
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
宇佐美選手はチョット心配ですね。
今大会は今ひとつ波に乗り切れていない感じがします。
トスもワンパターンの傾向にあるし、正確性も欠ける・・・
ここ2試合は、朝長選手に完全にいい所を持っていかれた感じですね。
負けず嫌いな彼の事ですから、当然今後修正してくる事と思います。
宇佐美-山本
朝長-石島
のように、同じチームでプレーをしている以上は相性や好き嫌いは当然ある事でしょう。
ただ、今大会を見ていると、そういった事よりも、選手各々の調子にムラがあるような気がしています。
例えば、昨日は朝長選手がスタメンでしたが、山本選手は、かなり調子が良いように見えました。
それに対し、越川は韓国戦に比べれば調子が今ひとつ上がらないようにも見えました。
セッターは本当に重要なポジションですね。
全くタイプの違うセッター2枚が、それぞれの局面に応じて臨機応変に対応できれば、素晴らしい事だと思います。
朝長選手も素晴らしいです。
宇佐美選手も素晴らしいです。
この2人が、お互いの長所を認め合って、吸収し合って、切磋琢磨してくれれば、本当に心強くなります。
私は特別どちらかのファンではありませんが、
色々なコメントを拝見していると、宇佐美vs朝長 みたいになっていて、ちょっと悲しかったです(^^;
全日本は「一枚岩」であってほしいです。
posted by ami | 2008-06-05 14:18
復讐の旋律と山本の奮起~vsタイ~OQT男子第4日目
タイ戦ストレート勝ち。ヤッター^ー^V
1セット目を観てた時、サーブは確実だし・レシーブは拾うしタイもなかなかやるなぁ~またあぶないのかな?なんて心配をしてしまいました。
でも2セットからは日本ものってきてタイも崩れてきて順調に勝つことができた。よかった><
オーストラリア戦は頑張って勝てほしい。
宇佐美と朝長はその時のチームの調子や雰囲気を考えて使ってあげてほしいです。
ただ心配なのは山本?二戦目からはからやっぱり最初のイタリア戦の雰囲気と意気込みがない。目が死んでる?おどおどしてる?の様に見えるのは私だけかなぁ
とにかく自信を持て、皆力を合わせて北京に行ってほしいです。
posted by ケイ | 2008-06-05 16:42


