2007年07月04日

女子バレー~エリツィン杯5位決定戦~vsアゼルバイジャン+この大会のまとめ




辛くも逃げ切った、来年当たったとき果たして同じこの相手に勝てるのかという疑問を持たざるを得ない、アゼルバイジャンに将来性は豊過ぎるほどある。

日本3-0アゼルバイジャン (25-23 25-22 28-26)

スタメン

多治見 庄司 木村
栗原  荒木 竹下  L佐野

国を挙げて、バレーを強化しているだけあって才能に溢れるいいチームだった。注目はエースのマーマドア。この選手のポテンシャルは高い。そしてそのほかの選手も能力が高い。細かいプレーとレシーブを少し鍛えればヨーロッパを越えて世界を席巻するチームになる気配がある。

各セットとも、終盤まではアゼルバイジャンがリードする展開だった。辛うじて勝てたのは、アゼルバイジャンの経験値の少なさから来る勝ち焦りだろう。日本がストレート負けを喫していても何らおかしくはない試合だった。

日本がよかったのは、サーブで攻められたことがまず一点。今までだと、試合開始時はサーブを強く打てていても段々と弱気の虫が騒ぎ出してか否か、守りの弱いサーブを打つ傾向が往々にして見られた。しかし、この試合に限っては終始、各人が目的を持って(コース・選手を狙って)強いサーブを打てていた。特に栗原のジャンプサーブは世界に充分通用することがこの大会を通じわかった。相手のレシーブをふっ飛ばし、陣形を乱すサーバーは近年不在だった。それに加えて、竹下のジャンプフローターはノビのある、木村のジャンプフローターは変化球系、庄司はコースとノビがよく、荒木は球質の重さと時々フォークボールのようにすとーんと落ちる・・・サーブにバリエーションが出来たことが大きい。

アタックに関しては、問題が残る。
木村は解説の杉山明美さんが指摘していた通り、アタックを打つ瞬間左肩が前に突っ込んでしまっている。だから、ブロックアウトで左側に出すことが出来ない(レフトからの攻撃時)。これは私が見るに、トスのボールを目で追いすぎているのではないだろうか(素人目なので細かい事はちゃんちゃら解りませんが)。
また、栗原に関してはフェイントを打つときと、普通にアタックを打つときとのフォーム差が大きいように感じる。もう少しナチュラルに両方を使いこなせれば怖いもの無しになるのだが。

しかし、一番深刻なのが練習時間不足だったことだろう。日本の「阿吽の呼吸でのバレーが出来ていない(杉山さん曰く)」ということに関して、私も同意見だ。練習を積んでコンビをあわせるのが日本のバレースタイルなのだから、ある意味ではこの大会の結果は仕方ないのかもしれない。速い、阿吽の呼吸でのアタック・コンビネーションが日本の持ち味なのだから、裏打ちされたものがないと世界には厳しい。

次はいいところ。多治見のブロックについてだ。いかなる相手でもすぐに相手アタッカーのタイミングを計り、きっちり跳ぶ。だから、キルブロック・ワンタッチが他の選手より確実に多い。それにつられるかのように、多治見が入ると他の選手もブロックが良くなる。これは基準がしっかりと確立されるからだろう。流石大ベテランだ。

夏のWGPに向け、やがてまもなく来る北京に向けて、日本の前途は厳しいが、着実に日本カラーを出していってもらいたい。

最後に、この大会ずっと解説をなさっていた前田さん、杉山さん。日本に注意する時はしっかりと注意する、いい面も悪い面も残さずおっしゃる解説がとってもよかったです。勉強になりました

posted by 古都の侍 |14:05 | ボリス・エリツィン杯2007 | コメント(0) | トラックバック(0)
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