ちょっと一言言わせていただきます!

真鍋JAPAN・可能性と限界~ワールドグランプリ2009予選ラウンド第2週(大阪R)vsロシア

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この勝ちについては一定の評価をしていいかもしれないが、格別に高い評価をすることは非常に間違っていると言える。
そもそもロシアと言うのはこう言うところで本気を出すチームではない。加えて、日本同様にセッターがアキレス腱であり、チーム状態はグラグラ。3Sくらいからは露骨に足も停止していたし、サボるプレーも結構見られた。
そう言う相手だったということを考えるならば、決して素晴らしい勝利だったとも言えないわけである。

しかしながら、着実に改善点も見られるわけだ。
まず、この3戦の竹下のトス回しはまずまずである。特にロシア戦においては試合開始1本目にコンビを使った。これによってだいぶ、ロシアのブロッカーは惑わされたのである。以後も、片寄ることなくトスを散らし続けることが出来ていた。
「高さのあるブロックに負けた」とよく言われ、それについてアタッカーがドシャットを食らうということが問題視されていたが、そうなるようになっていたのは実は竹下のトスがバレていて、抜けるところのないブロック包囲網が待っていたからドシャットされたということが多かったのだ。トス回しによって、そういうことが一部改善されるということは前々から指摘していたはずだが、そう言う傾向が徐々に見られつつあるのはいい兆候。
加えて、AとBの間の位置あたりから助走を開始した荒木のブロードや、ラリー中の庄司のクイックというプレーも出た。本数的にどちらも1本ずつだったはずだが、これをもっと増やしていくことが重要なのだ。特にブロード一辺倒で、尚且つラリー中ともなればまずクイックにあげなかった竹下のトスワークにおいて、ラリー中の(しかもタイミングの合わない庄司の)クイックが出たということは意味がある。ただし、どちらももっともっと本数を増やしていかねば意味のないこと。これがもし、気まぐれの一撃であったとすれば、たちまち残念なものとなる。

トスワークについて言及してたが、ここでまたトス占有率を見てみよう。

【トス占有率】
木村・・・26%
坂下+狩野・・・26%
栗原・・・23%
荒木+庄司・・・24%
他・・・1%

坂下から狩野に途中で代わったためにここは2人で1ポジションだから、足し算している。特筆すべきは、MBの占有率が25%にかなり接近していることだ。これは非常にいいことである。MBの打数が増えることは効果的。ただ、ブロードと速攻の比率で言うと、圧倒的にブロードばかり。ラリー中ももちろんだが、そうでない時ももっと速攻を使っていく必要性があることは注意しておきたい。
トータルで見ても、MB+WS各ポジションの4ポジションが平均して25%の占有率で、ほぼ同じ打数を打っている。特定の選手に片寄ることのなかったように見えるが・・・坂下は第1セットの途中までしか出ていないのに、打数が12本もある(3セットちょい出ていた狩野は23本)。試合出場していた時間で言うと全体の15~20%くらいの時間しか出ていないのに、打数が多いのだ。つまりここからわかるとおり、やはり竹下は坂下がいると、竹下が一番扱いやすい坂下に集めてしまうのだ。今後は相手もそう言うことを見越して、坂下の入っているときは坂下を手厚くケアしたブロックシステムを作ってくるだろう。


それにしてもこの試合は狩野の役割が大きかった(フジテレビの“ウハウハ顔”が容易に想像出来る・・・)。
まず指摘しておきたいのはブロックの側面である。もともとブロックに定評のある狩野だが、彼女が入ることでブロックの基準となっていた。サイドブロッカーがしっかりとした基準を作ることもまた、ブロックをしていく中では重要なこと。ここがしっかりしていると、センターブロッカーが寄ってきてピタッとそこへ跳べるから、センターブロッカーとしては楽だ。
レシーブ、スパイクともに非常に出来がよく、やはり総合力ではかなり高いものを持っている。
ただ、課題は崩れた時に立て直していくメンタル面だろうねぇ。


栗原の時間差、木村の復調などよかった面の多かった試合。
今日のような(2~4Sのような)バレーを、大型セッターでしていくことが課題なわけだ。加えて、クイックとバックアタックの連動や、より一層のバックライトの充実、2枚替えなどの“カード”を増やすこと・・・などなどもまた課題。
課題はありつつも、この試合はそれなりにいい試合ではなかったか。



日本3-1ロシア(20-25 25-19 25-15 25-21)

【日本】
坂下 荒木 栗原
木村 庄司 竹下  L=佐野

IN
狩野←坂下(第1セット途中から試合終了まで)
井上(ワンブロ)
濱口(ピンチレシーバー)

【ロシア】
コシェレワ ボロダコワ シェシェニナ
 ガモワ    セドワ     ナウモワ   L=カベショワ

IN
フェティエワ←ナウモワ(第4セットからスタメン)
ジャダン←シェシェニナ(第4セットからスタメン)
スタロドゥボワ(ピンチレシーバー)



公式データ






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トス占有率

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この記事へのコメントコメント一覧

『真鍋JAPAN・可能性と限界~ワールドグランプリ2009予選ラウンド第2週(大阪R)vsロシア』への返信

コメントありがとうございます。

一先ずこれまでは、1.5軍のロシアにさえ勝てないような日々でしたから、この勝利はまずまずではないかと。
WS、MB陣のスキルが上がってきている感じは受けますね。まだまだ上げていかねばならないですけど・・・
だからこそ、あとはセッターが問題なわけでございますよ。ホント、どうにかしないとせっかく出てきた芽が・・・

真鍋JAPAN・可能性と限界~ワールドグランプリ2009予選ラウンド第2週(大阪R)vsロシア

ロシア戦での、木村、荒木、狩野の3枚ブロックには感動しました。やっと日本もこの高さでブロックができるようになったかと…力を抜く抜かないは別として、日本があのガモアを普通に止めるなんて…
ただ、課題は山積みです。真鍋監督!大穴(竹下のブロック)のあるチームがメダルを目指すなんて世界をなめすぎ…1点の穴もないチームを作ってもメダルが獲れるかどうかなのに甘すぎる。それに、レシーブ練習やってんのというくらい簡単にボールを落としすぎ…本気でメダルねらうなら今すぐ竹下をはずして大型セッターで経験をつませる
せめて180cmは欲しい。いなけりゃアタッカーをコンバートして作る。竹下の経験は必要なので、2枚替えで使う。
今のチームでいえば狩野と大型セッターを先発で使い、
ここぞと言うときに狩野→竹下、大型セッター→坂下というように使う。後は、MB陣はブラジル男子のMBグスタボみたいに足の長い威力のあるクイックを練習する。サイド陣は、春高で優勝した都城工業の長友君のような足の長い強烈なコース打ちと抜群のフェイントを練習すれば、メダルは見えてきます。がんばれ日本!

真鍋JAPAN・可能性と限界~ワールドグランプリ2009予選ラウンド第2週(大阪R)vsロシア

こんばんは。

ロシア戦。テレビ観戦しましたよ。
しかし何だかんだいって真鍋ジャパン・・・じゃなかった、火の鳥NIPPONですか、とにかく北京が終わって初めての代表戦観戦でしたよ。最近忙しいもんで^^

今思えばY監督は目立ってたなぁ~と感じます。それに比べ真鍋さんって存在感と申しましょうか、オーラと申しましょうか、何か薄いのよね・・・もし代表に成田が呼ばれたら消えちゃいそうですよ。
てか成田選手はどうなったんでしょうかね?武富士のチエさんもそうですが、動向が気になる選手が何人かいるなぁ~

個人的にはタイがどの位強くなったのか、またどこまで強くなるのか気になります。

真鍋JAPAN・可能性と限界~ワールドグランプリ2009予選ラウンド第2週(大阪R)vsロシア

はっきり言って今1軍のチームはいません。
ブラジルも中国もロシアもオランダも日本も。
日本は選手的には1軍かもしれませんけど、コンビとか内容面に関してはまだ1.5程度です。

2軍のロシアにだろうと勝てたのは大きいことです。

本気を出してないかどうかは選手に聞かないとわからにですし、決め付けるのはおかしいのでは?

でもこの試合をブラジル相手にどれだけ出来るか。
ってのが気になるところです。
相手は高いですし、それに早い。
今の日本よりも早いはず。

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バレーボールは旧態依然のJVAをバッサリ斬り捨てご免。世間的になかなか情報の流れないVリーグ情報を配信しつつ、一人でも多く生観戦に足を運んでいただければと思っております。
覚悟しぃや!
バレーボール国際大会全般について言及して行く予定。                      
好きな選手は前田智徳

生まれる前からカープファン
                      
立ち位置といたしましては、「反野村-大野体制」、「反松田オーナー」、「反体育会系思考」、「脱精神論」でございます。
今すぐにでも野村-大野体制をやめ、中長期的なモノの見方でチームを再建出来る実績のある外部の方にチームをお任せしたいと考えています。
今のカープ、あまりにも監督コーチが内部の色が強すぎますよね。有能な外部の血を入れ、「勝ちを知る人」を招かないことには、カープの低迷はずーっと続くでしょう。


      
【野球生観戦予定表】
神宮、横浜のカープ戦を随時予定。
                      

【Vリーグ2010/2011生観戦予定】
                      
8月:WGP2011(有明コロシアム)
                      
11月:男女W杯(@全国各地)
                  
                      

バレーはTV報道よりも新聞よりもマニアックな目線で追いかけたいと思ってはいるのですが。データ、過去の情報、個人的意見、裏話など多角的に書きたいと思ってはいます。
                     

野球とバレーを独自目線で勝手にバッサリと斬るもどこか微笑ましい。ユーモアを交えたちょっとだけ(!?)毒のある記事を書くブログですので、食あたりには気をつけてください。

因みに私の基本構造のだいたいは書籍:「B型 自分の説明書」に書いてあります。

                      


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