2008年08月08日

柳本JAPANにまつわるエトセトラ~敵国情報~



杉山が肉離れ(ミート・グッバイ)していたのは本当らしかった。日本での合宿中のことだったそうだが、心配材料ではある。現在は状態は回復したそうだが、果たしてどうだろう。キレのある素早い動きが売りの選手だけに、全快していることを望むばかりだ。
アラキング(荒木)は、いいと思われる。セリエAへの移籍も決まり、モチベーションは高いと見た。今やランク的には「裏キャプテン」と言ってもいいアラキング。精神的な部分でも技術的な部分でもこの4年間でもっとも成長した選手だ。逆に、協会や監督は一体何をしていたのか・・・たくましく成長した荒木の半面、なかなかいい4年を過ごせなかった選手たちのことを考えると五輪前だが、ついつい失政にこぼしてしまう。

それから、怪我情報では「佐野怪我説」は出鱈目の模様。守りの要=日本の要なので非常に心配だったが何ともないようなので気も晴れた。

竹下が新ボールにどれだけ対応したかということが、とても重要である。竹下がもしも、今まで以上にボールを操れないとすると、これは一大事である。今や、「世界最小最強セッター」が「世界最小セッター」に成ったとも言われてしまっている竹下であるが、ここは名誉挽回とばかりに(きっと)最後(になる)の五輪の舞台で「結果」を残してもらいたい。
さらに言えば、控えセッターは実質いないのだからなおさら竹下は奮闘しなければならない。河合の出番はハッキリ言ってないに等しくなるだろう。もしも、奇襲策でアメリカ戦で河合をスタメンにしたら、柳本監督は大したものだ。もっとも、河合がそれに対応できる技能と器があるかどうかといえばアンサーは「・・・」であるが。

オフェンス面では、新技云々と言っているが結局やる事は今までと大差はない。バックで動かしてとか何とかと言っているが、結局今までの攻撃と比べてみたとき、やはり特別な怖さはない。さらに言うと、世界的に最先端なのは横の速い動きではなく「タテの速い動き」だと私か感じる。そういう意味でも、今度の新技が果たして世界に通用する目くらましになるかどうかは、微妙だと思われる。
やはり、現有の戦力で最高の結果を残すためには今まで口をすっぱくしていってきたとおりのことが必要だろう。「Bキャッチからのコンビ」、「ライト側からの攻撃力の充実」、「片寄り(偏重)のない、さらには読まれないトスワーク」、「ラリー中のコンビ」などなど・・・
センター陣と竹下に求められるのは、ブロードとクイックどちらに片寄ることなく両方使うことだ。竹下のトスでは、傾向を分析するとブロード重視の場合が多い。しかし、昨今の国際大会の結果を見てわかるとおり、ブロードでの攻撃の決定率が必ずしもいいとは言いがたい。バックアタックの効能を高める意味でも、A或いはBクイックを意識的に多めに使うことでタテの時間差、意識付けが出来る。
サイドアタッカーでは、栗原と木村の両輪が大車輪の活躍をしないと上へは進めない。「メグ、一本!」というここぞというところで決めるエースとしての揺るぎない活躍を栗原が、「ミラクルサオリン」の真骨頂を木村が見せられるのか、結局はそこに委ねられる部分が大きい。
闇雲に速いトスではダメであって、やはりこれも以前から指摘している通りに「メリハリのあるトス」が必要なのである。「相対的なトス」と言う風に以前から言っているが、基本は速いトスでいいのだがそれでは相手も慣れる。ゆっくりのトスもあるからこそ、より速さが生きるのだ。その点も踏まえておきたい。
さて、もう1枠のサイドは恐らくテンシン体制の片一方、高橋が入るだろう。しかし、近年の国際大会の結果や、Vプレミアリーグでの結果、さらには今年怪我した以降調子が上がらないことを総合的に見ていい状態とは言い切れない。卓越したブロックアウトの技術をコンスタントに持続できるのならば、日本は明るいが・・・特にWGPで見られた「第3セット以後電池切れ」になってしまうということにならなければいいのだが・・・控えに入っている狩野の出番は私が監督をするならば多くなるだろうが、柳本監督であるからさほどないだろう・・・しかしながら、狩野のオールラウンダーとしての活躍する場面はきっとあるはずだ。アテネの時の佐々木みきとは違った意味でのスーパーサブとしての活躍をしてもらいたい。


ディフェンスでは、栗原を含めた4枚サーブカットのフォーメーションを使えるかどうかがキーポイント。日本のバレーは一にも二にもサーブカット。WGPで見せた栗原を入れたサーブカットフォーメーションを今回も使用したいところだ。
新ボールにより、強打が拾いやすくなったのでディグは今まで以上に上がると思われる。しかし反面、軟打に対してのボールの扱いが難しくなったように思われる。ブロックのリバウンドやワンタッチのボール、フェイント、緩いサーブなどの対応が勝負の分かれ道になるのではないだろうか。
課題のブロックもサイドブロックがここ数ヶ月しっかりしてきたのでワンタッチを取れることも増えてきたのは好材料。依然として高橋・竹下の上から打たれたときは終わりだが、そうでない時にある程度の対応ができるようになった事はいい兆候だ。あとはそれを如何に切り替えしてカウントアタックできるかどうか。ラリー中の2段トスの精度にも注目だ。
また、ブロックフォローも徹底しなくてはならない。粘り負けしては、日本バレーは出来ない。

采配では、「切り替えて切り替えて」ではなく具体的な指示を柳本監督ができるかどうか。真のデータバレーをして相手の先をいけるかどうか。ポジティブな選手交代ができるかどうか。この辺りが気になるところ。
ムードが悪くなったら櫻井IN、ブロックシステム建て直しのために多治見IN、セット終盤での竹下・高橋→大村(狩野)・河合の2枚替え・・・こういった選手交代に加え、相手に合わせるだけでなく仕掛ける選手交代も見てみたい。


見どころ要旨

(1)日本がブロックをされているのは(特に竹下のトスが読まれているとき)「リードブロック」で対応されているのか、或いは「ゲスブロック」で対応されているのか。

(2)テンシン体制4年間のまとめ

(3)荒木の攻守にわたるレヴェルの高いプレー

(4)今年になって好調のバラエティーに富んだ日本のサーブ

(5)日本がブレイク率(サーブ権保有時得点)でどれだけの数字を上げられるか





手元に入っている各国の登録メンバー


【中国】

1 王一梅
2 馮坤
3 楊昊
4 劉亜男
5. 魏秋月
6 徐雲麗
7 周蘇紅
9 趙蕊蕊
10 .薛明
11 李娟
16 張娜
17 馬蘊文

アテネでメダルを取って以後、思わしくない成績の続く中国。「地元開催だが・・・果たして?」と言った感じだろう。


【イタリア】

3 クローチェ
4 チェントーニ
7 グイッジ
8 バラッツァ
9 セーコロ
10 カルドゥロ
11 オルトラーニ
12 ピッチニーニ
13 フェレッティ
14 ロビアンコ
16 アゲロ
17 ジョーリ

イタリアはアゲロのお母さんが危篤になってしまい一時帰国。最低でも予選3試合(ロシア・アルジェリア・カザフスタン)は欠場で、最悪のケースでは予選5試合は全て欠場するとのこと。チェントーニを入れておいて大正解であった。
当選確実と思われていた、デルコーレだったが怪我のためにメンバー落ち。ディフェンス面でのマイナスが大きく予想される。


【アメリカ】

1 ナマニ
2 スコット
3 ハニーフ
4 バーグ
5 シコラ
6 デイビス
7 バウン
9 ジョインズ
10 グラース
11 オーモーサントス
14 ウィロビー
15 トム

郎平効果の元、半分ホームのような雰囲気で戦えるメリットはあるが、チーム力は抜群にあるわけではない。スコット・バウンのセンター線にハニーフの決定力頼みのバレーになるだろうか。キーはローガン・トム。


【ブラジル】

1 バレウスカ
2 カロリナ
3 マリ
4 パウラ
6 タイーザ
7 フォフォン
8 バレスキナ
9 ファビアナ
10 サッサ
12 ジャケリネ
13 シェイラ
14 ファビ

優勝候補最右翼ながら、五輪優勝には縁遠いブラジル。毎度毎度、直前のWGPで調子がマックスになり、五輪ではピークを過ぎてしまうことが目立ったが、今年もWGPで優勝。コンディションのピークがよければ金メダルは最も近いだろうが・・・
WGPのMVPであるマリに期待。


【キューバ】

登録メンバーは探せなかったが、恐らくはいつもどおりのメンバーだろう。近年、勝てそうで勝てない相手であるが攻略法が解っているだけにもどかしいところ。個人技バレーに対して、個人技で応戦してはWGPの二の舞。集団バレーで畳み掛けることを心がけねば!!


【アルジェリア】

メンバー不明、実力測定不能、データなし。実力的にはストレート勝ちしなくてはいけない相手だろう。現地で仕入れたデータで勝負!

【ポーランド】

1 スコブロニスカ
2 ゼニク
4 ガイガウ
6 ポドレッツ
7 グリンカ
9 ベドナレク
11 バランスカ
12 サドレク
13 ロスネル
14 リクトラス
17 カチョル
18 スコルパ

ガイガウ、カチョルが入るとは意外な結果。ジェケビッチが落ちたのも以外である。
予選突破するためには絶対勝たなくてはいけない相手。厳しい試合が予想されるが、ジェケビッチが外れたことで的は絞りやすくなった。リクトラスらのセンター攻撃を封じて、そこからサイドへマークを絞る。グリンカやスコブロニスカも世界のアタッカーの中では押さえやすい部類に入るので、詰め将棋のようにしっかりと地に足をつけた戦いをしたいところだ。


【ロシア】

1 ボロダコワ
3 アリモワ
4 ファテエワ
5 ソコロワ
6 ゴーディナ
8 エステス
11 .ガモワ
12 シェシェニナ
14 カベショワ
15 パシンコワ
16 メルクロワ
18 アクロワ

205cmコンビ(ガモワ・メルクロワ)が怖い。ブラジル同等にメダルに近い国である。全てはアキレス腱といわれるセッター次第。シェシェニナがどこま出来るか。最近、国際大会に出ていない当たりが不気味さを醸し出す。


【セルビア】

1 ニコリッチ
2 ブラコチェビッチ
3 ジェンシロ
5 クルスマノビッチ
7 モルナル
9 ヴェーソビッチ
10 オグニエノビッチ
11 ツィタコビッチ
13 シマニッチ
15 マラグルスキ
17 ベリコビッチ
18 チェービッチ

モルナルの復帰により、ディフェンス力が向上した。この4年でもっとも力をつけたチームであり、メダル争いに入りそう。
高さと攻撃力のチームだけに、ディフェンスでの辛抱がかぎとなりそうだ。


【カザフスタン】

今までどおりである。予選突破が目標だろうが、文字通り高い壁がそびえており、その目標は非常に厳しい。


posted by 古都の侍 |23:11 | 北京オリンピック【バレーボール(女子)】 | コメント(1) | トラックバック(0)
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柳本JAPANにまつわるエトセトラ~敵国情報~

ベネズエラは?

posted by ryoh | 2008-08-09 11:10

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