2007年04月28日
この試合を観て幸福になった人がいたでしょうかという話です。関東地区に来るのはこれで6月末まで無いので、その間に二回か三回は日本平に行ってやろうかとも思っていたのですが、そういう気持ちが音を立てて崩れ行くような試合でした。
横浜FCは守備をしっかり作るチームで、この試合でもとりあえず4-4-2の陣形を保つことで守備のバランスを取ってきました。対するエスパルスはいつもの4-3-1-2で攻撃の際はサイドバックも積極的にあがる。基本的に試合の90分通してこのやり方ができたと思います。強いて言うならばサイドバック、もうちょっと上がってくれてもいいかなと思いましたが、イチ君、児玉君ともに相手のゴールライン際まで行くことはないにしても、サイドからの仕掛けの基点になっていて良かった。全体的なバランスは悪くなかったと思います。
ただ、最後の局面が病的に決まらない。フェルナンジーニョは獅子奮迅の活躍ながら、その他のオフェンス陣、厳しく言ってしまえば岡崎君。まったくミスの連続でした。
もらうまではいい。いいところに走りこんでボールを受けるのですが、そこから先がノープラン。あせってミスキック。あるいは詰められる。一生懸命かもしれないが、厳しく言うとちょっと頭足りなかった。トップ下を本来務める枝村君との違いは一体何か。ちょっとずるい言い方かもしれないですけど枝村君には本能的なものもあります。もらってからゴールへの最短距離がすぐ出るという感じ。前回の鹿島戦のコラムにも載せたのですが、前節の終盤にペナルティー付近で受けたときに、いったん開いてからシュートにもって行ったんです。ディフェンスが枝村君について行ってシュートコースが空いたんです。そういうことが本能的にわかっているようです。ですが岡崎君はちょっと考える時間が入ってしまうんですよね。受けるまではすごいうまいので、使うなら最前線のほうがいい気がします。
ただまずいのは岡崎君だけじゃない。兵働君も決定的一対一を菅野に当てたし、ジェジンも藤本君も打つけど入らない。それ以外でもフェルナンジーニョが何度も突破しますが、これはあからさまに倒されてもPKをもらえず。点が入らないければ入れられてしまうわけで、今日も結局勝てません。
チームとしては今さら言うこともないので、個人にスポットを当てますと、やはりフェルのテクニックがすごい。先制点のプレーも見事ながら、5回ほどあったペナルティ侵入からチャージを受ける場面は本当にすごかった。正直5回以上あってほとんど露骨に引っ掛けられて倒れているので一つくらいはPKあってもよかったと思います。特に最初の突破の際はあまりに綺麗に掛かりすぎたため主審がファウルを取れなかったともいえるかもしれません。
試合全体を通してのMVPはFCの菅野。先ほども書きましたが兵働君の一対一で優位に位置取りしたうまさ。しかし、それ以上にロングフィードの飛距離がすごかった。ロングフィード一本で自陣深くまで入れられてしまうので、清水としてはいきなりクリアという選択肢しかなくなってしまうのでDFとしては嫌だったと思います。
ただ横浜FCもチームとして良くない。まずディフェンスを固めるのはわかるけどあまりアイディアのある動きがなかったですね。フィジカルの部分でも、例えば久保は青山君に封殺されていたような印象です。ただ経験のある選手たちのキックの精度はすごかった。チームの個性として十分に通じるほど、特に奥の足の精度は高かったと思います。ただし、チームの根本的な問題はまったく解決されてはいないでしょう。とりあえず勝ち点1もぎ取った形ですが、事故的なものであり清水が崩される場面はなかったとも言えます。1取ったという結果が大事ともいえないような試合だったと思います。難波、薮田の献身的な動きも大事ですが、クリエイティブな仕事が少なすぎる。あえて言いますと、今日は相手がJ1レベルに達しているか危ういチームでしたのでドローに持ち込めましたが他のチームだときついかなという印象です。
レフェリー。
流れ的に問題は無かったのですが、局面、主にフェルの突破に対しては一貫して流す態度を取りました。これ自体はやむをえないことかもしれません。こういう場合は相手に同じような場面があったときに流すのかどうかを問題にしているのですが今日はFCの攻撃がゴールまで迫ることはほぼ無かったので比べられず。ただ一つくらいは、特に先ほども述べましたが最初の一発くらいはPKとって欲しかった。それ以外でも失点のシーンでもどうだったのかな。まああれはある程度しょうがないシチュエーションでしたからなんとも言えませんが、鍋島ほどではありませんが後味の悪いジャッジでした。
それから終了後に清水スタンドからブーイングが起こっていました。自分もあまりにいらついて終了後、挨拶も観ずにすぐ帰ったのですが挨拶に行った選手たちにもブーイングで迎えたのでしょうか。まあ、されてもしょうがない試合だったとも言えますね。レフェリーの分をマイナスにしてもとにかくエスパルスの選手が外しすぎた。サポの怒りを買っても当然。結局この試合で誰が喜んだのか。何のための試合だったのか。
とりあえず、僕はただ疲れただけでした。
採点 清水のみ
西部さん 5.5 失点はしょうがない。決定機は作られなかった。
イチ君 5.5 もうちょっと深く行って欲しい。まあ今日は相手が引いてきたのでイチ君が行かなくても良かったとも言えますが。
青山君 5.5 出足のよさで前半は久保封殺。ただ今日も足元が恐かった。
和道さん 5.5 個人としては無難。ディフェンスリーダーとして、チームリーダーとしては不満。結局鹿島戦から進歩が無かったわけですから。
児玉君 5.5 キャラクター的にイチ君ほど上がらない仕事ながら、左サイドの基点として攻撃にも貢献しました。
兵働君 5.0 相手が引いてきて出て行ける試合で、悪くなかった。ただ大決定機逸。しっかりしてよ!
テルさん 6.0 いて欲しいところにいてくれる存在感は健在。フォローの神。
藤本君 5.0 健太も言っていますが、もっとできるはず。去年の強引さがちょっとなくなってませんか。
岡ちゃん 4.5 ポジショニングまでは最高。ただそこからのアイディアと落ち着きが大事なトップ下では限界か。
ジェジン 5.5 この人にもチャンスはあった。それも一度ではなかった。
フェル 6.5 クラッキ。PKが取れなかったことは不運、というかよくわからん。2,3人かわしてから作るチャンスは極上。決めてよ、みんな。
アキちゃん -- 決定力、決定機における落ち着き、度胸はどれくらいあるんだろう。清水一番かもしれない。ジェジンがあまりにも決まらないなら頭から観てみたい。
純平君 -- 特に観られませんでした。
浩太君 -- こちらも。
健太 5.0 前節と同じことの繰り返し。FCが引き分け狙いっぽかったこともあり、またチーム力が低かったこともあり失点後のバタつきが目立たなかっただけ、他のチームだったら逆転食らってましたよ、絶対。
posted by thomas_edward_whale |20:45 |
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2007年04月21日
試合巧者、という言葉があって、大体いつも腹の立つ使われ方をします。今日もまったく彼らは試合がうまかった。
大体彼らとの試合のときは殺伐となる時間が流れることが多い。終盤の時間稼ぎとか無性に憎らしい。ホールドするという伝統が彼らの中には脈々と流れています。で、大体荒れる。もう最悪。前半はエスパルスの必殺パスサッカーが炸裂して、決定的なシーンが何度もあったのですが、最近のお約束のように決められず、相手は少ないチャンスをゴールマウスに収め、今日も敗北。連敗となってしまいました。
後半は鹿島が落ち着いて守りだして、ミスも減ったためエスパルスがほぼ、何もできない状況でしたが、前半は大木監督も絶賛してくれるであろう魅惑のパスサッカーを見せてくれました。スペースに次々と飛び出しながらシュートを打つのですがゴールに迫ったシュートはほとんど決まらない。イチ君のミドルもありましたが、そのあととられたくない時間に見事に決められていますね。まったく。
鹿島にあって、清水にないもの。まさしく憎らしさ。今週はいらいらしそう。
マルキのこと。
彼は自分のできる仕事をしっかりやった。清水にいたときと同じ仕事。ボールを収める。受けてシュート。高いレベルでこなしていたと思います。清水のフェルは必殺スルーパスなどで前半は結構生きていましたが、鹿島が落ち着いて身体を入れるようになると、そのあと仕事ができなくなると思った健太の判断で交代。立場的には鹿島と清水で似ている立場の二人でしたが、今日はマルキに軍配が上がりました。
次節横浜FC。生観戦いたします。キングカズ生で観るの初めてです。
最後に、清水の良かった点ですが、先ほど前半のパス回しが良かったこと以外では、枝村君の、自分のためのスペースを作る動き。一本はずれてしまったシュートがあったのですが良かったと思います。自分が行けば得点率が高いので次は決まる!
posted by thomas_edward_whale |21:44 |
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2007年04月21日
無論、マルキーニョス。
正直、去年は一番好きといっていいくらいの選手でした。五分のボールを奪い取るのがうまくて、キック力も凄まじい。重心を低く保つような姿勢も良かった。そしてしっかりゴールを照準としたシュート。個人ってここまでやれるんだと思い知らされた選手でした。そんな人間が、鹿軍団の一味、というか事実上、鹿軍団の首魁として日本平に戻ってくる。非常に恐ろしいことです。
対する清水のディフェンスは和道さんと青山君。この対決はまさに今節のハイライトだと思いますし、サッカーへの期待というよりも、アクション映画かなんかを楽しみにする少年のような楽しみにあふれています。フィジカルの決して弱くないマルキが、青山君に正々堂々と挑むのか、それとも奇策を弄するのか。これはすごいです。
鹿島、前節初勝利をあげたそうですが、試合を90分間観たこともないしどういうことをするチームなのか良くわかりません。ただチームの調子が悪くても、マルキがいる。流れが悪い中でも一点取ってくる。そういうことを何度も清水でしてくれた選手です。そういうことのできる選手に対して、健太はどういう作戦で望むのか。久々のテレビ観戦となっていますが、今から非常に楽しみです。
posted by thomas_edward_whale |13:22 |
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2007年04月15日
Orange from Tokyoから名前を変えました。わかりやすいほうがいいと思いまして。
敢闘。しかしながらワンプレーで無残に逆転負け。
シリアへ行った青山君のポジションには平岡君、負傷の枝村君のポジションに岡崎君を入れるというメンバー構成でした。健太は試合の入り方が良くなかったとコメントしていますが、レベルの高い戦いでした。両雄とも、能力の高い選手をそろえなかなか退屈させない試合だったと思います。エスパルスではフェルナンジーニョがいつものように相手DFの包囲網を突破し、ジェジンが前線を大きく動きスペースを作りながらポストをこなす。そしてジェジンの作ったスペースを岡ちゃんが突くという考えが健太にはあったと思います。岡ちゃんは健太の抜擢にこたえ、ジェジンのサイドからのクロスに突っ込み先制点を挙げます。なかなか理想的なゴールでした。岡ちゃん初ゴールおめでとう。この先制点の後、エスパルス有利の状況で試合が安定して前半が終わります。
後半開始も試合は安定していたのですが、関塚さんは消えていた我那覇に代えて黒津を投入します。そして結果的にこれが当たることになってしまいます。61分にバックパスの処理ミスから黒津。63分にはスルーパスから抜け出したジュニーニョに突破を許し、逆転。一気にひっくり返されてしまいます。交代選手の対応の準備をしている最中に一気に二失点。清水はこの時間帯の集中力が途切れたことをカバーできず。このあとも川崎はエスパルスの追撃を許さずタイムアップとなり非常に残念な敗戦となってしまいました。
清水も良かったのですが、川崎もすごかった。前線からの追いかけも良くて、さすが昨年2位。特にジュニーニョ、マギヌン、中村はいい選手だと思いました。ジュニ―ニョは逆転の時間帯までは決定的な仕事はさせなかったのですが、逆転され清水が前がかりになるとその恐さは増すばかり、薄くなった清水DFで彼にボールがおさまると物凄い恐かった。加速力がすごい。マギヌンは精力的にグラウンドを駆け回り局地的な戦いで勝ちを重ねました。中村も流石日本代表。安定したボール供給を繰り返し裏を狙ったパスを送り続け、清水DF陣を消耗させていきました。
清水は失点の時間帯以外はそれなりにできていたと思います。攻撃では毎度の事ながらフェルナンジーニョのテクニックがすごかった。この試合でも2人くらいなら軽く抜け出してみせてくれました。ゴールに迫ったシーンでもっと決まっていればなあ。他にアキちゃんも終盤のロングボールの時間帯にはよくボールをおさめて川崎ゴール前の時間帯を増やしてくれました。藤本君、兵働君はあまり目立たなかったのですが、兵働君はいくつかフリーでボールを持ったときがあったのでもっとチャンスにつなげて欲しかったですね。ここが中村との差かも。
とにかく、選手の試合後のインタビューにもあったように、失点の時間帯以外はそれなりにできていたと思います。あの時間帯を突いた川崎のうまさを誉めるべきでしょうね。基本的に悪くはないので次でまた負けないこと。これが大事です。
今回は自分の採点はなし。
posted by thomas_edward_whale |23:30 |
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2007年04月10日
枝村君が右大腿四頭筋肉離れということで、全治十日。単純計算で、柏戦、川崎戦に出れないということになってしまいました。ひょっとしたらベンチ入りくらいはあるのかもしれないのですが、もちろんベストコンディションではないだろうから、非常に残念です。自分が観に行けば三戦連弾だったので、川崎生観戦予定の自分にとっては尚更残念。
柏戦では、矢島君とジェジンの2トップでフェルをトップ下に下げて対応することになるでしょう。ナビスコ前回の柏戦で、一人少ないながらも突破を試みた矢島君のプレーには可能性を感じたし、柏のディフェンスは個人対個人の局地戦では意外と脆いところがあるような印象を受けました。矢島君が一人で突っ込んできたときも、柏DFは二人いたのに、どちらが当たるか若干判断に迷いが生じたような感じでした。前回逸した決定機を今回こそ、決めてくれ。矢島君。
posted by thomas_edward_whale |02:20 |
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