2008年03月17日

DREAM1 会場と地上波放送の温度差の正体は?

DREAM1旗揚げ戦、さいたまスーパーアリーナまで足を運びました。
会場で見た感想と、地上波放送を見た感想を書きたいと思います。

試合を見ていない人はこちらをどうぞ。

↓ ↓ ↓
DREAM1 各試合 動画



■会場の雰囲気 演出

まず、会場の客入りは7~8割程度。
正直、今までのPRIDE興業と比べると寂しい印象は拭えません。
個人的には、もう少し小さい箱からスタートしても良かったとは思いました。

ひとつは地上波放送があったので、観戦を控えた人が多かったこと。

もうひとつは、戦極の興業と近い日程であった事も影響したと思うので、
今後はお互いにバランスを考えて行う事も必要でしょうね。

潰しあいではなく、切磋琢磨する関係を望みます。
それでも発表から1ヶ月半程度で作りあげた事を考えれば、十分評価できるとは思います。


会場の盛り上がりはソコソコあったと思います。
まぁ、PRIDE、やれんのか!と比べると熱気が足りない気もしましたが。

各試合での旧PRIDE系選手への声援の大きさから、客の割合としては、旧PRIDE寄りのファンが8割程度の印象。

逆に日本人でも、永田、宮田などのHEROS系選手への声援が小さかったのは気になりました。
ただ、これはHEROS出身だからではなくて、過去の試合内容が影響している部分もあるでしょう。
その証拠にアンドレ・ジダへの声援は大きかったのだから。

今後のマッチメイク、出場選手の選考に関してはファンに支持される選手の起用と、
支持される理由を主催者には考えて頂きたい。

地上波放送を行う以上、TBS、スポンサーの意向は強く反映されるだろうが、
その中でも最大限ファンの声を反映させる事が、興業としての成功に繋がると思います。



会場の演出に関しては、佐藤D・立木コンビの煽りVTR、
レニー・ハートなど声の演出もPRIDEと同様で良かったのだが、ひとつ残念な事があった。

※先に言っておきますが、試合よりも煽りが重要だと言いたいのではありません。


会場のみで流れたオープニングVTRは良かったのだが、各試合の煽りVTRの出来栄えには違和感を感じた。
言葉にするのは難しいのだが、いつもの「熱」が伝わってこないのだ。
何か遠慮があると言うか、パンチが効いていないと言うか・・・
↓ ↓ ↓
会場限定 DREAM1オープニングVTR

今までの佐藤Dの作品とは色が違う。
会場で見ていた人で同じように感じた人も多いのでは??

イベント終了後に某関係者から話を聞いて、その理由に納得した。
煽りVTRは地上波で使用する可能性がある為に、TBS側から細かいチェックをされる。
その過程で細部に至るまで、要望が出されるらしいのだ。
その結果として、今までのような作品に「仕上げられない」事が多くなる。

と、このような理由らしい。

地上波放送をチェックしたところ、一部(青木のVTRでのPRIDEテーマ曲カットなど)を除き、
煽りVはセリフはそのままに、立木氏のナレーションだけ差し替えている。
これはフジからの圧力(要望?)なので仕方ないだろう。
即日放送だけに、流れでどのVTRを使用するのか分からないのだから、
TBSからの要望が強くなるのも理解をしなくてならない。

しかし、旧PRIDE制作スタッフを評価して採用したのなら、
もう少し任せる事が出来ないかと。
確かにHEROS時代の放送よりは格段に良くはなっているが、それでも物足りなく感じたのは事実。
それは、もっと会場の熱、選手の熱を伝えられる事を知っているからだ。
これは出場選手、マッチメイクと並んで重要な事だと思う。

会場に足を運び生観戦できる人は限られている。
地上波放送を見て興味を持つ人、興味を失う人がほとんどなのだ。

それを考えれば、地上波放送で「熱」を伝えることに対して、
もっと貪欲に、シビアに考えてほしい。
それが総合格闘技の発展にも、衰退にも繋がるのだから。


個々の試合に関しては別に書こうと思いますが、青木×カルバンの試合は残念でしたね。
この試合に関しては、大晦日に流れた事もありファンの期待も大きかったと思います。
そして、それを感じて青木自身も並々ならぬ意欲で挑んだ一戦でした。

もちろんどの選手も試合に向けて、多くの努力をするのですが、
新イベントの旗揚げでメインを任されるプレッシャーは大きかったでしょう。

試合後の涙を流しながらのマイクアピールを見て、心が痛みましたね。
カルバンが故意だとは思いませんが、大一番でのこの結果は・・・

あの状況で、ノーコンテスト裁定を下しながらも、「後日の変更もある」では納得がいかないでしょう。
カルバンの攻撃が反則だと判断したから、青木に回復の時間を与えたわけですよね。
それならカルバンの反則負けでも良かったとも思いますし。

逆にノーコンテストなら「続行可能な選手の勝ち上がりにする」とルールにあるのだから、
試合はノーコンテストだけど、トーナメント上はカルバンの勝ち上がりでも良かったわけですよね。

再戦うんぬんは別に考える話だと思うんです。

どちらにせよ、ルールに則った毅然とした対応をしてほしかった。
それが出来ないと、競技としての未来が見えてきません。

一概に比べられないとは思いますが、他のスポーツでは考えられませんよね。
例えばサッカーで、故意じゃなくても手でボールに触れれば反則です。
その辺の判断基準を明確にしていくのも、主催者としての大きな役割だと感じました。

PRIDEでもなく、HEROSでもない、新しいイベントを作りあげる為に、
PRIDEの劣化版と言われる物ではなく、新しい価値観、存在感を期待しています。


posted by teru |22:07 | 格闘技 | コメント(31) |
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