2008年05月23日

イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1(後編)

前回の続きです。

前回、身体の状態を検査した結果、
首、腰、股関節に機能異常があることがわかりました。

その結果、
ゴルフで遠くに飛ばす基本である背骨の軸にした回転運動ができず、
「スウェーの癖」が生じていることが分かりました。

今回は、そのスウェーの解説を含めて、臨床報告の続きをご紹介します。

イップスの臨床報告



・・・

まず、
スウェーについてご説明しましょう。

スウェーとは簡単に言いますと、
スウィング時に重心が左右にぶれることで、
二種類ありまして右スウェーと左スウェーです。

左方向に打つ方の場合、右スウェーはバックスイング時に、
左スウェーはインパクトからフォロー時に横に移動することを言います。
   
右スウェーでは、
一度右横に移動するためバックスイングが上下動します。
バックの最後(トップ)で上に伸びてしまうので
インパクトはダウンブロー(ボールに対してヘットが上方から下方に入ること)になり、
右手首の外傷になりやすいです。
これだとボールにバックスピン回転を与えることになり飛びません。

左スウェーは体の回転力が低下することと、
ボールに対してアウトサイドインにヒットするため
スライスボールになりやすいです。
これも飛びません。


このケースの場合、
「スウェーの癖」を直そうとしたことがきっかけになっています。

しかし、

前回ご説明しましたようにスウェーは、
股関節などの機能異常により回転運動ができないために
身体が代償的に行なっていた動作です。

ここで脳に情報の混乱が生じます。

身体の機能的な情報では、
スウェーをすることが自然なのですが、
マインドは、それを拒否して、無理やり回転運動をしようとします。

すると、

脳の中では情報の混乱が生じ、
さらに「病み上がり」や「精神的ストレス」は、
脳の情報処理能力を低下させますので、パニック状態に陥るわけです。

パソコンで言う「フリーズ状態」です。

その結果、
スウィングしようとすると身体が硬直して動けなくなるわけです。


この方の場合、
頭の中でスウェーをしないでスイングするイメージをしただけで、
身体が硬直してしまいます。

施術によって、股関節などに生じている機能異常を整え、
同時に、脳のフリーズ状態を解くため、心と身体の関係性からも
緊張を切り替えていきました。

施術後、イメージをしても身体が硬直しなくなり、
1回目の施術は終了。


脳に再学習させるために、すこし継続的に施術を行なえば、
充分完治すると思われます。


イップスは、結果でありそこには必ず原因があります。

原因をしっかり掘り下げ本質的原因まで見極めることが、
早期改善にとても大切だと考えます。

このケースの場合も、
イップスの前に股関節などの機能異常により回転運動ができず
スウェーを行なっている状態があります。
その本質的原因を改善せずに、イップスの症状だけを何とかしようとしても
なかなか効果が上がらないでしょう。

今後も継続的に施術予定のケースですので、
また後日、経過をご紹介します。
(イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい)

(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)


山中英司


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posted by 山中 英司 |11:32 | メンタル | コメント(0) | トラックバック(1)
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イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1、その後 【スポーツ障害? それは貴方にとってチャンスです!】

前回、前々回とご紹介したイップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 今回、2回目の施術で来院されました。 その後、調子を伺うと、 イップスの症状はほとんどなく、久々に楽しくラウンドをまわれたそうです。 スポーツの原点は、楽しむこと。 楽しくゴルフができて、ホント良かったです。 その言葉をきけることが、私にとっても喜びです。

2008-05-28 16:59 | 続きを読む
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