2008年05月22日
イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1(前編)
前回、イップス(Yips)のメカニズムについて、 2回にわたってご紹介しました。 (イップス(Yips)のメカニズム Part1) (イップス(Yips)のメカニズム Part2) 今回は、 イップスの症例報告を一つご紹介しましょう。 このケースは、ゴルフのティーショットにおいて イップスになった方のケースです。![]()
・・・ きっかけは、二つあったそうです。 一つは、体調を崩してしばらくゴルフを止めていて、 その後、またゴルフをやり始めたということ。 二つ目は、スウィングの際、 スウェーする癖を直そうとしたら身体が硬直して打てなくなったそうです。 症状は、ティーショットと比較的長い距離を打とうとしたときだけ、 身体が硬直して、腕が振れなくなるそうです。 この症例のキーワードは三つです。 「遠くに飛ばそうとする時だけ」「スウェーの癖」「病み上がり」 詳しく解説する前に、身体の状態と施術した内容をご紹介しましょう。 まず身体の状態は、 首と肩の緊張、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありました。 これをさらにアクティベータ療法で、神経系の機能を分析してみると、 上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしているのが分かりました。 このケースでは、この神経系の機能異常がポイントになりますので、 すこしご説明しておきましょう。 アクティベータ療法で分析している機能異常とは、 神経系の活性度が過多か過少になっている状態を言います。 ちょっと難しい話ですので、電気のスイッチで例えてご説明しますね。 下の絵を見て下さい。![]()
明かりをつけるとき、スイッチを入れると電気がつきます。 私たちがごく日常で行なっていることですよね。 神経の働きも、この電気ととても似ています。 私たちは、神経のスイッチを入れたり、切ったりして、カラダを調節しています。![]()
肩こりを例に見てみましょう。 肩の筋肉は、神経とつながっていて、スイッチが入ると、筋肉が「ギュ~」と縮みます。 肩こりは、この神経のスイッチが入りっぱなしになった状態。 そうすると、筋肉が緊張し続けて血流も落ち、肩こりになります。 揉んでも繰り返す肩こりのメカニズムはここにあるのです。 私たちの身体には、約400種類もの筋肉があり、身体を調整しています。 このように神経系の機能異常が起きていると身体の調整が効かないですから、 動きがぎこちなくなったり、コリや違和感、可動域の減少、 無理して動かし続けることで、直接、筋や関節を痛めることもあります。 このケースの場合、 上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしていますので、 その周辺部位に筋のハリや痛み可動域の減少が起きている可能性が高くなります。 実際に最初の検査で、 首と肩こり、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありましたので、 症状と神経系の分析とが一致しています。 一つ目のキーワード「遠くに飛ばそうとする時だけ」がありましたが、 この部位の神経系がうまく機能していないと、遠くに飛ばすことは難しくなります。 ゴルフで遠くに飛ばす基本は、背骨を軸とした回転運動です。 背骨を軸に、頭を固定し腰を回転させることで、 遠心力が生まれ遠くに飛ばせるわけです。 ゴルフでよく「腰を回せ!」と言われるのはそのためなんです。 しかし実際は、構造的に腰は回転することができません。 背骨の回転は、頚椎は50度、胸椎は35度、腰椎は5度程度です。 腰がもっとも回転運動ができない構造なのです。 ですので、 背骨を軸とした回転運動を作り出しているのは、腰ではありません。 股関節が回転運動を可能にしているのです! 頭を固定して股関節を上手く使うことで回転を作り出し、 背骨を軸にした回転運動をすることができ、大きな遠心力が生まれます。 この方の場合、 上部頚椎、腰痛全体、両股関節に機能異常を起こしていますので、 うまく回転運動を作ることができません。 ですので、 スウェーをして、前後運動の力を使おうとしてしまうのです。 ここで二つ目のキーワード「スウェーの癖」が出てきます。 ちょっと長くなりましたので、続きは次回。 おたのしみに。 (イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい) (臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています) 山中英司 心と身体のスポーツ障害.net このサイトは、下記のキーワードで検索されています。↓ スポーツ障害・成長痛・オスグッド・シンスプリント・野球肩・テニス肘・ゴルフ肘・グロインペイン・椎間板ヘルニア・肉離れ・捻挫・イップス・アキレス腱炎
posted by 山中 英司 |11:31 |
メンタル |
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イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1、その後 【スポーツ障害? それは貴方にとってチャンスです!】
前回、前々回とご紹介したイップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 今回、2回目の施術で来院されました。 その後、調子を伺うと、 イップスの症状はほとんどなく、久々に楽しくラウンドをまわれたそうです。 スポーツの原点は、楽しむこと。 楽しくゴルフができて、ホント良かったです。 その言葉をきけることが、私にとっても喜びです。
2008-05-28 16:59 | 続きを読む




