2008年05月13日

投球恐怖症・・・臨床報告

以前、投球恐怖症をご紹介しましたが、
今回は、投球恐怖症の臨床報告を一つご紹介しましょう。

大学生の右投げピッチャー、左足の母指を負傷してから、
徐々に投球恐怖症に陥ったケースです。

投球恐怖症の臨床報告



・・・

左足の母指を負傷してから、
しばらくリハビリをしながらの投球をしていたそうです。

その後、

投球時にボールがすっぽ抜けるようになり、
抜けないように腕に力が入り、今度は引っ掛けてしまうようになり、
徐々に、それが怖くて投げることがうまくできなくなったようです。


比較的よくあるパターンです。


ケガの後は、心理的に焦りや不安があります。
その心理状態は、本人が思っている以上に
身体の調整機能に大きな影響を与えます。


まずは、足の状態も含め、全身の機能的バランスを分析。

本人はどうしても、右腕が硬直して投げられなくなると訴えていますが、
カラダの機能面から分析してくると・・・

右腕ではなくケガをした左足が大きく崩れていました。
踏み込む左足が機能的に不安定なので、
結果的に腕の振りに影響を与えているようです。

私たちのカラダの調整機関の中枢は、
脳・神経系になります。

人は重力の元、二足歩行をしていますので、
足から情報は身体全体の調整に影響を与えます。

砂利やぬかるみで、投球し辛いのと同じです。

しかし通常、

私たちの脳・神経系はとても学習能力が高く、
情報を分析して、どんどん適応しようとします。


ここでポイントなのは、心理的要素です。


通常、脳はカラダの状態や外界環境を把握しますので、
足の状態が悪くても、それなりに身体バランスを整え、
投げることができます。

しかし、ここに心理的要素が加わると、
脳の情報収集能力が極端に低下します。

これは、
「脳・神経系のゆらぎ」が低下することで生じるのですが、
細かい話になるので割愛させて頂きます。

その結果、

うまく身体のバランスが維持できずに、
腕の振りがぎこちなくなるわけです。

そして、

ぎこちない投げ方による心理的ストレスがさらに追い討ちをかけ、
投げれば投げるほど、負の循環にはまります。

この負の循環のまま、投げ続けると、
今度は間違ったカラダの使い方を学習させてしまいますので、
どんどん深みにはまります。


施術は、

足を含む、全身の機能的バランスを調整し、
心理的要素で起こる脳・神経系の緊張を切り替えるような施術を行ないました。


施術後、確認してみると、
投げる時に腕が力み、一度止まってしまう現象が消失。
スムーズな腕の振りが戻りました。

後は、投げる時のポイントをアドバイスし1回目の施術を終了。


あと数回、脳・神経系を再学習させれば、
すぐ従来の投球に回復すると思われます。

投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい。
(ご相談はこちらへ)

続きは、「投球恐怖症・・・臨床報告2」をご覧下さい。


(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)


山中 英司


心と身体のスポーツ障害.net
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posted by 山中 英司 |11:16 | メンタル | コメント(0) | トラックバック(2)
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