2008年05月07日
手術で回復する野球選手は45%!!
プロ野球選手で、 オフに肘や肩の手術をする選手が多くいます。 横浜ベイスターズの工藤公康選手などが記憶に新しいでしょう。 この手術に関して、最近こんな発表がありました。 フィラデルフィア・フィリーズのチームドクター助手でロスマン研究所、 スポーツ医学研究責任者のSteven B. Cohen博士は、 「肘や肩の手術を受けた野球選手のうち、術前と同等またはそれ以上に回復して試合に戻ることが可能になった選手はわずか45%である」 と米国スポーツ医学整形外科学会(AOSSM)のSpecialty Day集会で発表したのです。![]()
・・・ 同博士らは、 四季を通してさまざまな外科医が行ったプロ野球球団(メジャーリーグ,AAA,AA,A)に所属する選手44人の肩と肘の手術50件(肩26人27件,肘21人23件)について調査しました。 その結果、 44人中35人は投手でしたが、 うち43%は術前またはそれ以上のレベルに回復しました。 全体として、44人中20人(45%)は プロ野球レベルで同等かそれ以上に回復しているようです。 メジャーリーグ、AAA、AAレベルでは 22人中4人(18%)のみが同等かそれ以上のレベルまで回復しました。 肩や肘の手術を受けた一般の人は通常の活動に戻ることが可能ですが、 プロのレベルで投球することは肩や肘にかなり大きな負担がかかります。 手術による完全回復の限界を示唆する内容にCohen博士は '「外科医としてこれは明らかに残念な数値で、 われわれの望んでいたよりも低い」' と言うことです。 私の個人的考えを言わせてもらうと、 手術は、最終手段です。 その見極めは、関節の痛みでは決してありません! よく関節の痛みが原因で手術をされる選手が多くいますが、 関節にある骨や軟骨には、痛みを感じる神経はありません。 要するに、 関節内の軟骨が磨り減っていようが、亀裂が入っていようが、 痛みは生じないのです。 病院で精密検査を受け、ドクターから 「軟骨に亀裂が入っているから関節が痛いのです。」 と言うような説明を、レントゲンやMRIを見ながら説明されると とても説得力がありますよね。 しかし実際は、 痛みを感じているのは、関節周囲の筋や靭帯です。 関節周囲の筋や靭帯が痛みを生じているのは、 関節機能のバランスの崩れが大きく影響していますので、 そのようなバランスの崩れは、手術をしなくても充分改善可能です。 そのような機能的バランスを整えるのは、 西洋医学的なアプローチよりもカイロプラクティックなどがより有効になります。 ただ一方、 関節内の軟骨に亀裂などがあり、 物理的に引っ掛かりが生じている結果、 関節の可動域の著しい減少や投球に支障が出ている場合に、 はじめて手術を検討する必要性が出てきます。 その場合でも、 術後に、カイロプラクティックなどで 機能的バランスを整えることを行なったうえで 合わせてリハビリをされると、その回復はぜんぜん違うでしょう。 そのような手法をもっと取り入れると アスリートにとって、有益な医療になると常々感じているのですが・・・ 今の医療の現状は、 アスリートにとってベストな状況ではまだないようです。 いつか、相互に補完し進化した医療が提供できるために、 もっと私自身も頑張らなくてはと、この研究発表を読みながら強く感じました。 野球で肘や肩を痛めて、手術を検討されている方は、 その前にぜひご相談下さい。 (ご相談はこちらへ) 山中 英司 心と身体のスポーツ障害.net このサイトは、下記のキーワードで検索されています。↓ スポーツ障害・成長痛・オスグッド・シンスプリント・野球肩・テニス肘・ゴルフ肘・グロインペイン・椎間板ヘルニア・肉離れ・捻挫・イップス・アキレス腱炎
posted by 山中 英司 |11:18 |
肩・上腕・肘 |
コメント(0) |
トラックバック(0)




