フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

月別アーカイブ :2017年04月

運命の決戦〜カネロとチャベス〜②

ウエルター級のカネロは1階級上げてスーパーウエルターへ進出した時には、チャベスは1階級上のミドル級へ。さらにジュニアがスーパーミドルも超えて最高172ポンド1/2まで体重を上げ、カネロがマックス155ポンドにとどまった時点では「マルチネスに負けてミドル級を離れてライトヘビー級で戦うジュニアを見た時にカネロとの決戦は消滅した」(ゴールデンボーイプロモーション=GBP=エリック・ゴメス)と誰もが思いまし......続きを読む»

ジョシュア対クリチコ 早起きして良かった!

久しぶりにスリル満点のメガファイトを堪能させていただきました。 両者ともに慎重にスタートする…私の予想は見事に外れました。1ラウンドからクリチコが仕掛けます。ジョシュアは動きが硬い。経験の差は試合が動いてから出る、と決まってるわけじゃない、そのことを偉大なウクライナ人に改めて思い知らされました。 クリチコにとってジョーカーとなると見ていたジョシュアのスピードも、41歳のウクライナ人は巧妙に捌いて......続きを読む»

運命の決戦〜カネロとチャベス〜①

メガファイトが立て続きます。 今度はカネロ・アルバレス対フリオ・セサール・チャベスJr.。舞台はラスベガスの新たな聖地、T-モバイルアリーナ。 164.5ポンドのキャッチウエイトで行われる12回戦で、タイトルこそかかっていませんが、二人は目に見えない大きなものを賭けて戦います。 アルバレスが勝てば、すでに水面下で進んでいる9月予定の待望のゲンナディ・ゴロフキンとの一戦の詰めの交渉が開始されます......続きを読む»

【アンタッチャブルか?】10秒00と2時間6分16秒【停滞・低迷か?】③

■ハンマー投げ:室伏広治=2003年/84m86㎝=この記録はA「更新できないのも無理はない偉大な記録」、B「更新されるべき時間はとっくに経過した記録」、C「更新されるべきだが競技人口・注目度も低すぎるがゆえに残存してる記録」、全ての性格をはらんでいます。 室伏は陸上競技のフィールド選手としては異例の著名人です。2001年エドモントン世界陸上で銀メダル受賞、2004年アテネオリンピックで金メダル、......続きを読む»

Dr. Steelhammer(鉄拳博士)にチャンスはあるのか?

計量からものすごい盛り上がりでした。PC画面からでもジョシュア勝利に期待する7000人の熱狂が伝わってきました。 二人とも素晴らしい仕上がりです。 チャンピオンのアンソニー・ジョシュアが250.1ポンド(113.4kg)、挑戦者のウラジミール・クリチコが240.6 (109.1kg)。体重管理がだらしない選手も目に付くヘビー級の中でもこの二人はいつも完璧に仕上げてきます。 【両者ともExcel......続きを読む»

【アンタッチャブルか?】10秒00と2時間6分16秒【停滞・低迷か?】②

全く僭越ながら、現在の主な男子日本記録をA「更新できないのも無理はない偉大な記録」、B「更新されるべき時間はとっくに経過した記録」、C「更新されるべきだが競技人口・注目度も低すぎるがゆえに残存してる記録」の3つに独断と偏見でカテゴライズ、総覧させていただきます。まず、男子100m。 ■100m:伊東浩司=1998年/10秒00=「B」スプリント(体育の時間の50mも含めて)は誰もがチャレンジしたこ......続きを読む»

【世界交代か】アンソニー・ジョシュア対ウラジミール・クリチコ【揺り戻しか】

いよいよ今週末に迫りました。ジョシュア対クリチコの世界ヘビー級タイトルマッチ。 両者のファイトマネーは最低保障で1500万ポンド、日本円で約22億円。今のアメリカでこの報酬を稼げるボクサーは一人もいません。 ゲート収入は同じウェンブリーで2014年にカール・フロッチ対ジョージ・グローブスが8万人を集客しましたが、その時よりも1万人以上多い観衆がスタジアムに詰めかけることから10%強が上積みされて......続きを読む»

【アンタッチャブルか?】10秒00と2時間6分16秒【停滞・低迷か?】①

「記録は破られるためにある」。その通りです。 打ち立てられた新記録は、次の記録を生み出す強烈な動機付けとなり、理想的な素晴らしい新陳代謝が繰り返されます。 その一方で、アンタッチャブル、長い間書き換えられることのない、他の追随を許さない記録も確かに存在します。アンタッチャブルの記録には、大きく分けて①実際に文句無しの偉大な記録、②特異な環境・事情で生み出された記録、③競技レベルの低迷・低下によっ......続きを読む»

大谷翔平はMLBで間違いなく〝通用〟する①

4月8日に左大腿二頭筋の肉離れを起こして戦線離脱した大谷翔平が昨日、屋外トレーニングを再開しました。外野ポール間をゆっくり三往復するウォーキングだけでしたが、アメリカメディアも「日本の人間国宝」と評価する才能の復帰が待たれます。 大谷とMLBの交渉はどうなっているのか?何チームが接触しているのか? 日本では非常にデリケートな問題として大きく扱われることはありませんが、この日本メディアの対応は極め......続きを読む»

英国ボクシング沸騰!今や本場は英国なのか?

4月29日ウエンブリースタジアム、IBF世界ヘビー級タイトルマッチ。アンソニー・ジョシュア(英国)対ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)。いよいよその日が迫ってきました。 IBFの赤いベルトに加えて、タイソン・ヒューリーが空け渡したWBAの黒いベルトも、この試合でステイクされます。 18戦全勝全KOのジョシュアが、21世紀を支配し続けてきたクリチコに引導を渡すのか。その先にはデオンティ・ワイルダ......続きを読む»

大迫、東京五輪を2時間2分02秒で走るってよ!

大迫傑(25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が、ボストン・マラソンで2時間10分28秒の3位に入りました。 ボストンで日本人が表彰台に上がったのは87年に優勝した瀬古利彦以来、丁度30年ぶり。箱根駅伝のスター選手がマラソンで文句無しの〝一発回答〟を出したのは本当に久しぶりです。瀬古と同じ早稲田大学競走部出身のスピードランナー、日本のマラソン界で主流のスピード信者に取っても大迫は希望の星です。 ......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜⑥

PFPを決める7つ目の基準は「(いつの)誰に勝ったのか」です。 無敗時代のマイク・タイソンやウンベルト・ゴンサレスに勝ったバスター・ダグラスやローランド・パスクワは確かに難攻不落に思えた怪物を沈めましたが、次戦でKO負けを喫するなど不安定なキャリアからPFPの議論に乗ることはありません。 誰が考えても強い相手に勝って、なおかつその金星がフロックでなかったことを次戦以降で証明していかなければならな......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜⑤

(5)PFPは階級難易度を考慮すべき! 世界的に見てもミニマム級とウェルター級では世界王者になる難易度は、これはもう明らかに違います。 日本でボクシングの世界戦を見ているとすぐに分かることですがミニマム級からスーパーフェザーまではよく見るのに、ライト級以上になるとさっぱり見かけません。現在、日本よりボクシング経済力が強い国は、アメリカと英国だけ。この二つの国(この2カ国を活躍の舞台とすることが出来......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜④

日本人歴代PFPを7つの観点から迫ってみたいと思います。 (1)ややこしい話は抜きにして本当に強い奴が強い、PFP1位だ! 当然、デカい奴、重い奴が強い!…はずです。メイウェザーやパッキャオがどれだけ技術的に優れていようが、クリチコやワイルダーとは勝負になりません。ということなら、日本初の東洋太平洋ヘビー級王者の藤本京太郎です。 …しかし京太郎、ミドル級の石田順裕とどっこいの試合しちゃってます。......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜③

PFPの主な評価基準は、①誰に勝ったのか?②その階級・時代の支配度・傑出度はどうだったか?③一時的な勢い・フロックではないか(一定期間強さを維持できたか)? 現役最高選手と見られている井上尚弥をサンプルに取り出します。 【リング誌2017年5月号「PFP10傑に井上尚弥参上!」】 4月21日に無名のメキシカン、リカルド・ロドリゲス(メキシコ)を相手にWBOスーパーフライ級王座5度目の防衛戦......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜②

PFPは個人の妄想ですから、自分なりの基準さえあれば好き勝手にランキングして構いません。 ここでPFPの一般的な基準を整理すると ①誰に勝ったのか?強い相手にどういう勝ち方をしたのか?(強い相手に明白な勝ち方をしたアリやパッキャオ)②その階級・時代の支配度・傑出度はどうだったか?(対戦相手をことごとくねじ伏せたタイソン)③その強さは一時的な刹那、もっと言ってしまうと「勢いで勝ってた」虚構ではないか......続きを読む»

日本歴代PFPはどうなっているのか?〜村田諒太がGGGに勝てば1位?〜①

パウンド・フォー・パウンド(PFP)、時空や階級を超えた仮想対決で誰が最強か? 「PFPは大嫌い」「正解のないPFPはナンセンス」というボクシングファンですら、いざその議論が始まるとのめり込まざるをえない、〝嫌い嫌いも好きなうち〟なmythical ranking(妄想ランキング)のお時間です。 今回は日本のオールタイム最高選手は誰か?を考えてみたいと思います。 もし村田諒太が来月、ハッサン・......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜⑦

現在のミドル級の世界地図を俯瞰すると、世界王者はアルファベット主要4団体でWBAスーパー(ゲンナディ・ゴロフキン= GGG)、WBA正規(空位)、WBC(GGG)、IBF(GGG)、WBO(ビリー・ジョー・サンダース)、そしてリング誌認定の世界王者はカネロ・アルバレス(メキシコ)となっています。 村田諒太は現在空位のWBA王座をかけて、5月20日有明コロシアムで暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜⑥

アメリカ人なのに、人気階級のミドル級を圧倒的な強さで君臨したのに、フェリックス・トリニダードに勝つまでのバーナード・ホプキンスは不遇の時代を過ごしてきました。 その理由は ①五輪メダリストのようなエリートではない叩き上げ選手のため遠回りのキャリアを余儀なくされた、②デビューも黒星スタート、強力なプロモートと縁が無かった、③ヒスパニックの時代が深まりアメリカ人であることのアドバンテージは希薄になって......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜⑤

プロボクシングほどアンフェアなスポーツはありません。平等な環境で行われる試合は、まずありえません。 オリンピック、サッカーW杯、プロ野球、プロテニス、どのスポーツでも地元選手に応援は偏り、判定競技の場合は審判にも影響を与えることが珍しくありません。しかし、あからさまに一方の選手に有利な環境が用意されることはありえません。 ボクシングではそれがありえます。日本人ボクサーは挑戦者であっても、米国の人......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜④

村田諒太のアイドル、フェリックス・トリニダードもまたミドル級を制したスター選手でした。 しかし、ミドル級では主役であり続けることは出来ませんでした。カリブのヒーローに初めての挫折を味あわせたのが〝死刑執行人〟バーナード・ホプキンスです。 2001年9月15日に予定されていたWBC/IBF王者ホプキンスと、WBA王者トリニダードの注目の統一戦は、開催地と同じニューヨークを直撃、世界中を震撼させた「......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜③

5月20日有明コロシアムで開催決定した WBA世界ミドル級タイトルマッチに向けて、ウエルター級と並んで世界で最も華やかな階級の名場面を振り返っていきます。 今日は4月5日。明日4月6日で今なお激しい議論が展開され続けているあの試合からちょうど30年を迎えることになります。世界統一ミドル級タイトルマッチ、王者マーベラス・マービン・ハグラーvs挑戦者シュガー・レイ・レナード。 この試合はフロイド・メ......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜②

ミドル級は日本人にとって本当に遠い階級でした。 ヘビー級まで制したボブ・フィッツモンズ、ジャック・ジョンソンを倒したスタンレー・ケッチェル、「傷だらけの栄光」ロッキー・グラジアノ、PFPの起点となったシュガー・レイ・ロビンソン、ボクシング殿堂創設のきっかけとなったカーメン・バシリオ、「レイジングブル」ジェイク・ラモッタ、無類のタフネスを誇ったディック・タイガー、ミドル級史上最強と目されるカルロス・......続きを読む»

マジソン・スクエア・ガーデンへの道〜村田諒太、ミドル級王者へ〜①

ロンドン五輪金メダリスト村田諒太(帝拳)の世界挑戦が決まりました。 5月20日に東京・有明コロシアムでWBA世界ミドル級王座決定戦で元世界王者の同級1位ハッサン・ヌダン・ヌジカム(フランス)と拳を交えます。ミドル級は掛け値なしの人気階級です。そして、団体と王座乱立で誰が最強かわからない魑魅魍魎の世界でも、世界中のボクシングファンが認める絶対王者も君臨しています。 【リング誌2015年7月号「史......続きを読む»

2020年、東京に桜は咲くのか?

1987年に日本テレビが生中継を開始した当時、ラグビーと野球に大きく水を開けられていた「第三の大学スポーツ」であった箱根駅伝は、いまや大学スポーツNo.1どころか、あらゆるスポーツの中でも最も視聴率を稼ぐ国民的な人気を獲得するまでに至っています。 その箱根路から生まれた最大のスター、柏原竜二選手が今日、引退を発表しました。「昨季度重なる怪我・故障をしてしまい、この発表をしている今でも完治しておらず......続きを読む»

軽量級の聖地は日本〜聖地は巡礼する〜③

軽量級の聖地は日本であって、ラスベガスではありえません。 報酬に焦点を当てると、そのことは明らかです。 防衛戦が生中継される日本人世界王者の1試合当たりのファイトマネー相場は2000〜4000万円です。この金額を明白に上回る報酬を安定的に受け取っている軽量級はレオ・サンタクルス、アブネル・マレスなどほんの一部の人気メキシカンだけです。 ノニト・ドネアのキャリアハイは、フェルナンド・モンティエル......続きを読む»

軽量級の聖地は日本〜聖地は巡礼する〜②

まだ「地球」が大きく、海外が遠い彼方だった時代、日本人にとってボクシングの世界タイトルマッチとプロレスだけが、世界を体感出来る舞台でした。 白井義男が世界王者になったときのインパクトは、野茂英雄の比ではなかったでしょう。 そして、力道山のプロレス(全盛期はスポーツとして報道されていました)がスポーツでなくなった瞬間から、ボクシングの四角いリングだけが「世界」と触れることが出来る出島となりました。......続きを読む»

軽量級の聖地は日本〜聖地は巡礼する〜①

先日、 NHKで放送された「あの負けで私は強くなった『ボクシング・長谷川穂積』」。 ご覧になった方も多いと思います。素晴らしい出来栄えの番組でした。ボクシングファンとしては、ああいう番組をもっと、もっと観たいですね。 番組の中で、長谷川穂積はフェルナンド・モンティエルに負けたことで「〝ボクシングの本場・ラスベガス進出〟の夢が絶たれた」と語りました。その一方で、モンティエルは13歳の時に落書きのよ......続きを読む»

ブロガープロフィール

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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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(12月11日現在)

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