フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

世界のボクシング:階級/キャッチウエイト

クロフォードが史上二人目の4団体統一!議論する余地の無い王者へ!

いやはや、ものすごい試合でした。 テレンス・クロフォードの強さだけが際立った、世界ジュニアウェルター級完全統一戦。 舞台は、ネブラスカ州リンカーンはピンナックル銀行アリーナ。 リング誌/WBC/WBO王者クロフォードが31勝無敗22KOなら、 WBA/IBF王者ジュリウス・インドンゴも22勝12KO無敗。 激戦を期待しましたが、クロフォードの一方的な展開で3ラウンド1分38秒、不気味なオーラ......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。③

具志堅用高が打ち立てた13連続の防衛記録。 この記録は、その時代背景を抜きにしては語ることはできません。 完全2団体(最も説得力があるリング誌タイトルは2002年のフルモデルチェンジの前で有名無実化、今なら欧州で存在感のあるIBOなどのマイナー団体も事実上存在しない時代です)、13階級しかない時代に、具志堅は13連続防衛を成し遂げたのです。 ライバル王者は一人だけ、WBAとWBCも今日ほどは商......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。②

山中が追いつき追い越そうとした、具志堅用高という伝説のボクサーは表舞台に登場した40年以上前から、伝説にふさわしいエピソードに満ち溢れたボクサーでした。そればかりか、スーパースターに不可欠の条件である「時代と歴史からの寵愛」も十二分に受けたボクシング界を超えた存在でした。 「琉球王朝の血統を継ぐ天才ボクサーが沖縄にいる」。沖縄が本土復帰した1972年から、そんな噂がボクシング界で飛び交いました。そ......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。①

山中慎介が、具志堅用高の持つ連続防衛記録にあと一つと迫りながら、失敗してしまいました。 記録を阻んだルイス・ネリは「山中はワンツーを打った後に必ずガードが下がる」「相手の射程距離でも両手のガードを上げないこともある」「上体が突っ立て固い山中は、連打で攻め込まれたら反撃できない」…戦前から作戦を明らかにして山中の欠点を羅列していましたが、それだけ山中が研究され、自信を持っていたということです。 も......続きを読む»

沸騰するミドル級戦線、ミゲール・コットを倒せ!

今月26日に、亀海喜寛がWBOジュニアミドル級タイトルをかけて拳を交えるミゲール・コットが、亀海戦を含めてあと2試合で引退するのは規定路線でしたが、注目の〝最終戦〟の相手がデビッド・レミューになると噂されています。 レミューは、元IBFミドル級王者で地元カナダだけでなく、甘いマスクと階級最強のパンチで世界的な人気選手です。そして、2年前にゲンナディ・ゴロフキンに敗れたとはいえ、まだ28歳、今がプラ......続きを読む»

いったい誰がロマチェンコに勝てるというのか?

8月7日現在、ワシル・ロマチェンコのPFPランキングはリング誌で5位(山中慎介は10位、井上尚弥はマイキー・ガルシアに押し出される形でランクアウト)、ESPNで3位(井上が13位)と、いずれもNo.1ではありません。 ウクライナのハイテクはプロ転向から9勝(7KO)1敗、この短いキャリアで2階級制覇に成功しているとはいえ、評価基準で最も重要視される「誰に勝ったのか」となると文句無しの強豪はゲイリー......続きを読む»

ミドル級戦線異常アリ! 風雲急!

日本時間今朝のニューヨーク、バークレイズセンターで行われたマイキー・ガルシアvsエイドリアン・ブローナー、この興行のセミファイナルで元ジュニア・ミドル級王者ジャーマル・チャーロが、ミドル級に初見参。154ポンドで見せた圧倒的な動きを、160ポンドでも披露、ホルヘ・セバスチャン・ハイランドを4ラウンドでストップしました。 「ミドル級のビッグネームと戦いたい。俺はトミー・ハーンズの再来だ、この階級は俺......続きを読む»

マイキー・ガルシアvsエイドリアン・ブローナー〜〝21世紀版〟のプライアーvsアルゲリョ?

いよいよ、明日、ニューヨークはバークレイズセンターでゴングが打ち鳴らされるマイキー・ガルシア対エイドリアン・ブローナー。 スーパースター候補と騒がれながらも、マイキーはプロモーターとの契約問題のコジレから、ブローナーは身から出たサビと防御の欠陥が曝け出されたことから、遠回りを余儀なくされた二人の激突です。 【「マイキーとブローナーの未来は明るい」。今から5年前、2012年頃は世界中のボクシング......続きを読む»

【ミドル級とは何なのか】村田諒太vsアッサン・エンダム②

ボクシングには、ミニマム級からヘビー級まで、17も階級があります。17まで細分化する必要などあるわけもなく、世界戦を量産することで承認料を稼ぎたい下劣なアルファベット団体と、一人でも多くの世界王者を作りたい興行側の歪んだ思惑が暴走し続けた結末です。 当然の帰結として、世界王者の地位は失墜、ボクシングそのものもニッチなスポーツに転落してしまいました。日本を見ても、世界王者の認知度の低さは悲惨なまでで......続きを読む»

See You September!〜GGG

いやー、期待はずれでした。 「ハンドスピード、フットワーク、いずれも大きく劣るジュニアが離れて戦える時間は長くはない」とは予想していましたが、まさかスタートから最終ゴングまで一度もそれが出来ないなんて。 この一週間、固形物は一切口にできずに、ジュースやヨーグルトで凌いできたというチャベスJr.の動きは、最初から衰弱しきっているように見えました。計量後は「185ポンドまで戻す」と話していたジュニア......続きを読む»

【直前予想】カネロ・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJr.

「自堕落なチャベスJr.が5年間も落とせていないウェイトを作れるわけがない」 「1ポンド100万ドルの罰金を支払って意図的に体重オーバーする」 チャベスJr.が、悪意のある大方の予想を裏切って、計量をクリア。私も彼が164.5ポンドまで落とせるとは思いませんでした。 この試合が持つ意味、この試合にクリーンに勝つことの意味がいかに大きなものか、ボクシング界最悪の愚息でもしっかり理解していたというこ......続きを読む»

カネロvsチャベスJr.キャッチウェイトは必要悪なのか?③

Aサイドの選手がパワハラ的にBサイドに要求するキャッチウェイトは、言い訳のできない〝悪〟です。 しかし、プロボクシングを見世物、興行として見るなら、TV視聴率が上がる、チケットが売れるマッチメイクを追求するのは自然の流れです。世界一を決めるまともなシステムすら持たないプロボクシングを純粋なスポーツと考えている人はいないでしょうから、キャッチウェイトごときでゴタゴタ言う方が野暮なのかもしれません。 ......続きを読む»

カネロvsチャベスJr.キャッチウェイトは必要悪なのか?②

1988年11月7日、シーザースパレスのテニスコートと駐車場に特設された屋外スタジアムは1万3246人の観客で埋まっていました。 この夜のリングにはWBCの世界タイトルマッチが3試合(4試合?)も用意されていました。一つ目はヒルベルト・ローマンが元王者シュガー・ベビー・ロハスを返り討ちにしたジュニアバンタム級。もう一つはロジャー・メイウェザーがビニー・パチエンザからダウンを奪って大差判定勝ちを収め......続きを読む»

カネロvsチャベスJr.キャッチウェイトは必要悪なのか?①

いよいよあと5日に迫ったカネロ・アルバレス対フリオ・セサール・チャベスJr.のメガファイト。 先日のアンソニー・ジョシュア対ウラジミール・クリチコには IBFとWBAの世界ヘビー級王座が賭けられた他、殿堂入り確実の元絶対王者と明日を担う若き才能の激突という見逃せない要素がふんだんに盛り込まれていました。 一方で、カネロ対ジュニア。こちらはタイトルは何一つかかっておりません。164.5ポンドという......続きを読む»

大番狂わせのドミノ〜大揺れのMSGと当日計量の重要性〜

マディソンスクエアガーデンで大番狂わせが続きました。 まずはアマ・プロ通じて敗北を知らないローマン・ゴンザレス(ニカラグア)が、伏兵シーサケット・ソールビンサイ(タイ)にまさかの判定負け。パウンドフォーパウンド(PFP:階級を無視した仮想対決で最強を決める脳内ランキング)でリング誌やESPNなど主要メディアがこぞってNo.1に推していたロマゴンの陥落は、その対決を熱望していた井上尚弥が最もショック......続きを読む»

ブロガープロフィール

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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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(01月22日現在)

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