フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

世界の軽量級

レックス・ツォー〜ワンダーキッドはやっぱり過保護だった。

WBOインターナショナル・Jr.バンタム級タイトルマッチ。 ◯王者:レックス・ツォー 7回終了負傷判定 ⚫︎河野公平 7ラウンド開始早々に、ツォーの腫れ上がった左頭部を診たリングドクターがストップ。このラウンドを10−10として、負傷判定へ。3者ともに68−66で地元の英雄を支持しました。 河野が押していた試合ですが、許容範囲内の地元判定ですね。1ラウンドのスリップがダウン判定なら、河野が勝っ......続きを読む»

ロマゴン完全陥落、井上尚弥はどこへ行くのか?②

BOXING NEWS 24が「もしローマン・ゴンザレスという名前がなければミスマッチだったといえる内容だった」と報じたように、ロマゴンにとって115ポンドは重すぎました。 シーサケット・ソールンビサイは確かに強かった、認めざるをえません。八重樫東にノックアウトされたデビュー戦はもちろん、カルロス・クアドラスに負傷判定で敗れた、あのときとは別人です。HBOの解説席で「マニー・パッキャオの再来かもし......続きを読む»

ロマゴン完全陥落、井上尚弥はどこへ行くのか?①

115ポンドに上げた2試合では平凡なファイターになってしまったローマン・ゴンザレス。 シーサケット・ソールンビサイとの初戦は、勝利を盗まれたと言っても良い内容でしたが、タイ人の体格を持て余し、階級の壁にもがいているのは明らかでした。 今回は、ロマゴン復権のために、異例の7日前計量で121ポンドのリミットを課すなど、階級の壁への対策、小細工もリング外では仕込まれていたのですが…。 試合開始からバ......続きを読む»

スーパーフライ級史上最強は誰だ?③〜ギャラクシーかダルチニアンか?

カリフォルニア州体育協会から、スーパーフライに出場する選手の報酬が発表されました。 ローマン・ゴンザレスがキャリアハイの60万ドル(約6600万円)、対するシーサケット・ソールンビサイが17万ドル(1870万円)。ファン・エストラーダとカルロス・クアドラスは6万5000ドル(715万円)、6万2500ドル(687万円)を分け合います。 そして、井上尚弥は18万2500ドル(2000万円)を受け取......続きを読む»

スーパーフライ級史上最強は誰だ?②〜ギャラクシーかダルチニアンか?

「112ポンド(フライ級)と118ポンド(バンタム級)の間には、6ポンド(2.72kg)もの大きな開きがある」。 1979年、115ポンドのジュニアバンタム級を新階級に追加したWBCの屁理屈を鵜呑みにしたファンは、当然ながら少数派でした。 世界的な統括団体が存在せず、アルファベット団体と揶揄されることが多いWBA、WBCなどの承認団体が跋扈するボクシングの世界は、まさに魑魅魍魎です。 新階級増......続きを読む»

スーパーフライ級史上最強は誰だ?①〜ギャラクシーかダルチニアンか?

井上尚弥の米国デビュー、「スーパーフライ」のゴングまで、あと二日を切りました。 トリプルヘッダー3試合、ウィリアムヒルのオッズはローマン・ゴンザレスvsシーサケット・ソールンビサイが3−1で、「不当判定」に泣いたロマゴンの雪辱が濃厚。ファン・エストラーダvsカルロス・クアドラスは、2−1でエストラーダ有利。 そして、井上vsアントニオ・ニエベスは10−1、井上勝利は1.03倍という鉄板も鉄板、筋......続きを読む»

A SEPTEMBER TO REMEMBER〜今年の9月は、永遠に記憶されるでしょう!

関西外では、BSフジでしか視聴出来なかったWBAジュニアフェザー級タイトルマッチ、久保隼vsダニエル・ローマン。 試合結果は確認しないで、録画放送で観戦しましたが、厳しい。厳しいです。 本当に、厳しい内容と、結果でした。 タイトルを奪ったネオマル・セルメニョ戦も、到底世界レベルと認められない内容でしたが、今回も酷い試合でした。4団体時代の今日は、こういう試合がこれからも、どんどん「世界戦」とし......続きを読む»

ネリが陽性反応〜絶対に許してはいけない〜

ショッキングなニュースが飛び込んできました。 山中慎介をTKOして、新王者に就いたルイス・ネリが、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が行ったドーピング検査で陽性反応を示したというのです。 検出された違反薬物は、家畜の肉質を良くするジルバテコルで、脂肪を落とし筋肉を付ける効果がある薬物、筋肉増強剤の一つです。ネリ陣営は「故意ではない。食事で摂った牛肉の中に成分が含まれていたようだ」と......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。③

具志堅用高が打ち立てた13連続の防衛記録。 この記録は、その時代背景を抜きにしては語ることはできません。 完全2団体(最も説得力があるリング誌タイトルは2002年のフルモデルチェンジの前で有名無実化、今なら欧州で存在感のあるIBOなどのマイナー団体も事実上存在しない時代です)、13階級しかない時代に、具志堅は13連続防衛を成し遂げたのです。 ライバル王者は一人だけ、WBAとWBCも今日ほどは商......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。②

山中が追いつき追い越そうとした、具志堅用高という伝説のボクサーは表舞台に登場した40年以上前から、伝説にふさわしいエピソードに満ち溢れたボクサーでした。そればかりか、スーパースターに不可欠の条件である「時代と歴史からの寵愛」も十二分に受けたボクシング界を超えた存在でした。 「琉球王朝の血統を継ぐ天才ボクサーが沖縄にいる」。沖縄が本土復帰した1972年から、そんな噂がボクシング界で飛び交いました。そ......続きを読む»

具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。①

山中慎介が、具志堅用高の持つ連続防衛記録にあと一つと迫りながら、失敗してしまいました。 記録を阻んだルイス・ネリは「山中はワンツーを打った後に必ずガードが下がる」「相手の射程距離でも両手のガードを上げないこともある」「上体が突っ立て固い山中は、連打で攻め込まれたら反撃できない」…戦前から作戦を明らかにして山中の欠点を羅列していましたが、それだけ山中が研究され、自信を持っていたということです。 も......続きを読む»

山中は戦った、そして敗れた。「セコンドを心配させた」の真意は?

山中慎介が、散りました。 完敗です。 「セコンドの判断が早すぎる」。「まだ逆転できた」。「今までもダウンから逆転してる」。 多くのファンの意見と同じく、帝拳ジムの本田明彦会長も「最悪のストップ」と、タオルを投げた大和心トレーナーを避難しました。 本田会長は「(通常タオルを投げる時は)相談がある。こんなことは初めて」「大和はいいやつで優しいから。魔が差したかな」ともフォローはしてますが「今夜の......続きを読む»

それでも、山中慎介の13連続防衛には、確かな意味があるのです。

現在、日本人のボクシング世界王者は13人、男子だけで10人が〝世界一〟に君臨しています。同一種目のスポーツで、13人もの現役世界王者を擁し、なおかつ相当な人数の世界王者予備軍もスタンバイしている、異常な〝黄金時代〟を迎えています。 世界王者が一人もいない「空白の時代」は、1988年11月13日に井岡弘樹がナパ・キャットワンチャイと〝疑惑の初戦〟を受けての再戦で完敗、WBCストロー級王座を手放してか......続きを読む»

アントニオ・ニエベス 戦う銀行員は井上尚弥から大番狂わせを狙う〜リング誌から

9月9日、井上尚弥が米国初上陸を果たす、HBO BOXING AFTER DARK、SUPERFLY まであと1ヶ月。 リング誌電子版で対戦相手のアントニオ・ニエベスが紹介されていたので、そのまま拙訳しちゃいます。 ★★★ニエベスは、プロキャリアを通じて一貫したルーティンを守ってきた。起床したら早朝ロードワークに出かけ、帰宅したらすぐにPNC銀行に向かい住宅担保融資の銀行マンとしてフルタイムで働......続きを読む»

ブロガープロフィール

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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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(12月16日現在)

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