フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

ボクシング界はいつだって魑魅魍魎

THE BIBLE OF BOXING The RING〜素晴らしい専門誌だけど今なおアジア軽視〜

スポーツ好きで、いろんな雑誌を定期購読していますが、その中で自宅に届けられるのが最も楽しみな一冊がリング誌です。 ボクシングの世界は、日本と米国が凋落一途ですが、米国は隣接するメキシコ、自治領プエルトリコがボクシング大国、歴史的・政治的につながりの深い英国でも空前の盛り上がりを見せており、その活況を皮膚感覚で伝えてくれるリング誌の記事は読み応え満点です。 2007年にゴールデンボーイプロモーショ......続きを読む»

【Wrap-Up】ゴロフキンvsカネロ〜【Perspective】リナレスvsキャンベル

この1ヶ月弱は、特に日本のボクシングファンにとって、素晴らしく贅沢な時間でした。 亀海喜寛が世界的なビッグネーム、ミゲール・コットに挑み、井上尚弥がHBOが企画したスーパーフライ級メインの超冒険的な興行のセミファイナルに登場、フロイド・メイウェザーはスポーツとしては茶番としてしか記憶されようがないショウを、これ以上ないパートナーを得て、見事に演じきりました。 そして、直近のメガファイト、ゲンナデ......続きを読む»

膠着、ミドル級。あからさまな不当判定、ボクシング界は腐っている。

ありえない判定です。 118−110でカネロ??? GGGは2ラウンドしか取れなかったということになります。アダレイド・バードは、目医者に急行すべきです。重症です。 114−114でドロー??? 誰が見ても互角の内容じゃないでしょう。ドン・テレラは、明らかに別の試合の採点をしていましたね。 115−113???どう見たら、この試合が2点差の接戦ですか?それでも、デイブ・モレッティが付けた、この......続きを読む»

A SEPTEMBER TO REMEMBER〜今年の9月は、永遠に記憶されるでしょう!

関西外では、BSフジでしか視聴出来なかったWBAジュニアフェザー級タイトルマッチ、久保隼vsダニエル・ローマン。 試合結果は確認しないで、録画放送で観戦しましたが、厳しい。厳しいです。 本当に、厳しい内容と、結果でした。 タイトルを奪ったネオマル・セルメニョ戦も、到底世界レベルと認められない内容でしたが、今回も酷い試合でした。4団体時代の今日は、こういう試合がこれからも、どんどん「世界戦」とし......続きを読む»

メイウェザーvsマクレガー〜サーカスの追加公演は要りません!〜

亀海喜寛が、カリフォルニア屈指の複合スポーツ施設の特設リングで「日本ボクシング史上最大の戦い」に敗れた日、世界中が注目したのはギャンブルとサーカスの街、ラスベガスで挙行された世紀の見世物でした。 フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー。 互いがリスクを負いながら、王座やプライドを賭けながら、専門的に磨き抜いた技術を交錯させるのがプロスポーツだとしたら、確かにこの二人が昨日見せたものはプロス......続きを読む»

夢舞台も大サーカスも、すべては大方の予想どおりに落ち着いてしまいました。

337対152。 ミゲール・コットと亀海喜寛、二人が相手に着弾させたパンチの数です。パンチの数はもちろん、その質も大きく差をつけられ、錆び付いてもコットの凄みを見せつけられた一戦になってしまいました。 「犬のように追いかけて、ゴリラのように殴りまくる」。第1ラウンドは、その公約通り、上々のスタート。 「中盤KOもありうる」。WOWOW解説陣の言葉も、けして誇大に聞こえませんでした。 このまま......続きを読む»

こっから2週間、注目ファイトてんこ盛りです。

9月16日にゲンナディ・ゴロフキンとカネロ・アルバレスがついに激突。ダニエル・ジェイコブス相手にキャリア最大の苦戦を強いられたゴロフキンに、ジュニアミドル級ではチャーロ兄弟との対戦を徹底的に回避、ミドル級では155ポンドのキャッチウェイトでしか戦ったことのない過保護のカネロの対決が「ミドル級最強決定戦」と呼べるかどうかはともかく、リング誌とESPNでPFP2位に付けるゴロフキンと、当代きっての人気者......続きを読む»

ネリが陽性反応〜絶対に許してはいけない〜

ショッキングなニュースが飛び込んできました。 山中慎介をTKOして、新王者に就いたルイス・ネリが、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が行ったドーピング検査で陽性反応を示したというのです。 検出された違反薬物は、家畜の肉質を良くするジルバテコルで、脂肪を落とし筋肉を付ける効果がある薬物、筋肉増強剤の一つです。ネリ陣営は「故意ではない。食事で摂った牛肉の中に成分が含まれていたようだ」と......続きを読む»

The Circus of The Century〜世紀の大サーカス〜

ESPNマガジン8月21日号が、「格闘技特集」を組んでいます。 「3000-Hit Wonders Who will join this exclusive club next?」(3000本安打の金字塔。イチロー・スズキに続いて、この超一流の仲間入りをするのは誰だ?)と、我らがイチローの偉業にも触れられていますが、大半のページをMMAに割き、もちろんその中心はコナー・マクレガーvsフロイド・メ......続きを読む»

コットvs亀海 オッズは3−1、亀海勝利はもはや〝大〟番狂わせではない!

WBO世界ジュニアミドル級タイトルマッチ。 ミゲール・コットvs亀海喜寛。決戦のゴングまで、いよいよ2週間を切りました。 専門家予想もオッズも、コットに大きく傾いていますが、全ては「コットの仕上がり次第」と見られています。コットが普通の状態なら、衰え年老いたとはいえ、腐っても鯛です。コット絶対有利は、当然の予想でしょう。 最大手William Hillなど大方がコット勝利1.22倍(2/9)、......続きを読む»

沸騰するミドル級戦線、ミゲール・コットを倒せ!

今月26日に、亀海喜寛がWBOジュニアミドル級タイトルをかけて拳を交えるミゲール・コットが、亀海戦を含めてあと2試合で引退するのは規定路線でしたが、注目の〝最終戦〟の相手がデビッド・レミューになると噂されています。 レミューは、元IBFミドル級王者で地元カナダだけでなく、甘いマスクと階級最強のパンチで世界的な人気選手です。そして、2年前にゲンナディ・ゴロフキンに敗れたとはいえ、まだ28歳、今がプラ......続きを読む»

いったい誰がロマチェンコに勝てるというのか?

8月7日現在、ワシル・ロマチェンコのPFPランキングはリング誌で5位(山中慎介は10位、井上尚弥はマイキー・ガルシアに押し出される形でランクアウト)、ESPNで3位(井上が13位)と、いずれもNo.1ではありません。 ウクライナのハイテクはプロ転向から9勝(7KO)1敗、この短いキャリアで2階級制覇に成功しているとはいえ、評価基準で最も重要視される「誰に勝ったのか」となると文句無しの強豪はゲイリー......続きを読む»

誰に勝ったのか?そして、誰に負けたのか?〜具志堅から内山まで〜④

王貞治の756号本塁打に沸き立ち、具志堅の連続防衛記録に拳を握りしめたスポーツファンの純真は21世紀になって完全に絶滅しました。 Jリーグの誕生により世界と無縁ではいられない最も国際的なスポーツが日本でも確固たる地位を獲得、偉大な野茂英雄が重厚な扉を竜巻のごとく吹き飛ばしてメジャーリーグを席巻して幸運な後輩たちに頂点への道筋を示し、この国のスポーツファンは「本物」に目覚めてしまいます。 それまで......続きを読む»

誰に勝ったのか?そして、誰に負けたのか?〜具志堅から内山まで〜③

具志堅用高の時代、1970年代までは軽量級のボクサーに「ラスベガスだ」「世界の舞台だ」と煽るようなファンはほとんどいませんでした。それは1980年代に入っても変わりません。 1986年に日本史上最高の1ラウンドを演出して WBCジュニア・ウェルター級王者となった浜田剛史は、ライバル王者は地味なパトリツォ・オリバだったものの、1階級下のライト級にはヘクター・カマチョとリビングストン・ブランブル、更に......続きを読む»

誰に勝ったのか?そして、誰に負けたのか?〜具志堅から内山まで〜②

世界的な統括団体が存在せず、任意の承認団体だけが乱立、階級も17までに増殖した現在のボクシング界では、アルファベット団体の世界王者は数多く存在する世界王者の中の一人に過ぎません。 承認団体が一つしか無かった時代、8階級しか存在しなかった時代では、たった8人しかいない世界王者を倒す以外に世界王者になる方法はありえませんでした。もちろん、世界王者に挑戦するには、唯一無二の本当の世界ランキングに入らなけ......続きを読む»

誰に勝ったのか?そして、誰に負けたのか?〜具志堅から内山まで〜①

真の世界王者を決めることが極めて難しいプロボクシングでは「何回防衛した」とか「何階級制覇した」とか、そういう数字は大きな意味を持ちえません。 「誰に勝ったのか」が全てです。 一方で、日本人、特にジュニア・ライト級以下の軽量級の日本人の場合、最も報酬が見込めるのは国内で戦うことです。大手ジムでしっかりスポンサーを確保している井上尚弥や井岡一翔、山中慎介らは国際的にも評価の高い世界王者ですが、より評......続きを読む»

亀海喜寛は生きる伝説に勝てるか?②

2年近いブランクがあり、今年で37歳になるコットに全盛期の実力が無いことは明らかです。 加齢によって最初に失われる要素はスピードだと思われがちですが、現実には「反射」です。技術や理屈ではなく、反射的に防御したり、攻撃に転じたりする一瞬の反応は加齢によって真っ先に鈍化してしまいます。現在のマニー・パッキャオはその典型です。 次に衰えるのが「動体視力・視野」です。全盛期のフロイド・メイウェザーは相手......続きを読む»

【三浦vsベルチェルト】夢をつなげ!【亀梅vsコット】②

三浦隆司が、ミゲール・ベルチェルトと決闘する坂の上にワシル・ロマチェンコという巨大な積乱雲を見据えているのに対して、亀海喜寛はいきなり超ビッグネームと激突します。 8月26日、スタハブセンター。WBO世界ジュニアミドル級タイトルマッチ。相手は、なんと、あのミゲール・コットです。 この試合の関心は、日本と世界でかなり温度差があります。日本では「過去最高のビッグファイト」ですが、海外では「引退前のコ......続きを読む»

【三浦vsベルチェルト】夢をつなげ!【亀梅vsコット】①

2015年のフロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ。ボクシング史上最大の興行となった一戦は、このスポーツとしてはシュガー・レイ・レナードが輝きを放った1980年代以来、30年ぶりに一般のスポーツファンの関心を集めましたが、結果としては「ボクシングは面白くない」「どう見てもあんなので400億円もの報酬を分け合う価値はない」と世界中を幻滅させてしまいました。 世紀の一戦が凡戦になったことで、一般......続きを読む»

マニー・パッキャオvsジェフ・ホーン〜巨大スタジアムの裏側で〜③

ヘルウィン・プリティボーイ・アンカハス。フィリピンのパナボ市生まれの25歳。 バナナの巨大プランテーションと、食用魚バゴスの養殖で有名なパナボは、同じミンダナオ島のゼネラルサントス(ゲンサン)ともよく似た港町です。マニー・パッキャオやノニト・ドネアを輩出したゲンサンも果物のプランテーションに、マグロを中心とした漁業が盛んでツナシティと呼ばれています。 アンカハスが偉大なパッキャオに憧れ、MPプロ......続きを読む»

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ブロガープロフィール

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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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(12月14日現在)

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