フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

覇王への前奏曲〜村田諒太よ!〝まさかの坂〟を登り切れ!①

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ゲンナディ・ゴロフキンの牙城に、当代きっての人気者カネロ・アルバレスが挑んだミドル級最強決定戦は、公式のジャッジでは引き分けに終わってしまいました。

来年5月のリマッチが内定と見られ、GGGの劣化待ちの引き延し工作を弄してきたカネロ陣営にとっては、さらなる時間稼ぎが出来ることになリ「カネロ勝利」を推す声が初戦以上に高まっています。

いずれにせよ、GGGvsカネロ再戦のボールは、Aサイドのカネロ陣営が握っています。GGG陣営は引き延し工作を嫌い、12月の再戦を希望していますが、カネロが受けるわけがありません。

今日になって、GGGとジャーマル・チャーロが、チャーロの地元ヒューストンで戦う可能性があると報じられました。

逃げ回るカネロを追いかけ回したGGGでしたが、チャーロは逃げないでしょう。ただ、カネロよりも速くて強打者のチャーロは、カザフスタン人のキャリア最大の脅威です。慎重なトム・ラフラーが、はるかに稼げるカネロ2が吹っ飛ぶかもしれない、危険すぎる橋を渡るわけが無いと思いますが…果たして?

そして、我が日本の村田諒太は、WBAのレギュラー王座を勝ち獲り、この頂上決戦の勝者(あるいは敗者?)との対戦につながる切符を手にしました。

GGGであろうがカネロであろうが、Undisputed Champion、「俺の他には誰も王者と名乗ることは許されない」、そんな議論する余地の無い王者になるには、村田を倒すことが必要条件になったのです。

もちろん、すでに、村田本人が口にしているように、現在の立ち位置はけして強固な地盤の上にはありません。ただでさえ、液状化しているアルファベット王座の中でも、WBAでスーパー王者が存在する場合、レギュラー王者をメディアは「secondary champion」と表現することが多々あります。そして、ミドル級では、現実にスーパー王者は 存在しているのです。GGGです。

村田諒太は、secondary championです。

英和辞典的に訳すと、よく言えば「第二の王者」、悪く言うと「副次的な王者」「従属的な王者」、意地悪な表現になりますがが「二流の王者」と訳しても間違いではありません。

現時点での世界王者は、WBAスーパー、WBC、IBF、IBOがゴロフキン、リング誌認定王者がカネロ、WBOがビリー・ジョー・サンダース。彼らと比べて、村田のベルトは明らかに軽く見られているのが事実です。

それでも、文句無しのミドル級最強を名乗るには、まだ一度も底を見せていないアジアの重戦車を無視することはできません。

村田を共同プロモートするトップランクは、2018年〜19年で村田が頂上決戦に挑むスケジュールもちらつかせています。「GGGが来年5月にカネロに勝てば、ファイトマネーが2億円前後(カネロ戦は例外なので除く)のカザフスタン人なら、東京ドームに呼べる」(ボブ・アラム)と踏んでいるようです。

【「スーパーファイトの仕掛け人」。これは、今なおミドル級史上傑出したスケールのメガファイトとなったシュガー・レイ・レナード対マーベラス・マービン・ハグラーの「THE SUPER FIGHT」の事です。】

東京ドームが現実的かどうかはさておき、村田が世界的なビッグファイトのリングに続く一本道の入り口に立っていることは間違いありません。

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世界のミドル級
世界に挑む日本人
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