フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

A SEPTEMBER TO REMEMBER〜今年の9月は、永遠に記憶されるでしょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加

関西外では、BSフジでしか視聴出来なかったWBAジュニアフェザー級タイトルマッチ、久保隼vsダニエル・ローマン。

試合結果は確認しないで、録画放送で観戦しましたが、厳しい。厳しいです。

本当に、厳しい内容と、結果でした。

タイトルを奪ったネオマル・セルメニョ戦も、到底世界レベルと認められない内容でしたが、今回も酷い試合でした。4団体時代の今日は、こういう試合がこれからも、どんどん「世界戦」として行われていくのでしょう。久保には一片の責任もありませんが、おぞましい話です。

多くの批判、非難が戴冠の瞬間から、久保の耳にも届いているでしょうから、この悔しさをバネに頑張って欲しいところですが…。

ダニエル・ローマンは22勝2敗と戦績は立派ですが、内容的には今夕の試合同様、見るべきもののない凡庸なボクサーです。2敗のうち1敗は、4回戦時代とはいえ、岡田隆志に喫したもので、パワー、テクニック、スピード、全ての要素で世界基準に達していません。そんな選手が圧勝で王者になることが珍しくないのが、4団体がひしめき、王者が乱造される今の時代です。

さあ、来週は、いよいよ井上尚弥が全米デビューです。

WBCが命じた1週間前計量では、ローマン・ゴンザレスが119.8ポンド、シーサケット・ソールンビサイは119ポンド。この勝者との激突が内定のカルロス・クアドラスと、ファン・フランシスコ・エストラーダは共に119.9ポンドで、契約の121ポンドリミットを4人ともクリアしました。

ちなみに、WBO王者の井上は、この「121ポンド」契約には縛られていません。

最近は、中量級のスターが、わがまま放題の契約違反の体重で秤に乗ることが珍しくない中で、法令遵守の軽量級選手には、あらためて尊敬と称賛の気持ちです。

ラスベガス、米国がボクシングの本場とするなら、軽量級は全く無視された存在です。試合直前のリング誌で、「スーパーフライ」を伝えるのは、この小さなスペースのみ。ゴロフキンvsカネロには37ページもの特集が組まれているにもかかわらず、井上尚弥についてはマッチアップのみの表記にとどまる、わずか4行、最低限の扱いです。

そもそも、メキシコとプエルトリコ、米国、英国の超人気選手が絡まない、軽量級の特集は組まれません。

ロマゴン、シーサケット、クアドラス、エストラーダ、そして井上が揃い踏みする、このスーパーフライの祭典は、軽量級への造詣が深い日本のファンにはその価値が理解出来るものの、かの国では「マニアの中のマニアが注目する興行」でしかありません。

米国で、一番人気の中量級ですら、先日のコット戦で亀海喜寛が受け取ったのは19万ドル、約2000万円です。亀海のキャリアで、コットに次ぐビッグネームのロバート・ゲレーロ戦では7万5000ドル、約900万円だったことを考えると、ビッグマネー、「10万ドル稼いだら一流」と言われる米国では、間違いなく合格点なんですが…。

9月9日のスーパーフライ興行も、ただでさえ注目度の低い軽量級なのに、メイウェザーvsマクレガーと、ゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレスに挟まれてしまって、厳しい結果は目に見えています。今回の結果で、報酬の源泉であるHBOの軽量級に対する評価が、ますます厳しくなるのは確実です。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
世界の軽量級
THE SUPER FLY
ボクシング界はいつだって魑魅魍魎
世界に挑む日本人
ビッグファイト/メガファイト
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

観戦記1362 UFC212 フェザー級王座統一戦 ジョゼ・アルドvsマックス・ホロウェイ【人生マイペンライ】

画像庫御開帳(キック編184)【後楽園ホールの通路をジャックせよ!】

山中慎介の王座陥落は必然?【スポーツ えっせい】

ブロガープロフィール

profile-icontanutan

出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:1545827

(11月21日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 山中は戦った、そして敗れた。「セコンドを心配させた」の真意は?
  2. ミゲール・コットとは何者か?
  3. いったい誰がロマチェンコに勝てるというのか?
  4. 具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。③
  5. 膠着、ミドル級。あからさまな不当判定、ボクシング界は腐っている。
  6. 具志堅用高は本当に強かったのか。13連続防衛は本当に偉大なのか。②
  7. 日本ボクシング史上最大の番狂わせ!木村がゾウをTKO!
  8. VIVA MEXICO! メキシコ史上最強は誰か!?
  9. ミゲール・アンヘル・コットは日本人が戦った最大の名前なのか?
  10. 日本人の身体能力は黒人に劣るのか?①

月別アーカイブ

2017
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月21日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss