フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

沸騰するミドル級戦線、ミゲール・コットを倒せ!

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今月26日に、亀海喜寛がWBOジュニアミドル級タイトルをかけて拳を交えるミゲール・コットが、亀海戦を含めてあと2試合で引退するのは規定路線でしたが、注目の〝最終戦〟の相手がデビッド・レミューになると噂されています。

レミューは、元IBFミドル級王者で地元カナダだけでなく、甘いマスクと階級最強のパンチで世界的な人気選手です。そして、2年前にゲンナディ・ゴロフキンに敗れたとはいえ、まだ28歳、今がプライムタイムの強豪です。

本気でコットがレミューと戦おうと考えているなら、その勇気を絶賛したいところですが、そんなわけありませんね。もし、レミューを選ぶとしたらキャッチウェイトを飲ませて、ハンサムなカナダ人を徹底的に干からびさせて、弱体化させてからリングに上げる算段でしょう。

コットが戦ったミドル級の3試合は、セルヒオ・マルチネス戦は159ポンド、ダニエル・ギール戦は157ポンド、カネロ・アルバレス戦は155ポンドと、3戦ともにキャッチウェイトです。ミドル級の正規リミット、160ポンドで戦ったことがただの一度もないコットが、引退の花道にそんな危険な相手とまともなウェイトでリングで対決する理由がありません。

まさか155の〝カネロウェイト〟は無いでしょうが、156ポンドあたりを突きつけるつもりではないでしょうか。レミューもビッグネームとのビッグファイトを熱望していますから、理不尽なキャッチウェイトでも飲んでしまいそうです。

【全盛期からは大きく衰えたコットですが、世界最高クラスの左ジャブと、この強烈なフックは今なお脅威です。】

もちろん、この12月2日プランは「亀海に無傷で勝つこと」が大前提です。

このプエルトリカン、亀海を完全に舐めてますね。

もう絶対、勝ちましょう。それどころか、コットの引退を1試合早めてやりましょう!8月26日をコットの引退記念日にしてやりましょう!

そして、9月16日にはWBOを除いたミドル級タイトルを賭けた、ゴロフキンvsカネロの統一戦が控えています。

こちらも全世界注目のカードですが、カネロが「勝ってもWBCのベルトは要らない」と公言して、物議を醸し出しています。WBCの王座は、ゴロフキンが勝てば「防衛」、カネロが勝てば「空位」となります。

WBCミドル級は、もともとコットからカネロが奪ったタイトルですが、WBCがゴロフキンとの指名試合を短いスパンで要求、これにカネロが異を唱えてベルトを返上(廃棄)して、メキシコ最大の人気者と、メキシコベースの承認団体の関係がこじれます。

WBCも腐敗団体のくせに、何を考えているのでしょう。フリオ・セサール・チャベスJr.を不当に散々優遇したように、カネロも扱えば良かったんです。超人気選手と一承認団体の力関係が、どちらが上かを知らないわけでもあるまいに。

慌てたWBCは、5月のチャベスJr.戦でカネロのために「メキシコベルト」を特別に作製、関係修復にやっきになりますが、カネロの怒りは収まりません。「汚らわしいWBCの匂いがするベルトはリングに上げるな」と断固拒否、せっかく作ったベルトは一度も陽の目を見ずお蔵入りです。 【日本の山中慎介らをはじめとしたボクサーから徴収した承認料と、レギュラーで40万円もするチャンピオンベルトを売りつけて儲けた金で、こんなベルトを勝手に作って、結局お蔵入り。IOCやFIFA、悪名高い他スポーツの団体でもここまでの暴挙は許されません。何をやってもいいと思っているんでしょうね。】

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ミゲール・コット
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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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