フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

マイキー完勝、ブローナーはトップ戦線から落伍

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マイキー・ガルシアがエイドリアン・ブローナーをユナニマスデジションで下しました。

117-111, 116-112, 116-112というスコアはかなりブローナーに好意的です。個人的には118−110。

それにしても、ここまで両者の力量に差があるとは思いませんでした。ブローナーのボクシングは完全に読まれてしまっています。そして中途半端なシュルダーロールは相変わらずで、この防御面での欠陥は不治でしょう。

ブローナーが手数で上回れば面白い試合になると予想しましたが、技術とスピードでここまで劣勢ではどうしようもありませんでした。

ブローナーがパンチをもらうたびに首を振って「効いてない」と繰り返す強がりのポーズは、もはや滑稽ですらありました。

CompuBoxによると、ガルシアが放ったパンチは783発、内244発を命中。ブローナーは400発と125発。命中率はお互い31%と同じとはいえ、手数でマイキーを撹乱するしかないブローナーがその手数で半分しか出せないのですから勝ち目はありません。

多くのファンがブローナーに同じシンシナティ出身のアーロン・プライアーの野生を期待しましたが、それも彼には荷が重すぎました。

マルコス・マイダナとショーン・ポーターには力でねじ伏せられましたが、なんとか抵抗も見せました。しかし、教科書通りに美しくまっすぐ飛んでくるマイキーのワンツーには、貝になるしかありませんでした。

「ブローナーの方が速いという人もいたが、ボクシングにおいて見た目の速さなんて何の意味もない。私がいつも言っているが、このスポーツはタイミングが全てなんだ。いくら速くても、いくら強くても、タイミングが悪ければそのパンチは何の威力も持たない」。

マイキーの言う通りです。

大激闘と期待しましたが、結果はミスマッチでしたね。

最後にリング誌電子版から。

「試合が終わってもブローナーはまだ妄想を見てるらしい。『トムとジェリーだったな。ネズミを捕まえなきゃいけなかったんだが…。それでもまだ俺はABだ、大金を稼ぐし、能力の高い男だ。ガルシアが再戦したいなら受けてやる、今度はカリフォルニアでやろうぜ』。カートゥーンでトムは愚かな猫として描かれているが、今日の試合と試合後のブローナーはもっと遥かに愚かだった。彼が今後やらねばならないことは、Bレベルの相手には勝てることを証明することだ。彼は三人のAレベルと戦い、全て完敗した。彼がどんなに見栄を張ろうとも、彼が何者かはもう全てバレてしまったのだ」。



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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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