フシ穴の眼 〜スポーツ編〜

メイウェザー対マクレガー〜 DARK COMEDY:スポーツとサーカスのハザマ〜①

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決まりましたね。フロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーの「異種格闘技戦」。

「」で表現したのは、この対決が日本の格闘技ファンにはおなじみの異種格闘技戦ではなく、純粋なボクシングの試合ということです。

現役の王者、モハメド・アリがアントニオ・猪木と異種格闘技戦を戦ったことがありましたが、アリの(ボクサーの)キャリアに「Antonio Inoki」の名前はありません。エキビジション(渡辺二郎とカオサイ・ギャラクシーの一戦みたいなもの、というかそれ以下ですね)でしたから仕方ありません。

しかし、今回の戦いはボクシングの試合なのです。ライセンスを持った二人のボクサーが、154ポンドで戦う、普通のボクシングの試合なのです。 【リング誌8月号でもこの「異種格闘技戦」は「DARK COMEDY」(悪い冗談)と特集されていますが、これは日本のボクシングファンにとっては、さらに、本当に悪い冗談です。同じ日、8月最後の土曜日は、亀海喜寛vsミゲール・コットの決戦なんです!「どっちも茶番」と言われたらそれまでですが、いくらなんでも…。】

もっとわかりやすく言うと、この試合は「アリvs猪木」や「亀田vsド素人」(すみません、「アリと亀田」、「猪木とド素人」を同列に書いてしまいましたが、ここは見逃してください)とは、全く違うのです。

つまり、この試合は「ネバダ州が認定したボクシングの公式試合」になってしまうのです。

こんなのが成立してしまうのが、アメリカですね。

2008年のオスカー・デラホーヤ対マニー・パッキャオ。異種格闘技戦ではありませんが、多くの人は、この正気の沙汰じゃないマッチアップに戸惑い、フィリピンでは国会で「試合は中止にして無効にすべき」という議案が通るほどでしたが、あの試合はまだボクシングの試合でした。

ESPNは「ゲスな試合だが、興行はメガ、おそらくPPVは300万を超える(メイ対パッキャオに次ぐ2位)」と見てますが、この興行は失敗して欲しいですね、絶対に。

もし、ESPNが予想するように「どんな内容、結果に成っても、それは刹那の盛り上がり。中長期的にはボクシングにもMMAにも好影響はない」とはいえ、味をしめたゲスが、こういうゲス試合をさらに組み続けるとなると…。

もう、お先、真っ暗闇です…が、見たいですね。何かが起こりそうできっと何も起こらないんでしょうけど。



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ボクシング界はいつだって魑魅魍魎
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出張が多い仕事柄、移動の合間に書き込ませていただいています。

新幹線の車窓に流れる日本の郷愁あふれる街の風景や、夜の航空機から暗い雲間の隙間に現れるきっと訪れることのない知らない街の光に、えもしれぬ感傷に耽りながら大好きなスポーツの試合を独断と偏見で書き綴るのは、最高にリラックス出来る贅沢な時間です。

健康診断のたびに「運動せねば」「酒は控えねば」と自戒しつつもまた翌年の診断を迎える怠惰な中年ですが、アスリートの美しい躍動に、歓喜と感謝と精一杯の拍手を送っていきたいと思います。
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