2011年12月26日

2011年競馬五大ニュース

 有馬記念が終わった。オルフェーブルの完勝である。
 スローでブエナビスタ以外は前残りの競馬となった2010年有馬記念と比べてもレース中盤で2秒遅いラップタイムで走り、折り合いを乱した馬が脱落していく中で捲りを打てるオルフェーブル向きの流れになったといえるだろう。中山競馬場は2歳戦以来だったが、神戸新聞杯で似たような超スローを経験して置いた事が、池添騎手には心強かったに違いない。かつて3冠馬が有馬で敗れるケースがあるとは言っても、問題があったのは馬ではなく、騎手にあったのだから、池添騎手の手腕を褒め称えても今日は良い日なのでしょう。ゴール後のパフォーマンスは正直ついていけないがね。

 さて、金沢競馬場では大雪が降り、25日の開催が順延となった。重賞では28日には兵庫ゴールドトロフィーが、29日には東京大賞典が行われる。まだ2011年が終わったわけではないが、此処では2011年の競馬五大ニュースを勝手に纏めて見よう。最初は十大ニュースにしようと思ったのだが、今朝の北海道への帰省準備があるので5個で勘弁してください。


 第1位 荒尾競馬 83年の歴史に幕
 競馬産業にとって1990年代は偉大な、大きすぎる実績を残した10年でありました。2000年以降は売上は落ちる一途を辿り、体力の無い地方自治体が抱える競馬場から競馬が消えていったという経緯があります。しかし2005年に北関東競馬が廃止となって以降は、廃止の流れも一旦は落ち着き、北海道でいわゆるジプシー競馬からの戦略的撤退はあったものの、此処5年は廃止する事なく競馬は続けられて来ました。荒尾に関しては元炭鉱の町という事もあり、しょうがないと受け止める向きが多かったような気がしています(多少のヤジや不手際こそあれ、最終日のサプライズまで含めた見事な終わり方がそれを象徴しているような気がしてなりません)。残った競馬場に関しては借金で首が回らない施行者もあれば、常に廃止論議が為されている自治体もあるわけですが、来年予定されているPAT編入を機に建て直し策を良く練って、頑張って貰いたい物です。実は文章を打ちながら田原坂行進曲(荒尾競馬場本馬場入場曲)を聴いていますが、忘れ難い味があるよね。
 

 第2位 震災からの復興進む
 個人的には地元のWINS新宿の休止が一番大きく、来年4月からの工事施工なんて悠長な事やりやがって…と思っているのですが、まぁ六本木ヒルズのやる事に文句をつけても血圧が上がるだけですので、しょうがありません。中央競馬では関東圏の番組が大きくズレてしまい、福島や美浦では今でも放射能の心配があるのでしょう。私事の仕事の方でも大きく影響を受け、政府と東京電力に言いたい事は山盛りなのですが…まだまだ復興途上の部分が多い東北地方を中心に、今後も出来るだけ足を運んで見守っていきたいと考えます。とりあえず31日の第37回桐花賞は見にいきますよ!来年一発目の更新は水沢レポになる筈です。


 第3位 三浦皇成、おっぱいに夢をみる
 本物かどうか、おじさんには確かめる術がないけど、三浦皇成自身だって見極めているのかどうか、どうなんでしょうか。「JRAで調教師という肩書きを持っていた」河野通文氏は何を思うのでしょう。来年奥様の出産を控え、まだまだ三浦騎手からは目を離せそうにありません。…例えば川田騎手の方が勝鞍数も腕っ節もトークもイケてるのでしょうが、三浦皇成のワキの甘さには適うものはないのです。
「二つの胸の膨らみは 何でも出来る証拠なの♪」べ、別にコレが言いたかったからランクインさせた訳じゃ、ありませんよ、ええ。来年もガン見します。


 第4位 JRA、2012年度の本賞金を26億円減へ
 2009年に初めて賞金という所謂”聖域”と呼ばれていた部分にメスを入れた六本木ヒルズだが、「対象は地方交流競走、障害競走、ローカル競馬場の一千万条件戦の本賞金」と当時はかなり限定されたもので、削減幅は4億円に留まった。その後も地方中心に小幅な下げはあったが、来年は26億円と規模自体は大きく減らしてきた。割合で見れば3.8%減という事になる。全体的に減らされているが、例えば新馬の一着賞金が700→600万円に対して平場500万下は740→720万円と削減額が少なく、バランスは考慮されての削減ではある。
 実は大きく減っているのはこの26億円の部分ではなく、競走事業費等のその他の部分の方が大きい。6着以下の賞金が5億円減であったり、実に要らないお金を減らしているだけであり、理にはかなっている。まだまだ減らせる事は間違いないが、年々膨らんで行くであろう減額幅が、今年は予想よりかなり大きかった。六本木ヒルズは自分達への分配金は減らさないが、他人への分配金は減らす方向性を固めているのは間違いないだろう。私の懐には一切関係の無い話ではあるが、野次馬根性で生暖かく見守っていくつもりです。


 第5位 オルフェーブルの三冠達成で夢膨らむ
 有馬記念の売り上げが377億と昨年より11億円減となったが、これは先日予想した数値から見れば実は良い売り上げとなった。JRA発表の売上速報値では2011年総売上2兆2935億円(前年比94.5%)、総入場者数615万人(前年比91.3%)(いずれも端数切捨て)と悪い数字しか出ないが、数字はちょっと置いておいて、やはりハイレベルな3冠馬が誕生した事自体は非常に喜ばしい事だろう。周りを見渡せばなでしこJAPANがW杯優勝し、ダルビッシュがMLBに挑戦しそうな昨今であるが、競馬界からもオルフェーブルには凱旋門賞の夢を託してもよいのではないだろうか。クラブ所有馬という事もあるし、ヴィクトワールピサのドバイワールドカップの後だけにファンの成功に対するハードルは高めだろうが、ステイゴールド×メジロマックイーンの純日本血統の勝利には夢があるだろう。どうせ見るなら大きい夢を見たいものですね、と現大井の王者に言いたい気持ちもあるのですが。



 個人的にはブログの開設が競馬関連の一番大きなニュースでした。
 来年も愚痴を溢し、ハズレ馬券を嘆き、WIN5的中者を羨み、審議に震えながら生きていると思いますが、一つこれらに「ブログ更新に努め」ていく事を加えながら、年を越そうと思っております。
 本年の【スポーツナビには競馬が足りない】の更新はこれで終了です。御愛読ありがとうございました。
 皆様の健康・商売・恋愛・家族・全てが健やかに幸せな年を迎えられますように。 
 そしてどうぞ来年は良い馬券が私の財布の中に訪れますように。
 2012年もガンバロー!(写真はターフィ君。2011年10月1日阪神競馬場にて)

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2011年12月23日

ここからは騎手の仕事

 JRAのリーディングジョッキー争いが混沌としてきた。岩田騎手に大分差をつけられていた福永騎手だが、先週のまとめ打ちもあり、岩田騎手130勝に対し福永騎手129勝とその差僅か1勝。最終週の二人のバトルはどうなる!?


 なんて書くといかにも盛り上がっているような感が出てませんかね。実際はまったくと言って良いほど盛り上がってないと思います。有馬記念のみに興味の有る方は岩田騎手も福永騎手もたいして知らない(特に年配の方には福永騎手のお父さんの方がまだ知名度有るでしょう)でしょうし、週刊誌や月刊誌をご覧のような「競馬マニア」の方は、3位の川田騎手も含めて、上位のジョッキーのエージェントが同じ人物だと言う事が広く知れ渡ってしまっています。判りやすく言うと、このエージョントの方が担当ジョッキー(5本の指では足りませんw)に乗る馬を振り分ける為、岩田騎手と福永騎手の争いと行っても彼の匙加減でどうにでもなってしまうようなもの…とはいいすぎですが、そういう一面はあります。JRAも来年から手を打つ様で、一人のエージョントの担当出来る騎手の数を制限するようですが、なかなか上手くはいきそうにないと思われています。


 縁の下の力持ちが力を持ちすぎるとロクな事がありません。競馬が絶頂期を極めた1990年代には「岡部ライン」と呼ばれる集団が、同じように乗る馬をコントロールしていましたが、その前面に名前が挙がっていたのはあくまでも当時の関東リーディングジョッキーの岡部幸雄氏でした。今は残念なことに週刊誌の片隅に一トラックマンとして小さく顔写真が乗っている方が、リーディングジョッキー争いの命運を握っていると言われている訳です。その方が今週の有馬記念号に載せたコメントが「リーディングを争っている二人のジョッキーに注目。」ときたら、白々しくて何もいう気になれない…というのが盛り上がりを欠く一因なのでしょう。


 別にエージョントを否定する訳でも、非難する訳でもありません。これも世の中の流れという事で、個性的な馬主が減り、巨大な企業グループが生産界を牛耳り、騎乗馬に対する騎手の選択を人の手からよりシステマティックに移行しているだけなのですから。ただつまらなくはあります。どんなに主催者がドラマチックな広告を作ったところで、肝心のセンセーショナル性は失われつつあるのですから、タネが判ってしまうというのも考え物ですね。


 しかしここからが二人の真のリーディング争いの始まりともいえます。最終週の乗り馬が確定し、エージョントが口を出す場面は基本ありません。馬をどう走らせて勝利をもぎ取るか、二人の腕比べが始まります。馬質・頭数共に岩田騎手が一歩リードしてはいますが、両者が共に騎乗する8鞍の行方がリーディング争いを左右する事でしょう。なお、JRA賞最多勝利騎手部門に関しては(中央+地方)の合算勝ち鞍が対象となる為、地方交流競走に8勝している岩田騎手に対し福永騎手が1勝の為、事実上岩田騎手がJRA賞の最多勝部門獲得を決めています。

 
 岩田騎手騎乗馬 阪神土曜1R ダヴィード ◎
         阪神土曜2R シゲルマスカット 注
         阪神土曜3R ミーシャレヴュー ○
         阪神土曜5R プレレフア ▲
         阪神土曜6R スリーキングス △
         阪神土曜8R エアラギオール △
         阪神土曜9R セイルラージ ◎
         阪神土曜10R ゴールドブライアン △
         阪神土曜11R トリップ ○
         阪神土曜12R ペガサスヒーロー ▲
         中山日曜2R シャドウ 注
         中山日曜3R ダイヤチャンネル △
         中山日曜4R ナスノシベリウス ◎
         中山日曜5R インプレッシヴ △
         中山日曜6R アフィリエイト △
         中山日曜7R フェノーメノ △
         中山日曜10R ブエナビスタ ○


 福永騎手騎乗馬 阪神土曜3R カネトシヴェルス △
         阪神土曜5R ファントムライト ○
         阪神土曜6R スペシャルザダイヤ ▲
         阪神土曜7R ハギノクィーン ◎
         阪神土曜9R アドマイヤテンバ ▲
         阪神土曜10R リッカロイヤル 注
         阪神土曜11R エネアド △
         阪神土曜12R トキノエクセレント 注
         中山日曜1R ドラゴンフォルテ △
         中山日曜7R ダイワデッセー ▲
         中山日曜8R ヒールゼアハーツ 注
         中山日曜10R トゥザグローリー △
         中山日曜11R ヤサカシャイニー 注

 
 シルシは雰囲気で付けたので、なんとなくで見て下さい。
 なお先週日曜に福永騎手が3勝を固め打ちましたが、買う側は良く最終Rにタバルナを一番人気に支持出来たものだと勝手に一人関心してました。両者の動向は人気にも反映される事でしょうし、ギリギリまで競った争いを見たいものです。


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 最後に本日の開催を持って、荒尾競馬場での競馬が行われることがなくなります。4000人?と来場者数の推定が出ていますが、一人でも多くの方が日本で一番海が良く見える競馬場を体験してもらいたいですね。ターフビジョンなんて飾りに過ぎないんですよ、ええ。荒尾競馬場の砂は記念に欲しいなと思っているおじさんなのでした。(写真は今年9月の荒尾競馬場)



        では皆さん、
        荒尾競馬最後の日へ、
        行ってらっしゃい。
         (競馬コンシェルジュ風に)


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posted by tanakatanaka |02:10 | 中央競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年12月22日

さようなら、荒尾競馬

 荒尾競馬最後の日が2011年12月23日(金)と決められてから早3ヶ月弱、関係者の皆様には様々な苦労が有った事でしょう。今週金曜日の競馬を持って、荒尾競馬場で競馬が行われる事は無くなってしまいます。当日は様々なプレゼント・ファン感謝イベントが行われるとの事です。是非行ける方は行って頂いて、荒尾最後の競馬を楽しんで来てください。詳細は荒尾競馬HPをご覧下さい。
http://www.araokeiba.com/


 再雇用問題等、全くといって進んでいない様に見えますが、街の規模からも数百人規模の再就職を一気に行うと言う事自体が難しいという事でもあるのでしょう。少しずつでも話を進めていって貰うしかないし、ここで慌てて十分な再雇用対策が取れずに「先に潰れた方が良かった」という様な雰囲気を他場に蔓延されても良くないだろうし。馬の処分も含め、自治体には早急な対応というより、時間をかけながらもより良い選択肢の模索を手助けする道をお願いしたいものでありますね。


 思うに地方競馬の今後…というより、「地方の」競馬が成り立たなくなってしまったのは、10年前から判っていた事でしょう。その先の見えない状態から一歩踏み出し、インターネット社会が地方競馬でありながら「全国の」競馬というモデルケースが成り立てば、地方競馬存続の目も出てくると考えます。例とすれば今年のホッカイドウ競馬は若干ながらも黒字で終わりましたが、北海道エリアの売上だけでは勿論大幅赤字であるし、震災に見舞われた岩手競馬のような例が今後あったとしても、JRA含む他主催者とのネットワーク次第ではダメージを軽減出来るという保険的機能も有しているとも取れます。PATの相互発売のみではなく、有するメリットは多岐に渡っており、これが最後の地方競馬再生の機会とは各主催者含め関係者の方も注目されてはいるのでしょう。そう捕らえると荒尾の廃止は残念ですが、まだ北海道・東北・関東・北陸・近畿・中国・四国・九州と競馬場を保持できている地方競馬は、地政学的にはバブル期からの自然減を乗り越えながらも競馬文化を保持し続けてきたと言う点で、もうこれ以上は減らせないという分岐点に来ている感があると思えます。経営状態を見るにどの自治体が廃止に手を上げてもおかしくない現状ではあるし、同日に中央競馬を含めて七場も八場も開催している点を考えると、いまだ過多と捕らえる向きがあるのも理解はできますがね。


 とはいえ震災のような外的要因であったり、競走取消のようなやむをえない事由ではなくGⅠが100億の大台を割ってしまった(先週の朝日杯の売上は98億円)訳で、あんまりお金の話ばかりしていてもツマンナイという気もするので今日の本題に。廃止となればどうしてもクローズアップされてしまうのが殺処分。とはいえただ単に回りまわった先が荒尾だった…というだけなんですし、若くてイキのいい馬は佐賀や他地区に転入して活躍することでしょう。今日取り上げるタキノプリンセスもその一頭です。


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 2011年9月2日に荒尾競馬廃止のニュースが流れ始めた頃に行われた、重賞競走第17回荒炎賞の勝ち馬タキノプリンセス号は、浦和の小嶋一郎調教師の下に移籍し11月24日に浦和競馬第6Rに出走しました(写真は同日返し馬時点のもの、鞍上は水野貴史騎手)。結果は10着と振るわなかったものの向こう正面では3番手を追走と先行力は見せ、休み明けで馬体重に余裕があった事からもペース慣れすればC2クラスではやっていけそうな気はしました。元々2歳時に道営未勝利だった同馬は荒尾移籍後に素質が開花し6勝を挙げ、最後には重賞を勝って堂々の南関東入りをはたしており、此処でも勝ち星を積み重ねれば繁殖入りの目も出てくるでしょう。血統的にもこの平成の世に母父タケシバオーと特色溢れる馬であり、自分の手で未来を切り開いているタキノプリンセスの今後は、個人的に注目していきます。


 残念ながら私は12月23日は荒尾には行けず、荒尾競馬最後の日を楽しむ事は出来ません。しかしタキノプリンセス号は前日の12月22日、つまり今日の浦和競馬6Rに出走予定となっています。南関東移籍後2戦目、元気に先行するタキノプリンセス号を応援しながら、荒尾競馬を偲びたいと思っています。


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2011年12月17日

有馬記念に武豊が来ない?

 明日の朝日杯の馬券が売れていないようだ。土曜の前売りは7億円代の売り上げ、最終売り上げは好天にも関わらず100億に乗るか乗らないか程度と見られている。阪神3歳Sが111億という事、12月は月末の給料以外にボーナスという収入が入る方が多いという時期柄を考えると、「生暖かく見守る」事を標榜している当ブログもやや本気に心配してしまう出来事です。もっとも六本木ヒルズ的には今後の変更をかける上で現時点での馬券収支の減少はしょうがないと考えている節があり、それは正しいと考えます(=器に有った経営を行うべきと考える)が、どうせ変更をかけても六本木ヒルズのズレた思考では期待出来ないとも思いますね。

 2歳チャンピオンには牝馬はジョワドヴィーヴルが戴冠しました。血統的には文句の付け所がなく、戦績的には吃驚チャンピオンですが、ドラマとしては上質の脚本に属する非常に見ごたえのあるレースとなりました。馬券を当てるだけが競馬ではなく、競馬の歴史を紐解いていくとラムタラの英ダービーの様な「有り得ない!」ドラマティックな物が幾つもあり、観客としてはそういうレースを期待している一面もあるでしょう。明日の朝日杯からはそういうドラマ性が不足しているという事なのかもしれません。GⅠ権威の軽視が朝日杯回避につながり、今日の阪神Cの盛況に繋がっている訳で、集める場所が違うでしょという事になる訳です。

 人もカネも、集める場所といえば有馬記念に当然なる訳です。オグリキャップ引退の1990年有馬記念の17万人も人が集まると、行き場が無く非常にむさ苦しい中山競馬場になる訳ですが、最近の11万人でも大変な込みようではあります。近年の有馬記念の売上・入客一覧は下記の通り(端数切捨て)。


2010年有馬記念 売上388億/入客数12万人/勝馬ヴィクトワールピサ/一番人気馬ブエナビスタ
2009年有馬記念 売上404億/入客数11万5千人/勝馬ドリームジャーニー/一番人気馬ブエナビスタ
2008年有馬記念 売上428億/入客数11万7千人/勝馬ダイワスカーレット/一番人気馬ダイワスカーレット
2007年有馬記念 売上451億/入客数11万人/勝馬マツリダゴッホ/一番人気馬メイショウサムソン
2006年有馬記念 売上440億/入客数11万7千人/勝馬ディープインパクト/一番人気馬ディープインパクト
2005年有馬記念 売上499億/入客数16万2千人/勝馬ハーツクライ/一番人気馬ディープインパクト
2004年有馬記念 売上515億/入客数12万5千人/勝馬ゼンノロブロイ/一番人気馬ゼンノロブロイ
2003年有馬記念 売上516億/入客数12万4千人/勝馬シンボリクリスエス/一番人気馬シンボリクリスエス
2002年有馬記念 売上511億/入客数12万1千人/勝馬シンボリクリスエス/一番人気馬ファインモーション
2001年有馬記念 売上511億/入客数11万6千人/勝馬マンハッタンカフェ/一番人気馬テイエムオペラオー
2000年有馬記念 売上583億/入客数13万4千人/勝馬テイエムオペラオー/一番人気馬テイエムオペラオー

 2010年有馬記念は有料入客者数は10万人代らしいので、一昔のプロ野球みたいな実数とはやや異なる入客数かもしれませんが、体感上でも恐ろしい人の数で馬券を買うだけでも疲れてしまう…というのが有馬記念です。ではもう少し遡って1990年代の数字を出してみましょう。


1999年有馬記念 売上727億/入客数14万8千人/勝馬グラスワンダー/一番人気馬グラスワンダー
1998年有馬記念 売上750億/入客数15万3千人/勝馬グラスワンダー/一番人気馬セイウンスカイ
1997年有馬記念 売上780億/入客数16万人/勝馬シルクジャスティス/一番人気馬マーベラスサンデー
1996年有馬記念 売上875億/入客数16万人/勝馬サクラローレル/一番人気馬サクラローレル
1995年有馬記念 売上819億/入客数16万4千人/勝馬マヤノトップガン/一番人気馬ヒシアマゾン
1994年有馬記念 売上746億/入客数16万人/勝馬ナリタブライアン/一番人気馬ナリタブライアン
1993年有馬記念 売上788億/入客数16万人/勝馬トウカイテイオー/一番人気馬ビワハヤヒデ
1992年有馬記念 売上695億/入客数14万6千人/勝馬メジロパーマー/一番人気馬トウカイテイオー
1991年有馬記念 売上553億/入客数12万6千人/勝馬ダイユウサク/一番人気馬メジロマックイーン
1990年有馬記念 売上480億/入客数17万7千人/勝馬オグリキャップ/一番人気馬ホワイトストーン


 競馬の歴史を語る上でオグリキャップ以前・以後という言い方をする事があるが、以下の数字はオグリキャップ以前の、さっくばらんな言い方をすれば目立たない公営競技時代の有馬記念の売り上げと捉えて欲しい。
戦後~バブル崩壊までの日本経済が右肩上がりで伸びている時代の売り上げでもあるから、有馬記念の売り上げもほぼ右肩上がりで伸びている。


1980年有馬記念 売上217億/勝馬ホウヨウボーイ
1970年有馬記念 売上71億/勝馬スピードシンボリ
1960年有馬記念 売上2億5千万/勝馬スターロッチ
1956年有馬記念 売上8100万/勝馬メイヂヒカリ(=第一回中山グランプリ)


 こうしてみると落ちてはいるが、1990年代が異常なだけで頑張っているじゃないか、と思えてしまうのが1990年代の凄い所ではある。2005年で入客対比での比較に意味が薄い事が明確化し、2006年の有馬記念は過去のシンボリルドルフ活躍時にも陥った、単勝支持率6割超の過剰人気時の伸び悩みの年である。2007年からは約20億円前後のペースで落ちているので、2011年の有馬記念の売り上げ予測は370億円前後と推測できる。ただ今年は3冠馬vsJC馬という、現在考えられる中でほぼ最高のシチュエーションの中での有馬記念である。これでどれだけの入場者数と売上を記録するのかは非常に興味のある所ではある。


 話はようやく表題に移る。有馬記念に武豊騎手の乗る馬が居ない。武豊騎手と言えば1990年代を代表するジョッキーであり、どれだけ岩田騎手や福永騎手が活躍しても舞台の差で武豊の粋には及ばないと思われる、別格ジョッキーである。反面今年は獲得賞金こそ3位とそこそこの金額ではあるものの勝数は現在16位と、トップジョッキーとは最早言いづらいポジションに居る。昨年からの不調であり一時的なものとも最早言えないであろう。


 別にそれ自体は、極論を言えば私の懐に全く関係の無い話であり、どーでもいい事である。ただ現在、競馬とインターネットは、私を含めかなり多くの人々からはリンク度の高い物として扱われており、その中での話題の中心の一つは武豊がらみの話である。川須騎手が連敗を続けていても「ああ、減量が取れて苦しんでるんでしょ」程度の関心しか集めないネット上で、武豊騎手が連敗中となるとやれ「武は終わった」的な意見が多数を占める。どんだけ皆武豊が好きなんだってもんである。


 ただ、考えれば考えるほど、始まったばかりの2010年代でも今年は名前の残る、素晴らしい有馬記念になるような気がしている。例えればシンボリルドルフが一回目に勝った年のような、初日本代表JC馬vs3冠馬二頭という競馬好き中学生が夢精してしまうようなメンバーに、比肩出来るのが今年の有馬記念の様な気がしてならないのだ。そこに武豊騎手が居ないという事が、ドラマを盛り上げる1ピースを欠いているようで、悲しいのである。


 馬券的には、有馬記念といえばナイスネイチャで「馬券に夢なんてない」事を非常にお高く教えて頂いた者としては、武豊騎手が有馬に乗ってきてもガン無視である。だけど中山競馬場での有馬記念観戦において、良いポジションで観戦しようなんてハナから考えていないので、馬場がかろうじて見える位置ぐらいで見てしまう可能性が高い。買っている馬券とは別に、武豊の馬番だけを探して背伸びしながら4コーナーを見つめる…なんていいクリスマスじゃないか。ええ、きっと素晴らしいクリスマスですよ。


 勿論オチは山下達郎です。ええ、ノリのせいで傷心の私を誰か慰めて下さい。

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posted by tanakatanaka |23:04 | 中央競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年12月13日

2012年の年末を予想する。

 まだ今年が終わっていないが、競馬ファンでも週末の新聞だけでなく月刊誌や週刊誌を買うようなコアなファンは、気分は早くも有馬記念を通り越して来年の競馬におもいを馳せたりするもんである。福島開催が復活したり、6月第一週から新馬戦が始まったりといくつか変化があるようだが、賞金の減額もその一つだ。競馬産業に生み落とされるお金というのは、馬主の元金は本業から得た利益であろうし、海を越えてオイルマネーが入ってくるような事もあるかもしれないが、基本的には獲得賞金がお金の入り口だ。そこから馬主は新たな馬を買い求め、生産者はより良い種牡馬の権利を買い、騎手や調教師は自身や関わる方々の生計を確保する。JRAは多額の馬券売り上げを背景に世界的に見ても高額賞金を維持してきたが、売り上げ低迷をもって賞金減額に手をつけ始めたというのだが、馬券を買う一オヤジとしては直接関係の無い話ではある。

 ただ、時々鼻に付く変更が行われたりする。有馬記念の翌日開催もその一つだ。来年は有馬記念の行われる12月22日(日)が中央競馬の最終開催日ではなく、翌日の12月23日(祝日)にも開催が行われる。重度の競馬中毒者からしてみれば、年末の最後のレースは有馬記念ではなく水沢の桐花賞であり、ファン投票という観点からも、またメンバー的にも道営記念中島記念と並び称されるだけのレースであるだろう。勿論東京大賞典や、他競技ながら競輪グランプリというメジャーな年末行事もあるのだが、しかし有馬記念は一味違う重みを持ったレースであり、六本木ヒルズが有馬記念のメンバー確保に手を打つなんて記事を見た時には「ほら見たことか…」と内心思いながらも、有馬記念の成功だけは、心のどこかで祈ってきたような気がする。

 その重みを、別に今年の南部杯が成功したからと掌を返したかは判らないが軽々しく扱う事には、関係の無い話ではあるが、はっきり不快だと言い切れる変更である。その最終日のメインは阪神C、歴史の無いレースにGⅠレースより高額賞金をあてがっているのもどうかと思っていたが(来年は賞金減額のあおりを受けて-500万円となり、阪神Cは阪神ジュベナイルフィリーズと同額となった。)、果たして阪神Cを見に何万人のオヤジが集まり、本気で熱くなって馬券を買ってくれるか、大いに疑問である。

 今年の阪神Cは今週の土曜のメインである。高額賞金効果か、GⅠ馬の多数参戦を含め登録頭数は38頭にものぼった。半分以上は出れない事となるが、非常に魅力あふれる好レースが展開されることだろう。番組的にも旧スプリンターズS(もっとさかのぼればCBC賞)が行われていた時期から続く、短距離路線の年末重賞の締めとしての位置にあるのだから、盛り上がって当然ともいえるが、今年はともかく来年は有馬記念の翌日という難しいポジションで存在感を発揮できるのか、疑問は残る。

 売り上げが落ちようが、賞金が落ちようが、確かに直接関係は無い。だが我々は馬券のやりとりだけで、金銭の投機行為だけで競馬を行っているのではない。詰まらない番組を見せられたら興ざめもいいところだ。ちょっとさかのぼってダイタクヘリオスがメジロパーマーと競り合っていた時代のように、ビービーガルダンが有馬記念に出てきて先行争いに加わるようなレースには魅力はないだろうか。リアルインパクトがマイラーといいながら有馬に参戦して掲示板を獲得する事を評価する、そんな流れは無いものだろうか。今の競馬中継に出ているタレント達に「ライアン!」の一声が言えるのか。…そういやあのゲームはなんだ、なんなんだ。

 目先のことしか気にしないような馬券オヤジの頭の中ですら2012年は始まっている。六本木ヒルズの小役人は年末休暇をたっぷりとるので、ボーナスの出た頭の中はさぞ御目出度い事だろう。それに見合った仕事振りをたまには見せてもらいたいものである。

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posted by tanakatanaka |04:27 | 中央競馬 | コメント(0) | トラックバック(0)
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