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データで見る全仏決勝ナダルVSワウリンカ

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既にグラスシーズンに入っています。遅ればせながらデータから全仏決勝戦を振り返って見ようと思います。 2017年全仏オープンはナダルが前人未到のV10という偉業を達成しまた。しかも、単に優勝しただけではなく、今大会1セットも失わないという驚異的な強さを見せての優勝でした。 クレーキング完全復活。それを象徴するかのような驚異的なスタッツをナダルは決勝戦でも残しています。まず本論に入る前に、参考程度ですが、過去1年のグランドスラム優勝者の決勝戦のスタッツを載せます。サーフェスが異なる・シーズンが異なるので単純な比較はできませんが、それでも今大会でのナダルの驚異的な強さが理解できると思います。2017年全仏ナダルはSCR%(実質支配率)、GP(ゲームパワー)、EP対TPW(ポイント効率)のいずれにおいてもフェデラー、ジョコビッチ、マレー、ワウリンカと比べても最高値を記録しています。

さて本論に入ります。決勝のナダルVSワウリンカの試合をデータで分析していきます。その中で改めてナダル選手の凄まじさが浮き彫りになりました。 スコアはナダル側から見て6-2/6-3/6-1 でした。 まず、TPW%(総得点率)の推移から見ていきます。

         SET1 SET2累計  SET3累計=MATCH ナダル      59.0% 60.0% 62.0% ワウリンカ    40.0% 39.0% 37.0%

ナダルはセットを重ねるごとにTPW%を増やし、逆にワウリンカはTPW%を減らしています。つまり、試合が進むために得点の差が開いていきました。しかもこの差はM評価に照らすとM3判定以上であり、かなり優劣の差が開いていたと評価できます。(M1~M6で評価し、数字が大きいほど圧倒的な差があることを示す)

次に、SCR%(実質支配率)の推移を見ます。SCRは得点からエラーを差し引いた有効ポイントの割合です。

         SET1 SET2累計  SET3累計=MATCH ナダル     26.0% 30.0% 37.0% ワウリンカ    -1.0% -3.0% -6.0%

こちらもナダルはセットを重ねるごとにSCR%を大幅に増やしていきます。最終的に全ポイントの37%を自分の有効ポイントにするほど圧倒的な支配をしています。逆にワウリンカは第1セットから既にマイナスであり、セットを重ねるごとに数値が悪化しています。これはワウリンカが得点よりもエラーが多く、試合に有効に働くポイントが全くなかったということです。M評価に照らすと、M6判定でありナダルから見ると「完全なる支配」状態だったと分析できます。

更に、Own Pointsの推移を見ます。Own Pointsは試合における自分のポイントの影響力(良い・悪い意味両方)を測る指標です。

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