2008年06月30日

~平山相太、産みの苦しみ~  FC東京観戦記2008 其の十

中断期間明け1発目の味スタは雨中の対決。
試合を左右したのも雨だった。
 
 
開始わずか7分で、今野が一発退場。
DFの裏を突き、GKと1対1の状況で
シュートを放とうとしていたレイナウドを倒してしまったので致し方ないか。
ただ、その状況をつくったのは佐原で、
目の前でワンバウンドしたボールが雨でスリップし、処理を誤ったのが原因。
 
 
残り83分を10人で戦う羽目になったFC東京だが
塩田がレイナウドのPKを阻んだ以降は、1人少ないことを感じさせない戦い。
梶山、エメルソンを中心にポゼッションで千葉を上回る。
カボレと平山の縦の関係も良好だ。
前半23分、その平山の追い込みから池田のファウルを誘い、PK。
なぜか外す雰囲気がプンプン漂っていたカボレが案の上外すが、
前半39分、羽生のCKから佐原が押し込んで先制。
前半は完全なる東京ペース。
 
 
千葉は、というかミラー監督は、
ヨーロッパでよくある言い方で例えると 「相手に敬意を払いすぎた」 感じ。
1人少ない相手にも戦い方を変えず、バランス重視の戦いだった。
攻勢に出たのは後半12分、ダブルボランチの一角、戸田に代えて巻を投入した時。
それまでの57分間は、リスクを負った攻めに出た感はない。
前半30分あたりで、勝負所を1つ設けていれば、結果はどうなっていたか。
後半20分、佐原が金沢との衝突で頭部から流血。
その治療でピッチ外に出ていた所を、千葉が突く。
後半23分、新居のクロスにレイナウドが頭で合わせて同点。
これはしょうがない。
この時の東京は、羽生が気を利かせてサイドバックに下がり、
右から羽生、藤山、徳永、金沢という、世界最小4バックだったから。
ただ佐原は今野退場のきっかけを作ってしまったが
その後は先制点に加え、守備でも藤山と強固な壁をつくり、
改めてセンターバックの1stチョイスであることを認識させた。
 
 
その後は谷澤も投入した千葉がサイドを中心に攻撃の色を強めるが、
城福監督は後半29分に、羽生に代えて大竹、
後半34分にはカボレに代えて近藤、後半37分には平山に代えて赤嶺と、
同じポジション同士の選手交代。1人少ない状況で、
ベンチには浅利など守備的な選手もいたが、終始攻めの姿勢を貫き、痛み分け。
攻めの城福采配が、2004年のナビスコファイナルみたいで
ちょっと嬉しかったし、何より試合が面白かった。
雨が好ゲームを演出する良い例で、
高山主審も、まぁこの日はいい仕切りだったと思います。
雨の中、観に行った甲斐がありました。
 
 
以下、個人評。

●平山相太
 開幕戦と比べても段違いに良い。積極性の塊みたいな感じです。
 守備でも、PK獲得のシーンなど、最終ラインへのプレッシングはもちろん、
 今野が抜けた中盤に下がってサイドのスペースを埋めるなど奮闘。
 下降線を辿っていたバイオリズムはようやく標準に戻った。
 さらなるステップアップへ、望むのは決定力。
 この試合も2点は決められた。
 
●徳永悠平
 おそらく今季一番の出来。1人少ない状況で尻に火が点いたか。
 後半30分以降も豪快なロングランを見せた。完全復活は近いか。
 
●エメルソン
 こんなに走れる選手だとは思わなかった。
 開幕戦の後半は守備を相当サボっていたが、この日は一番走った。
 浦和の守備網をドリブルでギュンギュン抜いていく姿が自然と目に浮かぶ。
 
○ボスナー
 生で初めて観たが良い選手。
 とにかくポジショニングがいい。カボレは全然ダメだった。フィードも巧い。
 ヘラクレスで平山と一緒にやってたんだね。知らなかった。
 
○池田昇平
 清水やユース代表時代は彼のプレーをよく見たが、だいぶ当時より激しさが増した。
 確かに集中が切れて、平山を倒してPKを献上するなど不安定な部分は多いが、
 元々ヘディングは強いし、球際の強さは相当よくなったと思う。
 顔つきも精悍になった。今後が楽しみ。
 
○新居辰基
 平山が1.5列目に移動して良くなったように、彼もサイドで持ち味が活きている。
 ワイドに開いてドリブル突破、
 サイドからゴール前へ飛び込んでシュートといった動きが目立った。
 リバプール式に例えられるミラー千葉、新居はさしずめカイトかな。
 
 
次はナビスコ大分戦。
でも気持ちは浦和戦に早る。
 
 
 
 
 
   ●東京 1-1 千葉  @味の素スタジアム
 
     東) 佐原/前39 
     千) レイナウド/後23
 
 
 
   【FC東京】
 
                           カボレ5
                           (近藤5.5)
 
 
           羽生4.5         平山6        エメルソン6
            (大竹6)         (赤嶺 ― )
 
                     今野3.5     梶山6
 
          金沢5.5                         徳永6
 
                     佐原6      藤山5.5
 
 
 
                           塩田6.5
                                                 城福6
 
 
 
   【ジェフユナイテッド千葉】
 
 
                           レイナウド6
                            (苔口 ― )
 
 
             新居6          下村5.5         工藤4.5
 
                      戸田5         斉藤5
                      (巻6)         (谷澤5.5)
 
            青木良5.5                       坂本6
 
                      ボスナー6      池田5
 
 
 
                             立石6.5
                                                ミラー5
 
 

posted by tacrow7 |21:11 | ■ FC東京 | コメント(3) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年06月28日

う~ん・・・・・・・

 
前回記事へのコメントありがとうございます。
 
 
正直「神戸が悪い」という僕の意見が
こんなに否定されるとは思いませんでした。
 
 
僕も以前「日本人は五輪に熱くなりすぎ」的なことを書きましたが、
だからといって「五輪サッカーに結果は求めない」じゃダメでしょう。
日本はサッカー後進国です。ブラジルとか他国の事情なんて関係なしに
スター選手が多く集まる国際大会には必ず出場して、
そこで勝つという経験が絶対的に必要なのではないでしょうか。
五輪に出るならメダルを狙わないと意味が無いですし
日本がW杯で優勝するためには、金メダルぐらい取っとかないとダメでしょう。
 
 
僕はFC東京ファンなので、この一件には関係ないかもしれません。
ただ、「優勝争い」しているチームから選ぶのはOK、
「残留争い」しているチームから選ぶのはNG、
って仰る人の意見がさっぱり分かりません。
大事な主力選手がいなくなるデメリットは
強いチームでも弱いチームでも同じではないですか?
3つの大会でタイトルを狙う強豪チームの司令塔と、
リーグ戦で残留争いしているチームのエースストライカー、
穴を埋める作業が困難であることは、どちらも同じではないですか?
「遠藤の穴は簡単に埋まるけど、大久保の穴は無理」 って理屈が通りますか?
「じゃあ中位のチームから選ぼうか」 ということでもありませんよね。
だから、反町監督や小野委員長はJ開幕前から各クラブの監督に
「OA枠お願いします」 って挨拶回りをしたんじゃないんですか?
それでクラブ側が 「急に言われても困る」 って言うのは変じゃないですか?
実際、同じタイミングで名前が出てきた遠藤に関してガンバは
「貸すよ」 って言ってるわけですよね。
なぜガンバに出来ることがヴィッセルに出来ないのですか?
それはリーグ戦の結果とは関係なく、クラブ側の危機管理能力の差じゃないんですか?
「強いから貸せる」 のではなく 「貸せるから強い」 のでは?
千葉がオシムを引き抜かれた時とは違って、だいぶ前から予測し得ることだと思うんですが……。
 
 
それから「今回の一件は神戸が上位進出できないことに関係している」 という旨は
大久保の問題から逸れてしまいますが一応……。
 
 
神戸がリーグ戦中断前に低迷した理由が、レアンドロと大久保の怪我であることは
Jを少しでも観ていれば誰でも分かることですし、
神戸の攻撃はこの2人への依存度が高いことも、周知の事実ですよね。
現に松田監督もレアンドロについて 「代えのきかない選手」 とコメントしていました。
でも、大久保が北京へ行かないことが神戸のJ1残留に繋がるんでしょうか?
日本に留まらせても怪我をする可能性だってあるわけですよね?
同じことはレアンドロにも言えるわけであって、
リーグ終盤で2人のどちらかが負傷して、
中断期間前と同じ状態になる展開だってあるわけですよね?
だから、神戸は本当にチーム事情が苦しいなら、
「大久保貸さないよ」 と言う前に、
2人の抜けた穴をカバーできるようなFWを
中断期間中に獲得しなければいけないと思うんですよね。
現に、千葉も札幌も、ウイークポイントを補うべく補強をしたじゃないですか。
(2チームとも資金力では神戸に劣るチームです)
仮に、そういったチーム作りを怠った上でJ2降格が決まっても
GMが 「敗因は大久保を五輪にとられたから」 と言ったってサポーターは納得しないでしょう。
「正式な話が来ないから」 という理由で反町監督に直接電話して
「大久保は貸しません」 っていうのもルール違反じゃないんですか?
そんな電話は全クラブがかけたいでしょう。
揚げ足取るようで恐縮ですが、シーズン前の手術を拒否理由に挙げるのも、
「2月に右膝を手術したばかりなので五輪の厳しい戦いでは
また悪化する恐れがある。だから大久保は貸せない」 って聞こえますけどね。
じゃあJ1の戦いは厳しくないから怪我しないと思ってるのか、って言いたいですよ。
そういったことを含めて、「上位進出できない体質」 と言いたかったのです。
言葉足らずですいませんでした。
とにかく、神戸の招集拒否理由がプロフェッショナルではないと思います。
そこに納得がいかないのです。駆け引きの一環なのでしょうが。
 
 
それから 「この一件は長期化しそうだからしばらく静観してから記事を書くべき」
みたいな類のコメントがありましたが、それでは意味が無いのではないでしょうか。
すべてが終わってから 「あの時●●が△△すれば良かったのに」
と議論したって後の祭りじゃないですか。
OA枠問題は現在進行形です。
当SEXYSPORTSは、「神戸が悪い」 と思ったから、そう書きました。
確かに前回記事のアップ後、しばらくしてから
JFAや反町監督の対応の悪さを指摘する報道がありました。
それを踏まえた上で書けばもう少しまともな記事になったのでしょうが、
今、起こっている事象に対してディスカッションして
初めて建設的な意見になるのではありませんか?
日本サッカーは、日本サッカー協会の私物ではなく、我々のものです。
我々から 「こうした方がいいのでは」 と提議しなくて、さらなる発展など無いでしょう。
スポーツナビ+のブログをさらっとチェックしましたが
W杯最終予選の抽選結果が出たこともあってOA枠問題の記事は少ないですし、
その記事にしたって「大久保どうなるんでしょう?」って主観性の無いものばかり。
僕の意見が少数派で間違ってるのは別にいいんですが、
それならば 「何やってるんだJFA」 的な記事が全然無いのは寂しい。
今のマスコミは川淵キャプテンにビビッてるからJFA批判なんかしません。
明日の朝刊は、単純に問題の経緯を説明するものでしかないはずです。
だったら、こういう場で世論がプレッシャーかけないとダメでしょう。
こんなブログでも、JFAを突き動かせる力はあると思いますけど。
ただそれでも、話に全然関係ないのに
 
 >まあ大久保いなくても開幕戦引き分けにはもちこみましたしね
 >FC東京だってカボレがいなけりゃもっと下だろう
 
なんて的外れなこと言われたり、
 >五輪ごときで
なんていう言葉が出てくるのは、本当に寂しいです。
 
 
 
「五輪ごとき」なんて思ってる奴は、サッカー語るな!
  
カボレを獲る努力をしたから上にいるんじゃ!
 
 

posted by tacrow7 |01:14 | ■ Jリーグ/国内サッカー | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年06月27日

大久保OA枠見送り やる気の無い神戸とJFA

 
サッカー北京五輪日本代表に、
オーバーエージ枠としての招集が濃厚とされていたFW大久保について、
所属先のJ1神戸が “正式に” (?)招集を拒否するコメントを発表した。
 
 
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/headlines/20080627-00000020-kyodo_sp-spo.html
 
 
酷い話です。
少し暴力的な文面になってしまうのを承知で書きますが、
神戸というチームを見損ないました。
日本サッカーに貢献する気がまったく無いのでしょう。
「自分のクラブさえ良ければ、それでいい」 とでも思っているのでしょう。
 
 
オーバーエイジの代役は誰になるのでしょうか。
大久保と同等な個人能力と経験を併せ持つ選手を、反町監督は欲しているはずです。
FWであれば玉田(名古屋)、巻(千葉)、
コンディションが戻れば、高原(浦和)、播戸(G大阪)、前田(磐田)も候補になるかも。
さすがにガンバは 「遠藤と一緒に播戸も」 なんてことは容認しないでしょうが。
ただ、J1、ナビスコ、ACLと過密日程を抱える中、
遠藤抜きで戦うガンバの夏は、相当厳しいものになるでしょうね。
 
 
ただ、憶測の話ですが、
名古屋は玉田以外にもヨンセン、杉本、巻佑樹、深井、津田と駒は揃っています。
千葉もレイナウド、新居に飛騨で評価を上げた青木孝太、苔口が控えています。
浦和の層の厚さは今に始まったことではないし、
磐田もカレンが戻ってきてジウシーニョ、万代、中山と、
23歳以下のストライカーを2人も抱える陣容です。
どこも軒並み召集を容認すると思うんですがね。
 
 
要は、日本を代表するストライカーである大久保嘉人が
五輪にオーバーエイジ枠で召集する可能性なんて十分考えられたのに、
神戸がそのケアを怠っていたということでしょう。
どのチームも 「今年の夏は五輪があるからバックアップ要員には気をつけよう」
って試行錯誤してるのに、「北京五輪って今年だったっけ?」
って勘違いしてるんじゃないかってぐらいに、その努力をしなかったということでしょう。
っていうか、松橋兄、須藤大輔、吉田孝行って駒はいると思うけどね。
大久保が抜ける穴は大きいと思うが、
遠藤が抜けるガンバの穴に比べれば小さいもんでしょう。
そもそも神戸には、23歳以下で五輪本大会に出場しそうな有望な若手がいない。
2月に手術したとか、怪我人が多いからとかって、別に神戸に限った話じゃないし、
そんなわがままが、まかり通っていいのか。
まぁ、わがままを通してしまう日本サッカー協会もダメだけど。
この話題ばかりは小野技術委員長のコメントばかりで
川淵キャプテンのコメントが一切出てこないのも不思議だ。
反町さんが可哀想でしょう。
 
 
神戸は昨シーズンから堅い守備をベースに、良いサッカーをしていると思うし、
キムナミルとか石櫃とか、面白い選手も数多くいる。
それでも上位争いに加われない。
それは、今回のような問題を引き起こしてしまう
チームの体質が、まったく改善されていないからじゃないのか。
 
 

posted by tacrow7 |18:09 | ■ Jリーグ/国内サッカー | コメント(23) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年06月08日

こんなんじゃ世界は驚かせない オマーン 1-1 日本

 ●オマーン 1-1 日本
 
  オ)アルマハジリ/前12
  日)遠藤/後18(P)     @ロイヤル オマーン ポリススタジアム(マスカット)
 
 
 
 
「世界を驚かせよう」 という口上でスタートした第二次岡田政権。
でも、アウェーでのオマーン戦を観終わった限りでは、
それは無理だということが分かる。
信用ならん。
「消費税率は上げません」 と言って憚らない政治家並みの信用度の低さ。
就任以来、岡田監督の支持率は下がる一方だ。
「世界を驚かせる」 って敗退して驚かせるっていう意味じゃないの?
 
 
「良かった」 と言えるのは楢崎だけ。
遠藤も、まぁ良いほうだったかな。
欧州組は普段の力の半分も出せていない。
長谷部は存在感なし。代えられなかったのが不思議。
俊輔は全然危険な存在になり得てない。代えられなかったのが不思議。
松井は周囲との連携不足と、無駄な動きで自滅。
オマーンの暑さとチーム状況を考えれば、代えられて当然の出来。
玉田の出来は悪くなかったが、名古屋でのプレーと比べれば雲泥。
多分、名古屋と日本代表で、サイドを起点とする攻撃の比重が違うから。
高原が呼べない状況もあって、
岡田監督はFWのファーストチョイスに玉田を選んでいるが、
なぜだかよく分からないし、彼を選ぶならセットで巻を起用すべきだ。
大久保に関しては言うことはないが、
あの負けん気の強さが彼の売り。だからといって退場してもいいわけじゃないが、
彼のハートに、いずれ日本が助けられる日が来ると思う。
一番残念なのは内田だ。未だに地に足がついていない。
くだらないトラップミスが多過ぎるし、
試合終了間際の決定機でオフサイドになったシーンも、ちょっとあり得ない。
くそ暑い中、90分駆けずり回って、あのカウンターに参加したことは認めるが・・・。
田中隼磨、徳永悠平、市川大祐、石櫃洋祐・・・・・
いやぁ、使わんなー。
暑さで思考回路がまいったのか、
試合終了3分前で交代枠2枚使うような監督には、呼ぶ余裕ないよなー。
 
 
中国もイランも苦戦している3次予選。
日本だって、まだわかんないなー。
 
 
 
 
                  玉田5      大久保4.5
                 (矢野 ― )
  
         松井4.5                      中村俊4.5
        (山瀬5.5)
 
                 遠藤6       長谷部5.5
 
 
       駒野4                               内田4
                                             (今野 ― )
                 闘莉王5.5      中澤5
 
 
 
                       楢崎6.5
                                              岡田3.5

posted by tacrow7 |02:05 | ■ サッカー日本代表 | コメント(23) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加