2007年12月30日

イチローの失言

ロ野球・ソフトバンクの川﨑宗則選手が北京五輪アジア予選
韓国戦の初回に一塁にヘッドスライディングしたことに対し、
合同自主トレを行っていたマリナーズのイチロー選手が
「アマチュアじゃないんだから。カッコ悪い」と諭したそうです。
この件に関しては、インターネット上でアンケートが実施されたりするなど、
世間でもちょっとした波紋を呼んでいるようです。
僕もこのサイトで他の管理人さんが
イチローを批判している意見をチラッと読みました。
僕はどちらかと言うと、イチローの意見に賛成です。
「アマチュアじゃないんだから」、まさしくその通りです。
 
 
まず、技術面の話。
高校野球ファンの皆様には聞き苦しいかと思いますが、
僕は高校野球が好きじゃありません。
その理由の1つが、高校野球ではよく一塁にヘッドスライディングをするからです。
僕は中学まで野球をやっていましたが、
(まぁ、たいしてレベルも高くない、フツーの学校でしたが)
よっぽど“ ヘッドスライディングの技術 ” が高くない限り、
“ 一塁にヘッドスライディングする手段 ” が、
“ 一塁を全速力で駆け抜ける ” 手段よりも
ベースに到達するのが早くなる、ということは無いです。
どんなにヘッドスライディングが巧い人でも、
普通に走り抜けるスピードと同じなのがいいトコじゃないでしょうか。
より早く一塁へ到達したいのであれば、走り抜ける方が無難です。
 
 
次に、プレーでの効率面。
一塁は、他の塁と違って“駆け抜ける”ことが許される塁です。
状況にもよりますが、二塁や三塁と違って、
ベース上に留まっていなければいけない、という事はないのです。
さらに、守備側が悪送球でもすれば二塁を陥れなければなりません。
頭から滑り込めば視界が制限され、
走り抜ける状態よりボールの行方を確認することが困難になりますし、
そこから起き上がって、再度加速して二塁を目指さなければなりません。
だから一塁は走り抜けるべきなのです。
 
 
それでも一塁にヘッドスライディングする高校球児は毎年います。
それは「勝ちたい」「塁に出たい」というメンタリティーが強いからです。
だから「アマチュア」なのです。
プロの選手だって「勝ちたい」「塁に出たい」という気持ちは一緒です。
でも大多数のプロ選手は、一塁に頭から滑り込んだりしません。
走り抜ける方が効率的で、塁に出る確率が高くなることを知っているからです。
川﨑は韓国戦で一塁にヘッドスライディングしました。
でも彼はペナントレースで毎回毎回一塁へ頭から飛び込んでいますか?
だから「カッコ悪い」と言われるのです。
ましてや初回の先頭バッターだなんて。
1点ビハインドの9回裏の先頭バッターならともかく。
 
 
プロの選手なら、幼稚なメンタリティーに捉われず、
(もちろんメンタル面はプロフェッショナルであることが大前提なので)
攻・走・守においてハイレベルなプレーでチームを引っ張り、
ファンを魅了するべきです。
 
 
ただですね・・・、
今回ばかりは僕もイチローには失望です。
このような題材を、マスコミの前で話すべきじゃない。
たぶんプロ選手のほとんどが、この件の記事を見て
「えっ、そんなこと人前で言っちゃったの?」と思ってるんじゃ。
高校球児が一塁にヘッドスライディングすることは、
野球に対する「純粋さ」「ひたむきさ」故です。
一塁へ頭から滑り込む選手の何人かは
「よし、ここはヘッドだ」と考えて行動するのではなく、
身体が勝手に動いて、頭から飛び込んでいる人がいると思います。
そういう高校球児たちの「純粋さ」「ひたむきさ」に、
野球ファンは感動するのでしょう。
だから、以前タイガースにいた亀山努のような選手が人気を博すのです。
僕もいつしか広島の前田が一塁にヘッドスライディングした時、
ファンとして目頭を熱くさせられました。
 
 
イチローはそれらを否定するようなコメントをしました。
本人に悪意はなくとも、
プロとして一目置く川﨑にひとこと言いたかっただけだったとしても、
マスコミに話したかったんじゃなかったとしても、
その発言自体が、プロとしての失言です。
 
 
さらに、もっと言えば・・・
いくらオフ期間中でネタが無いとは言え、
こんなことを記事にする今のマスコミはどうなんでしょうか。
何でもかんでも記事にする、その幼稚な姿勢が子どもたちの夢を奪い、
スポーツジャーナリズムを低調なものに陥れ、
自らの首を絞めていると感じるのは、僕だけですかね?

posted by takuro7 |00:54 | ■ その他 | コメント(51) | トラックバック(0)
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2007年12月02日

悲喜こもごもの最終節

さにサッカーの醍醐味を教えてくれたJ1最終節でしたね。
 
 
鹿島の皆さん、おめでとうございます。
「腐っても鹿島」と、失礼を承知で言わせていただきますが、
やはり「10冠」を謳えるほどのチームは、
「勝者のメンタリティ」と言うんでしょうか、
そういうものは伝統的に消えないんでしょうね。
私の愛するFC東京が持ちあわせていない宝物です。
曽ヶ端、大岩、小笠原、本山、柳沢、
黄金時代を知っている世代に加え、
いつの間にか成長していた野沢、岩政、青木、中後、田代・・・etc
本当に鹿島の強さを痛感したシーズンですよ。
 
 
浦和の皆さん、残念でした。
疲れていたのはわかります。
でも、それはシーズン開幕前からわかっていたことです。
J1、ACL、ナビスコ、そして早々に敗れた天皇杯。
4つのカテゴリーを戦う上で、
即戦力の補強が阿部勇樹だけに終わったツケでしょう。
尚且つシーズン途中で酒井友之を放出したことは、本当に
「?」 でした。
それプラス、怪我人も見越した展望を開幕前に出来なかったことが
最大の敗因じゃないですか。
でも、紛れもなく皆さんは“アジア1”なわけですから、胸を張っていいと思います。
すでにエジミウソン、水野晃樹、今野泰幸の名も挙がっています。
来季も浦和が中心のJ1になるでしょう。
 
 
でも、東京サポとしては、
今野は勘弁していただきたいなぁ・・・・・。
もっと若い選手をお獲りになればいいと・・・・・。
 
 
しかし、何と言ってもJ1最終節を大きく盛り上げた横浜FC!
久保のひょっとこ顔が懐かしく感じる今となっては、
カズの1トップシステムでは厳しいか・・・・・
と思ってたんですが、キングはやっぱりキングでしたねー。
阿部を手玉にとった左サイドでのドリブル。
鹿島の“勝者のメンタリティ”同様、
慣れ親しんだ“ライン際での勝負勘”とでも言うんでしょうか、
消えないんでしょうねー、不惑になっても。
そして、ココしか無いっていうクロス、さすがデス。
決めた根占もよかった!
1年でJ1復帰は難しいかもしれないけど、またぜひ戻ってきてほしい!

posted by takuro7 |02:45 | ■ Jリーグ/国内サッカー | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年12月01日

日本サッカー協会には腐った蜜柑がいる、相変わらず

田JAPANがいよいよ誕生しそうです。
 
 
僕が日本代表の試合をスタジアムで最後に観たのは1997年、
フランスW杯最終予選のUAE戦、国立競技場で行われた試合です。
岡田監督となって2試合目、絶対に勝たなくてはいけない試合でした。
試合開始早々、カズからの絶妙のパスを
呂比須ワグナーが豪快にUAEゴールに突き刺して先制。
しかし前半終了間際にセットプレーから追いつかれ、
その後も攻勢に出るものの勝ち越せず、そのまま手痛いドロー。
試合後、エースのカズが心無いファンから戦犯扱いされて
「やめろ」コールが起きていました。
カズが怒ってサポーターに向って行こうとする所を関係者が慌てて止める、
なんて映像がスポーツニュースに流れていたっけ。
 
 
「もうフランスには行けないだろう。何で日本代表はこんなにダメなんだ。
 誰がこんな日本代表にしたんだ」
今ほどサッカーというスポーツを理解していなかった僕は、
怒りの矛先のほんの僅かな部分を、当時の新米代表監督に向けてしまいました。
 
 
 
 
イビチャ・オシム日本代表監督が脳梗塞で倒れて以来、
いろんな監督の名が浮上しては「オシムの後任だ」という報道が世間を駆け巡っています。
岡田氏以外にも反町康治、オジェック、西野朗、ペトロビッチ、
さらにはベンゲル、モウリーニョ、カペッロ、リッピ、大木武・・・なんて意見もチラホラ見ました。
しかし、未だにベンゲル待望論が謳われているのにはビックリです。
彼はバリバリの現役監督です。しかも名門アーセナルの。
名古屋時代の郷愁があるとはいえ、普通に考えたら来ないでしょう。
それに彼は典型的なクラブ監督タイプで、代表には向かないと思います。
オシムも、ジーコも、Jリーグを尊重していますからね。
モウリーニョ、カペッロ、リッピ・・・。
う~ん・・・・・・厳しいでしょう。
 
 
甲府の監督を退く大木さんの名前を最近よく目にします。
これに関しては僕が以前、
とあるサッカー有識者とお話ができた時に聞いた言葉を引用させていただきます。
 
 
弱いチームを強くすることは比較的簡単。
弱いチームにはのびしろがあるから。
でも、強いチームをもっと強くすることの方が遥かに難しい。
それが出来る監督こそ、本当に優れた監督だ。
 
 
大木さんは確かに甲府をJ1に昇格させました。
「ボールも人も動くサッカー」を体現させた人だと思います。
でも、今年はチームをJ1に残留させることができませんでした。
反町さんにも、それに近いことが言えます。
彼は新潟をJ1に昇格させました。
J1屈指の観客動員を誇るチームに成長させました。
でも、新潟を常勝軍団にすることはできませんでした。
J2のチームをJ1に昇格させて、ある程度戦えるチームはつくれても、
そこからJ1中位、上位へ食い込むチームはつくれなかった。
それぞれチーム事情を抱えていたとは思います。
でもそれが現状です。
なので僕の中では、反町さんより鈴木淳監督の方が評価は上です。
 
 
オジェック、西野両氏は、それぞれのクラブで、
前任者以上のサッカーを展開して、今の地位を築いていると思います。
オシムもそうです。
「千葉を強くしたのはオシム」って話をよく聞きますが、
僕の中ではベルデニックとベングロシュの力も大きいと思ってますからね。
でも、オジェック、西野両氏を引き抜くというのはありえません。
オシムの例は、はっきりいって常識を逸してますからね。
クラブの監督を代表が引き抜くってのは穏やかじゃない。
ペトロビッチもそうです。
彼の場合、今年は残留争いしてますからね。
いくらオシムサッカー信奉者とはいえ実績がなくちゃダメでしょう。
 
 
日本という国と、日本という国のサッカーを理解し、
日本が目指すべきサッカーを提唱でき、
国際レベルでの経験があって、
ワールドカップ予選を戦える人物。
 
 
で、岡田氏。
 
 
僕は岡田監督が札幌をJ1に昇格させただけでなく、
横浜FマリノスでJ1を「連覇」させたことを評価しています。
確かにつまらないサッカーでしたよ。今の浦和以上に。
でも強かった。
中澤も覚醒させた。
日本代表に「強さ」と「おもしろさ」どちらを優先して求めますか?
後者じゃないんですか? クラブレベルならともかく。
 
 
そしてもう1つ。
 
 
僕は1993年のJリーグ元年から、真剣に日本サッカーを見続けています。
日本代表も真剣に応援してきましたが、
「歴代の日本代表で一番好きなチームはいつの代表?」と聞かれたら、
迷わず「ジョホールバールの日本代表」と答えます。
僕がほんの少しだけ怒りの矛先を向けた岡田JAPANは、
その数日後、今まで聞いたことも目にしたこともなかったマレーシアの町で
日本サッカー史上に永遠に残る名勝負をやってのけ、フランスへの切符を手にしたのです。
それまで監督経験ゼロの人物が、ただのコーチだった人物が、
W杯出場を悲願とする国の代表監督に“されて”、
それでも、ジョホールバールでイランに勝ったのです。
川口能活、秋田豊、井原正巳、名良橋晃、相馬直樹、山口素弘、北澤豪、名波浩、中田英寿、
中山雅史、三浦知良、呂比須ワグナー、城彰二、岡野雅行(現役は6人だけですね)
彼らは絶対に負けられない試合で、負けないチームで、負けない戦いをしました。
またあんな素晴らしいチームを創れるなら、という期待を抱かずにはいられません。
 
 
僕は日本代表を応援したいですから、強くなってほしいですから、
確かにオシムに指揮を続けてほしいですが、
監督が岡田氏になるんであれば応援しますよ、もちろん。
でも、思いますよ。
日本のサッカーはこの10年で劇的に進歩したと思うけど、
日本サッカー協会は、まったく進歩していない。
相変わらず腐った蜜柑がいる。
 
 
あいつらは「日本のサッカーを理解できる監督」の意味をはき違えていやしないか?
「Jで監督してりゃいい、実力がわかりやすいから」っていうことじゃないでしょ?
ポルトガル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリが磐田の監督を退く際に、
「日本はレベルが低すぎて話にならない」みたいなニュアンスのコメントを残している。
AZ監督のルイス・ファンハールがアヤックス監督時代にトヨタカップで来日した時、
「日本の客は試合を見ないでライスをほおばる」的な捨て台詞を吐いたことがある。
そう、日本はレベルが低い。アジアで一流でも世界じゃ三流だ。
サッカーでも野球でも、お弁当食べたりビールを飲みながら観戦する国民性だ。
そういう文化を理解してくれる、っていう意味の「日本を理解する」でしょ?
監督選ぶのに簡単で当たり障りないから、事を進めるのが早くなるからじゃないでしょ?
 
「岡田が空いてるじゃないか。彼でいいんじゃないか」
「そうですね。彼なら引き受けてくれるでしょう」
 
そんな意見に対し、
「いや、他にも適任がいます。熟考すべきです」とか、
それこそ「ネルシーニョにしましょう」と言った良質の蜜柑、
加藤久現京都総監督みたいな人はいないのか?
非現実的とはいえ、
「モウリーニョが空いています。彼なら選手の長所を最大限に活かせるでしょう」
「リッピはどうですか。彼なら強固な守備組織を日本にもつくれますよ」
「ミルティノビッチがジャマイカの監督を退きました。
 彼は以前から日本のサッカーに興味を持っている事を公言しています」
とか、腐った蜜柑に進言できないの?
そうした世界の第一線を知る指導者がいるのに、
何故それを無視して「じゃあ岡ちゃんで」ってなるの?
どうして努力を怠るの?
10年前もそうだった。
「加茂でフランスに行けなかったら私が(会長を)辞めますよ」って言った人は
JFLの監督経験さえ無かった人物を、
その時代表コーチだったから、加茂のサッカーを熟知しているから、
ってだけで代表監督にしたんだよ。
ありえないでしょ、そんなの。
今の会長にもそれぐらい言ってほしいよ。
「岡田で南ア行けなかったら私が辞めますよ」ってね。
それぐらい怠慢だよ。酷すぎる。
ドイツW杯後も「W杯での成績如何で会長が代わる習慣はよくない」
とか言って、今のポジションに居座っている人だからね。
それで「あっ、オシムって言っちゃったねぇ」だからね。
「批判的な報道をするメディアは取材規制するよ」
って言って、それでテレ朝の、あの演出だからね。
 
 
ちょっと感情的になってしまいましたが・・・
マジでもうちょっと熟考しろよ。
お前の私物じゃねーよ、我が日本代表は。
 
 
 
 
個人的にはミルティノビッチを希望。

posted by takuro7 |00:17 | ■ サッカー日本代表 | コメント(19) | トラックバック(0)
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