2007年05月04日

雨のサンシーロ、赤い悪魔の末路

事ではありますが、実はCLの決勝は現地で見る予定になっています。
海外のサッカーを生で観るのは初めてです。 
以前、ユーベ対リーベルのトヨタカップを 
観に行ったことがありますが、
それが霞むような、想像を絶する盛り上がりなんでしょうね。 
しかもミラン対リバプールだし。 
2年前の再戦を、巷は大変に注目しているようです。 


僕は「巷」なんかではない。 
今年に入ってからは、ずっとマンチェスターユナイテッドを推していました。 
ここ数シーズン、ユナイテッドは酷かった。
チェルシーに水をあけられ、エレガントさでもアーセナルの後塵を拝し、
リバプールの追随も許している。
それが今季は、リオとビディッチが最終ラインを引き締めて守備が安定すると、
持ち前の分厚い攻撃力に磨きがかかり、
C.ロナウドがプチ覚醒したことも手伝って、すこぶる調子が良い。
僕が現地で観られる年に、ユナイテッドの調子が良いなんて
何て運命的なんでしょう、と思ったものです。 
 
 
僕は1993年からサッカーを見始め、 
日本代表の11番にその魅力を教えてもらい、 
さらに彼の上をいく奴らがゴロゴロいるというヨーロッパのサッカーとは 
一体どんな代物なのか、とチャンネルを回した「ダイヤモンドサッカー」。
そこに映ってたのがユナイテッドでした。 
相手はブラックバーンだかエバートンだか、とにかく青いチーム。 
僕が憧れたのは、その青いユニフォームの人たちを 
全員置いてきぼりにする赤いユニフォームの11番でした。 
「ヨーロッパにはこんなにカッコ良くて凄いヤツがいるんだ」 
それからは、金曜の夜中にテレビ東京にチャンネルを回しては、 
ユナイテッドの試合を楽しみにしていました。 
まぁその番組を見ている間にバルセロナが好きになり、 
その流れでアヤックスも好きになっていったわけですが。  
  
 
ただ、おとといの試合は完敗だった。 
あまりのショックにこのブログもすぐ書けませんでした。
僕はモウリーニョと違って「ウチの方がファイナリストに相応しい」なんて
みみっちぃことは言わない。 
サーの言う通りの完敗です。ミランは完璧だった。脱帽。 
リバプールにも勝つでしょう、フツーに。
カカのハットトリックで3-0じゃない? 
 
 
インザーギが最前線で軸になり、カカが自在に動いて、セードルフが操る。
ファーストレグではピッポの代わりにジラルディーノだったわけですが、
どしゃ降りの雨の中でも、セカンドレグの方が機能していた。
とりわけセードルフのゴールは圧巻。ベテランの味が存分に出ていた。
ミランのサッカーは「大人」だったが、
対するユナイテッドはどうだったかというと……言わずもがな。
「いつも通り自分たちのサッカーをすれば良い」という気持ちは分かるが、
置かれた環境はそうでは無かったように思える。
尋常ではない雰囲気のサンシーロ、どしゃ降りの豪雨。
セードルフのゴールも最終ラインでのリスキーなパス回しが原因だった。
トータルスコアで同点ながら、アウェーゴール差で逆転された状況とは言え、
もう少し慎重な試合運びは出来なかったものか。
マイボール時でも、やみくもにルーニー目掛けてロングパスを送っては跳ね返されるばかり。
ユナイテッドの攻撃陣は、ミランのそれと違ってワイドに開いている。
スコールズら中盤3人も、カカを警戒して一歩引いており、
こぼれ球は拾いにくい状況なのに、攻撃は一辺倒だった。
そしてC.ロナウドは、悪い時の彼。
サイドライン際に追いやられ、行き場をなくす。
それでも強引に突破を図ってはボールを取られる。
オッドとガットゥーゾの対応は完璧だった。
ミランは前線の3人が連動して動いているから、
ユナイテッドのゴール前に良いボールが入ってもこぼれ球を拾えるし、
サイドバックのオーバーラップが促進され、
分厚い2次攻撃、3次攻撃が出来る。
カカの先制ゴールはその典型だったんじゃないだろうか。
  
 
幾分、雨が小雨になり、アウェーの雰囲気にも慣れたであろう後半は、
ユナイテッドも立ち上がりからリズムを取り戻したが、
点を取れる時間帯に取れなかったことも敗因の1つ。
フレッチャーのシュートが枠を外れたシーンは、怪我人の多さを憂いた。
98/99のトレブルの味を知るG.ネビルを筆頭に、リオ、朴智星、
彼らがベストの状態でピッチがいれば……。
そんな積もり積もった幾つものストレスを抱えたファーガソンが
寂しげな表情で首を振るシーンが印象的だった。
彼らの負けだ。
 
 
生でギグス見たら間違いなく泣いただろうなぁ。 
残念でならないが、ミランとリバプールにはまた熱い試合をしてほしい。

posted by takuro7 |16:53 | ■ UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年05月02日

やっぱり疲れていたチェルシー

年前、トルコ・イスタンブールでの決勝で勝利し、欧州制覇を成し遂げたリバプール。
今年はお隣の国、ギリシャ・アテネへの切符を手にしました。
そっちの方で戦う時は、不思議な縁があるんでしょうか。
そして2年前も準決勝セカンドレグで
チェルシーに1対0で勝利しての決勝進出。
雰囲気はどことなく似てきた。
 
 
結果論で言うと、戦前にモウリーニョが声高に叫んでいた
「相手は休養充分だから、チェルシーは不利だ」というフレーズは
今日の敗戦のための保険という形になってしまった。
怪我人も多く、試合展開も難しい状況が続く中で、
モウリーニョには、より適確な判断が必要な試合だったろうが、
それにしても彼は動かなかったし、動けなかった。
まぁ、途中交代したロッベンとジェレミがPKで失敗したことを
敗因にするのは酷でしょうが。
もう試合後の記者会見はとっくに終わっているだろうが、
彼はこの敗戦をどう捉えているのか、コメントを聞きたいものだ。
 
 
このブログで、僕は1週間前のファーストレグ直後、
その試合で大活躍したリカルドカルバーリョを誉めた所ですが、
今日は彼の不在が響いたように思えてならない。
彼がDFラインに加わっていれば、
エッシェンは中盤、もしくは右サイドで持ち前のダイナミズムを発揮して、
延長戦でもピッチを駆けずり回って、
チェルシーに主導権をもたらしたかもしれない。
右サイドバックのパウロフェレイラには120分通して
効果的なオーバーラップがほとんど無かった。
もしも、バレンシアとの準々決勝で右サイドからチャンスを創造していた
エッシェンがここに配置されていれば……。
そして、ランパード。
彼は、本当に疲弊しきっていると思う。
ここ3、4シーズン、彼は出ずっぱりだ。
この試合でも、ただパスを捌いていただけだった。
もしも、エッシェンが中盤で動き回って彼をサポートできれば……。
「たられば」の話だが、ただクラウチ封じに徹していただけの
今日のエッシェンを見ていて、本当にもったいないと思った。
結局、元をたどれば、週末のボルトン戦でドローに終わり、
ユナイテッドに勝ち点差を付けられ、嫌なムードを引き摺ったまま試合に臨んだ。
それにアンフィールドの魔力と疲労度が加わったということなのか、
試合は互角だったが今日のチェルシーは、本当に元気がなかった。
 
 
リバプールも追加点こそ奪えなかったものの
後半途中からシャビアロンソを投入してポゼッションを高め、
チャンスを創り続けていた。
ドログバに対してもカラガーと、貴重なゴールを叩き込んだアッガーの2人が完封。
ホームの声援を後押しに、危なげない試合運びだった。
ディフェンディングチャンピオン・バルセロナを破り、
何かとCLで因縁のあるチェルシーを返り討ちにして、堂々の決勝進出だ。
今夜行われるミラン対マンチェスターユナイテッドの勝者と戦うわけだが、
優勝へのキーマンとなるのは、この試合でまったく仕事をできなかったクラウチだろう。
ビッグゲームでの大爆発が未だに無い彼の活躍が、
レッズを6度目の欧州制覇に導くはずだ。
 

posted by takuro7 |07:31 | ■ UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(10) | トラックバック(0)
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